2021年3月29日月曜日

「紀平梨花」フィギュアスケート世界選手権2021 エキシビジョン

世界選手権のエキシビションの映像が投稿されました。感染予防からすれば、エキシビションなんてやらないで、早く帰ってくれば良いのにって思うんですけど、まあ、スイスに行ったところで、コロナ禍であることには変わりないですかね。

梨花ちゃんは、7位だったけど出場したらしいです。エキシビションに出場するのは、メダリストと開催国の選手、あとは主催者の招待(推薦)枠となっています。日本人の男女シングルは、二人ずつ出演したようです。

楽曲は Louise Hoffstenの「Bepop and Lulu」とありました。新プログラムのようですね。衣装は、今年一月の名古屋と同じみたいです。

はめ込み不可のようですけど、「YouTubeで見る」のリンクから見れるみたいです。

こちらは、ロシア語解説ヴァージョン。演技中は音声がないので、関係ないですかね。

ジャンプは、①3S ②2A ③2A でしたね。やっぱり、ちょっと元気ないみたいです。

カメラワークが話題になってましたけど、カメラマンもスケート靴を履いて、いっしょに滑りながら、撮影していたみたいです。アップで撮っているだろうから、距離は保てているとは思いますけど、ぶつかったりしないのかなぁ。

来月は、大阪で国別選手権です。感染拡大中ですから、開催されるかどうか分かりませんけど、シェルバコワ選手は来るとか出てましたね。「日本に行くの楽しみ」みたいなことを言っているそうです。アーニャは、コロナに感染済みですから、お気楽のようですね。

それから、梨花ちゃんが、フリーの曲を変えるかもみたいなことを、いきなりインタビューで云っちゃったそうです。好きな曲なんだけど、緩急があったほうが良いとか・・・って

選ぶときに気づけよ!

もう、言わんこっちゃ無いって感じですよ。周りの大人たちも、ちゃんと言って欲しいです。

でも、清塚信也氏は、喜んでいたので残念です。僕的には、楽曲はそのままでも、演技用にアレンジすれば良いと思っているんですけどね。悪いイメージが付いちゃったから、一新したいのかなぁ。良い曲だと思うんだけど。

ツッコんだら元気出てきました。明日も、お仕事頑張ります。

#紀平梨花

#フィギュアスケート

2021年3月28日日曜日

「紀平梨花」フィギュアスケート世界選手権2021

 2021年の世界選手権は、残念な結果に終わってしまった。ただ、梨花ちゃんを応援してきた奴は、予想外とは思っていないだろう。最悪のケースであるが、ジュニア時代から何度も見てきた光景。これも想定の範囲内だからだ。

試合後のインタビューで、試合時間のこととか、いろいろと云っていた。敗因として、正しいこともあるだろうし、思い込みに過ぎないこともあろう。言い訳などみっともないとか、自己分析ができていて凄いとか、いろいろとコメントされているけど、梨花ちゃんは、言葉にして吐き出すことで、メンタルの崩壊から自分を守っているところがあるので、これも何度も見てきた光景だ。こういう時の梨花ちゃんは、アスリートとは程遠い、気の強い18才の女の子だ。

ネットニュースには、ジャッジのことが出ていた。確かに、GOEや回転不足の判定に(?)なところはあるけど、それが敗因とは云えないだろう。

演技構成点で比べれば、アンナ・シェルバコワ選手(アーニャ)が1番、エリザベータ・トゥクタミシェワ選手(リーザ)と梨花ちゃんが僅差で2番と3番、ジャンプに特化したアレクサンドラ・トルソワ選手(サーシャ)の演技構成点は、坂本選手よりも下だから、云われているほど滅茶苦茶な採点とは云えない。まあ、あのフリーで演技構成点を70点(80点満点)とれたということは、国際審判から一定の評価を得ている証だから、それが収穫といえばそうだろう。

でも、坂本選手のルッツは、完全に先入観を持たれているように思う。これからルッツを修正できたとしても、国際審判たちに坂本のルッツは正確であると印象付けなくてはならないわけで、北京オリンピックまでには時間が足りない。今回、オリンピック出場枠を3つ獲得できたのは、坂本選手の頑張りあってのことだし、オリンピックだって何が起きるか分からない。メダル獲得の可能性もゼロでは無い。ルッツを捨てるのも、選択肢の1つに思う。

