笑福亭鶴瓶師匠のトーク番組で、二十歳になった時に東出君ちでウイスキーを飲んだこととか、保護犬のサイトを紹介されて犬を飼うようになったこととか話していて、随分、仲が良いんだなって思ってましたからね。あの時も、これって熱愛?なんて一瞬頭をよぎったんですけど、よくよく考えれば、東出君は既婚者でしたからね。お家に招かれたとしても、それは無いかと思ってました。
で、いきなりの不倫報道ですからね。新聞広告には、お相手の女優さんの名前が書いて無かったんで、心配してしまいました。でも、後ろめたい気持ちがあれば、テレビのトーク番組であんなに喋るはずもありませんし、鶴瓶師匠も番組の後で、「黒島結菜は良い子だ」って褒めまくってましたから、まあ、それは無いだろうと思ってました。
でも、二十歳になったばかりの女の子にウイスキーのロックを飲ませるのって、ヤバくないですか。黒島さんがお酒に強い女の子だから事なきを得たのかな・・・なんてね。
さて、NHK連続テレビ小説「スカーレット」に黒島結菜さん演じる松永三津が登場して3週間。嫌いな女優だか、見たくない女優だかのランキングで1位になったという話まで出てしまいました。
登場した週は、八郎沼さんをはじめとしたスカーレットの常連ファンからのバッシングが凄かったですね。その直後から、黒島結菜さんのファンと思われる方々の応援コメントがSNS上に多く見られるようになりました。
それが、先週あたりからは、一般視聴者からも「いい加減にしろ」コールが出るなど、ますますヒートアップするバッシングに、ファンもフォローしきれない情況に陥ってしまいました。
そんな中、ネットニュースで「黒島結菜さんは、松永三津と違って、本当は物静かで素敵な女の子なんですよ」みたいなフォロー記事が出ました。まあ、これは、彼女のイメージダウンを心配した事務所とかNHKサイドが、書かせたんじゃないかって(勝手に)予想してます。
最終的には、「嫌われ者を演ずる黒島結菜さん頑張ってる」みたいなコメントが、主流になったようですけど。
ずっとドラマを見てきたファンの方々は、喜美子に自身を重ねているでしょうから、途中から割り込んできた何処の馬の骨とも知れない若い娘が、八郎に対して不躾な態度をとるのが許せないのでしょう。これで、黒島結菜さんが世間的に評価の定まっている女優さんであれば、見ている側の印象も違ってきたでしょうから、やっぱり時期尚早だったのかなぁ、なんて考えてしまいました。
で、此処に来て、東出君の不倫騒動ですからね。文春砲が、NHK朝ドラ「スカーレット」炎上商法への援護射撃になってしまいました。
このタイミングで、このストーリーは如何なものか、なんていう抗議がNHKにあったようですけど、今放送しているシーンなんて昨年のうちに撮っているわけで、NHKにとっては、とんだトバッチリでありますし、東出君がコトを起こしたからといって、NHKが遠慮しなきゃならない謂われはありませんしね。
今回の騒動で、改めて感じたのは、世間(特に奥様方?)の不倫に対する拒絶反応の凄さです。ですから、僕が前回と前々回に投稿したような、不倫して離婚したって、結果的に陶芸家として大成功したんだから良いじゃん、なんて論理は嫌悪感をいだかせるだけなんだって思いました。だから、黒島結菜さん演じる松永三津が、こんなに叩かれるのだと。
史実の信楽自然釉は、神山清子氏が全てを失った極限状態にあったからこそ再現できたのも事実。全財産を薪代にぶっ込んで、16日間も焚き続けるなんて、正気の沙汰ではありません。幸せな家庭生活からは絶対できなかったモノであるのは確かです。
結局、三津は想いを隠したまま、(八郎夫妻にはバレバレでしたけど、そこは大人の対応でしたね)川原家から去ってしまい、不倫は未遂に終わりました。それでいて、八郎と喜美子の夫婦生活は破綻するみたいです。となると、離婚の主因は、陶芸に取り憑かれてしまった喜美子であり、彼女を支えきれなかった八郎にあるわけで、だったら、松永三津というキャラクターの存在意味って何だったのでしょう。
何だか、中途半端に嫌われただけで終わっちゃった気がします。一話ごとに乱高下する好感度。叩きまくるヤフーのコメント。たった3週間でしたけど、見ていて疲れちゃいました。推しが嫌われ役を演じるって、こんなにもストレスなことだったんですね。
ただ、松永三津については、もう少し演じ様があったように思います。僕は大阪編を見ていないんで、そっちの方は分からないんですけど、スカーレットって、全体的に芝居のトーンが低いように思いました。だから、可愛らしさとか、憎めなさを出そうとしていた芝居がウザくなって、浮いちゃったんですよね。設定年齢が24才にしては、大人の芝居の中に子供がひとり入ってきた感もあったし。
彼女って、目が大きくて、眉毛が太くって、目と眉が近くって、だから表情が豊かです。食事のシーンなんて、ホントに美味しそうに見えるし。それって凄い長所なんだけど、逆に頑張りすぎるとクドく感じてしまう。リアクションなんかもっと控えめでも十分こっちには伝わってくるんで、もう少し演技を落ち着かせてもいいように思いました。
珍しく叩かれなかったシーン。お芝居のテンションが違いすぎて、何となくかみあってないけど、それが、かえって大人と子どもの会話っぽく思えたりして。
あと、演出的には、三津が真面目に頑張っている姿を分かりやすく出して欲しかったです。内弟子として家事や雑用もしているし、陶芸の修行もそれなりにしているはずなんだけど、それが見ている側に伝わってこないから、コイツ何しに来てるんだっ、みたいに思われてしまう。ラストシーンで釉薬のノートをプレゼントされるんですけど、それって陶芸家の卵としての彼女を認めていた証なわけで、それがこっちに全然伝わってこなかったことが、残念でなりません。
お終いは、世間から叩かれまくっていたこのシーン。そりゃあ、不道徳かもしれないけどさぁ。好きになった順番が遅かっただけじゃないですか。
女優「黒島結菜」が、このシーンを演じたことを、僕は評価しますよ。
ドラマの中でも、そしてスカーレット視聴者の方々からも、温かく送り出してもらえて一安心です。内田Pさんのチームは、ドラマに悪人を置かないと信じてはいましたが、それでも、しんどい3週間でした。
ネットニュースでは、嫌われ役を好演したんで民放ドラマでも引っ張りだこになるだろうなんて記事が出てました。もう、新しいドラマの撮影に入っているそうですけど、せめて次くらいは、ストレス無しで見られる役が良いなぁ。