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2022年10月29日土曜日

松浦亜弥さんの短すぎる新曲予告が、頭の中でずっとリピートしている

Yahoo!ニュースによりますと、以前から話が出ていた、橘慶太氏がプロデュースし、松浦亜弥さんが歌唱した未発表曲のリリースが告知されました。

6年前に制作した曲で、w-inds.のファンの間では知られていた曲のようです。さわりの部分だけが公開されていますので、視聴させていただきましょう。YouTubeで検索しますと、「Yeah!めっちゃホリディ」のPVを差し置いて、一番上に出てきました。こんな時代が来るなんて誰が予想したでありましょうか。コメント欄も賑やかでした。

楽曲名は「Addicted」でよろしいのでしょうか。addicted to youだと「あなたに首ったけ」となるようです。

出だしにアナログレコードを思わせる雑音が入っていて面白いです。曲が制作されたのは6年前と云うことですけど、おそらく歌声も6年前のものなんでしょう。出だしの部分ですから、淡々と歌っているように感じます。短すぎてよくわからないですけど、頭の中でずっとリピートしていますから、ここから、サビ前、サビとどのようになっていくのか楽しみです。普通は、一番インパクトのあるところを出してくるものだと思いますが、こういうマニアックなところが彼らしいというか。

まあ、どんなに斬新な名曲でも、聴いてもらってナンボですからね。知名度(?)のある歌手に楽曲を提供するのは正しい選択でありますし、ネットニュースの取り上げられ方を見ても、注目度はまずまずではないでしょうか。

6年間あためていたのは、子育ての関係でしょうか。家庭のことをやりながら、片手間に曲を出していくというスタンスであれば、6年前に発表していたはずですから、ここまで引き延ばしたということは、活動再開がそれだけ本気であるように思えますし、そうであれば嬉しい限りです。

2022年4月17日日曜日

「松浦亜弥」がネスカフェ エクセラ「はずむ気持ち」で11年振りのCM出演だって!

先日、「マシュー南の部屋の中のマシュー」で9年ぶりにメディア出演したと思ったら、今度は、11年半振りにCM出演だそうだ。しかも「ネスカフェ・エクセラ」である。誰もが憧れるであろう超一流CMである。それにしても、キャラクターイメージが重要な嗜好品のCMに、完全休業中のタレントを起用するなんて、ネスレさんも随分思い切ったことをするものだ。「旦那の稼ぎが悪いから出てきた」みたいな書き込みにw-inds.ファンが怒っていたが、出てくれるんだったら何でも良い。まあ、活動再開にあたって、家族の後押しがあったことは確かだろう。

CMのコンセプトが「忙しい毎日のなかでも、やりたいことを自分らしく上手にやり遂げたい方に。」だそうだから、子育てや仕事に忙しくって、朝からレギュラー珈琲とか、ゴールドブレンドなんて飲んでる暇の無い「後期ヤングアダルト世代」をターゲットにしているようだ。お洒落だけど、ちゃんと生活感があり、かといって、毎日の生活に振り回されているわけではないという、憧れの日常を演出したいんだろう。

CM動画は、ホットとアイスの2本立てで、それぞれ30秒編と15秒編、それにネット配信用の6秒編が用意されている。アイスもあるってことは、暫くの間、流され続けるんだろう。で、45秒のフルバージョンがこれ。

出てきたのは、満ち足りた毎日を送っている幾つになっても素敵な元アイドル「松浦亜弥」である。

公開から4日間で60万回再生とあった。CM動画というのは、(YouTubeとかで強制再生されるのは別として)それほど回るモノではないので、この数字はインパクト大。(TOKIOの3人が出演しているゴールドブレンドの動画再生数と比べてみると分かる。)ネスレさんにしてみれば、してやったりと言ったところだろうか。

で、ファンの立場から考えると、このCM出演には、いくつかの重要な(?)ポイントがあるように思う。

1つは、ネスレという大企業(?)のオファーを受けたことである。少なくとも、「ちょっと出てみようかな」って感覚ではないだろう。これは活動再開について、彼女が「本気」であると信じたい。

2つめは、CMソングを本人が歌っているということである。小曲であるが、歌うからには、それなりの覚悟が必要だ。歌手としての需要があり、再び歌手として活動する気持ちがあることが確認できたのは、嬉しい限りである。

3つめは、どうでもいいことであるが、松浦亜弥さんの影がダンスするシーンがあることだ。恐らく、踊って欲しい制作側と、踊りたくない松浦さんの妥協点が、シルエットにするってことだったと推測する。

それにしても、2013年のあの時に、9年後にこんなことがあるなんて、誰が考えただろうか。27才の「あやや」には、世間の需要は無かった。だから、ネスレのCMをするなんて考えられなかった。でも、35才の松浦亜弥さんには需要がある。もう、登場する度にBGMで「めっちゃホリデー」を流されることもないだろう。

次に起きることは何。期待は高まるばかりである。

2022年1月29日土曜日

「松浦亜弥」9年ぶりのメディア出演

「松浦亜弥」さんが、27日に配信スタートした「マシュー南」のポッドキャスト番組「マシュー南の部屋の中のマシュー」にゲスト出演した。マシュー南とは「藤井隆」さんの別人格らしい。

驚くべきことである。これ、事前に知っていた人ってどのくらいいたんだろう。

松浦亜弥さんは、2013年のライブを最後に芸能活動を止めているから、実に9年ぶりである。ネットニュースでは、無期限休業中とあったが、ちゃんと発表したわけでは無いので、「事実上の無期限休業中」が正しいかと・・・どうでも良いですね。

久しぶり亜弥さんは、声もそのままだし、テンションも変わっていなかった。ってことは、このテンションが、「地」だったってことか。子どものことを嬉しそうに話すのを聞いていたら、こっちまで笑顔になってきた。慌ただしくも幸せそうな毎日を過ごしているようで、何よりである。夫婦で、あるいは家族でCMを、なんてオファーもありそうだ。(受けることは無さそうだけど)

それにしても、あそこで泣けるところが、マシューの好感度高めの所以。和やかな雰囲気で、気を遣いつつも、ファンが知りたいことをズバリと質問してくれて、嬉しい限りである。

で、ファンが一番聞きたいことを質問しますって「好きな色は何ですか」と云ったときはボケかと思ったが、松浦さんの「全部の色が好き」って云う答えを聞いて、この質問って、核心を突いてるように思えてきた。

アイドル時代は、ピンクとか黄色とか意識的に云っていたようで、その反動として、プライベートでは黒ばっかりだったそうだ。コットンクラブで歌っている頃も、黒とか白だったし。で、その流れで、「今は、落ち着いた色が好きですねぇ」とか答えることもできたのに、そうは云わなかった。「どんな色も好きになりました。」ということは、全てを受け入れられるようになったということ。「アイドル時代が楽しかった」なんて、どういう風の吹き回しなんだろう。でも、達観した云い方は、タレントとしての復帰に現実感がないことの裏返しとも云えるわけで、微妙なところではある。

そして、「もう一度、ステージに立つことがあるのか」という質問に対しては、子育てにメドがついて、信頼できる誘いがあれば、歌ったりするかも、という返答だった。積極的に出ることは無いけれど、絶対に出ないと決めてるわけでも無いらしい。期待を持たせつつも、はぐらかされた印象だが、こういう答えになることは予想できた。今回は、答え云々よりも、そういう質問をメディアという公の場でできたということに価値がある。勿論「マシュー」と「あやや」の個人的な信頼関係あってのことなのは云うまでもない。ファンは、質問してくれたことで、十分満足なはずだ。

それにしても、あんなに子どものことを話すとは思わなかった。世間でも、松浦亜弥さんがちょっと話題になって、動画の再生数も、ちょびっと増えたようだ。話には続きがあるようで、来週の更新が楽しみである。

折角なので、何か貼り付けさせていただこうと思う。あややの動画を見ている娘さんから「お腹ばっかり出して、風邪ひくよ」と心配されたそうなので、こんなテイクは、如何だろうか。

それから、バンマスの菊ちゃん(菊池真義さん)も、やる気満々のようだし。お終いは、正真正銘の一発撮りのテイクで。

2021年7月3日土曜日

究極の「dearest.」 松浦亜弥 & 小田さくら

後期「松浦亜弥」さんの代表曲と云えば「dearest.」でありましょう。YouTube上には、2006年から2013年までの数多くのテイクがアップされておりますが、現時点で一番回っているのは「4K 本家 あやや の凄さ dearest. '13 歌詞付」という動画であります。アップから2年と、松浦さんの動画の中では比較的若い(?)動画なのですが、再生回数は250万を越えています。

この動画は、2013年にCOTTON CLUBで開催された「ラグジュアリー・クリスマス・ナイト」のテイクですが、声を絞り出すような歌い方は、聴いている方がツラくなってきて、僕には「凄さ」が感じられません。同じ2013年ならば、この直後に行われたカウントダウンライブの方が、すっとイイ感じに聴こえます。

で、このライブイベントの一ヶ月前に、当時14才の「小田さくら」さんが、「さくらのしらべ2」というソロイベントで、「dearest.」を歌っております。

先ほどの松浦さんと、年齢が倍くらい違いますけど、この2つが同時期のテイクだったってことを改めて知って、独りで感動していた次第です。

2番の歌詞を間違えた(光を灯りと歌っているらしい)ことを批判しているコメントがありましたけど、御本家と比べたら、全然、問題なしでしょ。大先輩の2009年のライブなんて、自分の持ち歌にもかかわらず、歌詞カードをガン見して歌ってますから。

さらに、小田さんが、6年後の「さくらのしらべ8」でdearest.を歌ったテイクがこちらです。

曲の途中から歌い方を変えてるのかなぁ。捏ねくり回すような歌い方をしていないところが良いですね。ハロプロの後輩たちのカバーテイクの中でも、ズバ抜けたデキ。本家と甲乙付け難いと云える唯一の歌唱ではないでしょうか。

ハロプロのタレントさんの中で、「上國料萌衣」さんがブレイクして、残る気がかりは「小田さくら」さんになりました。これだけの逸材が、ハロヲタ君たちの間でしか知られていないのは、残念極まりありません。僕の願いは、小田さくらさんが18才で「モーニング娘。」を卒業して、アイドル系演歌歌手(?)として再デビューすることでしたけど、いつになるのかなぁ。

で、対になる松浦さんのテイクとなると、こちらでしょうか。


共に二十歳頃のテイクなんですけど、陰と陽と云いましょうか、月と太陽と云いましょうか、好対照な歌唱に思います。

 松浦さんのベストテイクとなると、2009年のギター伴奏のアコースティック・コーナーか、ピアノ伴奏のマニアックライブが双璧でしょうか。この頃は、ツアーでもライブでも、セットリストを固定していなくって、人気曲「dearest.」をいつも歌っていたわけではないようです。アイドル時代に同じ歌ばかりを歌わされたことが、よほどイヤだったのでしょう。

お終いに貼り付けさせていただくのは、こちらにしました。2010年の COTTON CLUBでのテイクになります。見た目と比べて歌唱は、いたって普通。気持ちの込め方も、これくらいが聴き手の負担にならず、丁度良く思えたものですから。