梨花ちゃんが、最初に提出した構成である。

①4S ②3A ③3F+1Eu+3S ④3Lo ⑤2A+3T ⑥3F+3T ⑦3Lz

当日になって、調子が思わしくないと判断した梨花ちゃんは、3Aを2本の構成に変更したらしい。でも、SPの時から回転不足を取られていたくらいだから、調子は最初っから悪かったのだろう。

で、梨花ちゃんがやりたかったのは、こんな感じの構成だと思う。

①3A+2T ②3A ③3F+1Eu+3S ④3Lo ⑤2A+3T ⑥3F+2T ⑦3Lz

でも、何で3アクセルから入ったんだろう。自在に構成を変えられるのが、梨花ちゃんの強みなんだけど、この曲でアクセルから入る練習なんてしていたのかなぁ。構成を落とすんだったら、冒頭の4サルコウを3回転にすれば良いだけのこと。(あと3回転を1つ2回転に)構成を落としたって言いながら、かえって難しくしちゃったように思えてならない。って云うか、何故、変えたんだろう。一番たくさん練習してきた構成が、一番成功する確率が高いはずじゃないのか。

試合後のインタビューで、梨花ちゃんは、4サルコウを2本入れるような練習をして、落としても1本できるようにしたい、みたいなことを云っていた・・??・・・梨花ちゃん節は健在のようだ。少し安心した。

ずっと気になっているのは、フリーの楽曲である。ピアニスト清塚信也氏による「Baby, God Bless You」なんだけど、ピアノソロアレンジなのでテンポが揺れているよう聞こえる。彼女ならばどんなリズムにも合わせることができるかもしれないけれど、それが評価されているようには思えない。やはり、リズムに乗り切れていないように感じてしまうし、構成もツギハギっぽいし、冒頭のジャンプへの入りも合っていない。ここは、是非ともピアノ+オーケストラで再アレンジして欲しい。

調整不足というならば、みんな転倒していたし、今大会で調子の良かった選手なんていなかったように思う。コロナ禍での強行開催で、みんな、調整を失敗していたんだろう。ネイサン・チェン選手の転倒なんて2年半ぶりだって云うし。結局、実力を発揮できたのは、出場できるだけで嬉しいって云っていた、ノープレッシャーの鍵山君だけだったように思う。

そんな中でもロシアの選手は強かった。

アーニャは、終盤の2つの連続ジャンプ(3F+1Eu+3S)と(3Lz+3Lo)が凄かった。ラストジャンプで3ルッツ+3ループなんて凄すぎる。女子も4回転時代到来なんて云いながら、4回転も3回転半も跳ばなかった彼女が優勝というのも面白い。

リーザの演技は、絶賛するしかないだろう。24才でロシアの代表に復帰しただけでなく、ばっちり結果を出してきたのだから。彼女の3アクセル2本の構成は、梨花ちゃんがやろうとしたことと同じ。違うところは、リーザは最初からこれをやろうとしていたところだ。

サーシャのクワド4種類5本の鬼構成は脱帽である。2回転倒しても150点台のフリー1位だ。4Lz+3Tなんて、あのネイサン・チェン選手だって跳んでいない。

いよいよオリンピックシーズンだ。僕の願いは、梨花ちゃんとアーニャが、共にノーミスで並んで台乗りすること。それは今も変わらない。

ネット記事に、勝つための距離感がハッキリした、って書いてあったけど、正にその通りに思う。ロシアは、コロナ禍で選手や関係者に感染者が出ても、構わずに国内大会を実施してきた。そんなことができる国なんて世界中に無い。もちろん、台乗りした選手は、みんな凄いと思う。本気で命を懸けていたのだろう。でも、だけど、あの程度。決して手の届かないところに居るわけでは無いのだ。

2021年3月24日水曜日

黒島結菜とNHK・BSドラマ「流れ星」

 「流れ星」は、2006年に初演、2009年に再演した、劇団「東京セレソンデラックス」の代表作。2019年には、「田中美佐子」さん、「飯豊まりえ」さんの共演によって、10年ぶりに再演されたとありました。

その「流れ星」が、3月22日にNHKのBSにて、主演「松坂慶子」さん、「黒島結菜」さん共演で放送されました。再放送の予定は今のところ無いようですが、NHKオンデマンドで配信されております。

