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2017年10月20日金曜日

「22歳」谷村新司feat.松浦亜弥&初音ミク ~男歌・女歌~

 「22歳」は、言わずと知れた谷村新司さんの名曲です。歌詞の内容は女性目線なんですが、このように男が女性の歌、つまり「アタイはアンタが好きよ」みたいな詞を唄う楽曲って、演歌とか、フォークとか、ジャンルを問わずたくさんあります。
 演劇の世界では、歌舞伎の女形とかでしょうか、宝塚の男役などは逆の例ですよね。。
 ところが、バラエティでは、オカマキャラ、オネエキャラのタレントさんは活躍していますけど、オナベキャラのタレントさんって、あまり見かけません。オネエ言葉の利点は、毒舌をオブラートに包めるところだと思いますが、女性が男言葉を使って好感度を上げるというのは難しいみたいです。

 歌の世界に話を戻すと、女性が男目線の歌、つまり「オレはオマエが好きだ」みたいな詞を歌うのは、それほど多くないように思います。
 世の歌というものは、大部分が色恋の歌で、そして色恋に悩む姿がサマになるのは女性の方ですから、結果的に、女心を男が歌う機会が多くなるのでしょうか。

 聞くところによると、欧米などでは、異性の立場で歌うことは無いそうで、そう云う時には、人称を入れ替えたり、場合によっては、歌詞の内容を書き換えたりするそうです。松浦亜弥さんが「ホームにて」を歌うときに「僕」を「わたし」に変えていましたが、欧米では、それが当然のことみたいです。
 つまり、欧米では、男が「わたしをあなたのお嫁にしてね」みたいな歌詞をマジで歌うことは有り得なくって、谷村新司の「22歳」なんてのは、欧米人にとっては完全な異文化のようです。

 で、「22歳」を松浦亜弥さんがカバーすると云うことは、女性目線の歌を男性が唄っているのを女性がカバーしたわけで、整理すると、女性目線の歌を女性が唄うということになります。


 さすがですね。

 この時は、本当に22歳だったんですよね。22歳の女性の歌を22歳の女性の歌手が歌っているんですから、これ以上のリアルはありません。ってはずなんですけど、聴いているうちに、なんとなく物足りなさを感じてしまったんですよ。歌唱そのものは、完璧なはずなのにです。

 まあ、谷村新司氏のクドさに慣らされてしまったからだと思います。異性を演ずる場合、やり過ぎるくらいが丁度良いってなりますが、22歳の女性が、22歳の女性の歌を歌うってことは、歌詞と歌手がベッタリなわけで「白いシーツを巻き付け、背中でさよならの・・・」なんて詞は歌いにくいのかもしれません。
 もう1つ云うと、この歌って、男性から見て、女性はこうあって欲しいという願望を歌っていると思います。ですから、松浦亜弥さんがこの歌詞に共感しながら歌っているとは、とても思えないんですよね。

 結局、「22歳」は、男の歌なんだろうなって思った次第です。

 では、ボーカロイドカバーを。
 前回も貼り付けさせていただいた「のつP」さんの作品になります。まずは、初音ミクにこの曲を歌わせようと発想したことを尊敬したいと思います。


 ちょっとキツそうなんで、もう少し下げて歌わせたい気もしますけど、「のつP」さんの作品は、どれも伴奏が素敵なんですよね。もちろん調教もです。

 初音ミクの音声データは、人間の女声からサンプリングされたものですし、歌声にも若干の個性がありますから、似合う歌、合わない歌があります。
 でも、男歌・女歌という観点で云うと、あまり関係が無いように思います。さらに「小田和正」とか「玉置浩二」みたいに、女声でのカバーが難しいと思えるような楽曲も、それなりにカバーしてしまいます。
 云うまでもありませんが、松浦亜弥さんの歌唱より、初音ミクの方が秀でていると言っているわけではありません。初音ミクの歌は、聞き流されてしまうレベル。ただ、軽く聞き流せるというのも評価規準の1つでは、と思った次第です。
 ボーカロイドの歌唱は、歌っているのでなく演奏している、つまり歌声でなく音色だと考えれば、性差を感じないのも当然のことかもしれません。ボーカロイドの歌唱が、歌手の性差から超越しているのか、それとも、性差を表現できてないだけなのか、いずれにしても、特性の1つであることは確かだと思います。

2016年11月19日土曜日

いきものがかり「ありがとう」feat.松浦亜弥&初音ミク

 いきものがかりの「ありがとう」については、今さら説明するまでもないと思います。相変わらずのご活躍のようで、先日の「ベストヒット歌謡曲」にも出演していましたね。デビュー10周年とのことでしたが、もっと前からやっていたように思っていました。
 さっそく御本家のテイクを聴かせていただきましょう。歌は38秒後からです。


 今はもう解体されてしまった国立競技場でのライブテイクのようです。それにしても大掛かりなライブですね。動画はミキシングされた音で聴くことができますけど、実際の会場ではどんな感じで聞こえるのでしょうか。僕は、こんな大きな野外ライブというものに参戦したことがありませんから、よく分かりませんが、一度体験してみたいものです。

