2019年3月28日木曜日

「丸山純奈」POLUラストライブ ~歌わないという決断~

「丸山純奈 卒業記念 RISING STAR LIVE」も無事終了したようです。これで、当分の間はライブ活動をお休みするわけですね。淋しい限りです。あおぐみさんからの情報によると、カバー曲を中心に11曲・・・って、凄すぎるでしょう。東京でも追加公演をしていただきたいものです。

それから、POLUのラストワンマンライブのDVDについて、一般販売の要望が出ているようです。「検討します」は、大人の世界では「スルーさせていただきます」という意味にも使われますけど、こちらも実現していただきたいものです。無理とあれば、何曲かをMVとして、公式チャンネルから公開して欲しいです。POLUと丸山純奈さんの魅力は、CDよりもライブにあります。彼女の活動再開を待つ者にとっても、心の拠りどころとして、大切に守り伝える「燈」となるはずです。


で、KIWA天王洲ライブの終盤に、メンバー3人がそれぞれの想いを語るというコーナーがありました。

丸山純奈さんからのメッセージは、トライストーンエンターテイメントに所属していること、東京では、お母様と二人で暮らすことなどでした。
中学卒の女の子ですからね。昭和の頃は、事務所の社長さんの家に下宿するなんてのがありましたけど、純奈さんの場合は、お母様がついてくるようです。都会の一人暮らしに気を揉んでいた「あおぐみ」の皆さんも、ホッと一安心ではないでしょうか。

そして、今後の活動については、3年か4年の間、ライブ活動はお休みして皆の前で歌うことは無いということ、将来、バーンと現れて「あの子のライブ行ったよ」と云う時が来るから、私のことを頭の片隅に覚えていて欲しいとの話がありました。

歌わないと云ったって、何かのイベントでもあれば出てくるだろうなんて勝手に思っていたのですが、重ねて強調していることから考えると、しばらく歌わないというのは、本当のことのようです。

それにしても、数年間は歌わない、つまり仕事をしないタレントと専属契約を結ぶトライストーンという事務所も変ったところです。まあ、契約といっても、いろいろな形式があるでしょうし、トライストーンさんは芸能界でも有数の大手プロダクションですから、4年後のデビューのための余裕の先行投資といったところでしょうか。
ただ、契約したからには、いずれはデビューするという縛りが或るでしょうから、それが必ず戻ってくるという根拠であり、5年後には紅白歌合戦に出場したいという宣言につながっているのだと思います。

では、その間、東京で何をするというのでしょうか。シンガーソングライターとして、デビューする日に備えて勉強するということになっていますけど、シンガーソングライターなんて免許や資格があるわけではありませんから、今日から私はシンガーソングライターだって宣言すれば良いだけのことですし、レッスンや音楽理論の勉強だって、東京でなければできないものでもありません。学業に専念するというのならば、徳島在住のままでも良かったはずです。

そして、何より、それら全てが、歌わないということの根拠になっているとは思えないんです。

僕は、歌わないと断言した彼女の言葉が、ずーっと引っかかっていました。
彼女がPOLUのボーカルである限り、歌い続けなくてはなりません。徳島に在住する限り、歌うことを求められるでしょう。

もしかして、全ては逆ではないのかと。デビューに備えるために歌わないのではなくって、歌わないために全てがあるのではないかと。やはり昨年の秋、彼女の中で何かが変ってしまったのではないかと。そんな気がしてならないのです。

もちろん全ては僕の妄想に過ぎません。ただ、丸山純奈さんはPOLUから解放され、この先、数年間は歌うことが無い、これは確かなことなのです。

彼女の人生は彼女のものです。何より彼女はまだ15歳です。若年デビューしたタレントが、早期に燃え尽きたり、病んでしまうなんて話はたくさんあります。今はしっかり根を伸ばす時期にしたいというのも分かります。

しかし、活動の無いタレントを支持し続けるのは辛いものです。僕は、そんなファンサイトやブログの残骸をたくさん見てきました。丸山純奈さんだって、Twitterのフォロワー数とか漸減していくことでしょう。Twitterを開く度に、減り続けていく数字を見ることになるのです。


YouTube上にある12歳の丸山純奈の歌唱は、未熟なところも多いけれど、12歳の彼女でしか表せない素直さや心地よさがあります。
未熟は無価値では無いし、未完もまた魅力なのです。その丸山純奈の歌唱は、15歳で止まってしまうのです。16歳には16歳の、17歳には17歳の、そして18歳には18歳の丸山純奈でしか歌えない歌があるはずなのに、それらを捨ててしまうというのです。

僕は、彼女の「歌わない」という決断を嘆き悲しみます。何故ならば、それが僕の正直な気持ちであり、歌手「丸山純奈」への僕なりの敬意だからです。

2019年3月26日火曜日

「紀平梨花」2019世界選手権EX ~エキシビジョンでトリプルアクセルだって!?~

深夜帯で録画放送されたエキシビジョン。全選手の演技は番組ホームページに公開されているそうですけど、テレビ放送では非情にもカットされている選手もいたりして。まあ、放送時間の制約もありますから致し方ありませんけど、坂本選手のカットは悲しすぎでしょう。