番組紹介からの引用です。

主人公は、冷えた夫婦関係が長年続き、夫との会話もめっきり少なくなった夏子(松坂慶子)。ある日、夫・謙作(船越英一郎)は外出先で命を落とす。ひとりきりになった夏子の前に魔法使い・マリー(黒島結菜)があらわれ、願いを4つまでかなえると言う。夏子は「夫と出会う前の過去にタイムスリップしたい」とリクエスト。夏子とマリーは50年前に時をさかのぼる。夏子がそこで出会うのは、若き日の謙作(桐山照史)、夏子は自分の正体を偽って過去の日々をふたたび生き、自分が知らなかった夫の隠された真実を知ることになる。

ドラマは90分のスペシャル版。僕は、舞台のことは知りませんが、あらすじを比べますと、ドラマの方が、あっさりした印象を受けます。役者さんのテンションも舞台の方が高いでしょうから、舞台を見た方だと、ドラマは少し物足りなかったかもしれません。ただ、主演の松坂さんのホンワカしたお芝居は、それはそれで魅力的であります。

物語の舞台は、現在と、1970年の大阪万博が開催されていた頃の日本であります。50年の隔たりがありますから、タイムスリップも50年前ということになります。初演は、2006年だそうですから、その時は、35年前という設定だったのでしょう。

今回の50年前という設定には、若干無理があります。戦災孤児である謙作は、80才くらいだと思われますが、船越英一郎さんは、どう見ても80才には見えません。それに、80才の爺さんが外出先で亡くなるのは、突然というよりも普通のことですし、そもそも、70才と80才の老夫婦では、冷え切った夫婦関係も悟りの境地に入っているのではないでしょうか。次に再演するときは、年代設定を変えることになるかもしれませんね。

若い時の謙作を演じられたのが「桐山照史」さん。ジャニーズWESTの方だそうですけど、良い意味でジャニーズっぽく無くって面白い役者さんでした。個性的だし需要もありそうですから、これからどんどん活躍されるのではないでしょうか。朝ドラにも出てきそうに思います。

ジャニヲタさんからは「また黒島と共演かよ」みたいな書き込みがありましたが、こちらからすると、「またWESTと共演かよ」ってことですから、そこはお互いサマ。仲良くしたいものです。

黒島結菜さんが演じたのが、魔法使いのマリーでした。で、何でしょうか。このへんちくりんなビジュアル。人間の女の子ではないので、普通で無いのは理解できますけど・・・。

そういえば、「スカーレット」の松永三津も、へんてこりんな格好でした。昨年の「スカーレット」も、今回の「流れ星」も、来年の「ちむどんどん」も、年代設定はほぼ同じ。もしかして全部このイメージでいくんでしょうか。悪い予感がします。

このドラマは、黒島さんの何作目かのタイムスリップもの。となれば、考察しないわけにはいきません。ここからは、ネタバレ有り。感動の物語も、解説してしまうと陳腐になってしまいますから、これから視聴を考えられている方は、ご注意下さい。

さて、魔法使いマリーは、依頼人の願いを何でも叶えてくれますが、人を殺すことと、死んだ人を生き返らせることの2つはNG。その魔法を使ったら、流れ星になってしまうと云う設定です。

夫を亡くした夏子の前に現れたマリーは、4つの願いを叶えてあげると云いました。夏子は、謙作に出会った50年前に戻りたいと願います。そして、歴史を変えられるものならば、人生をやり直したいとも。ところが、夏子には、昔、不思議な親子に出会ったという記憶がありました。つまり、夏子が昭和を生きている時に、令和から来たマリーたちに会っていたことになります。これは時空が令和と昭和でループしていることを表し、マリーたちが昭和で行うことは、既に歴史に刻まれていることになる。つまり、歴史は変えられない。何故なら、変えようとする行為も全て歴史に含まれているからです。

昭和にタイムスリップしたマリーは、若き謙作に話をします。地上には、砕け散った流れ星(魔法使い)の欠片が落ちていて、それを88個集めると魔法使いが現れ、願いを1つ叶えてくれるというのです。

謙作は、休日に野山を歩き回り、50年かけて88個の星の欠片を集めます。そして、謙作の前にマリーが現れました。謙作がマリーに会うのは2度目ですが、マリーにとっては初めて。謙作の願いは、自分が死んで四十九日(舞台では初七日)の日に、夏子の前に現れて、願いを4つ叶えてやって欲しいというものでした。願いを承ったマリーは姿を消します。ループした時空がハウリングを起こしていますが、ドラマですから良しとしましょう。

