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2024年10月6日日曜日

「流星群」covered by丸山純奈 ~2016と2024、2つのテイクから~

赤レンガ倉庫での有料ライブに向けて調子も万全そうな丸山純奈さん(すーちゃん)。心配なことは、当日の天気くらいでしょうか。ボクも体調には気をつけて、当日を迎えたいと思います。

さて、今回取り上げさせていただくのは、9月26日に歌舞伎町シネシティ広場で行われた「歌舞伎町ミュージックライブ vol.21」のテイクであります。この日も絶好調で、オリジナルの2曲はもちろんのこと、ピアノ伴奏ヴァージョンでの「炎」とか良い感じで唱えてたようです。その中でも印象的だったのが「鬼束ちひろ」さんの「流星群」です。

流星群は、以前、高崎でも歌っていたようですが、その時は特に思わなかったんですよね。何が違っているのか聴き比べてみますと、歌舞伎町の方が自信をもって歌えてるように感じました。自信が伴えばオーラも付いてくるってことでしょう。この半年でもだいぶ調子を上げてきたんだなぁっと実感しました。


「流星群」は鬼束ちひろさんが作詞・作曲、2002年2月6日に発売された6枚目のシングルです。鬼束さんは、2000年19才の時にシンガーソングライターとしてデビュー。楽曲が深夜ドラマ「TRICK」のエンディングテーマに使われるなどいきなりの活躍でしたが、その後は、体調不良によるツアー中止とかいろいろあって休業、2009年に活動再開とありました。20代という一番大事な時期を棒に振っちゃってたんですね。最近話題になったのは、救急車を蹴っ飛ばして逮捕(不起訴)されたことでしょうか。流星群の歌詞を読んだだけでも、希有なソングライティングの才能の持ち主であることを伺い知ることができますから、勿体ない話であります。

御本人が歌っている動画もYouTubeにいくつかあったので、聴きに行ってきたんですけど、思いの外、普通に歌っていたのでビックリしました。名前とか佇まいから、もっと個性的なシンガーさんかと勝手に思い込んでいましたよ。すーちゃんも決して個性的ではないし、普通に唄っているだけなんですけどね。そのすーちゃんよりも、さらに普通な印象でした。


では、たくさんアップされている動画から、今回は「ストリートカメラマン」さんの動画を貼り付けさせていただきます。

今現在のシンガーで、此手の楽曲を歌うのであれば、すーちゃんが一番だと思いますよ。上手な歌手ってたくさんいますけど、楽曲の良さを伝えるというのと、優れた歌唱を披露するというのはイコールではありませんからね。


で、こちらは、あべのAステージでのテイクです。2016年8月とありますから、すーちゃんが中学1年生。お誕生日前ですから12才のステージになります。実は、この5日後くらいに別のイベントで唄っている動画もあって、そっちのほうが雑音も無くって聴きやすいんですけど、麦わら帽子が可愛いこちらのテイクを貼り付けますね。

このときは「手紙~拝啓十五の君へ~」「流星群」「雪の華」と3曲歌っていて、「雪の華」が一番できが良かったかなぁ。オーディションに出始めの頃ですから、まだ余裕が無くって、「歌詞間違えたらどうしよう」とか「声がひっくり返ったらどうしよう」とか、とにかく、ちゃんと歌うことしか考えていないように思います。良く云えば「真っ直ぐで純心な歌声」。「人を好きになったことがないから、どう歌って良いか分からん。」って云ってたころ。ただ、気持ちよさそうに唄っているのは、今と同じですね。

歌に気持ちをのせなければ、聴き手が感動しないってわけでもないのも、唄の不思議で面白いところ。未熟だけど生命力に満ちあふれたこの歌唱も、また魅力なのであります。

この後、バンド「POLU」に参加して、Mステのオーデションに参加したのは、さらに、この1年後であります。

2024年9月14日土曜日

「変わらないもの」covered by丸山純奈

10月の有料ライブが決定し、路上ライブを精力的に開催している丸山純奈さん(すーちゃん)。若干、鼻声気味なのが気になりますが、新曲発表の告知もあって嬉しい限りです。

路上ライブの後は、チケットの手売りもしているようです。僕は、現場を見てないので分かりませんが、手売りのチケットを買ってる人っているのかなぁ。路上ライブの告知を受けて集まる人たちって、大抵チケットを買ってる人ですよね。たまたま通りかかって、ライブを聴いて、チケット買いますって人がいたら、それはそれは凄いことでありますけど・・・。まさか、どこかのアイドルヲタみたいに。手売り目当てで、一人で何回も買ってる奴とかいないですよね。チケット1000枚売れたけど、観客は300人しか集まりませんでしたでは、悲し過ぎますw


さて、次から次へとライブの動画が上がってきますが、今回気になったのは、こちらのテイク。空港オフィスさんは初めて聴かせていただくチャンネルです。9月6日に歌舞伎町で開催された公認ストリートライブ「もっちゃん。ストリートvol.9」(名前合ってます?)からになります。

いやぁ、絶好調ですね。これだけ声が出ているすーちゃんは、本当に久しぶり。このところライブをやりまくっているのも、赤レンガライブの宣伝のためよりも、歌うことが楽しくって仕方ないからかもしれませんね。シンガーってのは、ライブを重ねて、人前で歌うことによってのみ上達していくのがよく分かります。5曲目の「明日への手紙」のデキも良かったし。

こちらは、一年前の新宿路上のテイクです。この時も、調子が良かったようで(ちょっと声が詰ったところがありますが)良い感じに歌えています。

聴き比べてみると、こちらは呟くような感じで抑え気味。曲の歌詞からすると、この歌い方の方が合っているかもしれません。聴き心地が良くって子守歌のようです。


「変わらないもの」を制作した「奥華子」さんは、千葉県出身のシンガーソングライターとありました。キーボード弾き語りによる路上ライブの驚異的な集客が話題となり2005年にメジャーデビュー。2006年公開、細田守監督の劇場版アニメーション「時をかける少女」の主題歌「ガーネット」、挿入歌「変わらないもの」で注目を集める・・・だそうです。デビューしていきなりですから、大抜擢に思います。

楽曲としては、まず「変わらないもの」ができて、それから、より映画のテーマに合わせたものとして「ガーネット」ができたそうです。あくまでも主題歌は「ガーネット」で、「変わらないもの」は挿入歌、CDではカップリング曲の扱いでしたけど、今では「変わらないもの」の方が、多くの歌い手さんにカバーされているようです。「ガーネット」は、如何にも学園ドラマの主題歌って感じですから、映画を離れると「変わらないもの」の方が、汎用性が高かったのでしょう。  

こちらは、「時をかける少女2016」の映像に、すーちゃん13才の「変わらないもの」を重ねた動画であります。アナログ編集でしたので音質の悪さはご了承くださいませ。

では、7年半前のテイクを貼り付けさせていただいて、お終いにします。中学2年生になる前の春休みでしょうか。画家さんには、作風の違いで年代を推定するなんてのがありますけど、すーちゃんも、同じ曲を歌っていても、そこそこ歌唱に違いがありますから、この先、年代当てクイズとか作れるようになるかもです。

YouTubeの動画には、いろんな「すーちゃん」の歌唱があります。年齢を重ねて少しずつ変わっていくなかで、変わらないものって何でしょうかねぇ。

2024年8月15日木曜日

POLU音楽花火「sing」「ミズイロ」丸山純奈

 先日、徳島でライブを開催した丸山純奈さん(すーちゃん)。5年ぶりの地元ライブは大盛況だったとのこと。長く疎遠にしても、こんなに応援してくれるのだから、故郷とは有り難いものです。他にも、イベントに参加したり、ゲリラ的(?)路上ライブを開催したりと積極的に活動しているようで、嬉しい限り。オジはYouTubeの動画を追いかけるだけで精一杯ですが、ビタッと張り付いて動画をアップし続けるYouTuberさんには、尊敬を通り越して畏怖の念さえ抱いてしまいます。

で、徳島のライブを視聴して驚いたのは、すーちゃんのMC。あんなにお喋りなすーちゃんは初めてです。聴衆の中には、知り合いも多いだろうから、リラックスして歌えていたのでしょうか。故郷とは有り難いものです。気になったのは、万代中央埠頭のsingの出だしで裏声を使ったことと、富街おどり広場でのアンコール曲「I Love You」に難色(?)を示したこと・・・まあ、どうでも良いことですね。

一部には「丸山純奈さん、故郷に錦を飾る」とか、「丸山純奈凱旋ライブ」みたいな見出しもありましたが、すーちゃんには、勝ち取った実績や飾るべき錦などありませんから、今回は、帰省を兼ねたデビュー前の挨拶回りってところでしょう。とは云え、錦を織るための準備は整いつつあり、その1つが10月の赤レンガ倉庫での有料ライブであります。徳島でもチケットの手売りをしたそうですが、チケット代の10倍以上の交通費をかけて参戦するって(もし参戦する人がいるとしたら)やはり故郷とは有り難いものであります。

それにしても、第二倉庫でsingを歌うというのは、POLUからのファン(あおぐみ)にとっては、感慨無量、此上無いサプライズだったのではないかと思います。

今回は、さびのアカペラから始まるバージョンですね。出だしが、ちょっとおっかなびっくりでしたね。singには、Aメロから始まる編曲もあって、インパクトは控えめですが、そっちの方が歌いやすかったかもしれません。

今回の「丸山純奈ストリートライブ@徳島万代中央ふ頭」は、トライストーンのHPで告知されていましたが、第二倉庫で開催するためには、NPO法人アクア・チッタの協力が不可欠。すーちゃんが東京に出てきたときの前後を思うと、こんな日が再び来るとは考えもしませんでした。だって、トライストーンのプロフィール欄には、POLUのことなんて一切触れられてませんでしたからね。徳島での活動は、封印したと思ってましたよ。

で、和解の証(?)でもないでしょうけど、2つの動画がアクアチッタから突然再アップされました。中学2年生シンガー「すーちゃん」が所属したご当地バンド「POLU」の音楽花火イベントのテイクです。これは、大サプライズであります。気が変わって、いつ削除されるか分かりませんから、丸山純奈さんに関心のある方は必聴です。

生演奏での音楽花火は、AQUA CITTA FESTAが日本初と説明欄にありました。Singは、2曲目、5:00あたりから始まります。


バンドボーカリストとしては、まだまだかもしれませんが、この頃から華はあったように思います。イベントのために1回限りで結成されたバンドが、2年以上活動を続けたのも、すーちゃんの存在があってこそ。バンドマンの最大の夢は、最高のボーカリストに巡り会うことってのは、バンさんのコメントでしたっけ?