で、エキシビションでなにより大切な魅せる演技ですが、さすが羽生選手ですね。ディレイド・アクセル(3分10秒)なんて格好良すぎです。


空中に上がってから回転を付けているのでしょうか。1回転半で観客を魅了できるんですから凄すぎです。まあ、これは彼がやるから良いのであって、並の選手だとパンクしたアクセルジャンプだと思われそうです。もしかして、紀平選手のSPでのジャンプもディレイド・アクセルだったりして。

ということで、紀平選手のエキシビションを貼り付けさせていただきます。


放送では、エキシビションの演技中にも関わらず解説を入れていた村上佳菜子さんですけど、ジャンプ名は云ってませんでしたので、代わりに述べさせていただきます。

①3サルコウ  ②2アクセル(オーバーターン) ③3フリップ(タノ) でいかかでしょうか。

3番目はルッツの時が多かったんですけど、これフリップですよね。今日の気分はフリップだったんでしょうか。

ところが、演技後のインタビューを見ていたら、紀平選手が「初めてエキシビションで3アクセルをやってみたんだけどダメだった」みたいなことを言ってたんですよ。

えっ。あれ、トリプル・アクセルだったの!

失敗したダブル・アクセルかと思いました。よく転ばなかったものです。

というわけで、2番目のジャンプを「3アクセル(超ダウングレード)」に訂正させていただきます。

さすが梨花ちゃんですね。エキシビションに3アクセル入れちゃうなんて。
エキシビションの時は、羽生選手だって、ネイサン・チェン選手だって4回転やりませんからね。
それを3アクセル入れちゃうなんて、それでこそ梨花ちゃんです。

しかも、その3アクセルを失敗しちゃう。それもまた梨花ちゃんですね。

日本中の期待が高まる中、メダルを取れなかったことについて、いろいろと云われていますけど、僕は、このエキシビションでの彼女を見ていて、改めて彼女と彼女のスケートが好きになりました。

エキシビションに3アクセルを入れるなんて前代未聞なんですけど、それだけショート・プログラムで3アクセルを失敗したことが、悔しかったんだなって思いました。彼女にとって今回のエキシビションは、ショートプログラムのリベンジだったんですね。にこにこしてる笑顔の奥には、もの凄い闘志があるんだなって思いました。

だからといって、そう簡単には成功しないというのも、これもまた現実なわけで、だからこそ、応援しがいがあるというものです。

勝つことだけを考えれば、SPでは3アクセルを封印すべきなんですけど、この子は、これからも絶対跳び続けるんだろうなって思いました。

で、思ったんですけど、ショート・プログラムでこのジャンプが跳べていれば、0点にはならなかったんですよね。・・・ってことは、表彰台に上がれたってことなんですよ。

まあ、ちょびっとだけリベンジできたのかな。

2019年3月24日日曜日

「紀平梨花」2019世界選手権フリー ~梨花ちゃんが紀平選手になる日~

先日、フリーでは大成功して表彰台に乗るか、大コケして圏外に沈むか、どちらかしかないなどと宣言してしまいましたが、結果は、「半分成功して、そこそこの成績」でした。
予想は大外れ、偉そうに断言した自分が恥ずかしいです。

ジャンプ1本転倒しても152点でフリー2位。ノーミスのザギトワ選手と3点しか違いませんでしたから、演技後の「まあ、よかった。」という発言も、まあ、良いと思います。昨年までの梨花ちゃんでしたら、成功すればぶっちぎりで優勝、失敗すると大崩れしてボロ負けでしたからね。今シーズンは、失敗してもソコソコなんですから、そこが彼女の成長と云えましょう。

それにしても、今大会の上位3人の演技は、気迫に溢れるもので、シニアの底力を見せつけられた思いです。

ザギトワ選手は、結構アブナイ場面もあったように見えたんですけど、執念で堪え切った感じです。インタビューで「アリガトウゴザイマス」って日本語で言ってくれたので、好感度さらにアップ。マサルのことも本当に可愛がっているみたいですし。

トゥルシンバエワ選手の4サルコウにも驚きました。どうせ今日もコケるだろう、なんて思いながらテレビを見ていたことを、この場を借りて謝罪いたします。ジャンプだけでなくスケーティングも美しかったぁ。

メドベージェワ選手は、今シーズン絶不調で、ロシア代表になるまでにもいろいろあって、絶対に結果を出さなければいけない中での演技でしたからね。最後の雄叫びに全てが表されているように思います。演技構成点、盛り過ぎとか云われてますけど、それも実力のうちですから。

では、二人に敬意を表しまして「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の尊いCM動画を貼り付けさせていただきます。


メドベージェワ選手には、エキシビションで是非ともコスプレしていただきたいです。


では、梨花ちゃんの「まあ、よかった。」演技を貼り付けさせていただきます。


今シーズン、NHK杯での優勝から一気にブレイクしたんですけど、思えば、NHK杯って、三原舞依選手と宮原知子選手が正式メンバーで、梨花ちゃんは開催国枠での出場だったんですよね。シーズン当初の彼女の序列は、日本女子選手の中でも7番目か8番目くらいで、開催国枠の選考会のときだって、それほど期待されていたわけではありませんでした。それが、わずか半年後に、世界選手権優勝候補筆頭になるなんて、誰も予想しなかったと思います。彼女の今シーズンの目標って「シニアの大会で表彰台を目指す!」だったんですから。