 では、続いて、松浦亜弥さんのお馴染みのテイクになります。歌は3分25秒からです。


 会場の大きさは何百分の一、バンドのメンバーも何十分の一なんですけど、バンドって5人いれば、とりあえずフルバント構成の音を再現することは可能なんですね。

 「また~いつ~もの~町へ出かけるよ」のところの、ちょっと、ねちっこい歌い方がいかにも松浦亜弥さんらしいです。松浦亜弥さんって、カバーでは、あっさり歌うという印象が強いので、没個性と思いがちですが、それでも、所々にこのような松浦節が出てくるように思います。

 最初に聴いたときは、何か物足りなくって、あまり好きなテイクでは、なかったのですが、最近は、普通に良い歌を普通に歌ってくれれば十分と思うようになりました。もともと、そんなに気持ちを込めて歌う曲でもありませんからね。彼女に対するハードルが下がったとは思いませんけど、歳のせいか、気持ち込めまくってガンガン攻めてくるような歌い方に疲れちゃうのかもしれません。

 では、貼りつけなくっても良かったんですけど、ボーカロイドカバーも。


 当たり前なことかもしれませんけど、伴奏が、菊ちゃんたちと同じなんですよね。こっちの伴奏は、打ち込みかと思いますが、元にしたスコアーが同じなんでしょうかね。
 作りものだからといって馬鹿にしないでくださいね。口を見ていると分かると思いますが、ちゃんとリップシンクしているでしょw
 初音ミクのカバーもいくつかあるんですけど、一番普通に歌っているこのテイクが、一番良いように思います。キーもあまり高くしない方が良いみたいですね。あまり高いとキンキンしてきて、聴いていて疲れちゃう、って、これも歳のせいかなあ。

2016年11月3日木曜日

スキマスイッチ「奏」feat. 松浦亜弥&初音ミク&雨宮天

 前回、スキマスイッチさんの「全力少年」を取り上げさせていただきましたが、引き続き、「奏」についても投稿させていただきます。気がつきませんでしたけど、300本目の記事だったんですね。松浦亜弥さんと初音ミクとのコラボ記事ですので、ちょうど良いかもです。

 「奏」は、スキマスイッチの2曲目のシングル曲です。発売当初は、ほとんど知られることもなかったようですが、スキマスイッチがメジャーになるにつれて、この曲も広く知られるようになり、今では、スキマスイッチの代表曲になりました。
 この曲の最大の特徴は、たくさんのアーティストにカバーされていると云うことです。ウイキペディアで調べると、この曲をカバーしたたくさんのアーティストがでてきますが、初音ミクと松浦亜弥さんは出てきません。CD化されたわけではありませんからね。
 
 では、御本家のオフィシャル動画から貼りつけさせていただきます。視聴回数4200万回ですって、さすがですね。


  君が 大人になああああってく その季節が
  悲しい歌で溢れないように
  最後に何かきみいいいいに伝えたくて
  「さよなら」に代わる言葉を僕は探してた

 だそうです。こんな歌詞を考え出したのは、お二人のうちのどちらの方でしょうか。

 2つめは、「雨宮天(そら)」さんのテイクです。雨宮さんは、今年23才になる声優さんです。2014年に「奏」がアニメ「一週間フレンズ」のエンディングテーマに使われた際、主人公「藤宮香織」の声を担当した雨宮さんが、自身でカバーしました。「奏」は2004年リリースの楽曲なんですが、このアニメにより、若い世代にも知られるようになりました。


 こちらも、視聴回数250万回越え、関連動画もいれると500万回は越えていると思います。いかにも声優さんのカバーって云う感じですけど、並みの歌手さんよりも良いと思いますよ。しかも可愛いです。声優さん=大山のぶ代、と云う昭和のイメージから脱却しなければいけませんね。

 3つめは、松浦亜弥さんです。いつのまにかの視聴回数24万回越えです。1年半で20万回ほど再生されたことになります。ファイル名が「奏」だけという正体不明の動画ですから、松浦亜弥さんが歌っているってこと、分かってない人もいるかもしれません。


 他にも「島谷ひとみ」さんのカバーなどもあって、YouTubeにアップされているだけでもかなりの数になります。まあ、それぞれに良さもイマイチなところもあるのですけど、松浦亜弥さんのカバーの魅力ってどこにあるんでしょうか。
                                                             
 感情を込めているというならば、島谷さんのほうがこもっています。歌に気合いも入ってます。でも、松浦亜弥さんの、Cメロから大サビへの盛り上げかたは、さすがだと思います。最後を盛り上げて終わりたいから、初めは押さえぎみでってことなのでしょうか。決め球のストレートを速く見せるためにスローカーブから入るってやつですよね。

 でも、そんなことは、素人でも考えつくことです。何で、松浦亜弥さんの歌のときばかり感じられるんでしょうか。

 他のアーティストさんが盛り上げきっていないように感じるのは、最初から気合いが入っちゃているからじゃないかと思います。感情込めまくりと云うのは、聴いている側にとっては、感動を押し売りされているようなもので、合う人には良いんだろうけど、こっちが引いちゃう感じになるときがあります。聴き手の心に入り込むためには、やっぱりスローカーブから入るほうが良いんじゃないかと思うんです。
 力を抜くというのと、手を抜くというのは違います。70%の力でもしっかり歌う、あるいは、歌っているように思わせる、というのは、それを支えるだけの余裕、潜在的な歌唱力が必要となるわけで、そう簡単にできることではないと思います。松浦亜弥さんだって、マニアックライブⅤ以降のテイクでは、頑張らないと歌いきれないレベルになってしまったように思います。スローカーブが使えない。そこが、悪くないんだけど、何となく物足りない感じになっている理由かもしれません。