折角、再アップしていただいたので、もう1つの動画も貼り付けましょう。1年後の同じイベントのテイクです。聞き比べるとPOLUのバンドとしての成長が実感できますよ。

この後、POLUの解散、すーちゃんの上京と活動休止の発表となっていったのですが、ホントに長いトンネルでありました。

10月29日には、ようやくのソロライブが開催されます。なんでファーストライブの会場が赤レンガ倉庫なのか、小さな疑問があったのですが、今回のライブで、一人で納得してしまいました。


いつまでも路上で歌ってないで有料ライブをやるべしと云ってた手前、これは行かねばなりませんね。

2024年7月16日火曜日

「明日への手紙」covered by丸山純奈

夏になり、活動全開の丸山純奈さん(すーちゃん)。露出が増えるのは嬉しい限りですが、オーバーワークにならないかと不安になります。中3の夏もそうでした。北海道から宮古島まで、全国を飛び回ってライブをして、9月に体調を崩してしまいましたからね。もう、オジは心配で心配で仕方ありません。しかしながら、そういうスケジュールを組めるのも、精神的にも絶好調であればこそ。今後も、アップロードされてくるであろう動画を視聴させて頂きながら、地味に応援したいと思います。


さて、先日開催された浦和駅前の路上ライブをもって、関東1都6県を制覇したすーちゃん。以前、残るは埼玉県だけですね、なんてブログに書きましたが、本当に浦和でやるとは思いませんでした。そんな「すーちゃん」は、最近「明日への手紙」を良く歌ってくれます。直近でも3・4回ほど続けて歌っているでしょうか。浦和でのライブも、慌ただしい中でしたが、なかなかのデキでしたね。

YouTubeで確認できる「明日への手紙」の最初の動画は12才の時ですから、本当にずーっと歌ってきた曲です。すーちゃんは、ライブではMCを挟むことが全然無くって、曲名さえも紹介しないくらいですが、この時は、珍しく「新宿で路上ライブをしていたときに歌わせて頂いてた、想い出深い曲です。」と語りました。過去形で語ったのは、新宿ではもう路上ライブはしないってことでしょうか。やっぱり、ストップがかかったのかなぁ。思い出深いってのは、昨年の新宿の路上ライブのことではなく、上京する前に歌っていたことを指しているのでしょう。

「明日への手紙」は、フジテレビの月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌だそうです。リリースが2016年とありましたから、すーちゃんが歌い始めたときは、まだ本当の新曲だったわけで、もしかしたら、家族でドラマを見ていたのかもしれませんね。

いろいろなコンクールで「明日への手紙」を歌っていたすーちゃんですが、中学生シンガーとしての完成形と云えるのが、これ。2017年3月 横浜O-SITEからのテイクです。

僕は、どうしても、この歌唱のイメージから離れられないんですよね。新宿での路上ライブがバズって277万回も再生されても、何か違うって思ってしまうんです。

ハスキーな声で呟くように歌う手嶌さんの歌唱はインパクト大ですから、「明日への手紙」の歌い方はこうあるべきみたいな雰囲気があって、すーちゃんの歌唱にも「これは違う」みたいなコメントが付くことがあります。本家へのリスペクトは大切ですから、それはそれで良いんですけど、だからと云ってモノマネになってしまったら、これもまた意味の無いことであります。

実は、この曲は手嶌さんのオリジナルではなく、声楽家で作詞・作曲家の「池田綾子」さんの作品です。本家のそのまた本家のテイクがYouTubeにありました。デビュー20周年の記念ライブのダイジェスト動画とのことで、「明日への手紙」は4分27秒から6分10秒にあります。


美しいです。歌唱はこうあるべきというお手本ですね。記事に「地声とファルセットの境がほとんどなく、澄んだトーンのままメロディを連結させ・・・」という文がありました。すーちゃんに目指して欲しいのも、正にこれであります。地声も裏声も綺麗なすーちゃんですが、頑張って歌っていると、どうしても裏声の部分が取って付けたように聞こえてしまいます。地声とファルセットをスムーズに連結させ、「あれっ、今、どっちの声で歌ったんだろう」なんて域にまで達したら、どんな歌だって、歌いこなせるんじゃないかと期待しちゃいます。

ここって、天王洲のライブハウス「KIWA」じゃないですか。ここは、すーちゃんの歌を聴くために行ったことがあります。世間(東京)は狭いですね。びっくりしました。この時は、200人くらいだったかなぁ。今のすーちゃんだって、KIWAを満席にするくらいの動員力はあると思うんですけどね。いつになったら、有料ライブしてくれるのかなぁ。


さて、今回取り上げさせて頂くのは、歌舞伎町のテイクであります。歌舞伎町のイベントは、ちゃんとステージを組んであるし大きなモニターもあるしで、歌う環境としては1番良いところじゃないでしょうか。この日は、全体的に抑え気味の歌唱が多く、肩の力が程好く抜けていて良かったと思います。平日でなければ行きたいところでしたが致し方ありません。 


動画をアップしてくださったのは、MASKMANchannelさん。お気付きになられましたか。最初に貼り付けさせていただいた13才の歌唱と同じチャンネルなんですよ。7年の時を経て、同じチャンネルで同じ歌手の同じ歌を聴けるなんて凄いじゃないですか、って一人で感動してました。

昨年の新宿路上ライブでは、ファルセットと地声の連結に違和感を感じていた僕ですが、最近のテイクは、良い感じで聴くことができます。最近、セットリストに入れるようになったのも、気持ち良く歌えるようになったからではないでしょうか。

あと少し、もう少し極めて、歌手「丸山純奈」の「明日への手紙」を完成して欲しいのです。そして、僕を、中学生シンガー「すーちゃん」の呪縛から解放して欲しいのです。

2024年6月23日日曜日

「オリビアを聴きながら」「会いたい」「わたがし」covered by 丸山純奈 ~横須賀「街なかミュージックライブ」~

横須賀でのライブは、昨年11月の「ジャズロックフェスティバル」以来。同じ会場のようですが、歌っている場所が前回と反対側になっています。壁を背にしていないので、後ろのギャラリーがチラチラと気になりますが、駅の構内放送が入り込まないようにするには、こちら側の方が良いってことでしょうか。

さて、今回のライブで気になった曲は、何と云っても「オリビアを聴きながら」であります。それから「会いたい」「わたがし」でしょうか。3曲とも、無理なく歌えていて良かったと思いますよ。

それにしても、随分、懐かしい曲をセレクトしたものです。すーちゃんは、勿論、生まれてないですし、お母さんがスキだったと云うよりも、お祖母ちゃんの運転する車で流れてましたという類いの楽曲です。どこから、引っ張ってきたんでしょう。昔、通っていた音楽スクールの課題曲だったとか、それとも、最近、誰かカバーで発表したのかなぁ。「この街」「Love me」と弾き語りして、ギターを置いて「オリビア・・」が、いきなし流れて来たときのギャラリーさんたちの反応が知りたいですね。

「オリビアを聴きながら」は、1978年リリースですから、もう46年前になります。僕的には、尾崎亜美さんの楽曲というイメージですが、杏里さんのデビュー・シングルだったんですよね。オリコンチャートでの最高順位が65位だそうですから、発売時は、全く注目されてなかったことになります。僕も、この曲を知ったのは、20代になってからでした。カラオケスナックで女の子が歌っていたのを聴いて、こんな曲があるんだって衝撃を受けました。杏里さんの持ち歌だって知ったのは、その後の話であります。いろいろと個人的に思い入れのある曲なのですが、まさか、すーちゃんがカバーするとは、思いませんでした。正に「出会った頃は、こんな日が来るとは思わずにいた」であります。横須賀に行かなかったこと、至極後悔しております。

現在、単独でアップされているのは、こちらの動画でしょうか。

改めて聴いてみますと、まあ、真っ昼間にミッキーマウスのTシャツを着て、野外で歌う曲ではありませんねぇ。これ、歌舞伎町のステージで歌って欲しかったなぁ。いつの日か、生で聴きたいです。(できれば、ちゃんとしたステージで)絶対泣くと思う。


「会いたい」は、沢田知可子さんの8枚目のシングルで、1990年発売とありました。僕は、このようなストレートに泣かせにくる楽曲は苦手なんですけど、切々と歌い上げる、すーちゃんの歌唱スタイルには、1番合っていると思います。

それから、すーちゃんとは全然関係ないんですけど、ウィキペディアに出ていた作詞家による「著作者人格権侵害訴訟」の記事が興味深かったです。こんなことがあったんですね。和解が美談として書かれてましたけど、10年後に起きた「セクシー田中さん」の事件を思うと、複雑な気分であります。

駅前で「会いたい」なんてコマセを撒いたものだから、僕みたいな「おじ」たちが集まって来ちゃいましたよ。僕的には、あと5年くらいしてから、もう一度歌って欲しいかなぁ。そしたら泣くかもです。


3曲目は、back numberの「わたがし」であります。前の2曲と比べると、昭和のフォークロック感満載で1番古めかしいんですけど、2012年リリースとありましたから、そんなに昔の曲じゃないんですね。back numberは、老若男女を問わず幅広い層からの支持を集めているそうですが、なるほど納得です。

夏祭りシーズンが近いってことでのセレクトでしょうか。男子目線の曲ですけど、今のすーちゃんには、1番ピッタリの曲に思います。テンポの良い曲ですから、あまり捏ねくり回さずに歌うのが良かったと思います。言葉さえ伝われば、あとは聴き手が勝手に感動しますからね。もし弾き語りだったら、泣いちゃったと思います。

折角ですから、「わかがし」の公式PVを貼り付けさせて頂きましょうか。バンドって良いですよね。すーちゃんは、もう、バンドボーカルする気って、無くなっちゃったのかなぁ。

わぁー、青春ですよね。めちゃめちゃ青春ですよね。今も昔も変わらない、ウジウジ系男子の恋愛ソング。これこそ何十年たっても変わることのない青春であります。

2024年5月28日火曜日

「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」「いのちの名前」covered by丸山純奈 ~千葉中央公園・宇都宮駅西口~

丸山純奈さん(すーちゃん)の関東巡業も、残すところ埼玉県のみとなりました。

路上ライブのセットリストは、初出の曲を1つと、最近歌い始めた曲と、昔から歌ってる曲で数曲、オリジナルの「この街」で合わせて6、7曲って感じで固定されつつあるようです。

オリジナル曲については、「この街」ばっかりですねぇ。僕的には、「雨音」なども聴きたいところですが、この曲でデビューするつもりなのかなぁ。だとしたら、高校生の時にデビューしてしまえば良かったのにって思ってしまいます。

さて、今回も、最近のライブで気になった曲を取り上げていきますね。まず1曲目は、千葉で披露してくれた「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」であります。この曲、聴いたことはあるんだけど、思い出せなかったんですよね。で、YouTubeでオリジナル(CHARAさん)のMVを見たら思い出しました。雰囲気があまりにも違うので繋がりませんでしたよ。