濱田コーチのインタビュー記事が、ネットニュースに出ていました。
「とにかく試合じゃなくて、試合前の準備をちゃんとできること。普通みんなシニアになると、それぞれ1時間前に(ウォームアップに)入るか、1時間半前に入るか、大体決まっているんです。梨花ちゃんは、その日になってみないと分からないところがある。見ているとウォームアップの時間もまちまちだし、仕方もその時によって違うから、『どのぐらい、どうやって』という自分のペースを、ちゃんと見つけてほしい。滑走順、待ち時間によっても(ウォームアップは)変わるんですよね。最終滑走だったらもう1回アップをし直すからそれを前提にアップをする、というような計画が全然立っていなくて行き当たりばったりだったので、ちょっとその辺がまだまだ子どもというか、経験不足だなと思いました。誰がどう、ではなくて、あの子は自分がちゃんとすれば必ず(勝ちが)見えてくるので、まず自分がちゃんとすること。試合ではなく、その前のことをもうちょっとしないと駄目だなと」
それを教えるのがコーチの仕事かと思いますけど、シニアですからね。コーチだって梨花ちゃんのことばかり見ているわけではありませんから、それくらい自分で出来なきゃ困ると云ったところでしょうか。

・・・そうでした。梨花ちゃんは「まだまだ子ども」なんですよね。この記事を読んで、心の中でモヤモヤしていたものが、一気に晴れましたです。

優勝したグランプリ・ファイナルの記者会見で、真ん中に座った梨花ちゃんは、そわそわ落ち着かなくって、場違いな所に来ちゃったなぁって感じでした。それが、勝つのが当然みたいになっていって、梨花ちゃんの口からも「トリプルアクセルを3本入れて」とか「フリーではトリプルアクセルを2本、絶対成功させて」とか・・・いつの間にか、追い詰められた時の浅田真央選手みたいなことを言わされて、口調まで似てきたりして・・・。

シニアデビュー1年目で、代表最年少。試合前のルーティーンも確立できていないような選手が、日本のエースに祭り上げられていたんです。日本のために滑りますなんて言うのは10年早い、ってことはないけど、もう少し先の話。シンデレラは王子様の妃であって、女王様ではないんですよ。日本中が大きな勘違いをしていたのかもしれません。

3位とは、わずか0.31点差ですけど、セレモニーにも、記者会見にも呼ばれないわけですから、メダルを取るか取れないかの差は、あまりにも大きい。史上最強の布陣であったはずの日本人選手が、一人も表彰台に上がれなかったのは、残念極まりないですけど、世界で勝つことの難しさを改めて思い知らされたわけで、(僕を含めた)視聴者には良い薬になったと思います。

でも、まだまだ子どもで、ツッコミどころ満載の梨花ちゃんが、シニアの大会を引っかき回した今シーズンのフィギュアスケートは、痛快で、刺激的で、何より楽しかったです。

梨花ちゃんも立派な大人になって、名実ともに日本のエースになって、紀平選手と呼ばなくちゃならない日が直に来るでしょう。
でも、北京まではあと3年もあるんだし、急いで大人になるなんて、勿体なさ過ぎです。僕的には、もう少し梨花ちゃんのままでいて欲しいなぁ。

2019年3月21日木曜日

「紀平梨花」2019世界選手権SP ~逆転するからって、相手にアドバンテージを与えるにもホドがある~

まずは、ザギトワ選手を絶賛させていただくことから始めたいと思います。

今シーズンは、身体的にもメンタル的にも厳しいのでは、と云われていましたけど、一番重要な大会できっちり結果を出してきたのは、さすがオリンピックチャンピオンです。
今まで、ロシアの女子選手は、シニアになってからの選手生命が、あまりにも短いことが問題になっていました。今シーズンのザキトワ選手の精彩を欠いた演技を見て、ザギトワ時代は終わったのではないか、などと考えていましたが、失礼極まりないことでした。

とにかく、冒頭の3ルッツ+3ループが圧巻でした。着地した右足でそのままセカンドジャンプするという、曲芸飛行で云うところのタッチ&ゴーな必殺技。これほど見事な3Lz+3Loを(テレビですけど)リアルタイムで見たのは記憶にありません。ジャンプの基礎点10.8は、紀平梨花選手の必殺技である、3A+3Tの基礎点12.2に迫るモノで、この日の出来映え点2.44を加えると完全に逆転しております。

ロシア女子選手の4回転や連続ジャンプというのは、体のバネと身軽さによって可能とされていて、体型が変化していくシニアになってからが課題だったのですが、シニア2年目のザギトワ選手がクリーンに跳んだということは、彼女がこの技を維持するだけの筋力をも身につけているということですから、ザギトワ恐るべしです。