小田さくらさんが、三度この曲を歌うことがあれば、さらに進化した歌唱を披露してくれることでしょう。

今年は、松浦さんのデビュー20周年という節目の年になりますが、肝心の御本人が不在ではお祝いの仕様がありません。亜弥さんも3人のお子さんのお母さん。確か、一番上の女の子は小学生ですよね。折角の節目の年ですから、何か気の利いた投稿をと思っていたのですが、デビュー記念日も誕生日も過ぎてしまい、完全に時期を逸した次第です。

松浦亜弥さんの今って、休業中なんでしょうか、それとも引退されたんでしょうか。あの時も、恐らく周囲は、松浦亜弥さんが(その気になれば)いつでも活動を再開できるような余地を残そうとしていたのでしょう。それが、結果として、今日の流れ解散的情況を作り出してしまったように思えてならないのです。

#松浦亜弥    #小田さくら   #dearest

2021年5月3日月曜日

「Memory 青春の光」後藤真希&松浦亜弥VS小田さくら&岸本ゆめの

ツイッターを眺めていたら、「小田さくら」がトレンドになっていて、ビックリしました。どうやら、今流行の一発録り動画で、「青春の光」を歌ったからのようです。ハロヲタ君たちにも、トレンドを形成できる勢力があったんですね。   


 「小田さくら」さんは、このブログでも取り上げさせていただきましたが、「岸本ゆめの」さんは、存じ上げませんでした。研修生の方なんですね。今、大人気の「THE FIRST TAKE」に、ハロプロの女の子たちが(たぶん大人の事情で)呼んでもらえないので、アップフロントで同じような企画を始めたということでしょうか。   

アンチからは、カメラアングルが切り替わったりしていますので、一発撮りじゃないだろうとか云われているそうです。複数のカメラで収録していたのでしょうけど、確かに、小田さんの手の位置などを見ていると不自然ではあります。音声は一発録音だとしても、映像は別撮りか、編集している可能性もありますね。

っていうか、一発録りって、そこまで価値のあることなのかなぁ。そりゃあ、企画としては良くできてると思いますけど、一発撮りが凄いって云うんだったら、ライブDVDだって一発撮りみたいなものだし、生放送の歌番組もあるし、松浦亜弥さんは、一発撮りのスタジオレコーディングのDVDとかも出していたように思います。

オートチューンとかで、音痴を誤魔化すのは論外ですけど、ちゃんと自分で歌っているんだったら、1発目だろうが、5テイク目だろうが関係ないと思うんですけどね。むしろ、一発で終わらせる気持ちで何度も取り組んで、いくつかの中からベストなものを人様にお出しするってのが、プロの有るべき姿に思います。(松浦亜弥さんは、一発撮りどころか、ろくにリハーサルも行わない、ぶっつけ本番型でしたけど・・・良い子は、マネをしないでくださいw)

まあ、一発撮りって云っても、(松浦亜弥さんを含めて)プロは緊張感をもって、それまでに何度もステージに立ってきたわけですからね。「THE FIRST TAKE」は、コロナ禍でライブが開催できない今、「聴く側が」ライブのような緊張感を味わえる企画として登場したとありました。つまり、一発撮りとは、聴き手の満足度を高めるための演出の1つのようです。

さて「Memory 青春の光」といえば、カラオケ上手なOLさんと評された、ハロプロの先輩「後藤真希」&「松浦亜弥」さんのテイクでしょう。

大御所感がハンパないですけど、年齢的には、小田さくらさんたちと同じか、年下なくらいだと思います。後藤さんの方が個性的に歌いたいタイプですから、松浦さんが合わせるというこの選択は正解ですね。でも「主・従」でなく、あくまでも「主・主」になっているところが面白いです。2人で、よくカラオケに行くなんて話がありましたけど、今はどうなのかなぁ。

この番組は、映像と歌唱は別撮りだったと云われていて、収録によっては、バックバンドに無い楽器の音がしていることもあります。まず歌を録ってから、その自分の歌に合わせて、映像を撮ったということでしょうか。ですから、広い意味での口パクと云えなくもありませんが、僕らは、作られた映像として見ているだけですから、大した問題ではありません。小田さくらさんのテイクで、カメラを切り替えたのだって、そうした方が映像作品としての完成度が高くなると、制作側が考えたのでしょう。

ハロヲタ君たちが、トレンドに押し上げてくれたおかげで、久し振りに松浦亜弥さんのことを記事にできて嬉しい限り。感謝です。

折角ですから、お終いに「サマーナイトタウン」でいかがでしょうか。YouTubeへのリンクになりますけど。

2020年6月27日土曜日

(悲報)究極のアイドルライブ「松浦亜弥2002サマーライブ」の動画が消滅

「松浦亜弥2002サマーライブ」とは、山梨県の富士急ハイランドコニファーフォレストで2002年8月18日に昼夕2公演行われた野外ライブです。このライブは、全国4会場で開催され、この富士急でのライブがファイナルだったみたいです。ライブ当時の松浦亜弥さんはデビューから約1年半の16才でした。
消滅した動画は、テレビ放映された夜公演を録画したものを丸ごとアップした78分の長編動画でした。ライブのセットリストと演出は、その年に開催されたファースト・コンサートツアーとほぼ同じで、野外ライブという負担を考慮してか、ファースト・コンサートのアンコールで歌われた2曲が割愛されています。

僕が7年前にこの動画を見つけたとき、視聴再生数は、3000回ほどだったと思います。その後、再生数は増えていきましたけど、他の動画と比べれば地味な存在でした。でも、僕にとっては、秘密の宝物的動画だったので、致し方ないこととは云え残念極まり有りませんです。

ずーっと見ていると、だんだん夕方から夜になって周りが暗くなるのが分かりました。暗くなるにつれて、ライブ会場がキャンプファイヤー状態になって、ヲタクたちが異常なテンションになっていくのが分かりました。そんな中で、野外ライブで凄く歌いづらいはずなのに、イヤホンモニターも付けずにステージを飛び回りながら、キッチリ歌いきっちゃう「あやや」の姿は、正にアイドルサイボーグそのものだったと思います。

松浦亜弥さんのアイドルとしての完成期を2004年の「代々木ライブ」とすれば、この2002年のサマーライブは、アイドル「あやや」の絶頂期と云えましょう。

では、もう2度とは会えないであろうライブ動画から、名曲(?)をピックアップしてみましょう。画質と音質が悪いのはお許しください。

【桃色片想い】


お約束のピンクの衣装なんですが、夏なのでちょっと露出多め。でもいやらしさがないんですよね。キュートという言葉がぴったりのテイクです。


【ドッキドキ!Loveメール】


会場も暗くなって、キャンプファイヤーモードに突入です。「ドキLove」は良いテイクが多いんですけど、やっぱりこれがベストテイク。完璧なステージングだと思います。「あやや」ってやっぱり凄いアイドルだったんだなって改めて思います。


【Love 涙色】


このライブでは、これがラストソング。数千人のヲタクを前にしてのパフォーマンス。デビューして一年半、16才の女の子のステージングとは、とても思えません。


【トロピカ~ル恋して~る】


で、これがアンコール。ステージ上を走り回って、小芝居を挟みながら、きっちり歌い切るんですから。あの華奢な体のどこにこんなパワーがあるのでしょうか。で、最後の最後にちょっとだけ息切れするんですけど、そこがまた可愛いかったりして。僕は、この「トロ恋」が全アイドル動画中で一番好きなテイクでした。

2002年春の、松浦亜弥ファースト・コンサートツアーとやっていることは、ほとんど同じなので、そっちのDVDを見ればいいんですけどね。数ヶ月の間に「あやや」がさらにグレードアップしているのも感じられるし、野外ライブ独特のテンションの高さとか、共演してくれた「メロン記念日」さんとの絡みの面白さなんかもあって、大好きな動画でした。

2020年6月25日木曜日

「松浦亜弥」34才の誕生日に「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」を

今日、6月25日は、松浦亜弥さんのお誕生日。34才になられたはずです。

松浦亜弥さんが、脱アイドルのきっかけになるはずだった、アルバム「ダブルレインボウ」をリリースしたのは21才の時。そして、あの、松田聖子さんが、脱アイドルを決定づけた大ヒット曲「SWEET MEMORIES」を発表したのも21才の時です。

さらに、松田聖子さんの34才の時と云えば、最大のヒット曲「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」を発表した年になります。元祖ぶりっこアイドル歌手という扱いだった松田聖子さんが、34才にして自身最大のヒットをかっ飛ばすという底力には恐れ入りますが、松浦亜弥さんだって、未だ34才なんですから、何かアクションの1つも欲しいところです。

と云うわけで、今回貼り付けさせていただくのは、松浦亜弥さんが2009年に開催した「マニアックライブⅡ」からの「あなたに逢いたくて~Missing You~」であります。ちなみに歌っている松浦亜弥さんは、23才です・・・って、間違えるわけありませんよね。


冒頭のMCによると、この曲をセットリストに入れたのは、以前、稲垣潤一さんとのコラボで歌ったことがあって、でもその時は、半分しか歌えなかったし(デュエットですから)、思い通りに唄えなかったので(稲垣さんに合わせてましたから)、ソロで歌い直すことにしたというのが理由のようです。
でも、突然の思いつきで、バンドとの意思疎通ができてなかったような雰囲気を出しています。まあ、普通なら、そんなこと云ったって最初から歌うつもりだったんじゃないのって、つっこむところなんですけど、これは本当に気まぐれだったようです。

と云うのは、これ、明らかにリハーサル不足ですよね。歌の出だしを間違えていて、キーボードの桜井さんがフォローしているし、歌詞カードをガン見しているし・・・。
マニアックライブⅡは、大阪と横浜の2都市で昼夜2公演ずつの計4公演だったようですが、「あなたに逢いたくて」を歌ったのは、横浜の昼公演だけ。曲のリハーサルも1回しかしてなかったようで、バンドの菊ちゃんたちからすると、一応準備はしておいたけど、まさかこのタイミングで歌うとは、ってところだったようです。

松浦亜弥さんのことをあまりご存じない方からすると、セットリストちゃんと決めてないし、歌詞カードばっかり見ているし、座ったまま歌っているしで、とんでもないライブなんですけど、このテキトーさは、この企画がファンクラブ・イベントだからであります。とは云っても、本来ならばお金を取っている以上、きちんとやるのが有るべき姿なんでしょうけど・・・。まあ、この内輪の馴れ合い感をファンも楽しんでいたようですから、ユルさも演出の1つだったと云うことにしておきましょう。

ところが、歌詞カード見ながらテキトーに歌っているテイクなのに、聴き手の心を揺るがしてしまうのが、松浦亜弥さんの凄いところであります。

ならば、ぶっつけ本番でこれだけ歌えるのだから、ちゃーんと練習すればトンデモナイ歌唱になるだろうって思うところなんですけど、たぶん、そうはならない。
松浦亜弥さんのリハーサル嫌いは有名でしたけど、ファーストテイクから既にベストで、あとはテンション次第なんて情況だったら、練習する気も無くなろうというものです。

正面やや横には、譜面台が堂々と置いてあります。ここには歌詞カードが入ったファイルがあって、ほぼガン見状態です。これは、歌詞をきちんと覚えていないって云うか、歌詞をきちんと覚えるほど歌い込んでいないってことを表しています。