 4つめは、初音ミクです。こちらは、究極の一本調子。最後までスローカーブだけで勝負です。人間だったら、ここまで感情を抑えきって歌うのって、逆に怖くって出来ないと思いますよ。


 初音ミクの歌が「一週間フレンズ」のスライドに合っていますよね。僕は、このアニメは、あらすじ程度しか知らないんですけど、それでも感動してしまいました。あらすじ読みながら初音ミクの歌を聴いていると、泣きそうになるんですよ。やはり、アニソンにはボカロですね。年明けには、「川口春奈」さんの主演で実写映画版が公開されるようです。
 でも、「君が大人になああああってく」のところですよね。ここが上手く歌えてません。人間たちは、高音を出したときにファルセットになって軽く抜いたような感じに歌っているんですが、コンピューターだと、そのあたりの微妙な調教が難しいようです。もしかしたら、コンピューターのほうが、馬鹿正直に歌ってしまっているのかもしれません。人間は、そこの部分を誤魔化しているのにもかかわらず、逆に違和感なく聞こえてしまっているのかもしれません。雨宮さんの場合は、ファルセットというよりは、悲鳴り声に近いんですけど、わあっ可愛いって思わされちゃいます。

 初音ミクの可愛いテイクというと、こちらになります。


 典型的なボカロ歌唱ですが、声を裏返したりと、実験的な試みも多くって、そりゃあ生身の女の子の歌には敵いませんけど、かなりの努力賞だと思います。「君が大人になああっっってく」のところは・・・良しとさせてください。

 で、初音ミクでお終いというのも何ですので、最後にもう1つ。日本で最も過小(歌唱?)評価されているアーティスト「玉置浩二」氏とのコラボテイクです。


力の入れ具合は、60%ってとこでしょうか。それでこのクドさですから、恐れ入りますw

2016年4月17日日曜日

一青窈「ハナミズキ」をボーカロイドが歌うと結構イケてると云う話

 桜の後は、ハナミズキの季節。僕の住んでいる町のハナミズキも咲き始めましたので、さっそく撮ってきました。街路樹のハナミズキが咲きそろうのは、もう少し先のようです。


 一青窈さんの「ハナミズキ」は、9.11テロをきっかけに書かれた詞と云うことですが、テロを連想させる単語を排除し、あまりにも遠回しな表現を多用したために、何を言いたいのか凡人には意味不明な詩になっています。「君と好きな人が百年続きますように」って歌詞から、ウエディングソングだと思っている人も多いようですが、「終わる」「沈む」という言葉がさかんに出てきますから、決して結婚式で歌ってはいけませんよw
 では、世界平和を願っているのかと云うと、報復の連鎖を否定する一方で、自己犠牲を美化する表現なども出てきます。まあ、此所は、一青窈さんについて語る場ではありませんから「さすが一青窈さん、意味深い詩を書く常識を越えた才能の持ち主です」ってことにしておきます。

 まあ、ひと言で云うと、メロディーが良いって事なんでしょう。凡人にとっては、聞こえの良い単語が並んでいれば、文章としての歌詞の意味は、どうでも良いのかもしれません。

 だとすれば、これほどボーカロイドにうってつけの曲はありません。ということで、


 アップロードの日付からすると、初音ミクが発売されて間もなくの作品のようです。歌い方も丁寧ですし、かなりのクオリテイーだと思いますよ。
 一青窈さんの信者さんは別として、皆さんならこのテイクの良さを認めてくれるんじゃないかと期待しているんですけどw

 続けて、巡音ルカのテイクです。ルカの滑舌の悪さが、まるで、外国人が慣れない日本語の詩を歌っているかのような感じになっています。驚きました。滑舌の悪さを逆手に取ると云う、こういう使い方もあったんですねw
 何かテレサ・テンっぽいような気もします。これだったら、台湾つながりで、一青窈さんの熱烈な信者の方にも分かってもらえるかも・・・・?


 失礼しました・・・。

 では、お終いに、皆さんご存じの「松浦亜弥+一青窈」のテイクを貼り付けさせていただきます。いつのまにか視聴回数100万回越えてたんですね。


 もしかしたら、松浦亜弥さんは、ウエディングソングだと思って歌っているかもw

2016年2月9日火曜日

初音ミクVS松浦亜弥で「なごり雪」

 以前、イルカさんと松浦亜弥さんの「なごり雪」を聴き比べる記事を投稿したことがありました。で、なごり雪は、有名な曲ですから、ボーカロイドカバーも有ることはあったのですけど、なかなかこれといった作品に巡り会えなかったものですから、その時は、スルーしていたんですよね。

 で、この度、「melodylights」さんが初音ミクによる素敵なカバー作品を投稿してくださいましたので、再びこの曲を取り上げさせていただくことにしました。

 「なごり雪」は、当時「かぐや姫」のメンバーであった「伊勢正三」氏の作品です。その後「イルカ」さんがカバー、シングルカットして発表しました。イルカさんが歌うことになったのは、かぐや姫の楽曲としてアルバムに収録したものを、解散後に自分のバンド「風」の楽曲としてシングルカットすることに伊勢氏が難色を示したからだと云われています。

 では、初音ミクのカバーによる「なごり雪」です。


 このカバーは、とても丁寧に歌っているように思います。伊勢正三には伊勢正三の、イルカにはイルカの「なごり雪」があるように、初音ミクには初音ミクの「なごり雪」があると良いなと思っていましたから、本当に嬉しいです。

