2018年10月21日日曜日

一青窈「ハナミズキ」feat.丸山純奈&初音ミク ~熊本復興支援事業いのちのうた共演記念~

ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)。このアメリカ原産の街路樹は、丈夫で育てやすいこと、樹木としてのまとまりが良いことなどで、最近、あちらこちらで見かけるようになりました。
僕の家の近くにも「花水木」が植えられています。さもない一方通行の道路なんですが片側に2・30本ほどの花水木が街路樹として植えられているんです。普段は地味な街路樹なんですが、春になると、突然、薄紅色というか、限りなく白に近い大きな花を咲かせるので、ああ、花水木だったんだ、なんて思い出すんです。


10月19日。熊本市民会館で、全労済熊本復興支援事業「いのちのうた」が開催されました。丸山純奈さんの共演者には、元KAT-TUNの田口さん、石塚英彦さんや一青窈さんのお名前がありました。

で、一青窈さんと云えば「ハナミズキ」ですよね。

「ハナミズキ」は、一青窈さんの最大のヒット曲で、世間に広く知られた曲です。ところが、この曲の歌詞は、比喩表現が飛躍しているところが多く、意味不明なところがたくさんあります。一説によると、アメリカで起きた9.11テロを追悼している歌とされていますけけど、もし、そうであれば、それなりに分かるように書くべきだと思いますけどね。

まあ、気にしなければ、何ともないことなんですけど、追悼とはいえ、死のイメージがあるこの曲を、熊本のライブで歌うのかどうかが気になってました。でも、集まっている観客は、この歌を期待しているでしょうから、歌わないという選択肢は、有り得ないかと・・・で歌ったのかなあ。歌いましたよね。歌ってくれないと、この投稿、無意味になっちゃうんですけど。

丸山純奈さんは、2年前のライブで、この歌を歌っています。MCによると、この歌で、地元のカラオケ大会で優勝したそうですよ。


如何でしたか、2番からの歌詞が、とんでもないことになっていますね。この曲、本当にカラオケ大会で使ったんでしょうかww

まあ、ただでさえ、歌詞覚えが苦手な「すーちゃん」なんですから、読解不可能とも云える歌詞は、呪文を覚えるようなものだったのでしょう。すぐ顔に出るのが「すーちゃん」の正直なところですね。
これに関しては、覚えにくい歌詞の方が悪いとしておきます。

純奈さんのカバーの特徴は、本家との距離感なんですけど、このテイクは、どことなく一青窈さんっぽくなっています。これは、本家に寄せたというよりも、この頃の彼女のコブシの入れ方などが、たまたま一青窈さんと似ていたからだと思います。

そういえば、ツイッターで、今度カバー曲を歌うときは、譜面台を置くことを提案させていただいたのですが、どうやら「嫌味」と思われたみたいで、完全にスルーされちゃいましたw
でも、歌詞間違いを気にしながら歌うぐらいなら、ちゃんと楽譜を見て歌った方が、聴いている側にも、歌っている側にも、そしてカバーされている御本家にも良いことだと思うんですけどね。
だって、正式なスピーチのときなんか、例え暗記していても、原稿を見ながら語るのが礼儀だって云うではありませんか。伴奏者は楽譜を見てるわけですから、歌唱者だって見て悪いことは無いと思いますよ。

では、正しい歌詞による「ハナミズキ」です。

僕の尊敬するボカロP「melodylights」さんの作品になります。初音ミクがかなり幼く歌っているのですが、ピアノ伴奏でのテイクが良い感じです。いつか、丸山純奈さんがカバーする時も、こんなピアノ伴奏ヴァージョンでお願いしたいところです。


熊本の支援ライブも無事終了とのことで、何よりです。
今回は、ピアノ伴奏での4曲披露だったそうです。ソロライブでは、ピアノ伴奏というのが定番になってきたようです。僕は、彼女の歌唱の良さを最も引き出せるのが、ピアノ伴奏だと思います。
会場には、彼女のことを知らずに来た人もたくさんいるはずです。そんな観客が、彼女の歌唱を聴いて驚く様を想像していると、僕まで誇らしく思えてくるんです。
近い将来、首都圏で、彼女のリサイタルが開かれるのを楽しみに待ちたいと思います。
譜面台付きで。

今回のライブは、一青窈さんもその映画版に出演したという「はなちゃんのみそ汁」の著者である「安武信吾」氏の企画によるものだそうです。純奈さんとはなちゃんのツーショット写真も投稿されていました。もちろん、一青窈さんは、映画版の主題歌「満点星」を歌われたと思います。
この物語は実話だそうです。実話の部分については、その家族の問題ですから、他人がどうこう云うべきことではありませんが、絵本やドラマ、映画となって世に出てきたものは批評の対象であり、一応ガン患者である僕にも、思うところがあります。
まあ、それは、もう少し考えがまとまってからにします。