彼女は、この歌詞カードを見るときに、パッと1フレーズ分目に入れて、ああ次はこういう情景なんだってインプットしといて、どんな声色で歌おうかとか準備しているんだと思います。情景が分かっていれば、それに合わせた歌い方は、感覚的、瞬間的にできるわけです。
並の歌手は、1番と2番は歌っている言葉が違うだけで歌唱的には差違がありません。それは曲に歌詞を当てはめているだけだからです。それに対して、彼女は歌詞カードからの視覚情報を、即興的に歌唱に活かしている。歌詞が描いている情景に合わせて歌い分けているのです。

松浦亜弥さんのカバーの魅力の源は、その即興性にあります。活動後期の彼女は、ライブでたくさんのカバー曲を披露していますが、高評価のテイクの多くが1回限りのものです。歌い込むことによって付いてしまう手垢が、彼女のカバー曲にはありません。楽曲をカバーしたときの評価の1つに、自分の歌にしているかというのがありますが、彼女のカバーには何となくの余所余所しさが感じられます。しかし、それが、オリジナルとの絶妙な距離感となって、多くの視聴者からの支持を得ているのだと思います。

「ファーストテイクからほぼベストで、あとはテンション次第」は、彼女の希有な歌唱力によるものです。普通に歌うことに飽き足らなくなった彼女は、やがて敢えてリスクを求めるような歌い方をするようになりました。

松浦亜弥さんは、2013年の「マニアックライブⅤ」で、同じ松田聖子さんの「赤いスイートピー」をカバーしました。この時は、前回のライブから1年半のブランクがあって、しかも、ろくにリハーサルもしていないという状態だったようです。


このテイクは、昼夜公演の2回目の方です。この頃には、もう松浦亜弥さんには動員力とかありませんでしたから、2回公演しても観客は同じ顔ぶれってことも多かったようです。だからと云うわけでしょうか、昼と夜の公演ではセットリストを変えてくることが普通になっていました。でも、この曲は2回歌いました。これ、絶対、歌い直したんだと思います。昼公演の歌に納得できなかったから。

で、歌い始めて、やっぱりダメって感じに、照れたような表情をしました。まあ、後半になるにつれて、それなりに声も出てきたようですけど、これは、褒めちゃダメなテイクだと思います。きっと、彼女も、こんなもんじゃないって思いながら歌っていたはずです。

歌に真摯に向き合ってきたはずの彼女が、歌うことへの情熱を失ってしまった結果でした。松浦亜弥さん自身が持て余すほどの歌唱力は、たった一年半の間に、あっけなく失われてしまったのです。


お誕生日ですから絶賛しようと書き始めたのに、結局、愚痴ってしまいました。
ちょっとだけエコーを効かせれば印象も随分違っていたでしょうし、歌った曲がⅡとⅤと逆だったら、もっとしっくり聴けたかもしれません。全ては僕の妄想であります。

折角ですから、カバーテイクを、もう1つ。槇原敬之さんの「Love Letter」のカバーを貼り付けさせてお終いにいたします。確かこれも、ぶっつけ本番の1回限りの歌唱だったと思います。   

                                 

2020年4月13日月曜日

みんなで歌おう「ドッキドキ!Loveメール」~松浦亜弥デビュー19周年記念~

4月11日は、松浦亜弥さんのデビュー記念日でしたね。忘れてました。19周年だそうです。まあ、休業している間を年数にカウントするかどうかは別として、19年前に中学3年生、当時14才の松浦亜弥さんがデビューしたということです。

デビュー曲は「ドッキドキ!Loveメール」。2001年と云うと、ソフトバンクが「iPhone」を発売する7年も前。都市部でも携帯が圏外になるところがあったような時代だったんですね。
新生活に希望を膨らませる、ひたすら前向きな歌詞。このような時期だからこそ、聴きたい楽曲と云えます。

では、まず御本家にお手本を見せて頂きましょう。どのテイクにするか悩むところですが、2002年に富士急ハイランドの特設ステージで開催された「サマーライブコンサート」で如何でしょうか。


はいっ、完璧ですね。デビューして一年余りで、このパフォーマンス、恐れ入りますです。

次は、ハロプロの後輩である「アンジュルム」の「上國料萌衣」さんに歌って頂きましょう。ブレイク確実と云われていた「かみこ」も、いつの間にか二十歳なんですね。


如何でしょうか。「かみこ」は、そこそこ歌える子だと思ったんですけど、この曲って意外と難しいんですかねぇ。
動画のタイトルに2018年とありましたから、2年前のテイクのようです。アイドルとして今ひとつ振り切れて無い感がありますが、まあ、この普通っぽさが彼女の良いところでもあります。まるで昭和のアイドルを見ているような気分。この子の一番良いところは、本当に楽しそうに歌うところ。僕の爺さんも「歌は楽しく歌うもんだ」って口癖のように云ってましたし。

そう云えば、ピザーラのCMが「成田 陵」君に盗られちゃいましたね。ピザーラさんは、ハロプロの女の子たちを使ってくれる貴重なスポンサーさんだったのに残念です。
最近のアンジュルムって何してるのかなぁ。このまま続けていっても・・・って、今日はネガティブな話は無しにしましょう。

続いて貼り付けさせていただくのは、「櫻井佑音」ちゃん。「子どもアイドル」って云うんでしょうか、小学生がアイドルの真似事をして、オジさんたちが応援しています。犯罪スレスレの行為にも思えますが、その気持ちも分からないではありません。と云うのは、子どもに歌を歌わせて、それを鑑賞するというのは、古来より人類普遍の文化だからです。

櫻井佑音ちゃんは、この世界では有名な女の子のようです。動画は2年前のもので、小学校4年生10才とありました。


今回紹介させて頂いたテイクの中では、一番お色気があるかもですw

YouTube上には、彼女のいろいろなステージがアップされていて、ハロプロ系の歌をたくさん歌っています。きっと親御さんがハロプロファンで、そのような楽曲に親しむ環境が家庭にあるのでしょう。
この他にも「想いあふれて」とか、面白いテイクがありましたので、またいつか紹介させていただこうかと思います。

トリは、この方「辻 希美」さんに登場していただきましょう。ママタレとして、バラエティー番組出演の他にも、ブログやインスタ、YouTubeと大活躍ですね。先日の「おんぶゴチ」も無敵の強さでしたし、夫婦仲もホントに良さそうで何よりです。


凄いですねえ。驚きです。アイドルとして完全に振り切っていながら、ここまで歌いきれるのは流石。正にプロのパフォーマンスと云えましょう。トリを飾るに相応しいテイクに思います。
で、「櫻井佑音」ちゃんのテイクって、この動画を下敷きにしているような気がするんですけど・・・。

さて、御本家「松浦亜弥」さんも、このままでは終われないでしょうから、大トリとして再登場して頂きましょう。お終いは、2004年秋の「代々木スペシャル」からのテイクです。
「あやや」って、大勢の前に立っても、ちゃんと一人一人を見てるんですよね。ファンが手を振ってきても完璧にレスしている。これを歌いながら、踊りながらやるんですからプロですよねぇ。
では、日本のタレント史上、類を見ない「可愛くって、格好良くって、歌が上手い」という三つの要素を、どれも蔑ろにすること無く、共立させたタレント。「あやや」のパフォーマンスでお終いに致します。


2020年3月22日日曜日

「Don't Know Why」ノラ・ジョーンズ&松浦亜弥 ~直訳・意訳・訳詞の話~

夏目漱石が旧制松山中学の教員だった時の話である。「I love you.」を「我、君を愛す。」と訳した学生に、「そんな日本語は無い。そういうときは「月が綺麗ですね」とでもしておくものだ。」と教えたそうだ。まあ「I am a cat.」=「我が輩は猫で或る」なんて云う日本語だって似たようなものだから、漱石がホントに言ったか怪しいものだが、意訳の難しさを表す有名なエピソードではある。ちなみに、二葉亭四迷は、それを「死んでもいいわ。」と訳したそうだ。

で、松浦亜弥さんのカバー曲にノラ・ジョーンズさんの「Don't Know Why」があって、頑張って英語で歌っているのだが、これがあまり戴けない。彼女の発音があまりにも昭和的カタカナ英語なのが理由の1つなのだが、かといって、訳詞で歌うよりはマシなのだろうとずっと思っていた。やはり英語の歌は英語で歌うべきだと。
でも松浦亜弥さんが「Feel Your Groove」を日本語で歌っているのを聴いて、ちょっと考えが変わってきた。本当の意味で心に響いてくるのは、ネイティブで語ったときかもしれないからだ。

というわけで、松浦亜弥さんには「Don't Know Why」を是非とも日本語で歌って欲しいのである。僕は、日本語の表現力は、英語に劣るとは思っていないし、なにより彼女なら、きっと素敵な「Don't Know Why」をパフォーマンスできると思うからだ。

原曲・原詞は次の通りである。


   「Don't Know Why」
I waited 'til I saw the sun
I don't know why I didn't come
I left you by the house of fun
I don't know why I didn't come
I don't know why I didn't come
When I saw the break of day
I wished that I could fly away
Instead of kneeling in the sand
Catching teardrops in my hand
My heart is drenched in wine
But you'll be on my mind
Forever
Out across the endless sea
I would die in ecstasy
But I'll be a bag of bones
Driving down the road alone
My heart is drenched in wine
But you'll be on my mind
Forever
Something has to make you run
I don't know why I didn't come
I feel as empty as a drum
I don't know why I didn't come
I don't know why I didn't come
この楽曲で何回も登場する重要なフレーズが「I don't know why. I didn't come.」である。直訳すると「自分でもどうしてなのか分からない。私は彼のところに行かなかった。」であろうか。これ、何と意訳すればいいんだろう。もちろん唱えるようにである。って、なんで「come」なんだ?