 何十年も前のことになりますが、僕が中学3年生の時、予餞会で体育館のステージに立って演奏した何曲かの1つがこの曲でした。演奏といっても、僕は、ピアノでギターコードを押さえていただけ。ボーカルは、同級生の女の子でした。
 いかにもフォークソングらしい、テクニックも必要としない、簡素な楽曲です。その後、僕は「かぐや姫」など卒業したつもりになっていましたが、こうやって改めて聴くと、新しい想いも湧いたりして、シンプルなだけ、聴く者の感じ方もいろいろと言うことなんでしょう。今も尚、親しまれ、歌い継がれている理由もそんなところにあるのだと思います。
 
 次は松浦亜弥さんの「なごり雪」です。いつの間にか、120万回近くも再生されてました。カバー曲の評価は相変わらず高いですね。とどまるところを知りません。
 松浦亜弥さんの楽曲を聴き込んでいる熱心なファンにしてみれば、このくらいのテイクは何てことないと思いますが、ライトなファンにとっては、皆が知っているポピュラーな歌を、分かりやすい上手さで歌っている、こう云ったテイクがウケるのでしょう。


 今回は、一応「VS」ということで、取り上げましたけど、まあ、わざわざ対決を煽るようなテイク同士でもありませんでしたね。それぞれの好き好きで、ということでいかがでしょうか。まあ、ミクの方が圧倒的少数派なのは、いつものことですけどww

 では、せっかくですから、伊勢正三氏の名曲「ささやかな人生」を聴きながら、お終いにしたいと思います。
 ライブ動画のようですが、音声は、レコード音源みたいです。まあ、最近のねちっこい伊勢氏の生歌よりは、ずっと良いと思いますので、こちらにしました。


スミマセン、またしても伊勢氏に失礼な物言いをしてしまいました。

2015年11月7日土曜日

竹内まりや「元気を出して」 ~薬師丸ひろ子VS松浦亜弥VS初音ミク~

 「元気を出して」は、「竹内まりや」さんが作詞作曲した作品で、1984年にリリースされた「薬師丸ひろ子」さんのファーストアルバム「古今集」に収録されました。1987年には、竹内まりやさんがセルフカバーして、シングルCDを出しています。
 失恋した友だちを励ます曲ですね。竹内さんも、女性が女性におくる応援歌って意外とないので作りましたってコメントしていました。
 この曲、ホントに多くの歌手がカバーしています。僕は、てっきり竹内まりやさんが最初だと思っていました。もはや薬師丸ひろ子さんがオリジナルだということを、何人の人が認識しているでしょうか。

 というわけで、オリジナルをリスペクトしまして、薬師丸ひろ子さんのテイクを貼り付けさせていただきます。薬師丸さん20才頃のテイクですよね。30年前ですか・・・。


  え~っ、これ凄くイイと思うんですけど、薬師丸さんの声質が歌に合っているし。

 薬師丸さんは、この曲をシングルカットすることはありませんでしたが、やっぱり代表曲の1つに間違いはないようですね。「元気を出して」=「薬師丸ひろ子」としっかり覚えておきましょう。

 続いて、松浦亜弥さんのテイクです。


うわ~、ぶっつけ本番感丸出しですねw

 歌詞カード見てるのに、もろに間違えてます。歌詞間違いにもいろいろありますが、これは、かなり酷い方です。こう云うのって、一度気になると、気になって仕方ないですよね。この曲、僕、大好きなんですけど、再生リスト「歌上手いベスト・カバー曲集」に入れなかったのは、これがあったからなんですよ。

 松浦亜弥さんの竹内まりやカバーといえば、「純愛ラプソディー」が評価も高くって、多くのライブで歌っていますけど、「元気を出して」は、随分扱いが違くなっちゃった印象があります。まさか、このテイクがトラウマになっているなんてことは無いと思いますけど。
 でも、ちゃんと歌い込めば、もっともっと良くなるだろうし、波瀾万丈な人生(?)を歩んで幸せを摑んだ松浦亜弥さんが歌うに相応しい楽曲だと思うんですけどね。

 そういえば、「本気でオンリーユー」って竹内まりやのヒット曲をつなぎ合わせた、ジュークボックス・ミュージカルだったんですよね。この曲も、歌ったんでしょうか。あのミュージカルは、DVDとかも無いみたいで、様子が全然分からないんですけど。せめて、「松浦亜弥、竹内まりやの世界を歌う」みたいなカバーアルバムがあったら良いなって思います。

 お終いに初音ミクのテイクです。スルーしないで聴いてあげてくださいね。


 まあ、少なくとも音痴じゃないし、誰かみたいに歌詞間違えてないし、安心して聴けるんで、BGMにいかがでしょうか。
 人みたいに歌っているって思うから違和感あるんですよ。言葉を奏でる楽器だと思ってくださいね。これは、あくまでもインストロメンタルですからw

 ウィキペディアで調べると、カバーした歌手の一覧表なんかがありますけど、当然のことながら、初音ミクも松浦亜弥さんも入ってません。でも、数あるカバーの中には、絶対これよりも酷いテイクがあると思いますよ。