3つめの魔法でこの事実を知った夏子は、マリーに最後の願いを伝えます。それは、夫の最期の日に戻り、想いを伝えることでした。歴史は変えられないけれど、想いは変えられるのではないかと。

出かける謙作と、見送る夏子。「必ず帰ってきて」という夏子の言葉。夜空に流れ星が飛んで物語は終わります。最後の流れ星の意味は何でしょうか。マリーが自らの意思で、謙作を生き返らせたという解釈もできますが、マリーが夏子の前に現れるのは謙作の死後。謙作が死なない限りマリーは現れず、夏子が謙作の想いを知ることはありません。夏子と謙作は互いのために魔法を使いますが、それは、謙作の死によって発動するものだったのです。

昭和の日本を舞台にしたホームドラマですから、朝ドラを見ているような気分になりました。地味ですけど、ほのぼのとした気分にさせてくれる話でしたよ。最近、そんな感じのドラマが多いですけどね。

教訓としては、互いを思いやる心をもっているのなら、関係が冷え切る前に、ちゃんとコミュニケーションを取りなさいってところかなぁ。50年かけて、星の欠片を88個集める気概なんてありませんからね。

2021年3月14日日曜日

黒島結菜「ハルカの光」第4話・最終話  ~スーパー楕円と対数螺旋曲線~

 Eテレドラマ「ハルカの光」第4話は、ムーン・リバーからのフライ・トゥー・ザ・ムーンで始まりました。で、ハルカが名作照明の店「éclat」で働くことになった素敵な回想シーンからの・・・誰?。

期待を裏切らないオープニングです。ちなみに、「éclat」はフランス語で「輝き」という意味なんだそうです。勉強になります。

登場したのは、「緒川たまき」さん演じる西谷店長の元妻「茜」。茜が店長の元妻であることは、ちょっと考えれば分かることですけど、僕は、ずっと騙されていました。というのも、予告映像で、茜は、大切な人が光と心中したと語り、墓場で涙ぐむシーンが流れて来たからです。ですから、茜は未亡人とばかり思っていました。ところが、墓場のシーンはハルカの妄想だったのです。

同じようなことは、最終話の予告編でもありました。ここでは、店長の西谷が、電話でハルカにさよならを云うシーンが流れました。ですから、ハルカは最終話で東北へと帰ると思い込んでいたんですけど、これは、ハルカがお店を離れることを想定した店長が、さよならの練習をしていただけだったんです。

この2つは、明らかな予告編詐欺です。まあ、何でもアリの「ハルカの光」ですからね。もう驚きません。でも、同じことを朝ドラでやったら、間違いなく炎上すると思いますよ。

第4話のオチは、ハルカと彼女が紹介した光が、茜が西谷への未練を断ち切る手助けをしてしまったことでしょうか。


登場したのは、第1話でハルカが導かれたペンダントランプ「HERE COMES THE SUN」。フランスの建築家「ベルトラン・バラス」が1970年に発表し、2013年にフランスのメーカーによって復刻されたとありました。éclatには大きさの違う3タイプが展示されていましたけど、紹介された「φ350」で10万円ほどのようです。

下方への直接光と、シェード中央からの間接光が特徴の照明ですね。ペンダント照明は部屋全体を照らすというもの、という観念に縛られている僕には、お洒落過ぎる光ですが、ハルカは、これに父が乗る漁船の灯りを感じたことになっています。

結局、第4話は、そのほとんど全てがéclatを舞台にしての二人芝居でした。(それと、古館さんのミニライブ)これで25分もたせてしまうんだから、大したものです。

続く第5話は、ハルカの家族の物語でした。第3話から、翌日が次回という設定が続いていますから、随分と濃い毎日をおくっていることになります。

紹介された照明は2つで、共に数学的な解説がなされました。そこはEテレ、勉強になります。

スーパー楕円とは、交通渋滞を解消させるためのロータリー交差点の形状として考案されたとありました。伊豆半島の天城峠の近くに、河津ループ橋っていうのがあって、円形の道路をグルグル回りながら下って行くんですけど、曲がり過ぎちゃったり、足りなかったりで、ずっとハンドルを動かし続けなくてはいけません。ハンドルを一定の角度に曲げ続けるのって難しいですよね。その点、長方形と円の中間の形である「スーパー楕円」は、直線とゆるいカーブの組み合わせでできているので、運転にもストレスがなさそうです。