どうやら「此処に来なかった」という意味らしい。ただし、この場合の此処というのは、彼氏にとっての此処であるから、彼女にとっては「そっちに行く」になる。したがって「I didn't come.」は、漠然と行かなかったのではなくって「彼のもとに行かなかった」となるのだそうだ。

さすがに直訳文は長いので、いろいろと調べて「どうして私 行かなかったんだろう」としてみた。我ながら、なかなかの名訳に思う。

でも検索すると、同じ英文から和訳したとは思えない文章が出てくる。訳文といっても、ほぼ創作文みたいなものだ。

例えば、I feel as empty as a drumの「drum」の解釈1つとっても、太鼓とか、ドラム缶とかいろいろあって、様々な解釈に基づいた全然違う訳文が出てくる。
僕らの感覚から云うと、太鼓とドラム缶は全然ベツモノだ。でも向こうの人に「drum」って太鼓なのドラム缶なのって聴いても、ドラムはドラムだよって答えると思う。密閉されて中身の無いものは全部ドラムであって、概念からして違うのだ。つまり、ここを太鼓とかドラム缶とか訳してしまうと、踏み込みすぎってことになる。

で、あっちこっちからパクって、取りあえずまとめてみたのがこれである。
「Don't Know Why」
ずっと待っていたの 朝日を見るまで
でも私 行かなかった 何故だか分からないけど
あなたとの思い出を傍らに置いたまま
どうして私 行かなかったんだろう
どうして私 行かなかったんだろう
夜明けを見た時に、このまま飛んで行けたらと思った
砂の上にひざまずき この手に涙を受け止めても
心をワインに浸してみても あなたを忘れるなんてできない
いつまでも
果てしない海の彼方なら エクスタシーに浸れるというの
ああ 私は消えてしまいそう 孤独に車を走らせながら
心をワインに浸してみても あなたを忘れるなんてできない
いつまでも
何で あなたは 去ってしまったの
でも私 行かなかった 何故だか分からないけど 
私の心は 空っぽ
どうして私 行かなかったんだろう
どうして私 行かなかったんだろう
ところが、このままでは歌えない。このブログでも何回か取り上げたが、日本語はわずかな情報量しか歌に載せられない、特殊な言語だからだ。

リンクです。人工知能搭載型ボーカロイド「初音ミクAI」への道③ ~歌詞って何だろう~

俳句は「わずか」17音って云うけど、英語や中国語では17音節あると、かなりの情報量を盛り込めるから、普通の詩になっちゃうそうだ。(そのため、英語俳句は5・7・5でなく2・3・2で作るらしい。)
その違いは、他言語は音符1つに1音節を当てられるのに対して、日本語の場合は音符1つに1音(ひらがな1つ)しか載せられないところにある。Don't・Know・Whyは音符3つで唄えてしまうが、日本語では、「な・ぜ・だ・か・わ・か・ら・な・い」と9つも必要になるのだ。「なぜだろう」でも5音必要だ。

ノラ・ジョーンズさんは「I don't know why. I didn't come.」を音符9個で唄っているので、日本語でも唄えるようにするには、ひらがな9個で意訳しなければならない。これが訳詞(歌詞訳)である。「好きな人と一緒に行くことを躊躇ってしまったことへの後悔の念」を9文字で表せと云うのである。
さらに歌いやすくするためには、形式を整えたり、ある程度は韻を踏んだりもして欲しい。

では、この難題に果敢にチャレンジしている動画を3つばかり貼り付けさせていただこう。裏技として、早口で歌ってしまうと云うのもあるのだが、此処では邪道とさせて頂く。

             
「たちつくす ばかーり」


「行かなかった」を「立ち尽くす」と裏の意味で表すことによって、より喪失感が出ているように思う。なかなかの力作であるが、言葉をかなり削ってしまったので、原詩の世界観が無くなってしまったのが残念である。


「わたし ここに いたの」


完成度も高いし、原詩へのリスペクトも感じられる。女性ボーカルだったら、マジで泣けるかも。「わたしここにいたの」を「立ち尽くすばかり」に入れ替えたら、さらに素晴らしくなる予感。


「なして いがね けんだべ」


山形弁歌手「朝倉まや」さんのカバーである。有名な動画なので、ご存知の方も多いかもしれない。「なして」という言葉が、魂の叫びにも聞こえてくる。イントネーションが英語似なのも東北弁の強みといえよう。
そういえば、昔、福島県人の爺さんに「福島弁も山形弁も同じ様なものだね」と云ったら「ふぅくすまべんと やぁまがたべんは、じぇーんじぇん ちがうっぺしたぁ」と怒られたことがあったっけ。

要は、限られた音数で如何に表現するかである。英語の原詩のように、1つ1つの文に「I」とか「You」とかを付けている余裕などないのだ。(ほとんど発音してないけど)
結果として、これは歌詞の曖昧化を招くことになる。「立ち尽くすばかり」は名訳なのだが、彼氏に置いてけぼりをくらったという解釈もできてしまうからだ。

このように日本語の歌詞は、「先生、おしっこ!」みたいに主述の整った文章になっていないから、誰が誰に何をしたのかが、ハッキリしないものも多い。「横浜・黄昏・ホテルの小部屋」なんてのは、静物画を見せといて、そちらで物語を想像してくれって云われているに等しい。

日本の歌って、言葉が足りなくても君ならば僕の云うこと分かってくれるよねって感じで、聴き手の感性に頼らざるを得ないところがあって、そこが、日本語の歌の叙情であり、日本語訳詞の難しさなんだと思う。

最後に、松浦亜弥さんの「上海ライブ2006」でのテイクを貼り付けさせていただいて、お終いにしようと思う。


実は、原曲の著作者からすると、日本語の訳詞は許せないものらしい。原詞の内容を著しく損なっているので、正式なカバー作品として認められないと云うのだ。それが原因で、著作権者の許可が下りずに商品化できないなんてこともあるそうだ。
つまり、松浦亜弥さんが日本語詞で歌ってCD化するとなると、新たな著作権の手続きが必要となって、訳詞が気に入らなければ、(金を積めば別かもしれないが)不許可という可能性も出てくることになる。
でも、内容に手を加えずに英語の歌を日本語で唄えるようになんてできるのだろうか。

・・・・やっぱり、これが一番良いかも。

2020年3月20日金曜日

松浦亜弥「想いあふれて」 ~歌い手が試される凡庸なバラード~

「想いあふれて」は、2009年にリリースした松浦亜弥さんの5枚目のオリジナルアルバムであり、その収録曲であり、同年のコンサートツアーの名称であります。

1年3ヶ月ぶりにリリースしたアルバム「想いあふれて」でしたが、チャート最高順位は29位、売り上げは約5,000枚。待望しているはずのファンが、1年3ヶ月の間にどこかへ消えてしまったと云うことでしょうか。


「想いあふれて」については、過去に、コンサートツアーに関して5本、楽曲に対して1本の記事を投稿してありました。松浦亜弥さんについて熱く語っていた頃ですし、今回の元記事でもありますので、お時間があれば。



とは云っても「想いあふれて」は、松浦亜弥さんの後期の代表曲です。2009年以降のライブでは、必ずってくらい歌ってますので、アレンジもテンポも異なる様々なテイクが、YouTubeに投稿されています。
その中でも代表的な歌唱といえば、まずは2009年秋のコンサートツアーとなりましょうか。DVD収録されたのは、聖地「中野サンプラザ」で、アンコールの1曲目として歌われています。

では、前回の記事でも紹介させていただいたTKLYIMさんによる、会場録音の動画を貼り付けさせていただきます。


同じライブで歌われていた「ダブルレインボウ」が、DVD発売にあたって歌詞の間違いを修正されていたという(衝撃的な)事実が報告されています。実は、このテイクも歌詞を間違えまくっているのですが、修正は行われていません。きっと間違いが多すぎて直しきれなかったのでしょう。

ちょびっと意地悪なんですが歌詞を書き出してみました。(   )は間違えて歌っちゃった歌詞です。
          「想いあふれて」
ひとりきりの週末にも なんだか慣れたみたい
きみを思い出さないで 過ぎてく日もある
ただ待つだけの毎日は  ひどく長かったけど
気持ちにふたをしながら 夜明けを待ったわ
どうか忘れないでほしい(このさきも思い出すでしょ)
あんなに愛していたこと
大切で守りたいよと
泣いた日があったこと
あんなに愛していたから  あんなにやさしかったから         
想い出なんかは欲しくない あの頃に戻りたい
壁の時計の音を聴き 部屋に花を飾った
静けさに身をゆだねて 瞼を閉じるの
ただ待つだけの毎日が
私にくれたものは(ひどく長かったけど)
孤独と背中合わせの 少しのプライド
(気持ちにふたをしながら 夜明けを待ったわ)
このさきも思い出すでしょう(どうか忘れないで欲しい)
あんなに愛していたこと
簡単にしまい込めない 温もりが残ります
どんなに愛していたって どんなに想っていたって
あなたに届くことはないと 今ならばわかります
このさきも思い出すでしょう あんなに愛していたこと
大切にしまいこむには(簡単にしまいこむには)
温もりが残ります
どんなに愛していたって どんなに想っていたって
あなたに届くことはないと 今ならばわかります
色褪せることない 想いがあふれます
なるほど、1番の歌詞を2回歌ったって感じですかね。あとは、大切に仕舞い込むが、簡単に仕舞い込むになったところでしょうか。まあ、意味は対照的ですが、仕舞えないことには変わりありません。交換可能なフレーズですし、論理的にも破綻してませんから、歌っている側も「あれっ」って思う程度だったかもしれません。僕もこの動画は何回か聴いていたはずなんですけど、こんなに歌詞間違いをしていたなんて気付きませんでした。

悪く云えば、歌詞にインパクトが無いってことだと思います。まあ、失った恋に想いを募らせるってシチュエーションは、昔からありますんで、思い出は欲しくないとか、あの頃に戻りたいとか、使い古された言葉が並んでしまうのも致し方ないこと。ならば、このような平凡なバラードを如何に聴かせるかこそ、歌い手さんの腕の見せどころと云えましょう。

           
2009年秋のコンサートツアー「想いあふれて」は、単なるアルバムツアーでなく、松浦亜弥のライブの集大成、これぞ松浦亜弥のライブというものにしたかったそうです。が、実際のところは、歌をじっくり聴かせるよりは、お別れイベントみたいな色合いが強かったように思います。アルバム収録曲10曲のうち、コンサートで披露された曲は5曲だけと投げやり的なセットリストでしたし、最大の特徴であるリクエストコーナーにしても、ファンクラブ・イベントのノリですからね。これぞ松浦亜弥って云うんだったら2007年のツアー「ダブルレインボウ」の方がずっと松浦亜弥だったと思います。
               
コンサートツアー「想いあふれて」は、9月5日から10月10日にかけて、6都市で8日間、のべ14公演とありました。DVD収録された中野公演がファイナルのような錯覚に陥りますが、ファイナルは札幌公演です。ただ、ライブレポートによると、初日の八王子公演で既に涙で歌えなかったそうですから、毎回、ファイナルみたいな雰囲気でツアーをしていたのかもしれません。
全盛期の、のべ55公演などと比べると、かなり寂しい感じですが、1階席は埋まるものの、2階席は空席が目立っていたらしいですし、札幌公演と東京公演の観客の顔ぶれがほとんど変わらなかった、という話も出ています。それでは、重要な収入源であるグッズの売り上げも期待できません。ラストツアー(当時の発表は3年間の休止)であることが告知されなけば、更に惨憺たる状況になっていたと思われます。「想いあふれて」が最後のツアーになったのは、彼女の体調の問題とされましたが、そうでなくとも、松浦亜弥は、全国ツアーを維持できるだけの動員力を、2009年の時点で既に失っていたことになります。

さて、松浦亜弥さんは、歌い込んでいくうちにだんだんとテンポが遅くなっていく傾向があって、「想いあふれて」でもテンポの異なるテイクが公開されています。
こちらは、2010年9月のCOTTON CLUBでのライブテイクです。このライブは、あっさりめに歌っている曲が多いようですね。

             
しっかり、歌詞カードを見ていますので、大丈夫だと思います。皮肉ではありません。間違えるよりずっと良いですから。楽器を演奏する人は楽譜を見て良くって、歌手は見ちゃダメなんて不公平ですからね。

スローテンポで感情込めまくって歌うのも素敵ですけど、こういう軽い感じの歌唱も悪くないなぁって、今更ながら思いました。コットンクラブの雰囲気にも合っているみたいです。