ショートプログラムにおいて、3アクセルを跳ばなくても80点台を取れるというのは、ただただ凄いとしか言い様がありません。

これで、ザギトワ選手の優勝の可能性は極めて大きくなりました。紀平選手が超絶なフリー演技をしたとしても、ザギトワ選手がフリーの得点を140点台に乗せれば、もはや追いつくことは不可能。ザギトワ選手にとっての140点未満というのは、ボロボロな演技なわけで、そんなザギトワ選手なんて見たくもありませんからね。

で、紀平梨花選手なんですけど、3アクセルを失敗することは、ある程度想定されていたとしても、最終グループの6人に残れなかったのが痛いですね。通常の大会でしたら、70点台に乗せれば、最終グループには入れるのでしょうけど、さすが世界選手権。どの選手もきっちり結果を出してきましたから、甘くは無いというところでしょうか。
明日は、フリーで高得点を出して最終グループにプレッシャーをかける、という構図にしたいところでしょうけど、最終グループにない選手が優勝するというのは、世界選手権のような大きな大会では、まず有り得ない話ですし、あってはならないことでもあります。

あとは、伸び伸び滑って、表彰台狙いって感じになってしまいました。


衣装も振り付けも可愛いし、音楽もステキなんですけど、何か彼女と合わないものがあるんですかね。これだけSPでの3アクセルの成功率が悪いというのは、完全にメンタルな問題でしょうか、フリーでは跳べてるわけですから。

何度も云いますけど、勝つことだけを考えれば、SPでは2アクセルで十分です。最初から、2アクセルであれば、75点くらいは貰えます。普通、どの選手もSPで75点あれば大喜びじゃないですか。
ただ、メンタル的な問題を抱えているとなると、演技構成を落としたとしても、それもまた失敗してしまう可能性があるわけです。

となると、3アクセルにチャレンジし続けるしかない。

とは云っても、今年のSPは完全に失敗癖が付いちゃってますから、来シーズンは、音楽の曲調をテンポのあるものに変えるとか、3アクセルは2番目に跳ぶなどの構成を変えることも必要になるかと思います。

あとは、転んでもいいから跳ぶ。これだけですね。フィギュア選手は、跳んだ瞬間に成功するかどうかが分かるそうで、無理だと思うと本能的に転倒を避けようとするらしいです。
ですけど、1アクセルになることだけは避けなくてはいけません。SPでは1アクセルは0点だからです。
3アクセルは高得点の技です。たとえ転倒して減点されたとしても、3.5点は残ります。これは2アクセルの基礎点とほぼ同じです。だからこそ、3アクセルにチャレンジする価値があるわけです。

まあ、いくら逆転の紀平だからと云って、相手にアドバンテージをあげるのもホドがあるというものです。これで、フリーでは、3アクセルを2本入れる構成で臨むしかなくなりました。大成功して表彰台に上るか、大コケして圏外に沈むか。どちらかしかありません。

でも、紀平梨花という選手は、ジュニア時代からずっとそういう選手であったわけで、今シーズンの国際大会6連勝というのは、たまたま運が良かっただけに過ぎません。

SPで7位なんて選手が、表彰台を狙うなんて、通常では有り得ないこと。完璧な選手を応援するのも、見込みの無い選手を応援するのも、或る意味ツマラナイことで、そこが梨花ちゃんの最大の魅力であるわけです。     

2019年3月18日月曜日

「POLU」丸山純奈ワンマンライブ at KIWA天王洲 ~あくまでも個人の感想です概要編~

一年足らずの間に、天王洲に3回も通うことになるとは思いませんでしたよ。
勝手知ったる道を歩いていくとだんだん人通りが少なくなって、「楽水橋」を渡れば「ふれあい橋」はすぐそこです。

ライブ会場は「KIWA」というところです。行けば分かるだろうと思って、気の向くままに歩いて行ったのですが、それらしいところがありません。たいして広くもない天王洲で迷ってしまいました。
で、ライブ会場は、橋を渡ってすぐのところでした。何を思ったか、左に曲がっちゃったのが悪かったようです。

早速、1列になって細長く伸びている物販の列に並びました。まったり待つこと30分で、サイン入りのCD「NEXT」を買うことができました。大きなライブでは、ネットによる事前購入が主流ですけど、それじゃあテンション上がらないし、拡声器を持ったスタッフの兄ちゃんに、前に詰めろとか、横に広がるなとか云われながら並ぶことが多かったですからね。
段ボール箱の手動ガチャとか、のんびりムードが何とも云えません。

天王洲を再び一回りした後、今度は入場待ちの列に並びます。再びまったりです。この様子では、時間通りに始まるのは無理でしょう。

入り口の階段下にあった看板です。


あれっ、この写真を使うんですか・・・4人いますけど。

「KIWA」は、思っていた以上にコンパクトなライブハウスでした。僕の整理券番号はかなり後ろの方なのですが、それでもスクリーンが目の前にあります。観客はスタンディングで200人とのことですが、まだ余裕がありましたし、ぎゅうぎゅう詰めにされて身動きできなかった「Zepp」とか云う場所と比べると天国です。

