2020年6月30日火曜日

「紀平梨花」選手のコーチにオーサー氏就任で、ちょっびっとイヤな予感

フィギュアスケートは7月が年度初め、いよいよ新シーズンが開幕です。昨シーズンは、3月の世界選手権が中止になり、さらに春のアイスショーも全て中止で、不完全燃焼のまま終了してしまいました。現在、選手たちは、練習を少しずつ始めているようですが、新プログラムへの取り組みなどは、だいぶ遅れているようです。11月のNHK杯は大阪、12月の全日本選手権は長野での開催が決定されましたが、GPシリーズが本当に開催できるのかとか、今後のことは、全く予想できない状況にあります。

シーズンオフには、ジャンプに関するルール変更が発表されたと思ったら、いきなりの白紙撤回。さらにISUアワードをめぐるゴタゴタとか、がっかりさせられるような話題ばかりでした。

そんな中で、紀平選手のコーチ変更のニュースが飛び込んできたモノですから、びっくりしました。ただ、4月に強化選手を発表した時に、彼女の所属が未定となっていたので、コーチが変わるのではないかと云われてはいたんですよね。
ファンからしてみると、昨シーズンはSPもフリーも、へんてこりんな楽曲でしたし、4回転も跳ぶのか跳ばないのかブレブレの一年でモヤモヤしていたのも事実。頻繁にコロラドで練習していましたからね。関西大学KFSC内のモラハラ騒動とかもあって、集中して練習できる場が欲しかったのだと思います。

新コーチは、あの羽生結弦君の師でもあるブライアン・オーサー氏だそうです。濱田美栄氏が従来通りにメインコーチを務め、オーサー氏は第2コーチだという話や、紀平選手は、夏季合宿に参加するだけではないかって話もあったんですけど、所属が「関西大学KFSC」から「N高東京」に変わったことを考えると、伝えられているよりも本格的な移籍ではないかと思われます。濱田氏がメインコーチだったら、宮原選手と同じで、ジャンプ担当のジスラン・ブリアン氏もゲスト・コーチとして登録されている「木下スケートアカデミー」の所属になればいいわけですし。
ただ、フィギュアスケートの所属チームとか、コーチとの契約とかは、かなり複雑で、新参者のファンにはよく分からないことも多く、まあ、あっちこっちの顔を立てつつ、円満に移籍するための方便なんだろうなって、勝手に想像しております。北京オリンピックのことを考えると、彼女にロシアのコーチが付くことは有り得ないし、結局のところ、オーサー氏の一択だったようにも思います。全ては、演技の後のキス&クライで、隣に誰が座るかでハッキリするでしょう。(恐らく、強引に濱田コーチが座ると思うけど)

通信制高校の「N高」にしてみれば、名義貸しをすることで知名度アップと云ったところでしょうか。心配なことは、新型コロナの影響で練習拠点のトロントに行けてないこと、同じチームで最近評判が芳しくない「メドベージェワ」選手から虐められなければいいなってこと、それから、オーサー氏がかつてキム・ヨナ選手のコーチだったことで、アンチが騒ぎださなきゃいいけどってことでしょうか。(これが一番心配だったりして。)

今シーズンの目標は、北京五輪のプレシーズンを見据え、サルコーとトーループの2種類の4回転ジャンプの習得だそうです。これで3アクセルを2本入れれば、彼女的には上限いっぱいの構成となります。ここまで頑張れれば十分過ぎですからね。全力で応援したいと思います。

2020年6月27日土曜日

(悲報)究極のアイドルライブ「松浦亜弥2002サマーライブ」の動画が消滅

「松浦亜弥2002サマーライブ」とは、山梨県の富士急ハイランドコニファーフォレストで2002年8月18日に昼夕2公演行われた野外ライブです。このライブは、全国4会場で開催され、この富士急でのライブがファイナルだったみたいです。ライブ当時の松浦亜弥さんはデビューから約1年半の16才でした。
消滅した動画は、テレビ放映された夜公演を録画したものを丸ごとアップした78分の長編動画でした。ライブのセットリストと演出は、その年に開催されたファースト・コンサートツアーとほぼ同じで、野外ライブという負担を考慮してか、ファースト・コンサートのアンコールで歌われた2曲が割愛されています。

