2023年11月24日金曜日

「KissHug」covered 丸山純奈 ~路上ライブでaiko.ちょうどええ~

11月4日に横須賀で開催された「ジャズロックフェスティバル・街なかROCKライブ」に丸山純奈さん(すーちゃん)が出演しました。これ、マジで僕、行こうと思ってたんですけど・・・ちょっと行動力が足りませんでした。

この日のセットリストは、オリジナル3曲を含めての7曲。すーちゃんにしては珍しく、バラード少なめで明るい曲が多かったのは、ROCKライブというイベントの主旨を意識してのことでしょうか。

で、このライブ動画の中で、僕が一番良いなと思ったのは、aiko.さんの「KissHug」であります。「KissHug」は2008年にリリースされた24枚目のシングルで「花より男子F」の挿入歌とありました。如何にもaiko.さんらしい楽曲っていうか、aiko.さんの曲はどれもaiko.さんですね。

お笑い芸人「二丁拳銃」のネタに「クイズ丁度いいもの]というのがあって、「ハリウッドスター来日、6年ぶり、ちょうどええ」とか「4人家族、お米4合半、ちょうどええ」などがあるんですけど、自分的にウケたのは「カラオケの1曲目、aiko、ちょうどええ」。確かに、aiko.さんの楽曲は、ほどほどに明るくって、ほどほどに歌唱力をアピールして、ほどほどに盛り上げるという意味で最適に思います。カラオケで、いきなり「僕が死のうと思ったのは」では、みんなドン引きしてしまいますでしょ。

この日は、京急線に遅延が発生していて、駅の構内には告知の放送がひっきりなしに入るという劣悪な録画環境だったそうですが、高音質に処理された動画はBGMに最適ですし、スマホで撮ってそのままアップしたのは、会場の雰囲気が良く出ています。

それで、今回セレクトさせて頂いたのは、こちらの動画。理由は、雑音が気にならず、音質も自然で「ちょうどええ」と思ったからです。

都市伝説にも「カラオケでaikoの曲歌ってる女子は、男性からウケる」ってのがありますが、この時のすーちゃんは、明るい雰囲気で、ニットの帽子もお似合いで、しかも歌っているのが「aiko.」ですから本当に可愛いく思います。

久しぶりに間違えましたね。スマホを見ながら歌うようになって歌詞間違えもなくなったと思っていたんですけど、気持ちが入ってスマホから目が離れたからでしょうか。ここ、正しくは、「突然、唇に触れた唇を(とつぜんく・ちびるに・ふれた・くちびるを)」で、言葉がフレーズをまたぐので、確かに歌い難そうです。


さて、すーちゃんは、過去の路上ライブでも「KissHug」を歌っています。動画の日付は6月27日となっていますが、横須賀と同一人物とは、とても思えません。

初めて路上ライブの動画を見たとき、その歌っている姿には複雑なものがありました。決して、ストリートライバーが落ちぶれていると云うんじゃないんです。帽子を深くかぶって、道端に座り込んで歌う姿に、何をやっているんだと思ったんです。正体を隠して、お忍びで歌っているようでいて、オリジナル曲でなく、昔歌った歌を歌っているわけで、見つかりたくないのか、見つけて欲しいのか分かりませんでした。

以前だったら、「そんなところで歌ってないで、ちゃんとライブをするべき」なんて云ってたかもしれませんけど、今は、再び歌い始めてくれたことへの嬉しさが一番。このライブを拾ってくれたYouTuberさんたちには感謝しかありません。


もう1つは、こちら。8月22日付けの動画です。路上ライブのことが知れてきて、ギャラリーも増えてきた頃ですね。「KissHug」のスローバラード・バージョンのようです。

(キーが)高かったのでワンコーラスでお終いって、ぶっつけ本番だったってこと?