で、毎年、花を咲かせてくれた花水木なんですが、今年の台風24号の強風と塩害のために、折れてしまったり、早々と落葉してしまいました。
POLUの活動が再開される来年の春、花水木は、薄紅色の花を咲かせてくれるのでしょうか。

2018年10月14日日曜日

丸山純奈「ひまわりの約束」at鳴門子ども園 

入院と自宅療養で3週間。木曜日に久ぶりに登校して、金曜日がUSJへ遠足。で、土曜日にライブ活動再開。ファンのツイッター情報によると、ライブ後には、お疲れの様子も見られたとのことですが、不安を抱えた中でも、無事にライブを終えられたことを喜びたいと思います。


昨日は、鳴門子ども園の「にこにこまつり」でスペシャルライブだったそうです。

僕が昔住んでいたところの近くにも、同様の福祉施設がありました。いろいろな事情で、親と暮らせない子供たちです。正直なところ、子供は天使だとか云ってられないこともあるようですし、職員の定着率も悪いと聞きました。支援団体などがあって、園児たちとクリスマス会をしたり、ディズニーランドに行ったりと、様々な活動が行われていましたけど、鳴門子ども園さんのような地域開放型の学園祭は、ありませんでしたね。園の規模とかも関係あると思いますけど、鳴門子ども園の職員さんの努力とか、地域の方々とのつながりとかが、あってのことだと思います。

丸山純奈さんが、今回、このようなライブ活動を行うというのは、尊敬に値することに思います。

此手の活動は「慰問」と云われてましたけど、子供が子供を慰問するというのは斬新すぎですね。今までに無かった新しいタイプの活動だと思います。
そういえば、他所の中学校の文化祭でもライブしてましたけど、中学校の文化祭のゲストが、別の中学校の生徒というのも、これまた斬新なことでしたねw
同年代からの支持は、タレントとして最大の強みですけど、純奈さんに関しては、主催者世代からの支持も絶大なように思います。


今回のライブでは、秦基博さんの「ひまわりの約束」がセットリストに入っていました。

「ひまわりの約束」は、アーティストのライブでもよくカバーされてますし、YouTubeにも男女、プロ・アマたくさんの動画が公開されています。皆さん上手で素晴らしい。でも、手作りのステージで、こんな青空の下で歌っているテイクはありませんでしたよ。町内のカラオケ大会みたいですけど。


お似合いですよね。だって、向日葵なんですから。

聴いたところでは、声の調子もまずまずかと思いますけど、「ドラマ」のテイクを聴くと、いつもの力強さがなくって、自信の無さが出ていたように感じました。
またいつか、体調100%の時、こんな青空の下で「ひまわりの約束」を歌って欲しいです。

「ひまわりの約束」って、感動させやすい歌なんでカラオケバトルなどでもよく選曲されるんですけど、YouTubeの動画を視聴していて思ったことは、皆さん「私って歌うまいでしょオーラ」が出ているってことです。
でも、この歌って、やっぱり純粋であって欲しいし、純粋ってことは、健気であって欲しいし、何より謙虚であって欲しい。

最近、「元気をもらう」って言い方をすることが多いですよね。元気は、もらうモノではなくって、自分でつくりだすモノだと思うんですけど、まあ、歌を聴くことで、テンションが上がったのであれば、そういう言い方もアリかもしれません。だけど、歌う側は、「歌で元気をあげよう」なんて思って欲しく無いんです。


で、フルコーラスのテイクをということで、いろいろと考えたんですけど、ちょっと思いたって、スライドショーを作ってみました。

純奈さんの写真は「すだっちたいちゃん」さんのツイッターから、楽曲は、僕の大好きなボカロP「あにめちゃんねる」さんの作品になります。で、ひまわりの写真は、今年の夏に僕が撮ってきたんですよ。

コンピューターの歌唱で申し訳ないんですけど、カラオケバトルで、高得点を出すためのテクニックを駆使して歌っている人間よりも、ずっと純粋でマシだと思いますんでww。


シャボン玉と歌っている写真を見ていたら、なんだか泣きそうになりました。
シャボン玉は、バブルマシーンじゃなくって、学園児たちが飛ばしていたとのことでしたよ。

「そばにいたいよ 君のためにできることが 僕にあるかな」
歌で出来る事って、あげるとか、もらうとかじゃなくって、寄り添い合うことじゃないかなって・・・そんなことを考えながら聴いていました。

えっ、シャボン玉を飛ばしたのは、次の曲のときでしたっけ?