僕が7年前にこの動画を見つけたとき、視聴再生数は、3000回ほどだったと思います。その後、再生数は増えていきましたけど、他の動画と比べれば地味な存在でした。でも、僕にとっては、秘密の宝物的動画だったので、致し方ないこととは云え残念極まり有りませんです。

ずーっと見ていると、だんだん夕方から夜になって周りが暗くなるのが分かりました。暗くなるにつれて、ライブ会場がキャンプファイヤー状態になって、ヲタクたちが異常なテンションになっていくのが分かりました。そんな中で、野外ライブで凄く歌いづらいはずなのに、イヤホンモニターも付けずにステージを飛び回りながら、キッチリ歌いきっちゃう「あやや」の姿は、正にアイドルサイボーグそのものだったと思います。

松浦亜弥さんのアイドルとしての完成期を2004年の「代々木ライブ」とすれば、この2002年のサマーライブは、アイドル「あやや」の絶頂期と云えましょう。

では、もう2度とは会えないであろうライブ動画から、名曲(?)をピックアップしてみましょう。画質と音質が悪いのはお許しください。

【桃色片想い】


お約束のピンクの衣装なんですが、夏なのでちょっと露出多め。でもいやらしさがないんですよね。キュートという言葉がぴったりのテイクです。


【ドッキドキ!Loveメール】


会場も暗くなって、キャンプファイヤーモードに突入です。「ドキLove」は良いテイクが多いんですけど、やっぱりこれがベストテイク。完璧なステージングだと思います。「あやや」ってやっぱり凄いアイドルだったんだなって改めて思います。


【Love 涙色】


このライブでは、これがラストソング。数千人のヲタクを前にしてのパフォーマンス。デビューして一年半、16才の女の子のステージングとは、とても思えません。


【トロピカ~ル恋して~る】


で、これがアンコール。ステージ上を走り回って、小芝居を挟みながら、きっちり歌い切るんですから。あの華奢な体のどこにこんなパワーがあるのでしょうか。で、最後の最後にちょっとだけ息切れするんですけど、そこがまた可愛いかったりして。僕は、この「トロ恋」が全アイドル動画中で一番好きなテイクでした。

2002年春の、松浦亜弥ファースト・コンサートツアーとやっていることは、ほとんど同じなので、そっちのDVDを見ればいいんですけどね。数ヶ月の間に「あやや」がさらにグレードアップしているのも感じられるし、野外ライブ独特のテンションの高さとか、共演してくれた「メロン記念日」さんとの絡みの面白さなんかもあって、大好きな動画でした。

2020年6月25日木曜日

「松浦亜弥」34才の誕生日に「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」を

今日、6月25日は、松浦亜弥さんのお誕生日。34才になられたはずです。

松浦亜弥さんが、脱アイドルのきっかけになるはずだった、アルバム「ダブルレインボウ」をリリースしたのは21才の時。そして、あの、松田聖子さんが、脱アイドルを決定づけた大ヒット曲「SWEET MEMORIES」を発表したのも21才の時です。

さらに、松田聖子さんの34才の時と云えば、最大のヒット曲「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」を発表した年になります。元祖ぶりっこアイドル歌手という扱いだった松田聖子さんが、34才にして自身最大のヒットをかっ飛ばすという底力には恐れ入りますが、松浦亜弥さんだって、未だ34才なんですから、何かアクションの1つも欲しいところです。

と云うわけで、今回貼り付けさせていただくのは、松浦亜弥さんが2009年に開催した「マニアックライブⅡ」からの「あなたに逢いたくて~Missing You~」であります。ちなみに歌っている松浦亜弥さんは、23才です・・・って、間違えるわけありませんよね。