ライブは14分遅れで始まりました。

まずは「新色」「空と青」「Lily」と3曲続けて演奏です。スタートからダッシュをかけてきました。
ところが・・・悪くは無いんですけど、何となく「?」です。あれぇ、この程度だったっけ?って云うか、探り探りな感じって云うか。
で、「Lily」の最後の方で、声を張り上げたあたりから、イイ感じになってきました。何だったんでしょう。

もしかして、マイクの音量のせい?
冒頭の2曲については、ボーカルがバンドに負けていたのかしらん。小さなライブハウスですから、ケイタさんのドラムの音なんて、アンプを通した音だけでなくって、直接こっちに響いてきますからね。でも、皆さんのTwitterによると、会場の音響は抜群だったそうですから、僕の思い違いなのかもしれません。


バンドメンバーの紹介の後、「夢の中なら」。
この曲いいですよね。バラード系ですけど、テンポもあって。CDを聴いていて、改めて思いました。純奈さんの歌唱の良さが、十分に引き出されているように思います。こういう歌を歌えるのが、彼女の最大の強みであって、同年代に歌ウマの子は多かれども、此手の曲を歌わせれば丸山純奈こそが№1だと確信した次第です。

で、恒例の1.2.3.の練習がありまして、「夢見る虹色」「ピッタマスク(これからの景色)」と続きました。

「これからの景色」を歌い終えると衣装替えのために、純奈さんがはけました。渋谷のワンマンと同じ流れですね。残ったバンドメンバーでの演奏が続きます。果てしなく続くケイタさんのドラム・ソロ。すーちゃんのために時間を稼いでいたのでしょう。

髪の毛をポニーテールにして、ブレザーを着て再登場です。ブレザーは一番小さいサイズだそうです。でも、身長は1cm伸びて146cmになったそうですよ。
でも、バンさんより背が高く見えるのは、すーちゃんがお立ち台に立っているからです。


スクリーンが降りてきて、クイズ・コーナーです。3問目の「すーちゃんの好きな飲み物」は、難問でしたね。インタビュー記事で、好きな食べ物については知っていましたけど、飲み物って何でしたっけ?

徳島から来ていた「あおぐみ」さんたちでさえ分からなかったみたいですから、ガチな難問だったようです。「水」って答えが出たときの「えっ?」っていう会場の雰囲気がなんとも面白かったです。
インタビューでも「水!」って答えているとのことで、(その割には記事になってないような)バンさんから、「ウーロン茶はノドの油分を流してしまうから、飲まないんですよ」「ストイックなんですよ」とのフォロー。

「おまもり」「19才のブルース」と温和しめの曲が2つ。


「残り3曲」という発言と、メンバーそれぞれがPOLUとしての二年半を振り返る言葉。

続いて「Breakin' Dawn」「Sing」
Downだと思っていたらDawn(夜明け)なんですね。勉強になります。

「Sing」はアカペラがガンガン響いてきました。時には、1stアルバムのアコースティックバージョンも聴いてみたいと云う気持ちもありますけど、オーディションを勝ち抜いただけあって、やはりインパクトがあります。丸山純奈、此処にアリですね。

本当に最後の曲ですと「home」。
この曲、サブタイトルか、仮称だかが「ヒヨコより愛を込めて」だったそうです。

バンさんの顔がくしゃくしゃになっています。そういえば、「すーちゃん」泣きませんねえ。もともと喜怒哀楽は顔に出さないタイプのようですけど、まあ、本当のラストは、徳島でのフェスでしょうから。

僕的には、この卒業ソング「home」が、今日のベストテイクでした。
サビの部分がキャッチーだから、ドラマの主題歌なんかになりそうだし、メジャーデビュー曲としても通用するような良曲だと思います。ちなみ「Home」だとアンジェラ・アキさんですね。「HOME」は?

アンコールでは、早めの再登場。これは助かります。ライブによっては、延々と手拍子しなくちゃならない時がありますからね。マジカル・ミライなんて、3分以上やらされます。まあ、そんな時は、若いのに任せて年寄りは座って水飲んでます。

アンコールの1曲目は、「ドラマ」。POLUとしては、初めての演奏となるそうです。確かに、渋谷のライブではカラオケ伴奏でした。歌い出しが難しそうでしたけど、その後の安定感は抜群です。

で、「ミズイロ」でお終いです。僕は、「ミズイロ」で始まって「新色」で終わるのかなって思っていましたけど、反対でしたね。
これもまた素晴らしかったですよ。MVのテイクとかも、この歌唱と差し替えて欲しいくらいです。


全部で13曲でしょうか。全曲オリジナルでした。渋谷の時は、カバーが7曲ありましたから、それはそれで楽しかったけれど、やはり「全曲オリジナルでワンマンライブを開催する」というのは、バンドとして最高の目標でしょうから、二年半の活動の集大成としても、全曲オリジナルは譲れない構成だったのでしょう。

全体的な印象としては、ラストライブ感は全然無くって、淡々と進んでいったように思いました。心の内には熱いモノがあったのかもしれませんけど、しっかり歌おう、しっかり演奏しようという律儀さが優先されてたように思います。
ラストライブなんて云うと、涙、涙で歌えない、みたいな状況を勝手に想像しますけど、丸山純奈というボーカリストは、如何なる状況下でも、ぶれることなくきっちり歌い切ってしまう歌手なんでしょう。ですから「淡々と」というのは・・・つまり、彼女らしいということに思います。