2018年10月6日土曜日

丸山純奈「HOME」 ~もっと四国音楽祭~

丸山純奈さん、無事退院して自宅療養中とのことです。喉の不調も、疾患というよりは体調不良からきていたような感じですね。本来、十代半ばというのは、一番病気と無縁の年代ですから、やはり、無理が積み重なっていたのでしょう。

早速、今月の13日から活動再開とのことですが、ファンからは、「無理をしないで」の大合唱。完全に子供扱い・・・・って子供でしたね。でも、新宿「TANEBI FES」の次の日に「健祥会学園祭(徳島の?)」って、本当にこんなスケジュールで大丈夫なんでしょうか。

今回、情報解禁された活動は、ほとんどがソロ活動のようです。新宿のライブは「POLU」としての出演ですけど、出演者の欄には、POLU(丸山純奈)って書いてあります。「カッコ丸山純奈」ってナンでしょうか。今までこんな記述は無かったと思います。ソロでも歌いますよっていうメッセージでしょうか。そのうち「丸山純奈(POLU)」になって、最後は「丸山純奈」だけになるかもしれません。だんだんとバンさんたちがバックバンド扱いになってきているようですw

そういえば「もっと四国音楽祭」の紹介VTRでも、出演依頼が殺到(?)とか云ってましたけど、ほとんどはソロ活動の依頼なんでしょうね。

ねっとで「丸山純奈HOME」って検索すると、こんな動画が出てきます。


今から2年前、12歳の時のテイクですね。この動画の存在は知っていたんですが、取り立ててデキがイイわけでもありませんでしたから、一度聴いただけでスルーしていました。
2番になった途端に不安そうな顔をするのも、歌詞間違いを気にしているんだと思います。地声から裏声へいって、また地声に戻ってくるところとか・・・まあ、ここでそんなことを云うのも野暮ですね。昔のことをほじくるのはやめておきましょう。


で、今回貼り付けさせていただくのは、先日放送されたNHK「もっと四国音楽祭」での録音になります。音のバランスが若干悪いんですけど、とりあえず貼り付け可能で手に入ったテイクが、これなものですからご勘弁を。参戦したファンのツイートによると、歌が流れた瞬間に会場の空気を一変させたとのことですよ。


このテイクの2日前に喉の不調を訴えるツイートがありましたから、どうしてもそういう先入観で聴いてしまいます。

歌唱に関しては、かなり丁寧に歌っていると思います。いつもの「すーちゃん」だったら2小節目あたりで声を張り上げてくるはずですからね。ずーっと溜めておいて、最後のところだけ張り上げてきました。
まるで、肩を痛めて全力投球ができないピッチャーが、コントロールだけで勝負していて、最後の最後に、一球だけ全力投球して完投したみたいです。

丁寧というのは、探り探りとも云えますし、恐る恐るにも通じます。この丁寧さは、喉の調子を気に懸けながら歌っていた結果なのか、それとも、最初から、こういうふうに歌っていこうと決めていたのか。最も参考になるのは、同じようなピアノ伴奏で歌った「オンコロライブ」のテイクってことになりますけど、参戦していない僕には、判断のしようがありません。
ただ、彼女のツイートからも感じるんですけど、彼女自身は、このテイクに満足してないのは確かなようです。

でも、1つ云えることは、こういうのもアリだということです。

世に、歌の上手い女の子は、たくさんいます。でも、そのほとんどは、安室奈美恵さんに代表されるよな、今時のJ-POPっぽい歌唱です。そのこと自体は、致し方ないことであり、悪いこととも思いません。御本家アンジェラ・アキさんの歌唱でさえ、その延長線上にあるわけだし、大切なことは、歌に心を込めることでは無く、心を込めて歌うことなのですから。
ただ、今の日本に、日本のスローバラードを、日本語の歌として歌い上げられる歌手が、何人いるのかと考えると淋しくもあります。

アンジェラ・アキさんは「HOME」を作詞・作曲し、その世界観を自ら歌うことで世に伝えました。アキさんは、この曲でメジャーデビューを果たし、紅白歌合戦にも出場しました。
でも「HOME」の世界観には、彼女自身でも伝えきれていない、細かな襞のような部分があって、それを丸山純奈は、伝えようとしているのではないかと思うんです。

今の彼女にとって、NHKの歌番組は、大舞台です。で、紹介VTRでは、天使の歌声とか、超美声とか、ハードルを上げられちゃった中での、今回の出演だったわけで、辛かったんだろうなって思います。

これからも、歌うのが辛いときとか、絶対あると思うけど、プロになったら逃げられないわけですからね。


僕は、丸山純奈の「HOME」をリピートして聴きながら、彼女が少しだけ遠い存在になったように感じました。

そして、それは、彼女がちょっとだけ大人になったからなんだと思いました。