スーパー楕円をデザインに応用したのが、デンマークの数学者「ピート・ハイン」でした。スーパー楕円は、長方形の角を丸くしたものですから、誰でも思いつきそうな形ですけど、そこに数学的な根拠を与えたところが、彼の功績であります。

そのデザインを照明へ応用したのが、PIET HEIN SUPEREGG。球と箱形の双方の長所を取り入れたフォルムですね。ネットで検索しましたら、税抜価格¥64,000とありました。部屋全体を、優しく明るくしてくれる照明に思います。

最終話で登場したもう1つの照明が、シェードのデザインに対数螺旋曲線を取り入れた「Poul Henningsen」氏デザインのテーブルランプ「PH Table」シリーズ。

対数螺旋曲線は、内側ほど間隔が狭くなっていく螺旋です。中心から同じ角度を保ちながら成長すると対数螺旋曲線になるとされていて、巻き貝や台風、銀河など、自然界に多く見られる曲線だそうです。巻き貝の殻が対数螺旋だから、サザエの壺焼きは身の部分が太くて、肝のところは細くなっているわけですね。一方、間隔が同じなのは代数螺旋といって、こちらはグルグル巻きのソーセージのイメージです。ちなみに、ソフトクリームは作る人の腕前によって、対数螺旋にも代数螺旋にもなります。(こちらは代数螺旋の方が嬉しい)

この照明では、それぞれのシェードの曲がり具合が、対数螺旋曲線になっているそうです。解説記事に「電球のフィラメントを螺旋の起点に置くことで、眩しさを低減し、同時にシェードが効率良く柔かく心地よい光を放つ機能的なデザイン。」とありました。写真を見ますと、光源から上中下に放たれた光が、それぞれのシェードに当たるようデザインされているみたいです。

この照明、僕にはクラゲに見えるんですけど、対数螺旋は自然界に広く見られる形状ですので、当たっているかもしれません。

ドラマには、たくさんの照明が登場しましたけど、僕が買うとすればこれでしょうか。デンマークのルイスポールセン社製で、一番小さいのでも10万円はします。ただ、家や車のような高額の買い物をする時って、金銭感覚が麻痺してますから、僕も新築する時だったら買ったかもしれません。一生モノですしね。

気になる台詞は、大きな幸せが少しと小さな幸せがたくさんの話とか、あと「光は人と共にある」もですね。生活があるところに光はあるし、光があるところには人がいます。そこには光を生み出した人の想いもある。人が光に癒やされるってのは、結局は、人は人に癒やされているってことなのかもしれません。

最終話の見所は、べたなシーンではありますが、海を見ながら母娘で語る場面でしょうか。「バチがあたるっちゃ」の一言が心に響きました。この宮城県七ヶ浜でのロケは、コロナ禍ということで、最低限の人数での弾丸ロケだったそうです。僕は、人を泣かせにくるシーンというのは、どうも苦手なんですが、湿り過ぎず軽すぎずで良かったと思います。

ハルカの一家は、東日本大震災の被災者であり、母との確執も震災が大きく関わっています。最終話において、震災で止まったハルカの想いは、光によって動き出し、ドラマは終了しました。震災がドラマの根底にあるのは確かですが、あくまでも家族の問題とし、深入りすることがなかったのも良かったと思います。

第5話は、家族がテーマでしたから、ちょっと朝ドラっぽく感じました。「ハルカの光」最終話は、朝ドラのパロ・・・オマージュじゃないかと、視聴しながら考えた次第です。

#ハルカの光   #黒島結菜  

2021年3月7日日曜日

黒島結菜「シェアハウさない」~WOWOW「世にも奇妙な君物語」より~

 WOWOWオリジナルドラマ「世にも奇妙な君物語」。全5話のうちの黒島結菜さんが主演する第1話「シェアハウさない」のみが、期間限定で無料公開されています。手続き一切不要で丸ごと視聴できるという太っ腹。25分という短い動画なので、ダイジェストかと思ったのですが、ちゃんとした短編ドラマでした。