冒頭のMCによると、この曲をセットリストに入れたのは、以前、稲垣潤一さんとのコラボで歌ったことがあって、でもその時は、半分しか歌えなかったし(デュエットですから)、思い通りに唄えなかったので(稲垣さんに合わせてましたから)、ソロで歌い直すことにしたというのが理由のようです。
でも、突然の思いつきで、バンドとの意思疎通ができてなかったような雰囲気を出しています。まあ、普通なら、そんなこと云ったって最初から歌うつもりだったんじゃないのって、つっこむところなんですけど、これは本当に気まぐれだったようです。

と云うのは、これ、明らかにリハーサル不足ですよね。歌の出だしを間違えていて、キーボードの桜井さんがフォローしているし、歌詞カードをガン見しているし・・・。
マニアックライブⅡは、大阪と横浜の2都市で昼夜2公演ずつの計4公演だったようですが、「あなたに逢いたくて」を歌ったのは、横浜の昼公演だけ。曲のリハーサルも1回しかしてなかったようで、バンドの菊ちゃんたちからすると、一応準備はしておいたけど、まさかこのタイミングで歌うとは、ってところだったようです。

松浦亜弥さんのことをあまりご存じない方からすると、セットリストちゃんと決めてないし、歌詞カードばっかり見ているし、座ったまま歌っているしで、とんでもないライブなんですけど、このテキトーさは、この企画がファンクラブ・イベントだからであります。とは云っても、本来ならばお金を取っている以上、きちんとやるのが有るべき姿なんでしょうけど・・・。まあ、この内輪の馴れ合い感をファンも楽しんでいたようですから、ユルさも演出の1つだったと云うことにしておきましょう。

ところが、歌詞カード見ながらテキトーに歌っているテイクなのに、聴き手の心を揺るがしてしまうのが、松浦亜弥さんの凄いところであります。

ならば、ぶっつけ本番でこれだけ歌えるのだから、ちゃーんと練習すればトンデモナイ歌唱になるだろうって思うところなんですけど、たぶん、そうはならない。
松浦亜弥さんのリハーサル嫌いは有名でしたけど、ファーストテイクから既にベストで、あとはテンション次第なんて情況だったら、練習する気も無くなろうというものです。

正面やや横には、譜面台が堂々と置いてあります。ここには歌詞カードが入ったファイルがあって、ほぼガン見状態です。これは、歌詞をきちんと覚えていないって云うか、歌詞をきちんと覚えるほど歌い込んでいないってことを表しています。

彼女は、この歌詞カードを見るときに、パッと1フレーズ分目に入れて、ああ次はこういう情景なんだってインプットしといて、どんな声色で歌おうかとか準備しているんだと思います。情景が分かっていれば、それに合わせた歌い方は、感覚的、瞬間的にできるわけです。
並の歌手は、1番と2番は歌っている言葉が違うだけで歌唱的には差違がありません。それは曲に歌詞を当てはめているだけだからです。それに対して、彼女は歌詞カードからの視覚情報を、即興的に歌唱に活かしている。歌詞が描いている情景に合わせて歌い分けているのです。

松浦亜弥さんのカバーの魅力の源は、その即興性にあります。活動後期の彼女は、ライブでたくさんのカバー曲を披露していますが、高評価のテイクの多くが1回限りのものです。歌い込むことによって付いてしまう手垢が、彼女のカバー曲にはありません。楽曲をカバーしたときの評価の1つに、自分の歌にしているかというのがありますが、彼女のカバーには何となくの余所余所しさが感じられます。しかし、それが、オリジナルとの絶妙な距離感となって、多くの視聴者からの支持を得ているのだと思います。

「ファーストテイクからほぼベストで、あとはテンション次第」は、彼女の希有な歌唱力によるものです。普通に歌うことに飽き足らなくなった彼女は、やがて敢えてリスクを求めるような歌い方をするようになりました。