僕は、徳島のフェスには参戦いたしませんから、これが僕にとってのPOLUのラストライブになります。ライトアップされた「ふれあい橋」を渡りながら、いろいろと考えたんですけど・・・それはもう少し考えがまとまってからにします。

2019年3月12日火曜日

「紀平梨花」2018全日本選手権 ~新必殺技とスケート靴の話~

今回取り上げさせていただくのは、昨年の暮れに行われた、全日本選手権です。

紀平選手は、この大会でも、ショートプログラムで大コケします。冒頭の3アクセルで転倒、続くコンビネーション・ジャップでは、セカンドジャンプが2トゥループになってしまいました。
でも、ダブルになったのが、コンビネーションの方で良かったですよ。単独の3ルッツがダブルになってしまったら0点ですからね。結果5位になりましたが、演技構成点(つまり、審査員)に救われた感じです。

この時の失敗は、靴に巻いたテープがキツすぎたのが原因と報道されました。新しい靴が合わなくって、古いのをずっと使っていて、柔らかくなってしまった部分とかを、テープで巻いて調整していたそうですけど、本番前に巻き直した時に、キツく巻き過ぎたそうです。

しかし、翌日のフリーでは、3アクセルを2本成功させ、技術点82.95、演技構成点72.06をたたき出します。国内大会ですから未公認ではありますが、この時の得点155.01は、今シーズンにおける彼女のパーソナルベストとなっています。


フリー演技後のインタビュー記事からの引用です。
「まず、(靴の中の)ジェルを小さいジェルにして、テーピングで固定して、(足に)当たらないようにした。テープを3重にしていたら緩かったので、靴ひもを結んだ状態でテープを4本にすれば、朝練から緩くならなくて、すごくこれでいいかもって気づいた。そこも、すごく心の集中につながった」
――靴は今季ずっと勝ってきた靴。靴に声をかけるなら。
「まず、演技前に本当に今までありがとうって思った。今日もお願いしますって。本当に感謝の気持ちしかないなって。やっぱり合わない靴もある。そんななか、長い間もってくれたし、すごく感謝したいし、本当に『靴ありがとう』って思っています。」
「靴さん、お願い、あと少し頑張って」とか、アニメの世界ですね。

選手にとって、スケート靴は大切な商売道具ですが、過酷な使用により、その寿命は驚くほど短く、どの選手もテープなどで調整しているそうです。
紀平選手の場合は、左足は3ヶ月、右足は6ヶ月しかもたないそうですが、コロラド合宿では左足の靴を、一ヶ月で履きつぶしちゃったと云ってました。

紀平選手は、かなり神経質なところがあって、衣装についている飾りのバランス(何gの話だ?)とかでも気を取られるらしい。当然、スケート靴にも気を遣っていて、ブレードを母娘で取り付けて微調整をしたり、サビ取り用の研磨消しゴムでエッジを研ぎ直したりしている場面が紹介されていました。
                                                           
って云うか、スケート靴のメンテナンスやチューンナップっていうのは、メーカーやスポーツ用品店のサービスマンの仕事だと思うんですけど。どうやら頻繁に調整をするものですから、とうとう自分たちでやるようになったそうです。

では、どの選手もそんなふうに困っているかというと、そんなことは全然無いらしい。研磨消しゴムを持参して自分達で調整するなんて、あの母娘ぐらいなものだ、と云われてましたから。

先日のチャレンジカップでは、複数の靴を用意しておいて最適なものを選んでいくつもりだったそうですけど、持っていった靴が多過ぎて、調整が間に合わなくなったとのことで、もう勝手にしてくれって感じですw

これらを、彼女(たち)が必要以上に神経質だと捉えるか、それだけ繊細な感覚の持ち主だと捉えるかは、判断の分かれるところです。メディア慣れしていないので、何でもかんでも喋っちゃうところもありますからね。メディアも面白がって、「今日の靴の調子は?」なんて質問ばかりしているみたいだし。

靴の話はここまで、つぎは演技についてです。

紀平梨花選手というと、2本跳んで成功させた3アクセルとなりますけど、もう1つ注目すべきは、6番目に跳んだ3連続ジャンプです。いつもならば、ここでの3連続は、3Lz+2T+2Loとなるのですが、最初のルッツがステップアウトしてしまったので、とっさの判断で、3Lz+1Eu+2Sに変更したとされています。

1オイラーを挟んでの3連続ジャンプなんて、今までの試合では一度も見せてない技ですから、とっさの判断で跳ぶなんて有り得ない話です。恐らく、普段から練習だけはしていたのでしょうけど、ステップアウトをして着氷が乱れている状態を、1オイラーを跳んだかのように誤魔化してしまうなんて、恐るべきリカバリーです。