歌えると思って入れたら思ってたのと違うってのは、典型的なカラオケあるあるですけど、出だしの音から戸惑ってます。路上ライブで唄う曲ってのは、ある程度は決めているんでしょうけど、聴衆のリクエストに応えたり、その場の様子で選んだりしているみたいですから、完全にカラオケ感覚。aiko.の楽曲がハマるのも納得です。

でも、やっぱり、バラードは良いですよね。これ、残念です。今度はキーを下げてでも歌い直して欲しいです。ピアノの生伴奏でゆっくり気持ちを込めて歌ってくれたら、泣いてしまうかもしれません。中学生シンガーの歌唱でオジサンが泣いていたらドン引きでしょうけど、今のすーちゃんだったら許してもらえるかもです。

3本とも雰囲気に違いがあって面白かったです。路上ライブに、aiko.・・・ちょうどええであります。

2023年11月21日火曜日

「僕が死のうと思ったのは」covered 丸山純奈

2023年11月16日、丸山純奈さん(すーちゃん)の何回目かの路上ライブが、新宿駅西口であったようです。ブログの更新は滞っておりますが、路上ライブ系YouTuberの方々のおかげで、チェックだけはちゃんとしております。

事前に告知されていたこともあって多くの人が集まり、始まる前から警察の解散要請が出ていたと聞きました。場所を変えたりしながら、2曲だけ歌ってお終いになったそうです。路上ライブもそろそろ限界じゃないのかなぁ。警察から事務所に苦情とかいってそうだし。

で、その時の1曲目に歌ったのが、中島美嘉さんの「僕が死のうと思ったのは」。いつ中止になってもおかしくない情況で1曲目に歌ったってことは、これが一番歌いたかったんだと思う。すーちゃんは、昔から中島美嘉さんの曲をよく歌ってましたけど、この曲は、中学生には歌えないですね。

今回貼り付けさせていただいたのは、Music Collectionさんの動画。歌詞付きなのでセレクトいたしました。オジサンになると、聞えてはいるんだけど、なに云ってるか分からなくなってくるんで、字幕は大切です。

全然、中島美嘉っぽくないなぁ、どこかで聴いたことあるなぁって思ったらamazarashi(秋田ひろむ氏)の楽曲だったんですね。改めて聴いてみるとamazarashiそのもの。と云うわけで、こちらが御本家。            


さすがですね。本家に優るもの無し。電灯を消した部屋で、聴きながら泣いてる奴とか居そうな感じ。僕は、もう歌を聴いて泣くこともなくなってしまいましたが、秋田氏の楽曲は、ほどほどに抽象的で、一つ一つの言葉が心に響いてきます。

「絶望していたけど、君に出会えて希望が出てきた。」みたいなオチでしょうか。死にたいなんて負のオーラが出ている奴に、素敵な彼女なんてできるわけないって一瞬思ったんですけど、ここの「あなた」は、必ずしもカノジョではないんですよね。むかし、人生に絶望していたけど「あやや」に救われた、みたいな話を聞いたことがありますけど、人に希望を与えてくれるものって、アイドルであったり、楽曲であったりするわけです。

折角ですから、中島さんのテイクも貼り付けさせていただきましょう。見つけたのは、ファースト・テイクのやつです。

これも、儚く激しく切ないですね。途中、怒っているのかと思いましたよ。

三者三様でありますが、すーちゃんが一番平凡に歌っています。絶唱しても怒鳴ることなく、地声で張り上げてもどこまでも優しく。ようやく、僕の知っているすーちゃんが戻って来てくれました。

路上ライブを始めたばかりの頃は、どことなくおっかなびっくりで、自信もなさげに聞えたんですけど、ようやく潤滑油がまわってきたようです。ファンの方々は、大人になって歌がさらに上手くなったって云いますけど、歌唱力って云うのは、人前で歌い続けることで向上するモノ。だから、動き始めたこれからに期待しています。

二十歳になって最初のライブに「僕が死のうと思ったのは」を選曲したってのは、意味のあることだと思うし、この曲に登場する「あなた」のような、そんな歌手になってくれたら良いなと考えた次第です。