松浦亜弥さんは、2013年の「マニアックライブⅤ」で、同じ松田聖子さんの「赤いスイートピー」をカバーしました。この時は、前回のライブから1年半のブランクがあって、しかも、ろくにリハーサルもしていないという状態だったようです。


このテイクは、昼夜公演の2回目の方です。この頃には、もう松浦亜弥さんには動員力とかありませんでしたから、2回公演しても観客は同じ顔ぶれってことも多かったようです。だからと云うわけでしょうか、昼と夜の公演ではセットリストを変えてくることが普通になっていました。でも、この曲は2回歌いました。これ、絶対、歌い直したんだと思います。昼公演の歌に納得できなかったから。

で、歌い始めて、やっぱりダメって感じに、照れたような表情をしました。まあ、後半になるにつれて、それなりに声も出てきたようですけど、これは、褒めちゃダメなテイクだと思います。きっと、彼女も、こんなもんじゃないって思いながら歌っていたはずです。

歌に真摯に向き合ってきたはずの彼女が、歌うことへの情熱を失ってしまった結果でした。松浦亜弥さん自身が持て余すほどの歌唱力は、たった一年半の間に、あっけなく失われてしまったのです。


お誕生日ですから絶賛しようと書き始めたのに、結局、愚痴ってしまいました。
ちょっとだけエコーを効かせれば印象も随分違っていたでしょうし、歌った曲がⅡとⅤと逆だったら、もっとしっくり聴けたかもしれません。全ては僕の妄想であります。

折角ですから、カバーテイクを、もう1つ。槇原敬之さんの「Love Letter」のカバーを貼り付けさせてお終いにいたします。確かこれも、ぶっつけ本番の1回限りの歌唱だったと思います。   

                                 

2020年6月21日日曜日

「黒島結菜」×「高良健吾」の熱愛が好感度良好な話

いやあ、驚きました。そっち?って感じでしたからね。

ブログにも書かせていただきましたけど、最近の黒島結菜さんの芝居が、アシガールの頃と演っていることは同じなのに、何か、艶めかしさとか、媚びてる感があったんですよね。そういうことだったのかって、一人で納得してしまいました。


そりゃあ、黒島結菜さんも23才ですからね。熱愛くらいするでしょうけど、このタイミングでフライデーなんかされてんじゃねえよ!ってのが、正直な感想です。
もちろん、悪いことをしてるわけでもありませんし、むしろ成人の女性としては健全なことなんですけど、僕的には、もうちょっと女優の地位を固めてからでも、っていう思いがあります。けど、まあ、こればっかりは・・・ですかね。

情報があって、ずっとマークされてたんでしょうけど、二人でコンビニに行ったり、商店街を歩いたりって、見つけてくれって云わんばかりじゃないですか。自然体というか自由人というか、彼女らしいといえばそうなのかもしれません。

事務所も黙認のようで、まあ、その辺りが女優さんなんですね。清純派って云ったって、十代の女の子じゃありませんし、女子高生の役だってまだまだ演れそうにもかかわらず、最近は、実年齢相当の役をやっていましたからね。大人の女優へと成長するきっかけを得ようとしていたのは確かです。だからこその黙認なのかもしれません。
アイドルたちが、競争と節制を強要され、心を病んで引退する子が多いことを考えると、何だか可哀想になってしまいました。

報道に対しては、大きなお世話とか、ほっといてあげればとか、世の中にはもっと大事なニュースがあるだろ、なんていう意見が多いようですが、それがフライデーの仕事なんですから致し方ありません。
フライデーの写真を見ての感想は、愛犬の「コハダ」がでかくなっているのと、高良さんに懐いていることでしょうか。飼い犬に認められたということは、重要なポイントであります。


僕は、彼女たちとは親子ほども年が離れているおじさんで、疑似恋愛の対象でもありませんから、仲の良い2ショットを微笑ましく見ているだけなんですけど、若い男どものファンは、さぞかしショックなんだろうなって思いました。で、SNSの反応を見たんですけど、ほとんど出てこないんですよ。元々、若い男のファンが少なかったのか、彼らに発信力がないのか、あまりのショックで発信する気力も無いのか、それとも祝福モードなのか、どれなんでしょうか。