 ということで、今回の収穫は、薬師丸ひろ子さんの素敵なテイクを発見したことかなw

2015年9月16日水曜日

槇原敬之「LOVE LETTER」 松浦亜弥VS初音ミク ~遂に実現、カバー対決~

 3月21日の投稿記事でボーカロイドのファーストソングが槇原敬之氏の「LOVE LETTER」であることを紹介させていただきました。合わせて、ボーカロイドによるカバーを探してみたのですが、その時は、残念ながら見つけることができませんでした。

 で、遂に見つけたんですよw。アップしてくださったのは、「SWitch off!!」さんという方で、ニコニコ動画とYouTubeにカバー作品がアップされてました。

「LOVE LETTER」は槇原敬之氏が1996年にリリースしたアルバム「UNDERWEAR」に収録されている曲で、シングルカットはされませんでしたが、2008年にNTT東日本のコマーシャルで使用されたため、知名度は高く、たくさんの人に好まれている楽曲です。
 で、ヤマハの社内プレゼンテーションで、この曲を開発中のボーカロイドにデモソングとして歌わせたのが、2001年。このことによって、ボーカロイドの開発プロジェクトが正式にスタートしたのですから、正に記念すべきファーストソングなんです。


 いかがですか、槇原ファンや松浦ファンの皆様にとっては、「?」な感じかも知れませんが・・・w
 まあ、僕としても、手放しで絶賛しているだけでは、作成者様に、逆に失礼かと思いますので、感想を述べさせていただきます。
 
 まず、調教については、ほとんどベタ打ちなように思います。ミクもバージョンを重ねて、いろいろと改良されてきましたが、滑舌に関しては、まだまだ不十分ですので、そこのところをフォローできたら良いかなと思います。それから、抑揚もある程度は、つけてあげた方が良いと思います。
 あと、声質なんですけど、僕は、この可愛らしいスタンダード版が一番好きなんですが、この曲に関しては、ちょっとキツくって、明るすぎるように思いました。例えば「Append Dark」で歌わせるとか、いっそのことミクでなく、ヤマハの「MIZKI」に歌わせても面白いんじゃないかなんて思いました。
 だったら、お前がやれと云われそうですけどwww

 オケは、自作なんでしょうか。アレンジは、オリジナルに沿っているようですが、ボーカロイドの伴奏としては、音数など丁度良いように思います。コーラスも可愛らしくできていますし。

 では、松浦亜弥さんのテイクを改めて貼り付けさせていただきます。


 今更、何もありませんねw。

 今回、表題に「VS」と付けましたけど、勝敗など初めから明らかなこと。僕が望んでいることは、ただ1つ。ミクも、いつの日か、こんな風に歌えるようになって欲しいってことなんです。何が足りないのか、何が劣っているのかを1つ1つ突き詰めて、松浦亜弥の歌唱に一歩一歩近づいて欲しいってことなんです。それは簡単なことではないし、直ぐにできるようなことでもありませんが、決して不可能なことでもないと信じているんですよ。
 
 初音ミクのライブでも明らかなように、最近のミクは、その歌唱能力よりも、CGキャラクターとしての側面ばかりが注目されています。
 9月23日のミュージックステーションに初音ミクが出演するそうですけど、話題になっているのは、どうやって歌っているのかということでなくって、どうやって姿を映すのかってことばかりです。しかし、本来「初音ミク」とは、「ボーカロイド」とは、CG技術のことではなくて、人工的に歌わせるシステムのことなんですから。

2015年7月26日日曜日

松田聖子「赤いスイートピー」 VOCALOID合唱団VS松浦亜弥

 名曲「赤いスイートピー」については、本当に様々なカバーが行われています。有名なところでは、「デーモン小暮」閣下のテイクがありますね。カバーとは何ぞや、と考えさせられる作品なんですが、今回はスルーさせていただいてw、まずは、ボーカロイドのテイクからお届けさせていただきます。

  最初に貼り付けさせていただくのは、合唱団Pさんの作品です。合唱団Pさんについては、 ニコニコ大百科に次のような記述がありました。
 「様々なボーカロイドを同時に合唱させているにもかかわらず、非常に透明感の高い調整をおこなっており、思わず聴き惚れるような曲を多数作成している。…が、その完成度に対していまいち再生数が伸びない今のところ不遇なPである。」
 不遇でも良いんで、僕も大百科に載せてもらえるような存在になりたいですw


 伴奏がピアノだけということは、合唱用のスコアを元に歌わせているのかも知れません。僕としては、ドラムかパーカッションだけでも入れれば、曲にメリハリがついて良いのに、なんて思うんですが、きっとこだわりをお持ちなんでしょう。
 楽曲の良さを味わうならば、こういうカバーもアリだと思います。

 では、続いて、松浦亜弥さんに登場していただきましょう。この曲のポイントは、やはりどれだけ可愛く歌えるかですよね。ご本人も仰っている通り、大人になった松浦さんの最も苦手な分野だと思います。まあ、余興だと思えばww
 歌は、2分8秒からです。


 何て云うのかなあ、松浦亜弥にとって、松田聖子のカバーって、特別な意味を持たせたくなっちゃうんですよね。僕もマニアックライブでこの歌を歌ったと知ってから、ずーと聴きたいって思っていました。期待が大きかった分、あれって感じだったけど、改めて聴いてみると、まずまずの出来でホッとしたってところでしょうか。