もう1つの動画は、同じ年の6月に開催されたマニアックライブⅢのテイク。同じ2010年ですけど、こちらはライブのラストで歌われていて、ゆっくりめになっています。


バラードを歌い始めた頃の松浦亜弥さんは、どんなに上手く歌っても、ただそれだけって感じがあったんですけど、この頃のテイクは、聴く側の心に染みいりますです。
松浦亜弥さんの歌唱って、上手すぎてファインプレーに見えないみたいなところがあって、普通に歌っているようでも、よくよく聴いてみるとやっぱり上手いんだと思うことが多いです。

この曲はハロプロの後輩たちが好んでカバーする楽曲のようで、たくさんのカバーテイクがありますが、どうもしっくりきません。歌うからには歌唱力のあるところをアピールしたいのは分かるんだけど、ハロプロの歌唱だと、何でそこでそんな声をだすかなぁって感じになるし、くどいんですよね。

お終いは「ラグジュアリー・クリスマス・ナイト 2013 at COTTON」のテイク。実年齢が楽曲に追いついてくるって、どんな歌唱テクニックよりも勝るってことかもしれません。松浦亜弥さんのラストライブですが、静止画で。


「想いあふれて」は、使い古された歌詞と、ありふれたメロディーラインで構成された平凡なバラードに思います。歌うだけなら特別なテクニックも要らないし、聴き手にインパクトを与えるような楽曲でも無いかもしれません。
しかし、凡庸は正統の証。結局は、奇をてらうこと無く、真摯に楽曲に向かい合うしかないのだと思います。愛する人への想いは、陳腐な言葉を使ってでしか表せないのですから。

本投稿記事について「アヤまる」さんから、コメントをいただきました。より深い理解のためにも、合わせて読んでいただければ、と思います。

2020年3月8日日曜日

松浦亜弥「ダブルレインボウ」その2 ~描かれなかったもう1つの虹~

ダブルレインボウは、二重の虹が現れる現象です。滅多に見られない現象ですが、最近は、皆さん見つけるとすぐに写真をアップしますんで、ネットで検索すると思いのほか出てきます。内側の普通の虹が主虹で、外側の虹を副虹というそうです。副虹は、下が赤、上が紫と、色の順番が逆になっているのが特徴とのことです。


ところが、松浦亜弥さんのアルバムのジャケット写真は、ダブルレインボウではありません。それから、松浦亜弥さんは首にレイをかけています。ダブルレインボウはハワイでは幸福のサインだそうですから、ダブルレインボウ→ハワイ→レイと安易に連想したのでしょう。しかし、肝心の楽曲は、南の島の明るいイメージなど皆無であります。

まあ、その辺りが、当時の松浦亜弥さんサイドの雑な商売というか、ツッコミどころと云えましょう。


と、思っていたのですが、先日TKLYIMさんから頂いた投稿によると・・・
タイトル「ダブル レインボウ」とは、アイドルと本格歌手の間に立った松浦亜弥の二輪を具現化したものであり、楽曲「ダブル レインボウ」とは、1つ目の虹(アイドル)を完成させ、2つ目の虹(本格アイドル歌手)を作り上げるための曲。
とありました。なるほどです。

つまり、ジャケットの虹は完成されたアイドルとしての活動を表し、写っている松浦亜弥さんは、新たな虹を架けようとする決意の姿になります。

確かに、ジャケットにダブルレインボウを使いたければ、写真を探し出したり、無ければ合成しちゃえば良いわけで、ここは、あえて、シングルレインボウの写真を使ったのでしょうか。それに再出発を誓う場は、東欧でもハワイでも構わないわけですからね。

さて、コンサートツアー「ダブルレインボウ」の特徴の1つが、アイドル曲とニューアルバムの楽曲を同等に扱っているセットリストです。ライブの主な構成曲がニューアルバムの楽曲から成っていることは当然ですが、驚くべきは、その間を埋めている楽曲のほとんどが、初期のアイドル曲であることです。「ドッキドキLoveメール」「トロピカール恋してーる」「ラブ涙色」「100回のKiss」「桃色片想い」「めっちゃホリデー」。デビューからの6曲までが全て入っています。それもフルコーラスで。こんなことは、2003年までのバリバリのアイドルコンサートをしていた時以来のことです。

「めっちゃホリデー」をちゃんと歌っている最後のテイクですね。


ライブレポートに当時のMCの抜粋が投稿されてました。「今、歌うのが楽しい。歌詞を見返すと、昔は分からなかった新しい発見がある。」「デビュー3、4年目の頃は、「めちゃホリ」を歌うのに飽きてました。1年356日で、365回以上歌ってるんじゃないかってくらい歌ってたし。」

こちらは、タイトル曲「ダブルレインボウ」。


このビジュアルで、この歌唱力。やはり「ダブルレインボウ」に外れ無しですね。

タイトル名に込められた想いを考えた時に、この曲をセットリストに組み込まずアンコールで歌った意味が分かったような気がします。

この2つのテイクが、同じライブで披露されたことは、正に奇跡であり、2007年という年が、松浦亜弥さんの画期であったことは確かなようです。

しかし、この2007年を境に、第1の虹は少しずつ色褪せていきます。「アヤまる」さんによると・・・
2008年には、大人が子供を演じている感じがして、
2009年になると、もはや「あやや」のパロディ。
とありました。なるほどです。

この後、歌うことはあっても、第1の虹は、ファンサービス化、ネタ化していきます。そして、2つ目の虹を納得できる形で描けないまま、1つ目の虹も輝きを失っていくのです。
          
さて、ご存じの通り、虹は空中の水滴に太陽光線が屈折反射して起きる現象ですが、この時、水滴内で2回反射すると副虹ができるそうです。調べていて分かったんですけど、副虹ができる条件と云うのは、それほど厳しいものでは無く、水滴がある程度上方に広がっていれば普通にできるんですよね。つまり、虹はかなりの確率でダブルレインボウになっている。ただ、水滴内で2回反射している分、光は弱くなりますから、条件に恵まれてなければ見えないわけです。

外側の虹は、「存在していても気付かれない」ことが多い。

松浦亜弥さんの2007年以降の活動と、「ダブルレインボウ」というタイトル名に不思議な因縁を感じざるを得ませんです。

2020年2月24日月曜日

松浦亜弥「ダブルレインボウ」~再起を懸けた細やかな世界観~

今回の記事について、動画のアップ主さんから、貴重なコメントをいただきました。
深い理解のために、合わせて読んでいただければと思います。

まずは、おさらいから。

「ダブルレインボウ」は2007年に松浦亜弥さんがリリースしたアルバム名であり、収録曲の一つであり、そして、コンサートツアーのタイトル名であります。

この2007年は、松浦亜弥さんの歌唱史を語るに大変重要な年だとされています。

2007年10月10日、松浦亜弥さんの3年ぶりのオリジナルアルバム「ダブルレインボウ」がリリースされました。この4枚目のアルバムの特徴は、つんく♂曲が1つも収録されていないことです。ハロプロ色を一掃し、シンガー松浦亜弥を全面に打ち出したアルバムと云えます。
リリースを受けて、10月13日より、1年ぶりのソロコンサートツアーが始まりました。ツアータイトルは、アルバムと同じ「ダブルレインボウ」。全国5会場、7日間で14公演と、全盛期と比べると淋しい限りですが、追加公演が発売されたそうですから、それなりにチケットは売れていたのでしょう。

オリジナルアルバムがリリースされて、ソロコンサートツアーも開催できたというのは、生き残ったファンにとっても、松浦亜弥さんにとっても、期待の一年だったと思います。

一方で、藤本美貴さんとのユニット「GAM」の活動が頓挫したのもこの年でした。この影響は極めて大きいものでした。と云うのは、ハロプロタレントとしての「GAM」の活動と、本格的バラードシンガー「松浦亜弥」の活動を両輪として2・3年続けることができたならば、その後の展開も大きく変わっていったと思えるからです。
結局、2007年以降は「つんく♂」氏のプロデュースから完全に外れることとなり、数々の困難を乗り越えながらも、アイドル「あやや」を追い求めて付いてきた多くのファンを失望させることになりました。

さて、2つのシングル曲を含めた全11曲で構成されたオリジナルアルバム「ダブルレインボウ」は、渾身の1作とも云える素晴らしいデキに思います。実年齢からすると、若干落ち着き過ぎの感はありますが、これからの松浦亜弥が求めている歌唱の方向性が明確に伝わってくるからです。


タイトル曲「ダブルレインボウ」は、たくさんのライブで歌っていますが、どれも好テイクで「ダブルレインボウ」にハズレなしと云うのが、僕の感想です。

力強い歌唱の2008年のライブテイク。2010年のコットンクラブでのテイクも秀逸です。で、今回紹介させて頂くのは、2009年のコンサートツアーの動画になります。このライブは観客のリクエストに即興で答えるという「アコースティックコーナー」が特徴ですが、DVDにはリクエストに応えて「ダブ・レボ」を歌った時のテイクが収録されています。って云うか、代表曲なんですから、ちゃんとセットリストに入れるのが本来だと思うんですけどね。

貼り付けさせて頂いた動画は、TKLYIMさんが投稿してくださったものです。


コメントによると、会場で録音された音源をDVDの映像に貼り付けたとありました。当時、あやヲタさんたちの間では、ライブ会場で録音された音源が出回っていたようで、一部は、YouTube上に投稿されたりもしています。
直接録音された音源は、音質はお世辞にも良いとは言えませんが、ホールエコーがかかっていて、DVD音源とは違ったリアル感があります。

で、この動画では、歌詞カードを見ているのにもかかわらず、一番のサビのところで歌詞を間違えているんですよね。「私には とても 分からないけれど」を「変わらないけれど」と歌っているんですが、これがDVDでは修正されていると云うんです。


分かりましたか。並べてみましょう。


よくぞ見つけたと云うか、あやヲタさん恐るべしです。
差し替えしたのか、デジタル処理なのか分かりませんけど、まあ、修正と云っても二文字分ですから大した手間では無いかと思います。で、面白いことに、同じDVDの「想いあふれて」でも、歌詞を間違えまくっているんですが、こちらは、そのままなんですよね。

松浦亜弥さんは、歌詞飛ばしや間違いがとても多くて、ライブの醍醐味として、ファンもそれを楽しみにしていた風があります。他にも、2003年春ライブで歌詞を完全に飛ばしちゃった「I Know」とか、2004年の代々木スペシャルで、歌が止まってしまった「ね~え!」などが知られています。一般的に、夜昼2公演などの場合は両方収録しておいて、良かった方を使うそうですが、一発撮りで差し替えができなかったり、可愛いからOKとかで、NGテイクをそのまま商品化しちゃったってことでしょうか。

結構、雑な商売をしていた割に、ダブルレインボウだけは修正していることが不思議に思えます。

ハズレ無しの「ダブルレインボウ」ですけど、僕が一番好きなテイクは、マニアックライブⅣでの歌唱です。ピアノ伴奏を基本に、最後にパーカッションが入って、一気に盛り上げるというアレンジです。ダブルレインボウって、歌詞の内容に比べて、アレンジが仰々しいのが特徴なんですけど、ML4のテイクは、程よく力が抜けていて、歌詞の世界観に一番合っている歌い方じゃないかと思います。

これは間違えてないと思いますけど、参考までに歌詞を付けておきます。


「ダブルレインボウ」
男友達よ 絵を描いて暮らしているわ 売れなかった絵は 大事に自分の部屋の壁
セルビアを一人きり旅して 青い絵の具一筆加えた
私にはとても わからないけれど ああ 「これで完成さ」とつぶやいた
私には心に 色を重ねてもまだ 描ききれない絵がある 
彼の友達はギター弾き街から街へと 飲めばこうして素敵な曲をほら聞かせてくれるのよ
どんなに楽しそうにしてても 爪弾く音は なぜか切ない響き 
私にはとても わからないけれど ああ 「昔の曲さ」ってさりげなく
私には心にふるえてるだけでまだ 鳴らない音がある 
自信もなくて 誰もそばにいてくれない時 そんな時きまって声をかけてくれる 
私にはとても わからないけれど ああ 「それでいいんだ」と言ってくれる
私には心にもうすぐ完成する 大切な絵がある

この歌のテーマは、停滞からの再出発。この歌をリリースした2007年が、松浦亜弥さんの負のスパイラルの始まりとなってしまったのは、残念極まりないことです。

で、今さらなんですが、この歌のタイトル、なぜ「ダブルレインボウ」にしたんだろう?