「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」は、作詞・作曲「岩井俊二」「CHARA」「小林武史」、1996年に映画「スワロウテイル」主題歌として発売されたとありました。主演の「CHARA」さんが、劇中の架空バンド「YEN TOWN BAND」のボーカルとして歌っていたんですね。

映画の方は、当時だいぶ話題になったようですけど、あの頃の僕は、映画を見に行く余裕など全く無かった時期ですし、あったとしても絶対見ないジャンルの作品でしたから、この映画のことは全く知りませんでした。

近未来の(架空の)日本が舞台。「円」が世界で1番強い通貨で、その「円」を目当てにアジアからの移民で溢れている世界だそうです。バブルですよねぇ。30年後の日本が、円安に喘ぎ、政府が為替介入し、若者がオーストラリアに出稼ぎに行く国になるなんて、誰も想像してませんでしたよね。まあ、映画は架空の話ですから、話が面白ければ、現実がどうあれ関係ないことではあります。

楽曲としての「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」は、(映画と切り離されても)現在も歌い継がれる名曲となっております。僕のように、映画のことは知らなくても、この曲は知っているという人は多いんじゃないでしょうか。サビがとにかくキャッチーですので、いつまでも頭の中でリピートしていましたよ。

では、「CHARA」さんと「すーちゃん」のテイクを2曲続けてどうぞ。


動画のアップ主の「Daily life in japan」さんは、すーちゃんの路上ライブを多く撮影されている方です。縦画面ですからスマホの手持ち撮影かと思うのですが、音質が素敵ですので時々視聴させて頂いております。

それにしても、何でこの歌を唄おうと思ったのか、それが知りたいです。普通、ライブでは曲への想いとか語るじゃないですか。でも、すーちゃんは、曲名すら云いませんからね。誰かのカバーに影響されたんでしょうか。それとも、ネットか何かで映画を観たんでしょうか。

歌唱については、静かな感じで入って、サビも無事に歌い切ったってところでしょうか。安心して聴くことができました。これから歌い込んでいけば、すーちゃんなりのアジが、もっと出てくるように思います。でも、聴き心地が良いので、何度もリピートしてしまいましたよ。カバー曲の中では、Best10に入るデキに思います。


もう1曲は、木村弓さんの「いのちの名前」であります。これは僕でも知っていました。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の挿入曲ですね。映画館でもテレビでも観ました。ウィキペディアによると、「いつも何度でも」が主題歌、「いのちの名前」がテーマソングという扱いになるそうです。作詞は「覚 和歌子」さん、作曲が「久石 譲」氏とありました。

オリジナルは「木村 弓」さんなんですけど、YouTubeに「幾田りら」さんのテイクがありましたので聴かせていただきましょう。

人間らしく唄っている「幾田りら」さんです。以前も書かせて頂きましたが、幾田さんの歌唱って性格と育ちの良さを感じるんですよね。それから、聴き手に寄り添うような優しい歌声が魅力に思います。

「YOASOBI」のボーカルとして大ブレイクした「幾田りら」さんですが、「YOASOBI」のボーカルって、ボーカロイドで十分に思えるんですよね。寧ろ、幾田さんがボーカロイドに寄せちゃってるって云うか・・・大成功した幾田さんですけど、これって彼女が本当にやりたいこと・・・ですよね。大きなお世話でした。

では、すーちゃんのテイクを貼り付けさせていただきます。まだ速報版の動画が多いんですけど、単独のテイクというと、こちらになりますでしょうか。

頑張ってますよね。ただ、頑張り過ぎちゃうと一本調子になりますし、張り上げた地声と裏声との使い分けが難しくなってしまいます。本当はね、語りかけるように優しく歌って欲しかったんだけど、路上だと致し方ないのかなぁ。こちらは、カバー曲の中でBest30(?)に入るデキかなぁ。


今回も勝手なことばかり書いてしまいましたけど、ライブの度に新しい曲を披露するというのって大変なことだと思うし、チャレンジするってことは、歌への情熱が確かってことですから、嬉しい限りです。正式にデビューする日を気長に待つことにいたしましょうか。

2024年5月18日土曜日

「いのちの歌」「Be My Last」covered 丸山純奈 ~横浜マリンタワー「STREET PERFORMER BOX」~

丸山純奈さん(すーちゃん)のストリートライブが、5月4日に横浜マリンタワーで開催されました。このライブは事務所のホームページでも告知されていましたので、公式(?)の活動になるでしょうか。僕、マジで行きたかったんですけど、行動力が足りませんでした。結局、今回も路上ライブ系YouTuberさんのお世話になっております。

それにしても、たくさんの人ですね。ちゃんとした(?)イベントですから、ステージくらい組んであるかと思ったんですけど、これでは後ろの方は、全然見られなかったんじゃないでしょうか。


さて、動画を視聴させて頂いて、まず印象に残った曲は、「いのちの歌」であります。

「いのちの歌」は、双子のタレント「茉奈・佳奈」さんがNHKの連続ドラマで歌った劇中歌で、作詞は竹内まりやさん、作曲は村松崇継さんとありました。この歌は、中学生シンガーの頃もよく歌っていて、(僕は大知直樹先生のギター伴奏にストレスを感じてしまうので、あまり聴いておりませんが)、動画は10万回以上再生されています。いのちの歌は、たくさんのアーティストさんがカバーし、様々な場で歌われていましたが、茉奈・佳奈さんが歌っていたことや、連ドラの劇中歌だったってことは、すーちゃんのカバーを通して知りました。

今回貼り付けさせて頂くのは、music紫乃さんの動画です。music紫乃さんは、すーちゃんの路上ライブを初期の頃からアップしてくださっているYouTuberさんですね。

こういう、普通の歌を普通に歌って聴かせられるのが、すーちゃんの良いところであります。この曲は、合唱曲として学校でも歌われているそうで、このような万人向けで、(例えそれが超ド素人でも)歌い手を選ばない。それが「いのちの歌」が親しまれている理由に思います。

地声とファルセットの使い分けとか、地声からウラ声に上がるところとか、ちょっと雑っぽく感じられましたけど、路上ってこともあるし、最近はそんなに歌い込んでもないでしょうから致し方ありません。もちろん、生で聴いていれば、じゅうぶん感動できると思います。


前回のブログで書き忘れたんですけど、水戸のライブで「この街」の1番を2回歌ってしまい。やり直したテイクがありました。「この街」なんてオリジナル曲だし、何回も歌っているんですから間違えようが無いと思うんですけどね。で、この1番を2回歌うってことなんですけど、「あおぐみ」さんなら分かるかと思いますが、過去にも同じことがあったんですよ。

渋谷のeggmanでの「POLU」ファーストライブ、当時話題になっていた「I Love You」を披露してくれたんですけど、その時も、1番を2回歌ってしまったことがありました。当時のブログ記事です。

丸山純奈が最大の魅せ場「ILove You」でまさかの歌詞飛ばし

この時は、歌詞がとんでしまって、そのまま終わってしまったんですけど、今回は(戸惑いながらも)歌い終えて、その後、ちゃんと、やり直したってところに、すーちゃんの成長を感じました。


で、話を横浜に戻しますと、このライブで僕的に1番良かったと思ったのは、宇多田ヒカルさんの「Be My Last」であります。この曲は、今年の路上ライブでは何回か歌っていたんですけど、この横浜のテイクが最高によかったです。

Wikipediaによると「Be My Last」は、2005年9月28日にリリースされた、宇多田ヒカルの14thシングルで、同年10月公開の映画「春の雪」の主題歌として使用された、とありました。「春の雪」は、「三島由紀夫」の長編小説「豊饒の海」4部作の第1部で、上流階級の若き男女の暴走する恋を描いた作品であります。

たくさんアップされている動画の中で、セレクトさせて頂いたのは、live on-street performance さん投稿の動画です。live on-streetさんは、すーちゃんの高画質・高音質の動画を投稿してくだっているYouTuberさんであります。

この1曲に懸けているっていうか、気魄を感じます。

母さんどうして 

育てたものまで

自分で壊さなきゃならない日がくるの?

Yahoo!の質問箱で、この曲は宇多田ヒカルさんの母親「藤圭子」さんを歌っているのですか。なんていう質問がありました。回答欄では、この曲は映画の主題歌であり母親は関係ありません、と全力で否定していましたけど、歌詞をどう読んでも、原作のイメージは湧いてきません。輪廻転生がテーマである原作の主題歌が、なんでBe My Lastなのか、凡人にも分かるように教えて欲しいです。

宇多田ヒカルが「母さん」と歌えば、そこに「藤圭子」を連想するのは、素朴で当然の発想でしょうし、となれば、この曲を歌いこなせるのは宇多田ヒカル本人だけであり、ファンは彼女以外の者がこの曲を歌うことを認めないと思います。そんな曲に、弾き語りで挑戦するんだから、「すーちゃん」もかなりのチャレンジーといえましょう。

弾き語りというのは、自己で完結していますからね。感情を表現するにこれ以上の方法はありません。大好きな「宇多田ヒカル」さんのカバーでも「traveling」あたりを歌っている時は無難でしたけど、最近は「Gold」のような難曲を歌うことが多くなりました。歌舞伎町の時は、どうなのかなぁって感じでしたけど、横浜での「Be My Last」は、本当にサマになっていて格好良かったです。できることならば、宇多田さん本人にも聴いていただきたいと思った次第です。


「春の雪」に出てくる奈良の門跡寺院は、どう考えても圓照寺しかないし、実際そのようで、映画のロケも圓照寺で行ったそうです。圓照寺は現代では珍しいガチな尼寺ですから、仏像巡りで全国350ヶ寺以上拝観した僕でも、圓照寺には行ったことがありません。まあ、行ったとしても、主人公「松枝清顕」のように門前払いされるのは必至であります。

2024年5月11日土曜日

「桜色舞うころ」「ORION」covered 丸山純奈 ~すーちゃんの中島美嘉カバーにハズレなしの話~

新年度が始まり、海老名、高崎、水戸での路上ライブと丸山純奈さん(すーちゃん)の活動も活発になってきました。カオスな新宿駅周辺と違って、この3カ所は路上パフォーマンス公認か黙認エリアのようであります。なかなかの集客力で、地方都市での路上ライブとしては、異例のギャラリーさんが集まっていたようです。僕は、いずれのライブも参戦していないのですが、すーちゃんのファンや路上ライブ系YouTuberさんのおかげで、ありがたく動画を視聴させて頂いております。