 では、いよいよ御本家、松田聖子さんです。ドリフの「8時だヨ、全員集合」のテイクのように見えますが・・・。


 素晴らしいでしょ。これぞ松田聖子ですよ。絶賛させていただきます。ぼくが、この記事を書こうって思ったのも、このテイクを見つけたからなんです。消えてしまう前に皆さんに紹介したくって。
 ねちっこい歌い方は、既にこの頃からのものだったんですね。聖子さんの数ある「赤いスイートピー」のテイクの中でも、ビジュアル面も含めて、かなりできの良い方だと思います。

 最後に、初音ミクのちょっと変わったカバーテイクを紹介させていただいて、お終いにします。結構、可愛く歌えてると思います。僕的には、閣下より良いかとww

2015年6月22日月曜日

「奏」 初音ミクVS松浦亜弥 ~遂に実現!夢のカバー対決~

 スキマスイッチさん、お元気ですか。僕は、スキマスイッチさんを初めて見たとき、これは、「ゆず」や「コブクロ」より良いかもって思いました。ピアノとギターの組み合わせも格好良かったし、NHKで放送された、小田和正氏とのコラボでの「全力少年」は、最高でした。
 最近、お目にかかることが無いような気がしますが、くだらない炎上騒ぎが活動に影響を及ぼしているなんて、僕の思い違いであればいいのですが。
 
 で、「奏」は、スキマスイッチの2枚目のシングル。発売した当初は、それほど注目されませんでしたが、スキマスイッチが有名になるにつれ、広く知られるようになり、今では、「全力少年」と並んで、彼らの代表曲になっています。
 昨年、アニメ「一週間フレンズ」のエンディングテーマに使われ、声優で歌手の「雨宮天(あまみやそら)」さんが、カバーしたことにより、若い世代にも知られるようになりました。

 先手は、初音ミクのカバーです。スキマスイッチというよりは、雨宮さんのカバーの方を意識して作成されているようです。


 なかなかのデキだと思います。囁くように淡々と歌わせたのが良い雰囲気を出しています。歌のテンポを若干ずらしているのでしょうか、これがリアルさを演出しているように思います。ハモりも効果的で。コンピューターにバラードを歌わせて、ここまで心に響くのは滅多にありません。若干ピアノの音が安っぽいんですが、音楽室の古いアップライトピアノみたいで、木造校舎の画と合うかもですww。
 
 後手は、松浦亜弥さんです。スキマスイッチ→橘慶太氏→松浦亜弥さんという繋がりでしょうか。松浦亜弥さんは、スキマスイッチの曲を何曲か歌っているようです。
 で、この動画、貼り付けてもいいのかなあって悩みましたが、限定公開とかでもないし、公開から2年以上だし、視聴回数5万回以上だし、今更悩んでいたところで、何か起きるときには起きるし、ということで。


 初音ミクとは違って、感情入ってますね。泣かせにきてますよね。上手いですよ。感動しますよ。

 でも、この曲に関しては、僕は、ミクの方がしっくりきていると思うんですよ。何て云うのかなあ。ミクの歌は、押しつけられた感動じゃなくって、時計の針を逆回転させられたような感じで、頭の中で勝手に回想が始まってしまうんです。まあ、少数派でしょうけどwww

 最後は、御本家登場ですが、PVをそのまま貼り付けるのも芸がありませんので、この曲をカバーした雨宮天さんとのコラボを貼り付けさせて頂きます。もう一人いますけど、良しとしましょうw。


 雨宮天さんは、現在21歳の声優さんだそうです。最近は、声優さんも可愛らしくって、お歌が上手でないとやっていけないようですね。いろいろとメディアにも出ているとのことで、これといって何のお力にもなれませんが、ご活躍をお祈りしたいと思います。

2015年5月23日土曜日

Kiroro「長い間」feat. 松浦亜弥&初音ミク&中森明菜

 1998年、Kiroroのメジャーデビュー・シングル「長い間」。デビュー曲でありながらオリコン1位、年間6位。何はともあれオリジナルからです。ただ、自分が持っていたイメージとは、若干異なるように感じました。喉を痛められたと聞いていましたので、もしかしたら痛められた後のテイクでしょうか。視聴回数600万回越えは、さすが御本家です。


 で、YouTubeで検索していてびっくりしたんですけど、プロ、アマ、ど素人からコンピューターまで、もの凄いカバーの数なんですよ。それだけ良い歌なんでしょう。あと歌いやすいこともあるんでしょうか。
 それにしても「長い間待たせてごめん。また急に仕事が入った。」なんて、ありふれた日常会話がこんなにも切なく聞こえるなんて。

 次は、松浦亜弥さんカバーです。ふくちゃんさんのアップしてくださった動画もあるんですが、歌に集中できなくなる可能性が高いので、今回はこちらを貼り付けさせていただきますw。歌詞の内容から云うと、16歳の女の子が歌うような曲ではないのですが、不思議と違和感がありません。


 続いて、初音ミクのカバーです。まあ、参加しなければ何事もはじまりませんから。MMDなんで、動画の出来の良さを褒めていただければ良いかと。


 どうですか、期待しないで聴けば、それなりの出来だと思いますが・・・・w

 最後に中森明菜さんに登場していただきましょう。視聴回数12万回。何だかんだ云っても、オーラというか、凄みが半端ないです。歌唱力を音域が広いとか声量が豊かだという尺度で測るのであるならば、歌が上手いということと、歌唱力があるということは、必ずしもイコールじゃない・・・というか、歌で人を感動させるのに歌唱力は必ずしも必要条件ではないのでは、とまで思いました。