実は、このジャンプには、さらに重要な意味があります。

フィギュアスケートでは、ジャンプは全て右足で着氷します。ですから、連続ジャンプのセカンドジャンプ・サードジャンプは右足で踏み切る「トゥループ」か「ループ」に限定されます。
で、どうしても、左足踏み切りのジャンプを連続ジャンプに取り入れたい場合は、2つめに1オイラーを跳んで足の踏み替えをして、(一応ジャンプですから0.5点もらえます)サード・ジャンプで「フリップ」か「サルコウ」を跳びます。これが1オイラー(1Eu)を挟んでの3連続ジャンプという技になります。

来シーズン、紀平選手は4サルコウを取り入れるだろうと云われてます。その上で3アクセルを2本入れるのは、かなりキツいと思います。3アクセルを1本にした場合、代わりに何を2本跳ぶか、ということになります。紀平選手はループはそれほど得意ではないようですから、その場合、セカンドジャンプは「トゥループ」一択となります。でも、3連続ジャンプで左足踏み切りも選択できるとなれば、演技の幅を大きく広げることができますからね。
           
宇野昌磨選手の 3A+1Eu+3F(基礎点13.8)なんてのは無理としても、3Lz+1Eu+3S(基礎点10.7)は、かなり現実味のある新必殺技になるかと思います。
                                         

で、今シーズンの全日本選手権ですけど、フリーで大逆転して紀平選手の優勝・・・とはいかず、坂本花織選手の逆転優勝という結果になりました。今シーズン、ここまで国際大会無敗の紀平選手が唯一優勝できなかったのが、この全日本選手権ということになります。

坂本選手は、梨花ちゃんとは対照的なスケーターさんで、質の高い連続ジャンプを武器に、気合いでメダルを取りに行くタイプです。彼女も今までの日本選手にはいなかったタイプで、面白い選手です。梨花ちゃんとは、それなりに仲も良いみたいです。

宮原選手を加えると、世界選手権代表の3人は、2歳ずつ離れた姉妹みたいな感じです。

物静かで国際経験豊かな頼れる長女。気合いで勝負、ダイナミックな演技が魅力の次女。繊細だけれど、恐るべき破壊力を秘めている三女と云うように、全く個性が異なる3人が、それぞれ表彰台を狙える力を持っているという、日本女子フィギュアの選手陣としては、史上最強で理想的な状態にあります。3人いれば、プレッシャーも分割できますし、何よりも国際大会では、心強いと思います。

4年ぶりに日本で開催される世界選手権まで、あと一週間間、楽しみでしかたありませんです。

2019年3月9日土曜日

欅坂46「黒い羊」~夢から醒めた「長濱ねる」と、珠玉のカバー作品~

先日、NHKの「うたコン」を見ていたら、欅坂46が新曲を披露していました。僕は、欅坂のファンと云うわけでは無いのですが、アイドルに口パクさせるには惜しい曲を持っていますから、気になる存在ではあります。
うたコンは生放送がウリの歌番組のはずですけど、何故か事前収録になっていました。それから「てち」は収録だけの出演、「ねる」はどちらにも出ていませんでしたけど、欅坂ですからね。そのくらいのことでは驚きません。

で、今回の新曲「黒い羊」ですけど、世界観は相変わらずで、「サイレント・マジョリティー」とか「不協和音」の系統のようです。この手の路線って食傷気味なんですけど、今回はなかなかの良曲に思いました。

そして、このブログでも何回か紹介させていただいている「RavanAxent」さんの一人バンドカバーが、格好良い事この上ありません。元々、男歌ですから雰囲気も合っているし、ベースを前面に押し出したアレンジも最高です。


楽曲そのものの良さが、ガンガン伝わってきます。彼には是非とも「欅坂・バンドアレンジカバーアルバム」を出してただきたいです。


で、肝心の御本家のMVなんですけど、これが酷すぎます。一度見て辛くなってしまいました。衝撃的な作品と云えますけど、視聴した後には嫌悪感しか残らない。

その原因は、MV全体が「死」と「暴力」で満たされているところにあります。飛び降り自殺の現場とか、浴室でのリストカットのシーンには不快感しか感じません。最初は、これはフリなんだと、最後はきっと救済されるオチがあるのだと、祈るような気持ちで見ていたんですけど、そのまま終わっちゃいました。

まるで、地下にある小劇場で、前衛的アングラ演劇を観させられている気分です。あるユーチューバーさんのコメントに「主演女優に灰皿投げつけながら作ったような作品(蜷川先生?)」ってありましたけど、言い得て妙です。

確かに、欅坂と云えば、アイドルらしからぬイメージがウリです。乃木坂の「白」と欅坂の「黒」で棲み分けをしているのかもしれません。でも、黒・黒・黒って路線を続けていけば、表現はエスカレートして、行き詰まるのは必至です。

だからこそ、陰陽織り交ぜていくことが大切じゃないかって思っていたら、「長濱ねる」さん卒業のニュースが飛び込んできました。前々から噂はありましたけど、いきなりの発表でビックリです。

「長濱ねる」さんと云えば、最終オーディションの当日に、芸能界入りを反対する両親によって、実家に連れ戻されてしまった話が有名です。で、その後の、彼女の欅坂加入までの経緯は、まるで江川卓選手の巨人軍入団みたいに、異例中の異例だったと云います。それほどまでになりたかったアイドルを、わずか3年で辞めたいと思わせた理由は何だったのでしょう。