撮影の様子もSNSに投稿されておりましたが、まるで駅のホーム端に群がる撮り鉄さんか、富士吉田のコンビニ富士山みたいです。僕も「POLU」のライブにカメラを持ち込んだことがありましたけど、結局は上手くは撮れないし、ライブに集中した方が良かったなぁと後悔したものです。中には、投稿が目的の方もいるかもしれませんけど、お小遣いが稼げるほど回っているんでしょうかね。

で、今回貼り付けさせていただくのは、 Music Collection(Mコレ)さんが投稿された、中島美嘉の「桜色舞うころ」であります。ちょうど桜のシーズンでしたから選曲したのかと思いますが、素晴らしいデキで久しぶりに感動させて頂きました。

バラード歌手「丸山純奈」の真骨頂と云って良いでしょう。このテイクなら、何処へ出しても、誰に紹介しても恥ずかしくないと思います。

海老名のライブは、お隣が随分賑やかだったようで、人間の聴覚にはノイズキャンセリング機能がありますから、生で聴いているときは、さほど気にならないのかもしれませんが、動画で視聴すると歌に集中できません。(音に遠近感がないからかなぁ。)ライブ音源を補正修正することには賛否あるようですが、こういう時には助かります。

すーちゃんは、中学生の頃と比べて、力強さがなくなったんじゃないかとか、音域が狭くなったんじゃないかとか云われてますけど、聴き手に伝える術というのは、確実に向上していますし、それらがドハマリしたのがこの歌唱ではないでしょうか。僕は、この歌を聴きながら、「松浦亜弥」さんの「想いあふれて」を思い浮べてしまいました。まあ、歌詞の中に「想いあふれて」って言葉があっただけのことかも知れませんけど。

もう1つ、Tokyo Street Live 4K (ストラブ4K)さんの動画も貼り付けさせて頂きましょう。ブレス音が多少気になりますが、エコーが控えめで、自然な感じに聴こえます。


すーちゃんは、自分がよくカバーするアーティストさんには「大好きな」宇多田ヒカルさんとか、「尊敬する」アンジェラ・アキさんのように枕詞を付けるのですが、中学生の頃から歌っているのに、中島美嘉さんには枕詞が付きません。とくにファンじゃないのかなぁ。歌唱スタイルが全く異なるので、カバーにありがちな、元歌に引きずられるということがありませんし、声域が合っているんでしょうか、安心して聴くことができます。路上ライブでの「僕が死のうと思ったのは」「一番綺麗なわたしを」「雪の華」など、どのカバーにもハズレがありません。

次は、「ORION」であります。投稿主の「DOOR」さんは、すーちゃんの路上ライブを初期の頃から投稿されていた方です。動画の説明欄に2023年6月29日とありましたから、最初の頃の新宿テイクだと思います。って、その日って活動していましたっけ? 

で、その前に、13才の時の歌唱を貼り付けますね。すーちゃんはね、昔から「歌は」上手だったんですよ。


はい、全球ストレート勝負みたいな歌唱でしたね。

そして、こちらが、19才のすーちゃんです。新宿の路上に座り込んで歌っています。いつの日か、この時の心境というか、心情を語って欲しいなって思っています。

これは、最近投稿された動画ですけど、いやぁビックリしました。新宿で「ORION」歌ってたんですね。投稿主さんには感謝です。

僕は、中学生シンガーだったすーちゃんの歌唱を聴いたとき、この子が成長していく様をリアルタイムで見守っていくことが最大の楽しみだったんですよ。まあ、空白の4年間を挟むことになって、その願いは、敵わなかったんですけど、今回投稿された2つのテイクを聴き比べて、この4年間に何があったが感じ取れるかと思って・・・詮無い話をしてしまいました。

やはり、すーちゃんの中島美嘉カバーにハズレなしであります。

2023年12月27日水曜日

「丸山純奈」路上ライブ曲 10選

今年の総括として、丸山純奈さん(すーちゃん)が今年路上ライブで歌った曲を振り返り、独断で10曲をセレクトし、順序不問で貼り付けさせていただきました。ちなみに、独断とは僕に馴染みのある曲が選ばれるってことであります。


①「One more time one more chance」6.13新宿

路上ライブを始めた頃は、中学生の時に歌っていた曲を、よく歌ってました。で、それらが彼女の進化を実感できるものだったかと云うと、正直どうなのかなぁという印象がありました。まあ、久しぶりに出てきたんだし、環境だって違いすぎますから、致し方ないんですけど、やっぱり微妙ではありました。

そんな時に聴いたのが、このテイクでした。山崎まさよし氏の楽曲は今の彼女だから歌える、そう思うと、ちょびっと嬉しくなりました。歌唱の進化と云うよりも、すーちゃんの成長を感じさせるテイクです。街の音がガンガン入っていますが、それも路上ライブっぽいかと。

前奏が始まっているのに、オジサン(?)が話しかけてきましたね。初めは、動画に声が入り込んでしまって邪魔だなぁって思ってたんですけど、路上ライブというのは、観衆との距離間がゼロで、コミニケーションがあってこそ。頑張っている子に声を掛けるオジサンの行為って、むしろ自然なことじゃないのかって考え直したんです。

YouTuberさんたちが、高画質高音質な動画をアップしてくださるのは、ライブを見に行けない僕らからすると大感謝なわけだし、無観客に近かったライブを動画で拾ってくれなかったら、今のすーちゃんの活動もなかったでしょう。だからと云って、オジサンの行為に対して「煩い黙れ」ってなったら、悪い撮り鉄と同じじゃないかって自己反省した次第です。ここはコンサートホールじゃなくって公共の「路上」なんですからね。


②「みんな空の下」9.30歌舞伎町

絢香さんのカバー曲「みんな空の下」については、このブログでも取り上げさせていただきました。

みんな空の下

9月30日に歌舞伎町シネシティ広場でのライブは、すーちゃんが活動再開を宣言した記念すべき(?)ライブです。緊張気味な歌唱が多かったように思いますが、その中でも良いなぁと思ったのがこのテイクになります。

この曲は、中学生の頃から歌っていました。ただ、怖いものなしに地声を張り上げていた中学生の頃と違って、最近は、裏声を使うことが多い印象があります。そんな中で、珍しく(?)地声で勝負してきたのが、この日のテイクでした。でも、最後の方で、一カ所だけ詰っちゃうんですよね。知らんぷりしていれば分からない程度の事だったんですけど、「やっちゃった」みたいなリアクションをしたのでバレバレです。で、この動画の凄いところは、ずっとアップで撮っていたのに、この前後の画が引きに編集されているところにあります。これ、偶然とは思えません。さらに画質も良くって、観衆のぼかしも自然ですのでセレクトさせていただきました。


③「炎」7.11新宿 

7月11日のライブは絶好調だったようです。歌うのも聴くのも撮るのも気合いが入ってきて、最初の頃の場末感は皆無になっています。やはり、歌は立って唄うべきものであります。このまま配信しても良いんじゃないかって云うくらいの、充実したライブに思います。

僕は、鬼滅の刃はアニメも映画も見てなかったんですけど、この歌は知っております。同じ日に歌った「secret base 〜君がくれたもの〜」もデキが良くって、どちらにしようか悩んだんですけど、こちらにしました。如何にも「すーちゃん」らしい歌唱のテイクに思います。


④「雪の華」7.11新宿

雪の華については、先日のブログで書かせていただいた通りです。

雪の華

今回、たくさんの動画の中から貼り付けさせていただいたのは、縦画面のこちらになります。小学生の頃から歌ってきた「雪の華」の、完成形と云えるテイクに思います。


⑤「I LOVE YOU」8.3新宿

すーちゃんと云えば、この曲。2017年12月3日(日)に放送された第1回「中高生制服チャンプ」の決勝曲でした。僕が彼女を知ったのも、この時であります。当時は、いろんなイベントに呼ばれる度にこの曲を歌わされていましたから、もうイヤになっちゃったんじゃないかと思っていました。だから、路上で歌っているのを聴いたときは、ちょっと意外だったんですよね。

当時は、初めての恋を失ったという感じの、縋り付くような歌唱だったんですけど、今は一歩引いて、終わった恋を振り返っているような情景が浮かびます。路上でも何回か歌っているんですけど、セレクトさせて頂いたのは、8月3日のテイクになります。

で、折角ですから、昔のテイクも貼り付けさせていただきましょう。中学3年生の夏休み、宮古島のロックフェスに参加した帰りに、沖縄のイオンモールで歌った時の動画になります。中学時代の絶頂期のテイクですけど、今思えば、ちょっとオーバーワークだったんでしょうね。

(いろんな意味で)あまり変わってないかもです。


⑥「Y」8.3新宿

この時は、声も絶好調だったようで、観客からのリクエストで歌ったもう1つの曲「Y」もなかなかのテイクでしたね。「Y」は2017年にリリースされた、男性ボーカルユニットC & Kの15枚目のシングルとありました。歌唱力をアピールできる楽曲なので、路上シンガーによく歌われているみたいです。男性ボーカル曲ではありますが、かなりのハイトーンですので、女性にも歌いやすいのでしょう、YouTubeには「三阪咲×富金原佑菜」さんのテイクなどもありました。

この曲は馴染みがなかったんですけど、すーちゃんが歌うスローバラードってやっぱり良いなぁと、改めて思った次第です。あと全然、本家に寄せませんね。何を歌っても丸山純奈って感じです。

それから、動画のタイトルが、ちょっと盛り過ぎですよね。確かに、動画は再生されてナンボ。インパクト大のタイトルで、多くの人に聴かれて新たなファンを獲得する一方、読みたくも無い批判的なコメントを誘発しているかもしれません。まあ、多くのファンを獲得するためなら、少々の不快感は我慢ってことかな。


⑦「僕が死のうと思ったのは」11.16新宿

本家に寄せないってことで云うと、この曲もです。amazarashiというよりも中島美嘉さんのカバーを意識して歌ったのでしょう。何を歌っても丸山純奈ってテイクです。曲については、以前のブログに書かせていただいた通りです。

僕が死のうと思ったのは

この時以降、今日まで路上ライブは行ってません。たくさんの観衆が集まるのは嬉しいことですが、無許可で多くの人を集めてしまうのは、いろいろと問題があるでしょうから、路上での活動はこれで最後になるかもですね。


⑧「KissHug」11.4横須賀

11月に開催された「横須賀ジャズロックフェスティバル」のライブは、今年最高のライブだったと思います。本人は、花粉がヤバいと云って、喉の調子もイマイチだったようで、だましだまし歌っているような素振りも見せましたけど、全然気になりませんでしたよ。オリジナル曲もカバーも良い歌唱ばかりでしたし、雰囲気も明るくって可愛い動画ばかりでした。「KissHug」については、11月24日の記事で書かせていただいた通りです。