SNSで発信しているのは、主にライトな女性ファンたちで、彼女たちの反応は概ね良好、おじさんもホッとしているところです。SNSでは、悲しい出来事があってから、批判的なコメントが自粛モードになっているってことも関係あるかも知れませんけど、推しが叩かれるのは、もう懲り懲りですからね。安心しましたです。

ジャニーズタレントとの共演が多かった黒島結菜さんでしたから、共演をきっかけに交際してるかもって心配していたジャニヲタさんたちも、ほっと一安心のようです。(っていうか、最初から相手にされてなかったってこと?)これからも、さらなる共演を期待したいものです。永瀬廉君と共演した「FLY! BOYS,FLY!」とか、意外と面白かったんで、続編があってもいいかなって思ってますし。


報道だと、馴れ初めは、大河ドラマ「花燃ゆ」からということになっていますけど、この頃は高良さんには、お付き合いしている女性がいて、黒島さんは、当時まだ18才でしたからね。だとしたら犯罪行為ですよ。知り合ったのは「花燃ゆ」でも、映画「カツベン!」での共演が、交際を深めるきっかけではないでしょうか。


映画では、息の合った芝居だったとか書かれていますけど、高良さんは売れっ子弁士の役で、黒島さんは女優志望の女の子で、デビューするために高良さんの情婦になっていたみたいな設定でした。二人の絡むシーンってのは、黒島さんが高良さんに襲われそうになるところで、成田君が助けに入って、タンスの引き出しのコントを繰り広げるみたいな流れでしたんで、どこがどう息が合っていたのか分かりませんですw。


「カツベン!」は、興行的にはイマイチだったかもしれませんけど、本当に面白い映画でしたし、その共演が、お二人の交際を深めるきっかけになったというのは、リアルタイムで映画を観ていた僕としても、嬉しい限りです。いつか、テレビでも放送してくれると思いますけど、その時、お二人の交際がどう進展してるかも楽しみです。

お幸せにって云うのは、まだちょっと早いかな。

2020年6月14日日曜日

アシガール第14巻と期待される続編の展望

次々回のNHK連続テレビ小説の主演は「清原果耶」さんに決定したが、依然として黒島結菜さんを朝ドラの主演にと望む声は多いようだ。こういうのは巡り合わせが大事なので、若干時期を逸した感があるのだが、最近の朝ドラは、オーデションで主演を決めているわけでもなさそうだから、可能性はゼロとは云えない。
ただ、朝ドラの主演女優というのは、誰からも温かく見守ってもらえるような新人か、叩かれてもビクともしない実績のある女優が相応しいように思う。普通のテレビ番組なら、お気に召さなければ見なければいいのだが、朝ドラは視聴が生活習慣になっているから、批判の的になり易い傾向にあるからだ。
僕的には、朝ドラで1年近く拘束されるよりは、いろいろな役を演ってくれた方が面白いし、出演できるのならば、次回主演「杉咲花」さんの親友みたいな、当たり障りの無い役が良いなと思っている。


さて、アシガールの再放送も最終回が近づいてきた。視聴率は、それほどではないかもしないが、オンデマンドでも健闘しているし、NHKが重視している番組満足度は、かなり高いのではないだろうか。それらを受けて、アシガールSPの再放送も現実味を帯びてきた。
SPは、兎に角、若君が格好いいので、放送されれば健太郎ファンは大喜びとなろう。


で、アシラバさんたちの次の関心は、何と言っても、続編制作の可能性であろう。

続編の対象となる原作コミックは12巻の終盤からになる。現在は14巻まで刊行されていて、年末には15巻が発売される予定だ。物語の舞台は、永禄4年の尾張・美濃となっていて、これは大河ドラマ「麒麟が来る」とまるかぶりである。