 こういうテイクを聴かされると、初音ミクなんか、まだまだヒヨッコなんだって思い知らされますw。ミクは、現在ボーカロイドVer.3ですが、この歌唱に追いつくには、バージョンを幾つ重ねていけば良いのでしょうか。

 いかがでしたか、全てが極端でしょwww。それでいて、もはや別の曲になっちゃっている、というわけでもないんですよね。

2015年5月11日月曜日

松浦亜弥 「LOVE涙色」 feat.初音ミク

 当ブログは、松浦亜弥と初音ミクのブログですが、今まで、初音ミクによる松浦亜弥さんのカバーを紹介してこなかったのは、数が少ないってこともありますけど、ただ単に良いテイクが見つからなかったからです。

 そもそも、初音ミクにカバーさせるには、それなりの労力が必要ですので、好きでなくてはできません。良いカバー作品が生まれるためには、ミクのヲタクであり、尚且つ、あややのファンでもある人物が必要なんですが、どうやら、ミクとあややは、世代的にも嗜好的にもあまり重ならないようです。
 
 でも、せっかくですから、ちょっとだけ紹介させていただこうかと思います。

 伴奏を耳コピで作られたということで、かなりの努力賞です。静止画の選択もなかなか可愛くっていいと思いますが、肝心の歌の方は、松浦亜弥ファンの皆様にはどう聞こえますでしょうか。松浦さん本人のライブでさえ駄目出しをしてしまう、あやヲタさんたちですから,決して褒めていただけるとは思いませんけど・・・貴重なカバー作品なのでお手やわらかに・・・ですw。


 いかがでしたか、「LOVE涙色」を数え切れない程、聴き込んでいるファンにとっては、たとえ僅かな歌い間違いでも気になってしまいますよね。僕は、このテイクを聞いて、ミクのカバーを広く受け入れていただくのが、いかに難しいかということを改めて考えさせられました。
 

 ちゃんと歌えてそうなところも、何となく違和感があるんです。「・・別れたってことを、聞きたくなかったな・・」のところも、音は合っているはずなのに何か変ですよね。「あやや」ってどう歌っていたかなって聞き直したりしても、よく分からないんです。

 で、考えたんですけど、この歌って、かなり歌いづらいんじゃないかと。カラオケで歌ってみると分かるかもしれませんけど、音を外してないのに変ってことは、メロディーラインそのものが変ってことですよねww。コンピューターにやらせると、融通が利かない分、いろいろと分かることもあるんだなって考えた次第です。

 ニコニコ動画の方には、「笑顔」なんかもありましたけど、やはり数的には、かなり少ないですね。
 これは、ついに私の出番でしょうか、ってミクを購入する小遣いぐらいはありますけど、家族の理解は得られそうもないです。現状でもかなりピンチなものですから・・・w。

2015年5月10日日曜日

松浦亜弥VS初音ミク  「恋してごめんね」「Sweet Devil」

 僕のチャンネルに「初音ミクVS松浦亜弥 Vol.2 対決!アリーナライブ」っていうプレイリストがあります。で、作って1年になるんですけど、誰も使ってくれないんですよ・・・。
 でもこれ、結構自信作なんです。だいたいボーカロイドと人間のライブをジョイントさせようなんて考えること自体が凄いでしょww。しかも、ただ繋いだだけじゃなくって、選曲とか順番とか、2人のバランスをとりながら、一生懸命考えたんですから。

 で、宣伝のために、オープニングの2曲を貼り付けさせていただきます。「Sweet Devil」は、歌と動画の若干のズレはご容赦を・・



 「VS」っていうタイトルをつけましたが、僕は、この松浦亜弥の「松クリスタル」こそ初音ミクのライブの目標とするべきものと考えているんです。将来、初音ミクにも、こんなライブができるようになって欲しいなって思っているんです。そのためには、楽曲のクオリティーもそうですけど、ライブパフォーマンスのレベルを高めて、会場のヲタクのレベルだって高めなくてはなりません。

 初音ミクは、9月に武道館ライブを行います。ポール・マッカートニーと同じ舞台に立つわけです。松浦亜弥もやらなかった武道館単独ライブを開催するわけです。でも、ミクがあややを越えたわけでもないし、越えられる日が近いわけでもありません。
 
 ミクがあややに追いつく日。技術的にも資金的にも課題が多いことは、分かっています。そこまでやる必要があるのかと問われれば、ないと答えます。でもこういうロマンを追い求めていくことこそ、理系ヲタクの使命だと考えているんですよ。

    お時間がありましたらどうぞw




2015年3月21日土曜日

槇原敬之のLOVE LETTER、ボーカロイドと松浦亜弥の意外な接点

 もう一つ、旅立ちのシーズンにぴったりの歌を・・・。

 剣持秀紀氏の著書「ボーカロイド技術論」に、ボーカロイドのファーストソングが槇原敬之氏の「LOVE LETTER」であることが書いてありました。2001年5月、社内プレゼンテーションで、開発中のボーカロイドにデモソングとして歌わせたそうで、初音ミクが発売される6年前のことです。エディタがまだ完成してなかったためハードコーディングとなり、かなり苦労されたようで、一曲全部歌わせることができなかったとありました。
 1996年にリリースされたこの曲が、何で選ばれたのかは分かりませんが、最初のボーカロイドは、男声だったということでしょうか。