KIssHug


⑨「落ち葉」11.4横須賀

横須賀のライブでは、オリジナル曲を3曲披露してくれたようです。3曲とも良い感じの曲ですよね。この中で「この街」と「落ち葉」は、すーちゃんが高校3年生だった、2021年11月に渋谷gee-ge.で開催された「ウダガワガールズコレクション」でも披露してくれました。この時は、コロナ禍での配信ライブ。5人のアーティストによるジョイントで、すーちゃんだけがアーカイブなしの配信料2400円。聴き逃したらアウト、すーちゃんにドタキャンされてもライブが中止になるわけではないので返金無し、というリスク有りまくりな2年8ヶ月ぶりのライブでした。高校を卒業したら、本格的に活動を再開するんだろうなって誰もが信じてました。披露してくれた6曲が全部オリジナル曲でしたので、この路線でいくのだろうと思ってたのに、路上ではカバー曲ばかりだったのでびっくりしましたよ。

あの時は、ギターの弾き語りでしたけど、今回は、打ち込み伴奏になってました。すーちゃんのソングライターとしての才能は未知数なんですけど、オリジナル曲や共作曲、提供曲やカバー曲など、いろいろ取り混ぜて歌ってくれると良いなと思っています。


⑩「Gold~また逢う日まで~」12.10渋谷

お終いは、渋谷区北谷公園でのサイレントライブからです。この曲は、歌舞伎町でも歌っていますけど、楽曲とライブの雰囲気が合っていると思ったので、こちらをセレクトしました。

宇多田ヒカルさんを大好きなアーティストと云っていて、路上ライブでも何曲か歌っています。この「Gold~また逢う日まで~」については、「こんな曲もあるんだ」くらいの気持ちで聴いてたんですけど、これって、最近リリースしたばかりの新曲だったんですね。ご本家の宇多田さんは、歌い方に感情を詰め込まない方ですから、もっと軽快な感じで歌っています。15才でデビューしてから25年、今でも、映画やドラマの主題歌とかを提供し続けているなんて凄いですね。


以上、独断で10曲選ばせていただきました。他にもオリジナル曲や「やさしさで溢れるように」「secret base 〜君がくれたもの〜」「悪魔の子」など選びたかった曲があったのですが、あっという間に10曲を超えてしまい選外とさせて頂きました。

みなさんは、どんな曲を選びますでしょうか。

2023年12月23日土曜日

「雪の華」covered 丸山純奈

この冬一番の寒波がやってきているそうです。僕の住んでいるところは、日本有数の非降雪地帯ですので、ただ寒いだけです。少なくとも20年以上、雪が積もったことがありません。ですから(豪雪地帯の方には怒られそうですが)雪には、なんとなくの憧れがあります。雪の華が、ちょっと舞っただけで、子供も大人もテンションが上がります。

「雪の華」(作詞:Satomi、作曲:松本良喜) は、2003年10月1日に発売された中島美嘉さんの10枚目のシングルとありました。第45回日本レコード大賞の金賞受賞曲で、紅白でも歌唱した中島さんの大ヒット曲であります。この歌は曲調から受けるイメージとは違って、雪が二人の距離を更に近づけるという、前向き恋愛ソングなんですよね。紅白歌合戦では、紅組のトリを務めましたが、時間が押しまくっていたのと、白組の大トリが北島サブちゃんでしたので、じっくり歌わせてもらえず、気の毒に思った記憶があります。

丸山純奈さん(すーちゃん)は、よく中島美嘉さんの楽曲を歌います。音域が合っているのか、曲想が好みなのか、理由はよく分かりません。先日、新宿で歌ってくれた「僕が死のうと思ったのは」も、amazarashiの楽曲と云うよりは、中島美嘉さんのカバーであることを意識して選曲したように思えます。

中島さんのカバーの中でも、最も歌っているのが「雪の華」です。YouTubeで確認できる最も初期のテイクは、すーちゃんが小学校6年生の時の歌唱になります。この頃から、すーちゃんは「雪の華」や「明日への手紙」、アンジェラ・アキさんの楽曲などを持ち歌に、様々なコンクールに出場するようになっていました。

あらら、Cメロの前で終わってしまいましたね。ここからが一番の聴かせどころなのに残念です。この頃のすーちゃんは、奄美民謡のようなコブシが入ります。それが彼女の特徴で、そこが良いと云うコメントもあるのですが、本人は声が裏返ってしまったという意識らしく、コブシが出ると反省していました。今でも、たま~に出ることがありますが、その時も「やっちゃった。」みたいな表情をするので、やっぱりイヤみたいです。

コンクールということもあって、かなり丁寧に歌っています。間違えずに歌うことに100%の力を使い切っているようです。

こちらは、一年後のテイクです。だいぶ歌い慣れてきたようです。中学生シンガーとして、カラオケバトルとか、イベントやコンクールに出まくっていた頃で、たくさんの動画がYouTubeに上がっています。

この頃には、徳島のインディーズ・バンド「POLU」のボーカリストとしての活動も始まって、今につながる歌唱スタイルができています。音楽チャンプに出場し、「I Love You」で一気に全国区になるのは、この一年後のことであります。

さて、それからの長ぁ~いブランクを経て、今年6月の路上ライブのテイクです。伴奏がピアノVer.だったんですね。

歌声が、ビル街にガンガン反響しています。帽子を深く被って座り込み、すーちゃんは、どんな心境で歌っていたのでしょう。何年かしたら路上ライブを始めたきっかけとか、話してくれる時が来るんでしょうか。

こちらは、8月のテイク、路上ライブのギャラリーも増えてきました。だからでしょうか、立って歌うようになりました。やはり、歌は立って唄ったほうが伝わります。画質・音質の良さが再生回数に直結するようで、録画する側も本格的になってきています。


抜群の安定感ですね。楽曲によっては「中学生の時の方が良かったかも」なんてテイクもなくはないんですが、「雪の華」では、この時の歌唱がベストテイクに思います。この記事を書こうと思ったのも、この動画を見つけたのが理由みたいなものです。

今回は、12才と19才の「雪の華」を貼り付けさせて頂きました。活動休止の期間があったので中抜けになっているのが残念ですが、こんな聴き比べができるのも、すーちゃんならではと思います。

2023年12月14日木曜日

「丸山純奈」at SHIBUYA PARK MUSIC Silent Live 12/10

おじさんになって4回目の渋谷である。1回目は、冨田勲先生の追悼公演「ドクター・コッペリウス」。2回目はライブハウス「eggman」での「POLU」ファースト・ワンマンライブ。3回目はNHKホールでの「鼓童」と「初音ミク」のコラボコンサート。そして今回のSHIBUYA PARK MUSIC Silent Live だ。


相変わらずの騒がしい街。スクランブル交差点で信号待ちしていたら、坂の上から某・国政政党のデモ隊がやってきた。トラックの荷台に大きなスピーカーを載せ、大音量で音楽を流しながら党首が消費税廃止を訴えている。デモ行進が交差点を横切っている間、歩行者信号がずっと赤で止まってたから、歩行者が滞留してトンデモ無いことになった。青になっても、大きなキャリーケースを引きずっている外国人旅行者が、自撮り棒を掲げて立ち止まっているから全然人が流れない。

人混みをかき分けて北に向かう。目指すは北谷公園。「eggman」のすぐ隣にある小さな公園だ。以前は駐輪場と喫煙者の溜まり場だったそうだが、二年前に渋谷区がきれいに整備したらしい。ネットで見つけた昔の写真・・・この感じ、思い出した。

こちらが、現在。

ブルーボトルコーヒーが開店し、フリーマーケットも集っていた。ブルーボトルの存在感が大きいので、公園と云うよりはカフェ前の共有スペースみたい・・・と思っていたら、渋谷区初のPark-PFIだそうで納得。付加価値のある立地でカフェは繁盛し、売上金の一部で公園は整備され、素敵なスペースでイベントが開催されるという、騒がしい渋谷のオアシスみたいなところ。

今回は「サイレント・ライブ」とのこと。これは、観客がヘッドフォンを着けて音楽を聴くライブで、会場は直接音のみの静かな環境。大きな音で周囲に迷惑をかけることも無く、限られたエリアで複数のライブイベントも可能と云う新しい試みだそうだ。ワイヤレスで飛ばして、FMラジオで受ける、というのは、奈良の巻向遺跡の見学会がそうだった。大きな音を出さなくても確実に伝えられるし、思い思いの場所で聞くこともできる。

で、主旨は、よく分かったんだけど、これを日本有数の喧噪の地「渋谷」で開催する意味って何だろう。会場が静かな分、大通りのシュプレヒコールが良く聞こえてくる。

会場に着いてラジオをつけたが、なかなか電波が見つからない。ステレオ受信にしていたのが悪かったみたいだ。ダイヤル式の安物だから、ちょっとズレただけで別の放送が入るのは致し方ないが、ガチに見られるのが恥ずかしいと、ヘッドフォンを持ってこなかったことを後悔。

通常のライブだって、僕らが聴いているのはスピーカーの音だ。それがイヤフォンに変わっただけなのに、歌っている本人が目の前にいるから違和感はある。道行く人たちが、完全に無視して通り過ぎていくのも不思議。素晴らしい歌声に思わず足を止めてってことも無い。聴きたい人だけが参加している、完全に内向きなイベント。無関心な他人を巻き込むことを迷惑と云うのなら、渋谷の街はとっくに終わっているはずだけど。

丸山純奈さん(すーちゃん)の出番がやってきた頃は、完全に日も暮れていた。すーちゃんは、SNSのフォロアーが10,000人を越えたようだが、ここに集まっているのは100人もいないだろう。FMラジオ持参が壁になっているとは云え、人を集めるというのは大変なことだと、つくづく思う。

小柄なことは分かっていたけれど、思わず「ちっちゃ。」と呟いてしまう。ぶかぶかの黒いジャンパーに帽子を深く被って、出で立ちは闇夜のカラス。椅子に腰掛け、セットリストも渋めな歌が多かったから、横須賀の時とは真反対の印象。あの時は昼のロックフェスティバル、今日は夜のサイレント・ライブと云うことで雰囲気を変えてきたのだろう。

スタート前の緊張感。ちょっと芸能人オーラが出ていて頼もしい。

暗くて分からなかったけど、毎回、帽子が違っていたんだ。

「はじめま~す。」から2曲歌って、簡単な挨拶。「聞こえてる~。」から「30分たった?」まで、ひたすら歌うだけ。自己紹介もなければ、近況報告も観客に話しかけることもない。拍手をするのさえ躊躇いがちになる静けさの中、不思議な時間が過ぎていく。夜の大通り裏の公園に、彼女は歌うためだけに来て、僕らは聴くためだけに集っている。・・・でも、曲名は云って欲しい。


最前列には、YouTuberさんたちが構えていたけど。これ、録画難しかったと思う。昭和のラジカセみたいにFMラジオを直接録音するのがベストかなぁ。でも映像と合わせるのが難しそう。

「はま」さんの動画が、音質的にベストに思ったので、リンクを貼らせて頂きます。

僕が一番欲しかったもの

セットリストは、

① 「僕が一番欲しかったもの・槇原敬之」

② 「Oz.・ Yama」

③ 「TOKYO・YUI」

④ 「紡ぐ・とた」

⑤ 「Gold~また逢う日まで~・宇多田ヒカル」

⑥ 「悪魔の子・ヒグチアイ」

とあった。曲目は入れ替わっているけど、歌舞伎町ライブと同じような印象。

今回は、全曲カバーで、2番目と最後の曲が初めて歌った曲だろうか。「TOKYO」と「紡ぐ」は、よく歌ってくれる曲だ。全体的に今回はチャレンジングな歌唱が多かったように思う。僕のとこまでは届かなかったけど、最前列では生声を直接聴くことができたらしい。これはサイレント・ライブの副産物。

大きなヘッドフォンに生音声。録音スタジオで聴いているみたい。

Oz.