アシガールの連載開始時点での年代設定は永禄2年。実は、この設定はどう考えてみても違和感があった。このことについては、以前投稿させていただいた通りである。


ところが、13巻から始まった第二章では、永禄4年という年代設定に物語を合わせてきているのである。結果として世界観は、大きく変更され、第一章と第二章の間で辻褄の合わないところがでてきてしまった。


ということで、第二章は、尾張国ローカルで繰り広げられる戦国絵巻ということになった。14巻のラストでは、ついに「細マッチョの塩顔」な織田信長が登場する。しかも、ちょっと遊びに来た的な気軽さでの登場である。そんなご近所だったら、第一章の世界観なんて完全に吹き飛んでしまうのだが、まあ面白ければ良しとしよう。


第二章では、唯の弟の「尊」の成長が丁寧に描かれている。準主役級の扱いで、狂言回しの役割も担っている。ドラマで尊を演じていたのは、「下田翔大」君という子役出身の俳優さんだった。SPの撮影時、彼は所属していた「アミューズ」を退社していて一般人だったのだが、この収録限定で復帰したという話は有名である。
彼は、アシガールの続編制作には、無くてはならない存在であるので、芸能界を引退してしまったことを危惧する声が多かったのだが、最近SMAと契約したことが明らかになった。現在、これといったタレント活動はしていないようであるが、SMAは、黒島結菜さんの事務所でもあるので、これを続編制作への布石と考えるファンは多い。

コミック版アシガールの黒羽城のモデルである「熊本城」と、5年前の「下田翔大」君(2列目の向かって左端)


で、14巻でも、タイムトラベルに関して注目するべき「尊」の台詞が出ている。平成に御月家は存在し、未来で尊は新型タイムマシンを完成させるのであるから、尊も若君も永禄で命を落とすことは無い、という強気な思想である。これは、過去も未来も相対的な存在で全ては確定しているという、相対的時空論に基づくものである。
このような、自らの未来が保証されていると考える不死身思想は、物語の緊張感を損なってしまう危険性があるのだが、原作者さんも、ちゃんと布石を打っていて、こういうところは流石である。

イラストは、原作者さんがドラマの登場人物の似顔絵を描いたモノで、原作者とドラマ制作者の蜜月関係がよく分かる。

アシガールの面白いところは、物語が進んで行くにつれて、原作コミックがドラマの方に寄ってきているところである。13巻以降において、原作者さんがドラマ化を意識して物語を構成しているのは明らかである。

コミック第一章での高山家の若君「高山宗熊」は「羽木忠清」の引き立て役に過ぎず、何ら魅力のない存在であったが、ドラマでは、「加藤諒」さんが演じることで、魅力的なキャラクターになった。


アシガールには、名場面と云われるものがいくつかあるが、僕の大好きな場面の1つが、第12話での和議のシーンである。羽木家と高山家の総領が、互いをリスペクトするこの場面は、感動的ですらある。続くSPドラマでは、高山宗熊は、唯の良き理解者となって活躍することになる。
そして、それと連動するように、コミック第二章の高山宗熊は、当初のような凡庸な人物ではなく、物語になくてはならない重要なキャラクターとして描かれている。

さて、第二章が制作された場合、ファンの最大の関心事は、織田信長を誰が演じるのかであろう。細マッチョな人気若手塩顔俳優というと「中村倫也」さんや「松田翔太」さんを思い浮かべるが、ここは「佐藤健」さんでお願いしたい。年齢差もピッタリだし、伊藤健太郎・加藤諒・佐藤健の3人の個性豊かな「藤」で共演いただければ最高である。


アシガールの続編が制作されるとしたら、90分のSPドラマになる可能性が高い。ラストシーンは、初代藩主の誕生であろうか。ラブコメでは珍しい出産シーンがあるかもしれない。