2019年9月22日日曜日

「丸山純奈」が「もっと四国音楽祭2019」にトライストーン所属のタレントとして出演したらしい

9月20日、NHKの歌番組「もっと四国音楽祭2019」の公開収録が高松「レクザムホール」で行われた。参戦したあおぐみさんがTwitterに上げてくれた情報によると、丸山純奈さんは、番組のテーマソングである「ふるさとの色」の他に、一青窈さんの「ハナミズキ」を歌ったらしい。歌唱力も進化していたそうだから、放送が楽しみである。

すーちゃんのハナミズキというと、このテイク。3年前だから、丸山純奈さん中学1年生、13才の歌唱で或る。何となく一青窈の歌唱に寄せているところが微笑ましい。


3年間で、どんな成長をしているのか楽しみで或る。それにしても、何でこの曲をセレクトしたんだろう。

もう1つ、注目すべきできごとは、同じ日にトライストーンのホームページに丸山純奈さんのプロフィールが掲載されたことである。契約したとは聞いていたが、今の今まで何も無かったんで、本当は所属してないんじゃないの、なんて勘ぐってしまったことを、この場を借りてお詫びしたい。

掲載されたプロフィールは、次の通りである。

幼少期から歌うことが大好きで、いつでも歌っている小学生だったが、5年生の時に出演した大会で優勝が出来ず、悔しくて歌に対しての向き合い方を変える。
その1年後に同じ大会で優勝。
中学生時代は数々のオーディション・大会に出場し優勝を勝ち取る。
2017年9月テレビ朝日「ミュージックステーション」番組史上初のオーディション企画『Mステへの階段ウルトラ』(応募総数2000 組超)にて優勝し、アマチュア初として同番組「ウルトラFES2017」に出演。
2017年12月テレビ朝日「今夜、誕生!音楽チャンプ」に出演、番組で歌ったカバー曲が注目を集め、その歌唱動画は1000万回再生を記録した。
現在は都内の高校に通う高校1年生。

さて、以下は、根拠の無い、僕の妄想で或る。

プロフィールには、すーちゃんが持つ2つの大きな勲章、ウルトラFES出場と動画再生1000万回(まもなく1500万回になるので、この数字は訂正していただきたいものである)が紹介されている。ただ、あおぐみの皆さんならば、お気づきであろうが、ここには、POLUのことが一切触れられていない。この文面では「ウルトラFES」にはソロで出場したかのように読み取れてしまうのである。

あたかも、期待の新星としてデビューさせたいがために、POLUでの活動を無かったことにしているかのようである。

そういえば、音楽チャンプに出場したときも、徳島の中学生がいきなり彗星のごとく現れたみたいな演出になっていて、POLUのことが触れられることはなかった。やはり新鮮なイメージを演出していきたいという思惑が、メディア側にあったのであろうか。

僕は、丸山純奈さんが徳島のインディーズ・バンドのボーカリストとして活動していたという事実が、彼女のイメージ作りにマイナスになるとは全く思えない。13才の女の子が、バンドのボーカリストに採用され、参加総数2000組を超えるオーデションを勝ち抜いたなんて、格好良いことこの上ないからだ。シンデレラ・ストーリーとは、正にこのことであり、そして何より、POLUは徳島の人たちに愛されていた。

が、やはりメジャーにとって、POLUは邪魔な存在なのだろう。

僕は、POLUのCD発売が終了したことや、SNSやYouTubeチャンネルを停止したことと、今回のトライストーンのプロフィール掲載は、関連した出来事のように思えてならない。丸山純奈さんがメジャーデビューするための条件の1つが、POLUの消滅であったように思えてならないのだ。
今後、丸山純奈さんとPOLUに関する話題は、所謂「事務所NG」的な扱いになっていくのかもしれないw。

POLUは、丸山純奈という一人の歌手を育んだが、そのPOLUは、彼女の旅立ちと共に消えてしまった。
POLUが活動した証は無くなってしまったが、一度ネットに公開されたモノを、完全に消し去ることはできない。YouTubeチャンネルの停止直前に、何故、過去のライブ動画が公開されたのか。その意図は、あおぐみの皆さんには十分通じていたはずである。


さて、丸山純奈さんは、四国音楽祭の収録で、東京での生活について聞かれて「柔軟に対応してます」と答えたらしい。柔軟に対応されてしまうと、今後の活動の予測は、かなり難しいw。

トライストーンは業界大手のプロダクションであるから、丸山純奈さんは、一流のレーベルに所属して、一流のプロデューサーさんが付いて、メジャーデビューのためのアルバム作りを始めることになるだろう。アーティストっぽく作詞をしたり、共同で作曲することもあるかもしれない。同じ事務所の縁で「MIWA」さんが楽曲を提供、なんて可能性もある。10月の入間市のイベントにも参加するようであるから、杉山勝彦氏との関係も続いているようであるし。

元々、NHKからは愛されているし、テレビ朝日にはツテも或る。すーちゃんは素直な良い子だから、歌コンに準レギュラー出演して懐かしのメロディーとかを歌えば、全国の爺さん婆さんが自分の孫のように可愛がってくれるだろう。
「君が代」の歌唱が得意なのも、大いなる強みだ。まあ、東京オリンピックには、間に合いそうも無いけど・・・。と、妄想すればキリが無いが、このくらいでやめておこう。

全ては、数年後かもしれないし、意外と早いかもしれない。何せ柔軟に対応するのだから。 

2019年7月15日月曜日

POLU丸山純奈「NEXT」のレビューを書いてみた・・・けど

今さらながらですけど、少しでもPOLUさんたちのお役に立つべく、「NEXT」のAmazonレビューを書いてみました。随分前ですけど、プロデューサーのTOMさんからも、Twitterで要請があったような気がしましたからね。POLUさんには悪態ばかりついていましたから、罪滅ぼしのつもりで書こうかと思った次第です。

ただ僕は、このCDを現場で購入しておりまして、Amazonで買ってない物のレビューって書けるのかしらんと思って調べましたら、5,000円以上の利用実績が無いとダメなことが分かりました。
ちょっと前までなら、ウォーターラインのプラモデルをせっせと買ってましたんで問題なかったんですけど、最近は全然利用してなかったので投稿資格が無くなっていたんです。

で、諦めておりましたところ、先日「アシガール」のコミック本全12巻を大人買いしたものですから、晴れて投稿資格獲得ということになった次第です。

評価は当然、星(★)5つとしても、あまり絶賛し過ぎるのもわざとらしいですからね。
それほど関心があったわけではないんだけど、ひょんなことから興味を持って、何気なくCDを買ってみたら、素晴らしかったみたいなシチュエーションで書き始めたんですけど、書いては消しの繰り返し。何をやってんだか自分でも分からなくなってしまいました。

上手いこと書いてやろうなんて、ヤマシイ心でいるとダメですね。
感動したことを素直に書けば良いんでしょうけど、性格上、どうしても理屈を捏ねてしまいます。

で、すっかり忘れていたんですけど、以前、1回だけAmazonのレビューを書いていたことが分かりました。ちょうど4年前に松浦亜弥さんのラストライブのBlu-rayが発売されたんですけど、その時にレビューを書いていたみたいです。


この手の商品ってファンならば買いますし、そうでなければスルーでしょうから、レビューなんてあまり関係ないと思いますけど、何も無いのも寂しいですし、松浦亜弥さん復活の願いを込めて書いたんだと思います。
改めて読み返してみると、もう赤面モノなんですけど、僕のなんてまだカワイイ方で、25本ほどあるレビューは、大作と力作のオンパレードになってました。
で、僕のレビューにも「役に立ちました」ボタンが7つほど押してあって・・・、内輪同士の褒め合いと分かっていても嬉しい限りです。

松浦亜弥さんのファン(あやヲタ)の凄いところは、デキが悪いとか、意にそぐわないと思うと、ファンであるにもかかわらず、酷評してくるところにあります。ファンなのに、星(★)1つとか、普通ありえないでしょ。ハードルが高いというか、何でもかんでも絶賛っていうわけでは無かったんですよね。
或る意味、ファンとアーティストの真剣勝負って様相ですけど、肝心の松浦亜弥さんが、そんなことに意を介さずって方でしたから、何となくファンの独り相撲みたいになっちゃいましたけど。

で、POLU丸山純奈さんのCDですけど、これからAmazonで買おうって人、いるんでしょうかね。Mステに出場したときのように、外に向かっての発信が何もありませんから、身内が買ってしまえば、それでお終いになりそうです。

ただ、すーちゃんが数年後にバーーーンてメジャーデビューした時に、昔、バンド活動してたんだよって話になって、NEXTが再注目された時に、オレなんか、ずーーと前から注目していて、Amazonのレビューで3番目に書いたのは、このオレなんだぜ、なんて自慢するのも悪くないかなって・・・・なんてヤマシイ心では、良いレビューは書けませんですね。

天才ボーカリスト「丸山純奈」の進化を実感

POLU3枚目にして最後のアルバム。
天使の歌声と称された中学生ボーカルの丸山純奈さんは、中学卒業を機にメジャーデビューに備えて上京し、POLUは惜しまれつつ2019年3月に解散した。
「NEXT」は、そんな彼女の卒業アルバムとも云うべき作品で、「別れ」や「旅立ち」をテーマに、多彩な楽曲が収録されている。
    夢に向かって旅立つ少女の心情を、爽やかに歌い上げる、応援ソング「新色」。
   
   切ないラブソング「夢の中に」。
   丸山純奈さんがPOLUのボーカルに抜擢されたのは12才の時。
  「気持ちの込め方が分からん。」と語っていた愛という言葉。
   それから2年半の時を経て歌い上げるバラードは、15才の少女でしか表現できないであろう、
   清々しささえ感じるバラードになっている。
   