彼女は自身のブログで、アイドルとして活動した3年あまりの年月を「醒めない夢」と表現しました。そして、「何もない私に色付けしてくださった、関わってくださった全ての皆様に感謝申し上げます。アイドルとして誰かの心に存在できていたのならこの上なく幸せです。」と結びました。聡明な女の子だと聞いていましたが、アイドルとは何かという問いに対する明確な回答に思います。だからこそ、今回の決断は悲しい。

対照的な存在の「てち」と「ねる」のツートップ体制で、陰陽織り交ぜ、ヲタを巻き込みながら盛り上げていく。なんて期待は「長濱ねる」さんが長い夢から醒めてしまったことで、完全に夢物語になってしまいました。


このストーリーを読み解く試みが、いろいろと成されているようですけど、意味深長な伏線は、ミスリードによって意味不明となり、結局のところ、何も伝えることが出来ていない。
YouTubeでの公開が遅れたのは、MVの内容に問題有りとされたからと云われています。だとすれば、誤解を招いた時点で既にアウトです。楽曲のデキは最高だし、演じているのも選りすぐりのアイドルたちなのに、勿体ない話です。


高評価を得ているカバー作品をもう1つ紹介させていただきます。

こちらは、ピアノの弾き語りです。歌っている「茜雫凛」さんは、高校生シンガーだそうです。絞り出すような歌唱で、「RavanAxent」さんと表現方法は180度違うのですが、1つの作品として完璧に成立しています。このカバーを聴きながら、長濱ねるさんの卒業コメントを読んでいたら、泣きそうになってしまいましたよ。

2019年3月2日土曜日

POLUラストソング「新色」~解散してもPOLUはPOLU、その中に熊五郎は入っているのか、いないのか?~

POLUの3枚目のミニアルバムが配信リリースされたそうです。

そして、新曲のMVが公開されました。なかなかの好スタートのようです。視聴回数も伸びていくのではないでしょうか。作詞:高橋久美子さん、作曲:カキモトナオさんだそうです。POLUは、作ってもらった曲で始まり、作ってもらった曲で終わるってことですね。


前奏を聴いたとき、ボカロ曲かと思いましたよ。打ち込み伴奏でしょうかね。だからそんな気がしたのかもしれません。
分かりやすくって、ノリやすくって、未来志向で、それから「あの頃は良かったなあ」みたいな雰囲気も感じられて・・・そんなところも、(ボカロ=オタクという烙印が付けられる前の)古き良きボカロ曲を感じた理由なのかもしれません。

きっと、今度のライブでも披露してくれることと思いますが、個人的には、ペンライトを振りたい気分です。できれば、コールもかけたいところです。サビ前のメロディーなんか、「オーイング」してくれと云わんばかりじゃないですか。

しかし、それにともなって公開された写真には、蜂蜜金柑熊五郎君の姿がありません。アルバムのレコーディングにも参加していないそうです。そして、東京と徳島で開催されるPOLUのライブにも参加しないそうです。(それでいて、徳島フェスには、THE NINJAのメンバーとして参加するらしい)


どうやら熊五郎君は、1月からPOLUの活動には不参加だったようです。しかし、POLUは3月には解散することが決まっているバンドです。活動から抜けるタイミングとしては、あまりにも不自然です。本来の所属バンドの活動に専念するとしても、POLUには自分のやりたい音楽が無かったとしても、そんな今更な理由で、残り二ヶ月となった活動を抜けてしまえるものなのでしょうか。

このことについて、熊五郎君からは何の発信もないようです。(元々、発信の無い方でしたけどね)

結局のところ、活動休止宣言を出してからのPOLUは、解散以前に空中分解していたことになります。POLUの解散は、丸山純奈さんの卒業にともなうものだとばかり思っていましたが、POLUというバンドそのものが、活動の限界にきていたのかもしれません。

そして、メディア的にもPOLUは3人組のバンドだったかの扱いです。捻くれた見方かもしれませんけど、事務局からのお知らせも、熊五郎君の不参加と新サポートメンバーの紹介を同時におこなっていて、熊五郎君の除名告知のように読めてしまいます。

生粋の「あおぐみ」さんたちなら、こんなことは感じないのかもしれません。ファンと云うのは、何があってもタレントさんを信じて、肯定して、付いていけるものですから。
ただ、ライトなスタンスの僕からすると、もっとうまくやれたんではないか、って思ってしまうんです。まあ、これは今に始まったことではありませんが。


僕は、この動画が大好きでした。こんな二人が都会の路上でライブしていたらどんなに素敵だろうって思ってました。
彼女の歌声には、歩いている人を引き留める力があるし、彼にはその歌声を完璧にサポートする技量がある。この二人だったら、アイドルソングだって、バラードだって、今流行の歌だってパフォーマンスできるだろうし。日を追うにつれて、聴衆の数が増えていって・・・、そんな妄想を抱かせてくれるこの動画が大好きだったんですよ。

ということで、この話は、お終い「END」です。

ラストワンマンライブも、ラストアルバムも題名は「NEXT」でしたね。