コミックの連載と俳優の成長がリンクしていって、どんどん続編を作り続けていけば、「北の国から」みたいになって、アシガールは、黒島結菜さんと伊藤健太郎君のライフワークになるかもしれない。何せ、年代設定は永禄4年。関ヶ原の戦いまでは39年もあり、その時、若君は59才なのだから。


そういえば、「麒麟が来る」だけど、細川ガラシャ役の女優さんが、まだ告知されてない。もし、黒島結菜さんが起用されれば、朝ドラの主演よりも、僕的には、こっちの方が嬉しい。細川忠興は、もちろん伊藤健太郎君である。二人に追い風が吹いている今、これ以上の話題作りはないだろう。

2020年6月7日日曜日

ブレイクの兆しを掴んだ「黒島結菜」は、ラッキーな女優なのか。

テレビ東京「行列の女神 ~らーめん才遊記~」が早くも最終回だ。10話くらいあると思っていたから、まさかの打ち切り?なんて心配したのだが、ドラマBizは、いつも8話くらいで終了だから、予定通りってことらしい。ネット記事によると、最終回のロケは3月29日の雪の降るなかで強行されたそうだから、本当に滑り込みセーフだったことになる。

原作だと、ゆとりちゃんがラーメン選手権に出場したり、自分のお店を開いたりするらしいが、どうやら、コンサルティング業務に直接関係ない部分は割愛したようだ。
原作を忠実に再現するのも、大変な作業に違いないが、テーマに沿って再構築するのも簡単なことでは無いと思う。このような原作を改編したドラマは、評判が悪くなるのが常なのに、意外と受け入れられたのは、原作へのリスペクトをファンが感じ取ったからだろう。


で、このところ、女優「黒島結菜」さんに追い風が吹いている。ブレイク確実などと云われ続けながら、イマイチ知名度が上がってこなかった黒島結菜さんだが、明らかに情況が変わってきている。続けざまに何本もネット記事などに取り上げられるなんて、一年前には考えられなかったことだ。

追い風の原因が、NHK時代劇「アシガール」の再放送と、テレビ東京ドラマBiz「行列の女神」の完全放映にあるのは確かである。
ともに午後10時からのゴールデンタイムだが、当然のことながら、裏には他局の強力な番組が存在している。特にアシガールは、他の再放送番組のように、誰もが知っている高視聴率ドラマだったわけではないし、裏番組は「金曜ロードSHOW!」だ。それが口コミで評判を呼び、再々放送(深夜とCSも含めると再々々々々放送)にもかかわらず、新聞のテレビ欄で毎回紹介されるまでになったのだからたいしたものである。

ちょっと前のことだが、日刊ゲンダイ・デジタルに、「ドラマ話題作が全滅で…「ラッキー!」な女優たちが急浮上」なる事実誤認だらけの失礼な記事が出ていたのは、黒島ファンならご存じのことと思う。(これによると「行列の女神」の視聴者は、他に見るモノが無いから仕方なく見ている奴らになってるw)人を貶めることでしか注目される記事が書けないコラムニストってのは、哀れとしか云いようがないが、まあ、言わんとしていることは、理解できないわけでは無い。


スカーレットに出演していた今年の1月、黒島結菜さんは叩かれていた。誹謗中傷ってやつだ。Yahoo!のコメント欄には、彼女の演技を否定するコメントがいくつも並び、何千ものイイネが付いていた。見かねたファンが肯定的なコメントを投稿すれば、今度は何百もの低評価を付けられるって有様だった。まあ、ネットの番組欄への書き込みだったら、番組への批評とギリ云えなくもないが、一般のSNSへの書き込みは、やり過ぎだったと思う。当時、彼女のインスタグラムのコメント欄が封鎖されたのだって、このことと無縁ではないだろう。

でも、事務所は絶対フォローしていたと思うし、NHKだって、それなりにフォローに入っていたように思う。(番組は収録済みだったので如何ともし難かっただろうが)今回のアシガールの再放送だって、フォローの1つと考えられなくもない。でなきゃ、45分の番組枠に40分番組をムリヤリ嵌め込むなんて無茶なことを、NHKがするわけがないからだ。