すーちゃんは、同じ曲の同じ音域でも、地声の時と裏声を使う時がある。考えて使い分けているなと思わせるときと、行き当たりばったりに思えるときがあって面白い。地声の比率が高いと調子が良いのかなって勝手に思っている。

いずれの声でも、すーちゃんの歌には「圧」がある。声量(声の大きさ)とは違う、声圧(声の重さ)みたいなものだ。圧の中に情があり、艶がある。よく「天使の歌声」と云われるけど、その形容に違和感を感じているファンも多いんじゃないか。少なくとも、僕には天使の声には聴こえない。

悪魔の子

6曲目が終わって、時間のことを聞いた。まだ3、4分はあるし、インターバルを15分とっているから大丈夫なはず。「では、次が最後の曲です。」と云う言葉を期待していたが、あっさりと終えてしまった。歌いたくないのでなく、時間をきっちり守ろうとする、妙な律儀さが「すーちゃん」の人柄でもある。あそこで皆が「え~!」って云ったところで「じゃあ、もう1曲」とは絶対ならない。MCをほとんど挟まなかったのも、限られた時間でたくさん歌おうとする気持ちの表れだったのだろう。

帰りの新幹線があるので、僕もここまで。駅に近づくにつれて賑やかになって、駅前広場では、ガザ侵攻反対の集会が開かれていた。改札に向かう通路が狭い。池袋・新宿・渋谷の中で、渋谷は一番オジサンと無縁の街のはずだが、何か一番来ている気がする。北谷公園という良いところも知れたし、ライブハウス「eggman」でアコースティック・ライブを開催してくれたら嬉しいこと此上ない。

2023年11月24日金曜日

「KissHug」covered 丸山純奈 ~路上ライブでaiko.ちょうどええ~

11月4日に横須賀で開催された「ジャズロックフェスティバル・街なかROCKライブ」に丸山純奈さん(すーちゃん)が出演しました。これ、マジで僕、行こうと思ってたんですけど・・・ちょっと行動力が足りませんでした。

この日のセットリストは、オリジナル3曲を含めての7曲。すーちゃんにしては珍しく、バラード少なめで明るい曲が多かったのは、ROCKライブというイベントの主旨を意識してのことでしょうか。

で、このライブ動画の中で、僕が一番良いなと思ったのは、aiko.さんの「KissHug」であります。「KissHug」は2008年にリリースされた24枚目のシングルで「花より男子F」の挿入歌とありました。如何にもaiko.さんらしい楽曲っていうか、aiko.さんの曲はどれもaiko.さんですね。

お笑い芸人「二丁拳銃」のネタに「クイズ丁度いいもの]というのがあって、「ハリウッドスター来日、6年ぶり、ちょうどええ」とか「4人家族、お米4合半、ちょうどええ」などがあるんですけど、自分的にウケたのは「カラオケの1曲目、aiko、ちょうどええ」。確かに、aiko.さんの楽曲は、ほどほどに明るくって、ほどほどに歌唱力をアピールして、ほどほどに盛り上げるという意味で最適に思います。カラオケで、いきなり「僕が死のうと思ったのは」では、みんなドン引きしてしまいますでしょ。

この日は、京急線に遅延が発生していて、駅の構内には告知の放送がひっきりなしに入るという劣悪な録画環境だったそうですが、高音質に処理された動画はBGMに最適ですし、スマホで撮ってそのままアップしたのは、会場の雰囲気が良く出ています。

それで、今回セレクトさせて頂いたのは、こちらの動画。理由は、雑音が気にならず、音質も自然で「ちょうどええ」と思ったからです。

都市伝説にも「カラオケでaikoの曲歌ってる女子は、男性からウケる」ってのがありますが、この時のすーちゃんは、明るい雰囲気で、ニットの帽子もお似合いで、しかも歌っているのが「aiko.」ですから本当に可愛いく思います。

久しぶりに間違えましたね。スマホを見ながら歌うようになって歌詞間違えもなくなったと思っていたんですけど、気持ちが入ってスマホから目が離れたからでしょうか。ここ、正しくは、「突然、唇に触れた唇を(とつぜんく・ちびるに・ふれた・くちびるを)」で、言葉がフレーズをまたぐので、確かに歌い難そうです。


さて、すーちゃんは、過去の路上ライブでも「KissHug」を歌っています。動画の日付は6月27日となっていますが、横須賀と同一人物とは、とても思えません。

初めて路上ライブの動画を見たとき、その歌っている姿には複雑なものがありました。決して、ストリートライバーが落ちぶれていると云うんじゃないんです。帽子を深くかぶって、道端に座り込んで歌う姿に、何をやっているんだと思ったんです。正体を隠して、お忍びで歌っているようでいて、オリジナル曲でなく、昔歌った歌を歌っているわけで、見つかりたくないのか、見つけて欲しいのか分かりませんでした。

以前だったら、「そんなところで歌ってないで、ちゃんとライブをするべき」なんて云ってたかもしれませんけど、今は、再び歌い始めてくれたことへの嬉しさが一番。このライブを拾ってくれたYouTuberさんたちには感謝しかありません。


もう1つは、こちら。8月22日付けの動画です。路上ライブのことが知れてきて、ギャラリーも増えてきた頃ですね。「KissHug」のスローバラード・バージョンのようです。

(キーが)高かったのでワンコーラスでお終いって、ぶっつけ本番だったってこと?

歌えると思って入れたら思ってたのと違うってのは、典型的なカラオケあるあるですけど、出だしの音から戸惑ってます。路上ライブで唄う曲ってのは、ある程度は決めているんでしょうけど、聴衆のリクエストに応えたり、その場の様子で選んだりしているみたいですから、完全にカラオケ感覚。aiko.の楽曲がハマるのも納得です。

でも、やっぱり、バラードは良いですよね。これ、残念です。今度はキーを下げてでも歌い直して欲しいです。ピアノの生伴奏でゆっくり気持ちを込めて歌ってくれたら、泣いてしまうかもしれません。中学生シンガーの歌唱でオジサンが泣いていたらドン引きでしょうけど、今のすーちゃんだったら許してもらえるかもです。

3本とも雰囲気に違いがあって面白かったです。路上ライブに、aiko.・・・ちょうどええであります。

2023年11月21日火曜日

「僕が死のうと思ったのは」covered 丸山純奈

2023年11月16日、丸山純奈さん(すーちゃん)の何回目かの路上ライブが、新宿駅西口であったようです。ブログの更新は滞っておりますが、路上ライブ系YouTuberの方々のおかげで、チェックだけはちゃんとしております。

事前に告知されていたこともあって多くの人が集まり、始まる前から警察の解散要請が出ていたと聞きました。場所を変えたりしながら、2曲だけ歌ってお終いになったそうです。路上ライブもそろそろ限界じゃないのかなぁ。警察から事務所に苦情とかいってそうだし。

で、その時の1曲目に歌ったのが、中島美嘉さんの「僕が死のうと思ったのは」。いつ中止になってもおかしくない情況で1曲目に歌ったってことは、これが一番歌いたかったんだと思う。すーちゃんは、昔から中島美嘉さんの曲をよく歌ってましたけど、この曲は、中学生には歌えないですね。

今回貼り付けさせていただいたのは、Music Collectionさんの動画。歌詞付きなのでセレクトいたしました。オジサンになると、聞えてはいるんだけど、なに云ってるか分からなくなってくるんで、字幕は大切です。

全然、中島美嘉っぽくないなぁ、どこかで聴いたことあるなぁって思ったらamazarashi(秋田ひろむ氏)の楽曲だったんですね。改めて聴いてみるとamazarashiそのもの。と云うわけで、こちらが御本家。            


さすがですね。本家に優るもの無し。電灯を消した部屋で、聴きながら泣いてる奴とか居そうな感じ。僕は、もう歌を聴いて泣くこともなくなってしまいましたが、秋田氏の楽曲は、ほどほどに抽象的で、一つ一つの言葉が心に響いてきます。

「絶望していたけど、君に出会えて希望が出てきた。」みたいなオチでしょうか。死にたいなんて負のオーラが出ている奴に、素敵な彼女なんてできるわけないって一瞬思ったんですけど、ここの「あなた」は、必ずしもカノジョではないんですよね。むかし、人生に絶望していたけど「あやや」に救われた、みたいな話を聞いたことがありますけど、人に希望を与えてくれるものって、アイドルであったり、楽曲であったりするわけです。

折角ですから、中島さんのテイクも貼り付けさせていただきましょう。見つけたのは、ファースト・テイクのやつです。

これも、儚く激しく切ないですね。途中、怒っているのかと思いましたよ。

三者三様でありますが、すーちゃんが一番平凡に歌っています。絶唱しても怒鳴ることなく、地声で張り上げてもどこまでも優しく。ようやく、僕の知っているすーちゃんが戻って来てくれました。

路上ライブを始めたばかりの頃は、どことなくおっかなびっくりで、自信もなさげに聞えたんですけど、ようやく潤滑油がまわってきたようです。ファンの方々は、大人になって歌がさらに上手くなったって云いますけど、歌唱力って云うのは、人前で歌い続けることで向上するモノ。だから、動き始めたこれからに期待しています。

二十歳になって最初のライブに「僕が死のうと思ったのは」を選曲したってのは、意味のあることだと思うし、この曲に登場する「あなた」のような、そんな歌手になってくれたら良いなと考えた次第です。

2023年10月1日日曜日

「みんな空の下」covered 丸山純奈

丸山純奈さん(すーちゃん)の活動が再開したようだ。今年の春頃から、吉祥寺や新宿で(覆面?)路上ライブをしていたのは聞いていたが、今回は、事務所のホームページにライブの告知がちゃぁんと出ていたので、正式に再始動したと考えて良いだろう。