 で、当時のボーカロイドの歌など探しようがありませんので、せめて槇原氏のテイクを、と思ってYouTubeで検索してみましたが、すぐ削除されちゃうみたいでほとんど残っていません。ってそれが普通ですよねww。
 
 で、何故か削除されない2005年日本武道館ライブからです。さすが槇原氏、モテない男のラブソングを作らせたら右に出る者はいません。
 
 えっ消えてしまいましたよw。まさか僕のせいではありませんよね。仕方ありません。・・・・これも消えたら完全に僕のせいですよね。


                                       
実はこの曲、松浦亜弥さんも歌っています。2010年のSTBライブといわれるテイクです。なぜ彼女がこの曲を選んだのか、当時ライブに参戦された方に、歌う前後の様子を聞くことができれば分かると思うのですが、まあ、選曲に深い理由などないかもしれません。YouTubeの動画は、いわゆるヤバイやつ、ここに貼り付けない理由も、お分かりかと・・・って思いましたが、公開から5年たってもほったらかし、今更隠すものでもないので・・・。


 これ、別な意味でもヤバイです。夜、一人でヘッドフォンかけて聴いてたら、頬を伝わるものがあるんです。まさかこの歳になって歌を聴きながら泣くなんて思いもしませんでした。
 カセットテープは渡せても手紙は渡せなかったこと、別れの時に取り巻きの外側に立ってしまったこと、何であの時、あの一言が・・。想いを伝えるということに、臆病になってしまうヲタクたちの心を代弁してくれるこの曲。そして、切ない男心を歌い上げる松浦亜弥という歌手。僕は、この最悪な録音状態の静止画を何度もリピートしていました。

 この曲のテーマは「伝えられなかった想い」。そう考えるとこの曲がヤマハの技術者たちに選ばれた理由も分かるような気がします。伝えるというのは、ボーカロイドの重要なテーマの一つ。熱いメッセージを持っていたところで、それを伝える術も、度胸もないオタクたちが、初音ミクに飛び付いたのは、彼らが自分たちの代弁者を求めていたからに他なりません。
 
 と、話が最初に戻ったところで、お終いです。

2015年3月15日日曜日

初音ミクの「からくりピエロ」に松浦亜弥の面影を見る

 初音ミクのライブ用CGには何系統かあって、ファンの方はそれらを見分けられるそうですが、僕だって、2013年のミクパとマジカルミライの違い程度ならば分かります。
 ミクパは、ダンスにキレがあります。きっとモーションキャプチャーした時のダンサーさんが、上手な方だったんでしょう。マジカルミライの方は、いかにも歌の振り付けという感じで、アイドルのコンサートとしては、こっちの方が合っていると思います。

 振り付けを決めたら、ダンサーさんに演じてもらって、モーキャプしてデータを取り込み、CGを付けていく。機械にやらせるというのは、手間のかかることです。
 以前、初音ミクについて「人間だと大変だから、CGで手っ取り早く済ませている」みたいなことを言っている人がいましたが、このような誤解は、1日も早く解けてほしいものです。
 
 で、2013年マジカルミライの「からくりピエロ」なんですが、僕は、これを見た瞬間、驚きました。右腕のリズムのとり方、手拍子するときに手首を打つ仕草、歌い終わったときのマイクの外し方、松浦亜弥さんにそっくりなんですよ。
 まあ、歌うときの仕草なんてみんな同じようなものだと云ってしまえばそれまでなんですが、全体に漂う雰囲気がどことなく「あやや」なんですよね。同じライブでも、このテイク以外はそんなことはないので不思議なものです。ダンサーさんがモーキャプしたときに松浦さんのDVDを振り付けの参考にした、なんて考えすぎですかね。最初の20秒は無視してくださいねww。


                                     

松浦亜弥ファンの皆さん、どう思いますかwww。


女の歌を歌う男、男の歌を歌う女

 最近のカバー曲ブーム、中でも、女性ボーカルのカバーで大活躍の徳永英明さん。ファンとしては、そろそろオリジナルが聴きたいところですが・・・。

 カバーでなくとも、演歌やフォークでは、男が女性目線の詞を歌うのって多いですよね。ところが逆ってあまりないように思います。女性が男の歌を歌うときのハンディって何でしょうか?女性が男言葉で歌うとなんとなく不自然なんですよね、不思議なものです。

 ところが、初音ミクみたいに一線を越えてしまうと、オフコースや桑田佳祐、玉置浩二などのカバーも面白く聴くことができるので、これもまた不思議なことです。だって、人間で小田和正氏や玉置浩二氏をカバーして、サマになる人っています?しかも女性で。
 オリジナル曲も、ボカロPさんは、ほとんどが男性ですから、メッセージ系の歌は男性目線が多いのですが、これらも、初音ミクは違和感なしに歌います。
 このあたりが、人間と違うボーカロイドのもつ特性なのかもしれません。



 で、我らが松浦亜弥さんですが、実にたくさんの男性ボーカルの歌をカバーしています。さだまさし、谷村新司、スキマスイッチ・・・。
 例えば、「22歳」。この曲、女性目線の詞を男性の谷村新司さんが歌っているのですが、松浦さんが歌うと、「女性目線の詞を歌っている男性の歌を女性がカバーしている」となって、結局は、「女性の詞を女性が歌う」となります。だから、違和感がないのも当たり前なんですが、何となく新鮮な感じがして良いですよね。松浦さんのファンも谷村さんのファンも共に楽しめるのではないでしょうか。