   そして、真っ直ぐで純真な歌声で、聴く度に故郷の情景が浮かび上がる、卒業ソング「home」。
丸山純奈の歌唱は、前作から更に表現力を増し、彼女の成長の跡と、ポテンシャルの高さが実感できるのが嬉しい。
しばらくライブ活動を封印するという彼女だが、天才シンガー丸山純奈の序章の最後を飾るとともに、来たるべきメジャーデビューを、大いに期待させるアルバムである。

って感じでレビューさせていただきました。

レビューを読み返してみましたら、随分、上から目線な文章で、全然罪滅ぼしになっていませんですね。お許しくださいです。

で、先ほどの松浦亜弥さんのBlu-rayなんですけど、ライブは2013年なのに、円盤化されたのが2015年。で、今も、わずかでありますが売れているようです。活動を全くしていない歌手が、なんで2年も経って再評価されたり、CDやDVDが売れ続けるのかっていうと、YouTubeでの情報発信があったからに他なりません。僕を含め、新規のファンは、皆さんYouTube動画に出会ったことがきっかけになっているんです。


「百読は一聴にしかず」本当は、すーちゃんのこんな動画をガンガンYouTubeにアップしてくれることが、最高のレビューになるんですけどね。

2019年6月26日水曜日

「松浦亜弥」さんの33歳の誕生日に

ファンになってから6年たちました。松浦亜弥さんも33歳だそうです。
ファンになって6年ということは、休業してからも6年と云うことになります。
僕は、彼女のファンを自称していながら、ライブには一度も参戦したことがありません。


ブログを開設してからは、5度目の誕生日でした。
一週間ほど前から、何か気の利いた文章をと思っていました。
昨日も、パソコンの前に座れば、何か出てくるだろうと思っていました。
それなりに、想いは浮かんでくるのですが、以前にも書かせていただいたようなことばかりです。
動画をあれこれと見ていたら、25日が終わっていました。
まあ、それも彼女の誕生日の過ごし方としては、悪いモノではないように思いました。

松浦亜弥さんが歌うYouTubeの動画群は、増えることはないけれど、かといって、削除されるわけでもなく、ここ数年間は、ほとんど変っていません。視聴回数のカウンターの数字が、時の流れを表しているかのようです。僕が昔投稿したコメントの上には、新しいコメントが幾つも積み重なっていました。


動画をきっかけにして、新たに彼女の魅力に気づいた人も少なくはないようです。
先輩ファンから僕らへ、そして新しいファンの方々へ、想いは確実につながっていました。
完全休業のタレントに、ファンは存在しえるのか僕には分かりません。でも、2年前の記事を読んだとき、僕の想いは、何も変っていないことに気づきました。

ファンというのは、タレントとは独立した存在でもある。
ジョン・レノンは、もうこの世にはいないけれど彼のファンは存在するし、そのファンの大部分は、彼のライブになんて行ったこともないはずだ。子どもの時、友人に借りた「ヘイ・ジュード」のシングル盤に衝撃を受けたけれど、ビートルズは、もう解散した後だった。

勿論、僕だって、ファンの端くれとして、再び歌ってくれることを希望している。松浦亜弥って、こんなに凄いんだって、世間をあっと云わせて欲しいし、僕は、ずっと前から知っていたんだって、周りの奴らに自慢もしたい。大人になった彼女が、どんな歌唱を披露してくれるか、楽しみにもしている。
僕らは、期待はしないけれど、絶望もしていない。彼女の動向は、彼女の意思によるモノだけど、僕らの存在は、僕らの意思によるモノだ。そして、その存在は無意味では無いはずだからだ。

とは云っても、テンション上がらないし、新しい刺激が欲しいのが正直なところなんですけどね。

2018年11月24日土曜日

「丸山純奈」と「松浦亜弥」の奇跡の接点 その2 ~NHKホール編~

「天王洲アイル ふれあい橋編」から十ヶ月、奇跡の接点シリーズ(?)の第2弾です。


先日、丸山純奈さんがNHK「うたコン」に初出演しました。
録画しながら生でも見ていたんですけど、とにかく落ち着かなくって、歌っているあいだ中、部屋の中をウロウロ歩き回ってしまいましたよ。


それにしても、この日は「故郷の歌」特集でしたから、「手紙~拝啓 十五の君へ~」を歌うとは思いませんでした。最初から、これを歌うために呼ばれてたんでしょうかね。案外、構成を考えているうちに、次の日が15歳の誕生日ですって話になって、じゃあ、その方向で行きましょうか、みたいな流れになったのかもしれません。
アンジェラ・アキさんのカバー曲を歌うんだったら、他にもあっただろうって思いますけど、ワガママを云うのはやめておきましょう。

でも、十五の君「へ」ですからね。周りの人たちが、15歳になった「すーちゃん」に歌うのなら分かりますけど。15歳の子が「十五の君へ」を歌うというのは、本来、不自然な話です。

で、歌詞を読んでみると、1番は、15歳の僕が、誰にも打ち明けられない悩み、思春期にある漠然とした将来への不安を未来の自分に告白する内容、2番は、大人になった自分が、未来の君は必ずしも幸せとは云えないけれど、まあ頑張れって、過去の自分に答えるという構成なんですよね。

つまり「十五の君へ」というサブタイトルは、2番の歌詞に関連して付けられているもので、大人になったアンジェラ・アキさんが、15歳の自分に向けて歌うという形態から転じて、15歳の若者全般に向けてのメッセージ(お説教)となっているようです。

でも、大丈夫です。今回、純奈さんは1番しか歌いませんでしたから。

その代わりに、ゴスペル風のコーダを歌いました。このコーダのところは、アンジェラ・アキさんの才能の成せるところですが、取って付けたような感じは否めません。ですから、1番2番を歌って、コーダを省略という歌い方もあったと思うのですが、今回は2番を省略してコーダを歌うという形をとりました。
そして、コーダでは、洗足学園音楽大学のお兄さんお姉さんのサポートがつきました。これは完全な想定外でした。あおぐみの皆さんにとっては、すーちゃん一人で歌って欲しかったところでしょうけど、結果的には、このサポートが良かったように思います。

と云うのも、この日のすーちゃんは、ド緊張からか、声の伸びがイマイチだったからです。すーちゃんの歌唱の凄いところは、ここ厳しいだろうなーって思わせておいて、バッチリ地声で歌い切っちゃうところなんですけど、今回は、やっぱりキツそうだなって感じでしたからね。
でも、大学生のお兄さんたちが後押しに入ってからは、ちょっと気が楽になったようで、余裕が出たように感じました。かなり、助けられた部分があったのではないでしょうか。

とは云っても、一緒に出演した諸先輩方と比べてみても、遜色なく歌い切ることができましたし、NHKの生歌番組で、これだけの歌唱を披露できたことは、良かったと思います。会場ならばホールエコーもかかるでしょうから、NHKホールのお客さんたちは、きっとテレビの視聴者以上に感動してくれてたと思います。

四国大学でのソロライブが、かなりの高評価のようですけど、このNHKホールでの経験が、彼女をまた一段と成長させたのだろうと思う次第です。


そして、今回紹介させていただく、もう1つのテイクが、こちら。

純奈さんが産まれる二年前、同じNHKホールでのテイクになります。「あやや」こと「松浦亜弥」さんは、2001年4月にデビューし、この年の紅白歌合戦に初出場しました。純奈さんは11月、亜弥さんは6月がお誕生日ですから、14歳と15歳の違いはありますけど、どちらも中学三年生のテイクなんですよ。


ママチャリ&ヘルメットで紹介された「すーちゃん」とのギャップが凄いですね。どちらも可愛いことには違いありませんけど、「カワイイ」という言葉には、これだけの振れ幅があるということです。改めて確認しますけど、この時の二人は同学年なんですよ。

松浦亜弥さんがデビューしたのは、モーニング娘とハロプロの絶頂期です。彼女は、つんく♂氏の大のお気に入りで、当時「モー娘。」で稼いだ金を、全て彼女のプロモーションにつぎ込んだと云われてました。で、デビュー8ヶ月で紅白出場となりましたが、最大ヒット曲の「桃色片思い」は年が明けた2月、お馴染みの「めっちゃホリデー」は6月のリリースですから、この時の全国的な知名度は、それほど高かったわけではありません。

この後、松浦亜弥さんは、アイドル、タレントとして大成功を収めます。しかし、アイドルキャラが全面に押し出されてしまったことで、ファンや一部の音楽関係者をのぞいて、その歌唱力が世間に評価・注目されることはありませんでした。
松浦亜弥は、当時(例えば2010年頃)女性歌手でNo.1の歌唱力だったんだよ、って云ったところで、何人が本気にしてくれるでしょう。

今では、アイドルからアーティスト路線への典型的失敗例みたいな扱いです。では、あの頃、14歳の歌の上手い(でも作詞作曲をするわけではない)女の子が歌手デビューするとして、アイドル以外の選択肢があったでしょうか。

もちろん、アイドル松浦亜弥に励まされた奴らは沢山いたし、彼女の歌に救われた奴も多かったとは思います。だけど、2001年当時に、もし「中学生シンガー」という肩書きが世間に認知されていたら、日本の歌謡史はもっと違ったものになっていた、そんな気がしてならないのです。

「丸山純奈」さんと「松浦亜弥」さん、中学三年生の二人は、アイドルとシンガーという、対照的なスタートをきりました。MCからも分かりますけど、性格もボケとツッコミのように正反対です。でも、歌詞は間違えても音程は絶対外さないとか、カバー曲を歌うときのオリジナルとの絶妙な距離感とか、そして、何より、歌に対するプロ意識とか、共通点も多いんですよ。

ちなみに、今の旦那さんである「橘慶太」氏と交際を始めたと云われているのが、この時期になります。若いアイドルどおしの(ファンには公然でしたけど)秘密の交際、きっと、アニメに出てくるカップルみたいに可愛らしかったと思います。

「すーちゃん」も、もうすぐ高校生ですけど、好きな男の子とかいるのかなあ。あおぐみの男性陣は、オヤジばかりなので、ちょっと心配です。

2018年8月1日水曜日

橘家に4人目の家族が誕生したらしい

今日は、芸能ニュースが次々と入ってきます。
最近、ブログのネタが、だいぶ偏ってましたので、嬉しい限りです。

松浦亜弥さんが、第二子をご出産とのことです。
予想よりも早いお誕生でしたね。
慶太氏がインスタグラムで発表とのことですが、
家族4人の手の写真を公開されていました。

「チビあやや」ちゃんの時は、お名前とか誕生日が発表されずに、女の子ということだけでしたけど、
今回は、お誕生日は分かりますけど、男の子か女の子かが分かりません。
男のお子さんであれば「チビけいた」君と呼ばさせていただくのですが。

手だけの写真を公開とは、なかなかのセンス、さすがです。
家族愛とか、絆とか、団結とか、伝わってきます。
もちろん、無事に産まれたと云うことも。
「インスタ映え大賞:家族の部:審査員特別賞」をさしあげたいと思います。

で、その「手」なんですけど、一番下が慶太氏なんでしょうか。
男性にしては、優しい手をしていらっしゃいます。

ちなみに、僕も「女の子の手みたいだね」ってよく言われます。
・・・・どうでも、良いことでした。

家族が増えましたって、つぶやくだけでも良かったのに、
手だけとはいえ、インスタで写真を出してくるとは思いませんでした。
「チビあやや」ちゃんの頃とは、何かが変わってきているのを感じます。