東京(新宿)には、路上ライブを専門とするYouTuberさんがいて、動画をアップしてくれている。便利な世の中になったものである。SNSがなければ、すーちゃんが活動を再開したことなど、僕は知る由もなかっただろう。


撮り手としては動画が回れば小遣い稼ぎにはなるだろうし、歌い手としても世に知らしめてもらえる。とは云え、さすがに事務所的にはNGだったようで、「オリジナル曲は歌わない」「名前を出さない」ということで活動していたらしい。事務所が寛大だったってことだろうか。

何だかんだ云っても、すーちゃんには知名度がある。再生数が稼げる素材と分かれば、いろいろな撮り手がアップするようになる。ライブの回数を重ねるごとに動画の数も増えてきた。面白いのは、同じライブなのに撮り手によって音質が全く異なることだ。何か補正でもかけているのだろうか。まあ、視聴させていただけるだけで良しとしよう。

というわけで、今回貼り付けたのは、こちらの動画。音質の良さでセレクトさせていただいた。後ろに見えるプラカードが歌舞伎町ならでわで面白い。

「みんな空の下/絢香 cover 丸山純奈|Kabukicho Music Live vol.9 2023.9.30」

「みんな空の下」と云えば、こんな動画もある。すーちゃんが中学2年生(13才)のときの歌唱だ。怖いもの知らずで、裏声に逃げることもなく、何でもかんでも声を張り上げて歌っていた頃である。

路上ライブの動画を聴いたときは、昔と同じような歌ばかりだったから変化を感じられなかったけど、比べて聴くとやっぱり違うんだなと思う。

POLUを解散してからの4年半、特にウダガワガールズコレクションをドタキャンしてからの1年と8ヶ月間に何が起こっていたのか、僕は知らない。歌唱がどのくらい進化したのかも、正直分からない。でも、彼女は、三度歌い始めた。ライブ終盤での、改めての自己紹介は感動モノだった。格好良すぎる。他に何を望むことがあろう。

今僕の記憶が正しければ、すーちゃんは、もうすぐ二十歳になるはずだ。大人になった丸山純奈さんは、どんな歌を聴かせてくれるのだろうか。

2022年5月29日日曜日

「木蓮の涙」 丸山純奈

丸山純奈さん(すーちゃん)の活動が全然見えてきません。昨年の11月23日に渋谷gee-ge.で2年8ヶ月ぶりのライブ活動があって、その後、ライブ活動の告知が三回。そのうちの2つを体調不良でキャンセルして以降、トライストーンのホームページでの更新がありません。いったいどうしたんでしょうか。高校は卒業したはずなんですけど、何の情報も出てこないのが心配です。しかも、「配信版ウダガワガールズコレクション」については、当日キャンセルでしたから心配です。何事も無きことを祈るばかりです。

さて、丸山純奈さんの活動再開を祈念して、今回貼り付けさせていただいたのは、「木蓮の花」の音楽チャンプでのテイクであります。何と云っても、すーちゃんを全国区に押し上げたテイクですからね。

もう1つ、こちらは、今から5年前。すーちゃん13才のテイクで、大阪京橋ライブハウス「Arc」とありました。歌い終わった後で、「歌詞は間違えませんでした」としらばっくれてますけど、しっかり間違えていますよ。

すーちゃんも18才ですから、大人の仲間入りです。待つのは構いませんけど、見通しが無いのがツラいところ。大人になったすーちゃんの「木蓮の花」を聴かせて欲しいです。

2021年12月5日日曜日

丸山純奈「落ち葉」「この街」at渋谷gee-ge.

活動再開してからの1ヶ月間で、3回の配信ライブなんて。これって、最初から決まっていたことなのかなあ。のんびり構えていると次のライブが始まってしまいます。急激な展開に付いていけません。

11月23日の配信ライブでは、オリジナル曲を6曲(僕が聴けたのは4曲)披露してくれた丸山純奈さん(すーちゃん)、そのうちの3曲がギターの弾き語りでした。ギターの腕前も、弾き語りには十分に思いましたよ。

弾き語りの2曲目だった「落ち葉」ですけど、聞いたことがある気がしたので、もしかしたら、曲の一部がTikTokで公開されていたのかもしれません。切ない女の子の恋心を歌った曲とのこと。曲自体は、特にすーちゃんが歌わなくても、って感じでしょうか。でも、今までは歌うことのなかったようなアップテンポの曲を、見事に歌いこなしていましたから、歌のジャンルが広がったのは確かに思います。

チューニングの後、「はい、では、次が最後の曲になります。」「え~。」の声。「懐かし~。」とのリアクション。次回からは、このやりとりが、お約束になるでしょうね。

で、ラストソングは「この街」。上京してすぐに作った曲で、特に思い入れの強い曲とのことでした。これもTikTokで歌っていたかも知れません。曲のテーマとか弾き語りのアルペジオとか昭和のフォークソングっぽい曲でしたね。兎に角、歌が上手いので、5割増しで名曲に聞えてきます。

「あおぐみ」さんたちの投稿にもありましたけど、「はみ出ないように、だけど染まらないように」のフレーズが印象に残りました。何回も繰り返して出てきますので、これが一番云いたいことなんでしょう。歌に説得力があるので、メッセージ性のある曲は、良いかもしれません。

今回、ギター1本の弾き語りでステージを成立させられたのは、すーちゃんの成長に思います。今のすーちゃんは、弾き語りはもちろんのこと、アコースティックな伴奏でも、ロックバンドのボーカルでも、オーケストラをバックにしても歌えるだろうし、曲だって、自作したり、作ってもらったり、カバーしたりと、幅が広がってきたと思います。

あさってのライブは、どんな感じでくるのかなぁ。

2021年11月28日日曜日

丸山純奈「雨音」at 渋谷gee-ge.

 待ちに待った「丸山純奈」さん(すーちゃん)の配信ライブ。

すーちゃんだけがアーカイブ無しという意地悪な(?)設定は、さすが大手芸能プロダクション所属のタレントさんですね。アーカイブに置いとくと違法ダウンロードされるとでも思ったのかなあ。用事を済ませてから、ゆっくり見れば良いと思っていた僕ですから、めちゃくちゃ焦ってしまいました。どうにか都合を付けてリアタイに備えましたけど、一度聴いたら消えてしまうライブの配信料2400円は、2年8ヶ月ぶりのライブと活動再開へのご祝儀といったところでしょうか。

配信は、定刻より3分ほど遅れて、いきなり始まりました。「幾田りら」さん似のギターを抱えた女の子が歌っているんだけど、音声がおかしい。何重にもズレて聞こえてきます。再読み込みしても変わりません。もしかしたら、こういう演出なのか、なんて思っていると、どうやら歌っているのは、丸山純奈さん(すーちゃん)のようです。3年ぶりのナントカラって云っています。

慌てて、ブラウザを閉じて、もう一度立ち上げると、ようやく正常になりました。結局、僕が聴けたのは4曲。今回はオリジナル曲を6曲歌ったそうですから、最初の2曲を聞き逃したことになります。

まあ、1人だけアーカイブ無しとなっていましたから、トップバッターで出てくる可能性もあるなって考えてはいたんですけど、いきなり出てきた女の子が、あまりにも可愛かっ・・・四国音楽祭の時の雰囲気と全然違っていたものですから、すーちゃんだと思えなかったんです。

四国音楽祭の時は、無理して大人っぽく見せてた気がしたんですけど、今回は自然な感じで、18才の女の子の可愛らしさに溢れています。歌うときの表情や仕草も自然で、100倍こっちの方が良い。それにしても、幾田りらさんに似ています。デビューしたら、みんなに云われるかもしれませんけど、最初に云ったのは、僕ですからね。このブログ記事が証拠です。

流れてきたのは、打ち込み伴奏のスローバラードでした。どうやら、雨の降る夜に、失った恋を想い焦がれる歌のようです。
たまに雨に濡れ 帰りたくなる 傘をわざと忘れて
今日みたいな日は 弱くてもいいと 聞こえてきそうだ

楽曲は、好きな(?)ミュージシャンの方との共作とのことでした。歌詞は行間の深読みが必須で、サビ前のメロディーが独特に思いました。雨音を連想させるようなギターのアレンジ。特に盛り上がるとこもなく、淡々と歌っています。

この歌は そんなときに聞きたい
冷たく濡れた髪は あなたを消すため

中学生シンガーだった頃の「頑張ってる感」は影を潜めて、すーちゃんの優しい歌声が、心に届いてきます。サビのところは転調しているのかなぁ。1,2番で1回ずつしか歌わないのは勿体ないので、アルバムに収録する際は、リピートして欲しいです。

この雨音は 私の中のあなた
ここにいた ただひとつの証

mpで始まったバラードは、声を張り上げることなく、そのまま終わりました。歌うだけなら、中学生の時だって、余裕で歌えたでしょう。でも、すーちゃんは、単調な歌唱の中にも、細かい襞のように感情を込めていました。ひけらかさず、押しつけず、それは18才になった女の子の偽りのない、でも、ちょっとだけ背伸びをした想いに聞こえました。

僕は、この1曲を聴けただけで満足でした。


残りの3曲については、忘れないうちにまた。

2021年10月31日日曜日

米津玄師の「Lemon」を歌った「丸山純奈」の進化

この歌を聴くために、ちゃんとNHK+に登録しましたよ。MCを別撮りにするなど、コロナ禍での苦労が窺えた放送でした。公開収録でありながらのノーレスポンス・ライブですから、音楽祭っぽさは感じられませんでしたけど、開催できて何よりです。丸山純奈さん(すーちゃん)は、収録のステージでは2曲歌ったとのことでしたが、放送されたのは米津玄師氏の「Lemon」のみ。まあ、よくある話であります。


さて、「Top-Girls1」さんが、歌唱テイクを上げてくださいましたので、早速、視聴させていただきましょう。確か、埋め込み不可ですので、リンクになるかと思います。東京の高校3年生が、アコースティックバンドをバックにして歌う「Lemon」ですよ。

なんか、ドクターの声が聞こえてきた気がしますけど、それ必要かなぁ。

で、3年前、徳島の中学3年生の「Lemon」が、こちらになります。こちらも生バンドですね。さて、進化の具合は如何でしょうか。

真っ先に気付いたのは、キーを上げたことでしょうか。前のは、一番高い音を地声で出せるキーに合わせといて、出だしの低音を頑張るっていうチャレンジングな歌唱でしたけど、今回は、低い音を無理なく出せるキーにして、高音は裏声を使う正攻法の歌唱に変えてきました。歌を聴かせるか、声を聞かせるかってところですけど、感情を込めやすい今回の方が、無難な選択かと思います。歌怪獣さんだったら、きっと地声で張り上げてくるでしょうね。