サイトはこちら。

       「世にも奇妙な君物語」

番組紹介です。

フリーライターの浩子(黒島結菜)は、シェアハウスの特集記事の企画が通り、やる気にあふれていた。居酒屋で酔いつぶれたところを親切な女性に介抱され、偶然にも男女4人が住むシェアハウスに連れて行かれる。おしゃれなシェアハウス生活を送っているように見える彼ら。だが、浩子が潜入取材を試みるうちに、次第に彼らの表情や言葉の端々から、不穏な空気が漂ってくる……。

原作は、人気ドラマ「世にも奇妙な物語」をオマージュした、若手作家「朝井リョウ」さんの短編集。ジャンルとしては人間ホラーっぽいサスペンスかなぁ。気分の良い話では無いので、視聴後の後味は悪いですけど、グロいわけではありませんから、トラウマにはなりませんでしたよ。

何より思ったのは、黒島結菜さんの可愛らしさです。黒島さんは、ジェンダーレス的な魅力が語られることが多く、彼女のカワイイは小動物的な可愛らしさに思いますが、このドラマでは、女性の可愛らしさに溢れておりました。

1本縛りにすることが多かった長い髪の毛も、今回は少女漫画に出てくるようなフワフワの縦ロール。お化粧もばっちりって感じで、今をときめく「吉岡里帆」さんのような、大人の女性の可愛らしさにびっくりしてしまいました。しゃべり方は、いつもの黒島さんでしたけどね。

共演者は「鶴田真由」さんや「戸次重幸」さん。物語は、シェアハウスの共有スペースでほぼ進んでいきますし、登場人物も少ないので、舞台演劇を見ているような気分でした。俳優さん1人1人の心理もよく描かれていたように思います。ただ、25分で結末ですから、フリからオチまでの駆け足感は否めませんでした。原作は、もう少し長いのかなぁ。40分番組くらいで制作できたら最高だったかも。

とはいえ、黒島結菜さんの可愛らしさは抜群ですから、お勧めです。何より無料ですし。

それにしても、黒島さんは腕が細いですよね。あと首も・・・


#黒島結菜    #シェアハウさない    #世にも奇妙な君物語

2021年3月6日土曜日

男は黙って「黒島結菜」 ~朝の連続テレビ小説ヒロイン決定に思う~

2022年度春夏期NHK「朝の連続テレビ小説」で「黒島結菜」さんがヒロインを務めることが発表された。

2月17日に上白石萌歌さんの出演がスクープされ、25日には、ドラマは沖縄が舞台であり、黒島結菜さんがヒロインの有力候補であるとの報道があった。

そして、NHKから、3月3日の「あさイチ」でヒロインを発表することが告知された。ネットではヒロインの予想合戦が繰り広げられたが、前日に沖縄ローカルから「おきなわHOTeye:本土復帰50年へ・黒島結菜さん生出演!新たな挑戦への思い」という予告があって、確定となった。本局が、ヒロイン発表は明日の朝までのお楽しみって云ってるのに、ローカル局が匂わせちゃったわけである。まあ、当日の沖縄からの生出演とか、事前に告知用の撮影をしたりとか、派手に動いていたようだから、各方面にバレバレだったのだろうけど。

発表後のツイッターは、ホントに賑やかだった。「黒島結菜」でこんなにバズったのは初めてじゃないかと思う。それまでは、ツイッターで黒島結菜と検索しても一日に数本しか投稿がなかったんだから、何だかんだ云っても朝ドラのヒロインというのは、凄いことなんだと改めて感じた次第である。


黒島さんの主演については、番組の統括Pが一択オファーだったことを公言している。朝ドラのヒロインは、オーディションでといった意見もあるが、「カムカムエヴリバディ」みたいにオーディションをしたところで、選ばれたのが「上白石萌音」さんと「川栄李奈」さんでは、オファーと何処が違うんだってことになろう。黒島さんも、望まれて朝ドラのヒロインを演じるんだから、役者冥利に尽きようというものだ。

ネットでの評判は、好意的なものが多く、期待を込めての順当、良い意味でのサプライズ感ゼロ、ってところのようだ。黒島さんが如何なる女優であるかの紹介記事も何本か投稿されていた。もうすぐデビュー10周年だから、もう新人女優とは云えないんだけど、一般への知名度は高いとは云えないので「黒島結菜って誰?」みたいな報道も意味があるんだろう。中には、明らかに、事実と言えないものや、買いかぶり過ぎでは、なんてのもある。ヨイショな記事を読むのは、ファンとして気分は悪くないが、そういう類いのサイトは、風向きが変わると、急に叩き始めたりするから信用できない。