まあ、深読みするのは、野暮なことですね。
純粋に、家族が増えた喜びを、ファンと分かち合いたかったのだと思います。

しかし、この写真、どちらの発案なんでしょう。
できれば、教えていただきたいです。

特別賞を差し上げる都合もありますんでね。

2018年7月8日日曜日

松浦亜弥さんの第二子御懐妊を知らせるツブヤキが

昨夜、突然の報道・・・というかSNSでのツブヤキがあっそうです。
そのツブヤキを受けてでしょうか、今日、Yahooのトップにも出てましたね。

w-inds. Fes お陰様でめちゃめちゃ盛り上がりました!
出演アーティストが皆んなスキルが高くて、かっこ良くて、いい子達過ぎで、
さらに大好きになりました!
足を運んでくれた皆様、本当にありがとうございました! 
そして、私もうすぐ二児の父親になります。
今後もどうぞよろしくお願い致します。

SNSでの第一報というのが、現代っぽいですね。
まあ、アメリカの大統領だって、世界を揺るがす重大発表をツイッターで呟くような時代ですから、
驚くようなことでもありませんが。
それにしても、この「追伸」っぽさが、何ともですw

どうも、ことのきっかけは、お台場で開催されたw-inds.Fesに、
松浦亜弥さんが「チビあやや」ちゃんを連れて出て来てたところからのようです。
「チビあやや」ちゃんは、浴衣を着せられていて、それはそれで、とっても可愛かったそうですけど、
その時に、亜弥さんのお腹が大きいのを(慶太氏の)ファンが見つけ、SNSで広まったらしいです。
で、それを受けて、慶太氏が自身のツイッターで発表となったようですね。

「8ヶ月くらいですか?」と質問されて、「どうですかね~」と誤魔化したそうですが、
一目見て妊娠が分かったそうですから、やはり8ヶ月ってところでしょうか。
と云うことは「チビあやや」ちゃんの入園式には、既にお腹の中に赤ちゃんがいたことになりますね。
もう、安定期に入っているでしょうに、発表していなかったということは、
バレない限り、公表する気がなかったのでしょう。
今の世の中、公表なんて、呟くだけで完了なんですから。

でも、その一方で、身重の状態で旦那のファンの前に出て来たというのも、不思議な行動に思います。

慶太氏のファンも、いろいろ「ふるい」にかけられてるでしょうし、
慶太氏を含めた慶太氏の家族のファンという方も多いと聞きます。
しかし、全てのファンがそうでは無いはずです。
タレントのファンというのは、例えアイドルでなくても、疑似恋愛の関係ですからね。
子連れはまだしも、妊娠している姿というのは、
ファンにとっては、ちょっと生々しすぎるのではないでしょうか。

「フェスが台無し」みたいなコメントを出したファンが、逆に非難されていましたけど、
その心情は大いに理解できます。
そのファンにしてみれば、赤ちゃんができたことを批判したわけでもないのに、
二重にイヤな思いをしたわけですから。
もし、亜弥さんが旦那を応援するために来たと云うのならば、自身の行動を考えて欲しいところです。

まあ、亜弥さんは、どうも家庭に引きこもるタイプでは無さそうですね。
とりあえず、産休・育休となるでしょうけど、
第二子の育休は、短くなる可能性もありますから、何とも云えません。

次回、人前に出てくるときは、歌う、歌わないは、別にしても、
「チビあやや」ちゃんに花束でも持たせて、ちゃんとステージに上がれば良いと思います。

だって、松浦亜弥さんは、慶太氏の事務所に所属している、れっきとしたタレントさんなんですから。

2018年6月25日月曜日

松浦亜弥さんの何回目かのお誕生日に、この2つの動画を

松浦亜弥さん、お誕生日おめでとうございます。
ファンの端くれの一人として、ささやかながら、お祝い申し上げます。

今回貼り付けさせていただく動画は、「今だから分かる!平成のスーパーアイドル、あややの凄さ」と云う松浦亜弥さんの紹介動画です。編集してくださった「J un」さんは、ハロプロファンの方とお見受けいたしました。
公開2ヶ月足らずで視聴回数が約20万回越えですから、松浦亜弥さん関連でこのタイプの動画としては、異例とも云える再生数に思います。この記事を書いている時点での高評価2469、低評価35という支持率も凄いですね。

   
動画は、「桃色片想い」のPVから始まって、2001年のデビュー前の「100回のKiss」や紅白歌合戦の「Love涙色」など14歳から18歳までの「あやや」が9本のライブダイジェストで紹介されています。ライブテイクは、既存のYouTube動画か、DVDからのようですが、どれも「あやや」の「歌うまい・可愛い・格好イイ」が伝わるセレクトですし、字幕による解説もちゃんとあって、なかなかの力作に思います。

大人になってからの、後編も是非とお願いしたいものです。


それからもう一つ。
先日、ふくちゃんさんが、6年前に投稿してくださっていた、コンサートツアー「ダブルレインボウ」からの「Yeah!めっちゃホリディ」が、再生数300万回を越えたそうです。最近、再生数が急に伸びてきたとのことで、松浦亜弥さんは、アイドル曲は「あやや」が歌い、大人になってからはバラードやカバー曲を歌う、ってイメージでしたから、大人になった松浦亜弥さんが歌っているアイドル曲が、注目されるというのは不思議な気がします。


この動画が注目された最大の理由は、何と云っても、ふくちゃんさんのタイトルの付け方が、秀逸であったからに他なりません。
でも、PVを除いた、ライブ動画で、最も再生されているのが、「めっちゃホリディ」を歌う21歳の松浦亜弥さんのテイクというのも、如何なモノなんでしょうか。

もちろん、この動画は、とっても良いと思いますよ。でも、これって、ファンサービス的な意味合いのテイクに思うんですよ。「めっちゃホリ」ならば、15・6歳のテイクの方が絶対似合っていると思うし、21歳だったら、21歳で、素敵な動画が他にもたくさんあるじゃないですか。

だけど、時が経って、大人の「松浦亜弥」さんも、子どもの「あやや」も、共に過去のモノになっていくにつれ、松浦亜弥さんは、元アイドルだけど今はバラードシンガーであるという認識がなくなってしまい、こうやって、インパクトの強かったアイドル時代のイメージだけが残っていくのでしょう。

もちろん、何も残らないよりも、ずっと良いことではありますし、どの曲も、松浦亜弥さんの等しく大切な持ち歌に違いありません。
だから、封印するなんて云わないで欲しいし、いつまでも大切にして欲しいし、何歳になっても歌ってオカシイことは無いと思います。
三十路を過ぎて歌う「Yeah!めっちゃホリディ」も、きっと感慨深いものになるはずですから。

と云うことで、うかうかしていると、明日になってしまいますので、今日はここまでです。

2018年5月17日木曜日

松浦亜弥 マニアックライブvol.4 2008年編

2008年です。

この年に発表された楽曲は、5月にリリースされた「きずな」とカップリング曲の「ひとり」
それから、洋服の青山のCMソング「花いちもんめ」の3曲です。

マニアックライブvol.4では、この3択の中から、昼夜ともに「花いちもんめ」をセレクトしています。

確かに「きずな」では、このライブのイメージに合わないような気がしますが、
「ひとり」は歌っても良かったんじゃないかと思いますし、他のライブでは、結構歌っています。
なのに何で、昼夜とも同じ「花いちもんめ」にしたんでしょうか。

昼の演奏です。


夜の演奏です。


何となく、違っています。
昼の部では、間奏をシンセサイザーで「琴」っぽく弾いていますが、
夜の部では、そのままピアノで弾いています。
そして何より、昼の方は軽快さが感じられません。
どうもミスタッチもあるようですし、やっぱり、違和感の原因は桜井さんなんでしょうか。

僕には、夜の部が、昼の演奏のリベンジテイクのように思えます。
昼の演奏に、何か納得できないものがあって、夜も「花いちもんめ」を演奏したように思えるんです。

「花いちもんめ」は、洋服の青山のCMソングとして制作されて、
2008年12月にリリースされたハロ・プロのオムニバスアルバム「プッチベスト9」に収録されました。
その後、2011年発売の「松浦亜弥10TH ANNIVERSARY BEST」にも収録されています。
MCでの「私は嘘つきです」というのは、このアルバムに収録したことを言っているのだと思います。
この曲は、だいぶ、お気に入りのようで、この後も、いくつかのライブで歌うようになりました。

と云うことで、数多くのライブテイクが存在しますが、
僕的には、このマニアックライブⅣの夜の部の演奏が、最も良く思えます。

松浦亜弥さんの2008年といえば、春のライブツアー「AYA The Witch」、夏の「お台場冒険王」、
秋の「STB139」ライブといったところが、知られている活動になります。
後にマニアックライブとなる「松浦亜弥ファンクラブイベント」も、この年から始まりましたし、
竹内まりやソングミュージカル「本気でオンリーユー」の公演も忘れてはいけませんですね。

「本気でオンリーユー」は、竹内まりやさんの楽曲で構成された伝説のミュージカルとのことですが、
DVD化されていませんから、実際に参戦した方のみぞ知る、というステージになっています。
偶然見つけたライブレポートを読んだことがあるのですが、素晴らしいステージだったようです。
ただ、観客は、昔からのアイドルヲタさんばかりで、一般人にはかなりの疎外感があったそうで、
これだけのステージが、全く一般に知られず、ヲタさんに独占されてることを憂う内容でした。
アヤヲタさんは、他のアイドルヲタクと違い、騒ぐばかりでなく聴くときは聴くという姿勢があって、
また、それを誇りにしていたと云いますが、それでも、一般人からすると違和感があったようです。

「お台場冒険王」や「STB139」のようなアコースティックライブでは、カバー曲の印象が強いですね。
選曲には(お付き合いが続いていたであろう)慶太氏の影響を受けていたことも考えられますが、
「本気でオンリーユー」で、竹内さんの楽曲を歌ったことで、
カバー曲の抵抗感(?)もなくなったでしょうし、カバーする楽しさに目覚めたのかもしれません。

その一方で、マニアックライブのような、アコースティックで、ちゃんと座って、ペンライト無しで、
といったステージを始めたのも、この2008年からになります。

「菊ちゃん」こと「菊池真義」氏との関わりが、より深くなっていったのも2008年からだと思います。
菊池氏がいなければ、松浦亜弥さんは、もっと早く・・・
例えば2009年の段階で、歌をやめてしまっていたかもしれません。
「AYA The Witch」が、新アルバムのリリースが無い年のツアーにもかかわらず、高評価を得るのも、
ライブがフルバンド構成であったことが大きいと思います。
「菊ちゃんのギターじゃないと、私、歌わな~い。」とか云ってたようですから、
いっそのこと、バンドボーカルにでもなってしまえば良かったのかもしれませんが、
結局のところ、「あやや」は「あやや」としての殿様商売しかできなかったのでしょう。

歌いたい歌を、歌いたいように歌う。
当たり前のことですし、当然のように思います。
それがやがて「歌いたい時に歌う」となるのですが、それはもう少し先の話ですね。