最後のレモンの「レ」は、難しいですね。地声だと上がりきらないし、裏声だと戻すのが大変そうです。たくさんの歌自慢がカバーに挑戦してますけど、皆さん苦労しているところでした。

後は、ブレス音が少し気になったでしょうか。まあ、楽曲によってはワザと入れる時もありますから、良い悪いの話ではないんですけど。それから、最後の方で時々視線が下がるのは歌詞のプロンプターでも見てたのかなぁ。

すーちゃんは、前回歌った「ハナミズキ」とか、TikTokに投稿した「糸」みたいなバラード系の方が良さを出せるとされていたし、その通りだと思っていたから、「Lemon」を歌ったと聞いた時は、ちょっとビックリしました。でも、歌うだけで精一杯になりそうな曲を、情感込めて歌えたのは、さすが、すーちゃん。特に、歌の出だしからサビ前のところが良かったです。あんな優しい声で歌うことって、今までなかったように思います。サビから先は、いつもの純奈節になりましたけど。

ただ、びっくりするくらい上手くなっているかって云われると、どうなんだろう。確かに、発声とかは安定していると思うけど、高校1年生の時から、このくらいは歌えてたような気もしないではありません。

同じ三年間だったら、高校の3年間よりも、POLUのボーカルとして活動していた中学の3年間の方が、歌唱は確実に進化したと思います。歌唱力を向上させる一番の方法は、ステージに立って人前で歌うことでしょうから。でも、あのまま、歌い続けていたら、今頃は燃え尽きていたかもしれません。

僕は、すーちゃんの進化の時計は、それほど進んでないと思います。でも、それは、これから進化していくために、つまり、内面を成長させるための必要な停滞なんだと思いますし、そうあって欲しいです。

インタビューでは、デビューの話もしてくれました。見出しが「デビュー控える高3シンガー」ですから、来年のデビューは、ほぼ確実(!?)のようで、嬉しい限りです。なにせ、事務所は天下の「トライストーン」。小栗旬さんとのバーターで、大河ドラマに村娘の役でカメオ出演したり・・・妄想は膨らむばかりです。

すーちゃん、中学2年生の歌唱を貼り付けさせていただいてお終いにします。小柳ゆきさんの「あなたのキスを数えましょう」ですけど、この時は、山田姉妹(妹)に惨敗したそうですよ。

上手いかも知れないけど、それだけですかね。一本調子になっているのは、感情の込め方が分からないのかなぁ。でも、「Lemon」を歌った今のすーちゃんだったら、きっと良い勝負になると思います。

2021年10月9日土曜日

「丸山純奈」がNHK「もっと四国音楽祭2021」で米津玄師の「Lemon」を歌うらしい

高知県民文化ホールで行われた「もっと四国音楽祭2021」の公開収録は、無事終了したとのことである。今は、10月29日の放送にむけての編集作業を行っている頃だろうか。

コロナ禍での収録となった今回は、観覧者数がかなり絞られていたようだ。元所属事務所のアクアチッタさんも落選したらしい。(僕的には、落選したことよりも、応募したことの方が驚きでしたけど)

「あおぐみ」さんたちも観覧希望の葉書を出したものの、ことごとく落選との報告があった。そのため、収録時の情報が全然伝わってこなかったのだが、番組のテーマソングである「ふるさとの色」と米津玄師氏の「Lemon」を歌ったらしいことが分かった。情報元は、公開収録に参戦されていた「三山ひろし」さんのファンの方とのことで、感謝である。

「Lemon」は、過去にも歌っているし、米津氏は徳島県の出身ってこともあるから、完全な予想外ってわけではないんだけど、ちょっと意外な選曲ではあった。

で、誰?

音楽祭も今年で4回目だから、四国を一巡したことになる。丸山純奈さん(すーちゃん)は、皆出席(昨年はVTR出演)だ。公開収録された歌は、過去2回ともカットされていないから、今回も大丈夫と信じている。

すーちゃんは、最近は精力的にTikTokへの投稿を行っていたようだ。僕もいくつかは、聴いてみたんだけど、どれも声を張り上げるだけの似たような歌唱に思えた。まあ、これは、60秒間という制約のなかで歌を披露しているからであろう。そういう意味でも、すーちゃんが、1曲丸ごとちゃんと歌うというのは、本当に久し振りのことなので大変楽しみである。

放送は四国限定のようだが、BSかオンデマンドで流して頂けると信じている。

NHKの金曜日の7時30分というのは、ローカル局の時間帯である。先週の静岡放送局では、新東名の浜松SAに置いてある街角ピアノに定点カメラを設置して・・・なんて番組をやっていた。それなりに面白かったんだけど、60才でピアノを始めました、なんていうオジさんの拙い演奏を県民に聴かせるんだったら、ちゃんとお金をかけて制作した、歌怪獣さんや、けん玉演歌歌手さんのステージを放送した方がずっと良いと思う。29日の放送が、街角ピアノの続編とかだったら悲し過ぎる。

さて、すーちゃんは、3年前の、2019年2月9日のライブでも「Lemon」を歌っていて、母上様が歌唱の一部をツイッターに投稿してくださっている。

当時のブログの記事を再掲させていただこう。

ついこの間までのテイクだと、低音は厳しいかなと思ってしまう場面があったのだが、確実に成長しているのは、嬉しい限りである。歌手の世界では、高音が出せる男と、低音が出せる女こそが無敵だからだ。そして、特筆すべきは、Cメロの部分であろう。時間制限のあるTwitter動画で、この部分を選んで貼り付けたのは、このCメロを聴いて欲しかったからに違いない。この歌は、渇ききった無機質のような世界観が特徴で、米津氏の歌唱も正にその通りなのだが、歌詞の内容は、それとは真逆の昭和の演歌調であるところが面白い。多分、そのギャップが、彼と、この歌の魅力なのだろう。米津氏のそれと比べると、彼女の歌唱は、切なく重く湿ぼったい。そして、血の通った人肌の温もりを感じる。これが純奈節である。純奈節である限り、彼女の歌唱はモノマネにはならない。実は、歌詞の世界観からすれば、こちらの歌唱の方が自然だと云えなくも無い。もちろん、米津氏のファンからすれば、こんなの「Lemon」じゃないとなるだろうが、虫の音と鳥のさえずりのように、質的に異なるわけだから、どちらが好みかということはあっても、どちらが良いかという比較は意味を成さないのだ。彼女は、このステージから一週間後のライブでは、「Lemon」は歌わなかったらしい。これだけ完成度の高いカバーを、たったの1回しか披露しないと云うのだろうか。ファンからすれば勿体ない話だが、彼女にしてみれば、これも数ある挑戦曲の1つに過ぎないのだろう。

もっと四国音楽祭のステージでは、どんな歌唱を披露してくれるのだろう。3年間の進化を実感できる日が楽しみである。

本当にあの(東京っぽい?)お姿で出演したのかなぁ。

#丸山純奈 #もっと四国音楽祭2021

2021年2月6日土曜日

幾田りら&丸山純奈「ひまわりの約束」「I Love You」

 「YOASOBI」の「幾田りら」さん(ikura)絶好調ですね。僕の周りにも、あの透明感のある歌声が大好きって云ってる人が何人かいます。シンガーソングライターや、セッションユニット「ぷらそにか」の活動も注目されて何よりです。

彼女が3年前、高校2年生の時に、テレビ朝日の「音楽チャンプ」に出演していたことはご承知かと思いますけど、その時の映像の一部がSNSに投稿されていました。貴重なお宝映像ってところでしょうか。音が小さいので再生時注意です。

カラオケ92.219点+審査員72点で一回戦敗退とありましたけど、丁寧な歌唱は好感度大。育ちと性格の良さが感じられます。この時の対戦相手は、ぶっちぎりで優勝した個性派シンガー「琴音」さん。勝ち抜きの歌合戦では、インパクトに欠けていたのかもしれませんけど、歌詞がはっきり聞き取れるのは幾田さんの方でしたよ。

彼女の歌を聴いていると、すーちゃん(丸山純奈)を連想します。いろいろと共通点があるように感じられるんですよね。で、同じ、「秦基博」さんの「ひまわりの約束」の動画がありましたので、貼り付けさせていただきます。こちらは音が大きいので気を付けてくださいね。

すーちゃんが中学3年生の時の歌唱です。すーちゃんは、この頃、体調を崩して、入院と自宅療養で学校を3週間お休みしていました。この動画は、復帰した直後のライブになります。木曜日に久ぶりに登校して、金曜日がUSJへ遠足、土曜日がこのライブだったようです。町内のカラオケ大会みたいですけど、児童福祉施設「鳴門子ども園」さんの地域開放型学園祭「にこにこまつり」のスペシャルライブとありました。

同じ透明な歌声といっても、軽快な「幾田りら」さんに対して、すーちゃんは質感があるので、3つ年下のすーちゃんの方が年上に感じます。でも、奄美民謡を連想させるようなコブシとか共通点も多いですよね。最近は、日本人が日本語の歌を歌っているのに、巻き舌の外国訛りみたいな発声をする子が多いんですけど、日本のスローバラードを、日本語の歌として普通に歌っているというのが、最大の共通点かと思います。

では、もう1つ。音楽チャンプでの動画です。公式のフルバージョンのほうは再生数が1,700万回を越えたようですけど、番組の雰囲気を感じられるこちらの方で。

神懸かってますねぇ。聴き手を歌に引きずり込むような感じ。選曲が声質にぴったりだったってこともあるでしょうけど、歌声に感情が見事にのっていると思います。

こちらは「ぷらそにか」の「I Love You」です。

すーちゃんが聴き手を引きずり込む歌唱とすると、幾田さんは聴き手に寄り添うタイプ。聞くほどに癒やされていきます。声質的に云うと、スローバラードならすーちゃん、疾走感のある楽曲ならikuraさんってところでしょうか。「夜に駆ける」をすーちゃんがカバーしてくれたら、どんな感じなんでしょうかね。

順風満帆な「ikura」さんは心配ご無用として、すーちゃんのこれからが気になります。TikTokに投稿し始めたようですけど、何のフリなんでしょうか。東京の高校生として過ごしている2年間で、どのくらい進化しているのか確認できないのがもどかしいのですが、まあ、出てくるときには、バーンって出てくるって云ってましたから、気長に待つしかないですよね。

あっ、大事な共通点忘れてました。どちらも、お母様が一生懸命ってこと。

もっと大事なことを忘れてました。すーちゃんは、POLUのラストライブか何かで、5年後には紅白歌合戦に出たいって云ってたんですよね。で、数えてみましたら、それって20才の時なんですよ。幾田りらさんが、昨年紅白に出場したのも二十歳の時。これは是非ともあやかって頂きたいものです。