彼女のヒロイン抜擢が順当とされている根拠の1つに、NHKへの貢献度があげられている。確かに、黒島さんは、今までに、NHKで(FMラジオドラマの主演とか)視聴率が期待できないような仕事を、地味にこなしてきた。聞くところによるとNHKのギャラは安いらしいから、今までありがとうという意味もあっての起用らしい。

もう1つは、ドラマの舞台が沖縄であることだ。2022年は、沖縄が返還されて50年だそうだ。そういえば、僕が子どもの頃は、沖縄では、まだドルが使われていて、車は右側通行だったことを思い出した。NHKには「沖縄のドラマの主演を本土の人間がするとコケる」というジンクスがあるらしく、そこで沖縄出身の黒島さんに、白羽の矢が立ったという。

2022年は、沖縄返還から50年ということは、当然分かっていたことだし、そのタイミングで沖縄を舞台に朝ドラをやることも、前々から決まっていたんだろう。僕は彼女が、2021年の前期も後期もヒロインに選ばれなかったことで、黒島さんの朝ドラ主演は、もう無いものと思っていたけど、この辺りから温存されていた可能性はある。

実は、地方が舞台のドラマで、出身者がヒロインを演じるのは、珍しいんだそうだ。ドラマには、必ず方言指導の担当者がいるが、ヒロインがネイティブという例は意外と少ないらしい。過去のインタビューなどを見ると、彼女は、沖縄方言を言うときに照れてしまうところがある。まあ、そこが彼女の魅力でもあるわけだけど、ドラマでのネイティブ琉球語がどうなるか楽しみである。

2022年前期というと、次の次の次だから随分先のように思えるが、コロナ禍での制作となれば、余裕を持って始動したいってことなんだろう。あと半年もすれば撮影も始まるようだ。

コロナ禍で打撃を受けている観光業界は、朝ドラや大河の舞台となることで、観光客が集まってくることに大いに期待している。僕の周りの市町でも、2022年の大河ドラマの舞台になるということで、如何に観光客を呼び込むかの作戦会議が、すでに始まっている。それは沖縄も同じだろう。対策会議を開いて、関連施設を整備しようとすると、決定は早いほど有り難いはずだ。朝ドラが沖縄観光の救世主となり、沖縄出身の女優がヒロインを演じるとなれば、期待しか無いだろう。

黒島さんの紹介に「スカーレット」のことが出ていた。彼女が演じた「松永三津」は、史実に合わせるとヒロインの夫と不倫関係になる役だったので、登場したとたん「八郎沼」から一斉攻撃を受けた。ヤフコメには彼女を誹謗中傷するコメントが並び、何千もの「いいね」が付けられた。彼女のインスタのコメント欄が封鎖されたのもこの時だ。

女優が共演者のファンから叩かれるのは、まあ、あることだ。黒島さんはジャニーズタレントとの共演も多い。昨年は、キンプリの彼の担当からの匂わせ炎上騒ぎも起きた。ただ、ジャニヲタには、共演者を叩くアホがいる一方で、それを恥ずかしいこととして批判する人もちゃんと存在している。八郎沼には、それが無かった。叩いていたのは一部のファンだという意見もあるかもしれないが、声を上げなければ意味が無い。

朝ドラは、注目度も高い分、怖いところだ。今は好意的なネット界も、視聴率とかが振るわなければ犯人捜しを始めるだろうし、アンチは好機とばかりに叩き始めるだろう。朝ドラで燃え尽きて引退なんてことだって無いとも限らない。

出演者情報によると、仲間由紀恵さんが母親役を演じ、川口春奈さん、上白石萌歌さんが姉妹になるらしい。僕的には、朝ドラの主演なんかより、Eテレドラマみたいな作品に2、3本主演してくれた方がよっぽど安心していられるし、主演は、川口さんにやってもらって、ヒロインの妹役くらいが嬉しいのだが、推しが主演をやりたいと云うのであれば、応援するしかない。

「松平容保」が京都守護職を拝命した時の、会津藩士の心境である。受けるべき役割には違いないが、待ち受けている困難は大きい。会津藩士は命をかけて主君の名誉を守った。僕の出来ることは何だろう。

#黒島結菜 #ちむどんどん