そして何より、1月には、「行列の女神」の収録が始まっていた。僕はこれが一番大きかったと思う。もし、黒島結菜がラッキーな女優だとすれば、このことに尽きる。

虐めを克服する最大の武器は、自分が必要とされているという自覚を持つことだ。テラスハウスの彼女だって、コロナ禍がなくって本業で忙しく活動できてれば、あのようなことにはならなかったように思う。


注目されてきた分、三流芸能記事にも取り上げられるようになった。先日は、西野七瀬さんと、浜辺美波ちゃんと3人で、令和の貧○トリオとか云う失礼な記事が出ていたし、ファンは、彼女の写真集を心待ちにしているとか書いてあった。
ファン待望の写真集とか云ってるけど、それって、黒島結菜が撮られている写真集なのか、黒島結菜が撮った写真集なのか、どっちのことなんだろう。

まあ、タイトルからして完全な「釣り記事」なんだけど、この記事で釣ろうとしてるのは、明らかに若い男性層だ。

今までの黒島結菜さんの出演作というと、「アシガール」「FLY! BOYS, FLY! 」映画「カツベン」など、若い男性をターゲットにした作品とは言い難いものが多かった。
そして、デビュー当時からアイドル的な売れ方にならなかった(しなかった)黒島結菜さんには、コアなファン層というものが存在しなかったように思う。

昨年秋の朗読劇だって、観客のうちで相方の「岡山天音」君が目当ての女性客は分かったけど、若い女優大好きっぽい野郎どもなんて全然目立ってなかった。こんなに可愛い若手女優を間近で見られる絶好のチャンスなのに、である。


「行列の女神」(日刊ゲンダイの表現を借りると番外地扱いのB級ドラマ)では、黒島結菜さんは、ワザとうざく演じたみたいなことをインタビューで云っている。役どころとしては確かにその通りなのだが、そう云いつつも、制作側は明らかに彼女を可愛く撮ろうとしているし、彼女は可愛く見せようと演技しているように見えた。そう、媚びているのだ。そのつもりになれば、媚びることだって、ちゃんとできるんだからって云わんばかりの演技だ。黒島結菜は変わったのだ。アシガールの「速川唯」と、行列の女神の「汐見ゆとり」が別人なのは、役柄の違いだけではない。


黒島結菜さんは、日大芸術学部の写真学科に3年まで在籍していた。彼女のインスタには、旅行先で撮った芸術(?)写真が、コメントも付けずにアップされている。わざとピントを外して写真を撮るなんて、素人がすることではないから、腕前はかなりのものだろう。
1つの仕事が終われば、休暇をもらって遊びに行って、帰ってくれば、ちゃんと次の仕事が待っている。本当に幸せなことだったと思う。それがコロナ禍によって失われかねなかったのだ。自分が出演したドラマの注目度が多少上がったからといって、ラッキーなどと思えるはずもない。コロナ禍がなければ、休業することもなかったから、もっと活躍できていたはずだ。


次々回のNHK連続テレビ小説の主演は「清原果耶」さんに決定したようだが、黒島結菜さんを朝ドラの主演にと望む声は多い。最近の朝ドラは、オーデションで主演を決めているわけでもなさそうだから、可能性はゼロとは云えないが、こういうのは巡り合わせが大事だと思うから、時期を逸した感も否めない。

全ては、巡り合わせなんだと思う。黒島結菜さんは、タレントとして恵まれていたのは確かだけれど、決して順風満帆だったわけでは無い。その彼女が、23才にしてブレイクの兆しを掴んだのをラッキーと言うのならば、そうかもしれない。
ただ、巡り合わせは偶然の積み重ねで、そこにはラッキーもアンラッキーもない。その先の結果は、行動による必然から生み出されるものなのだ。そして、僕はそれを楽しみに待っている。

でも、「呪怨」は見ませんよ。