2021年11月28日日曜日

丸山純奈「雨音」at 渋谷gee-ge.

 待ちに待った「丸山純奈」さん(すーちゃん)の配信ライブ。

すーちゃんだけがアーカイブ無しという意地悪な(?)設定は、さすが大手芸能プロダクション所属のタレントさんですね。アーカイブに置いとくと違法ダウンロードされるとでも思ったのかなあ。用事を済ませてから、ゆっくり見れば良いと思っていた僕ですから、めちゃくちゃ焦ってしまいました。どうにか都合を付けてリアタイに備えましたけど、一度聴いたら消えてしまうライブの配信料2400円は、2年8ヶ月ぶりのライブと活動再開へのご祝儀といったところでしょうか。

配信は、定刻より3分ほど遅れて、いきなり始まりました。「幾田りら」さん似のギターを抱えた女の子が歌っているんだけど、音声がおかしい。何重にもズレて聞こえてきます。再読み込みしても変わりません。もしかしたら、こういう演出なのか、なんて思っていると、どうやら歌っているのは、丸山純奈さん(すーちゃん)のようです。3年ぶりのナントカラって云っています。

慌てて、ブラウザを閉じて、もう一度立ち上げると、ようやく正常になりました。結局、僕が聴けたのは4曲。今回はオリジナル曲を6曲歌ったそうですから、最初の2曲を聞き逃したことになります。

まあ、1人だけアーカイブ無しとなっていましたから、トップバッターで出てくる可能性もあるなって考えてはいたんですけど、いきなり出てきた女の子が、あまりにも可愛かっ・・・四国音楽祭の時の雰囲気と全然違っていたものですから、すーちゃんだと思えなかったんです。

四国音楽祭の時は、無理して大人っぽく見せてた気がしたんですけど、今回は自然な感じで、18才の女の子の可愛らしさに溢れています。歌うときの表情や仕草も自然で、100倍こっちの方が良い。それにしても、幾田りらさんに似ています。デビューしたら、みんなに云われるかもしれませんけど、最初に云ったのは、僕ですからね。このブログ記事が証拠です。

流れてきたのは、打ち込み伴奏のスローバラードでした。どうやら、雨の降る夜に、失った恋を想い焦がれる歌のようです。
たまに雨に濡れ 帰りたくなる 傘をわざと忘れて
今日みたいな日は 弱くてもいいと 聞こえてきそうだ

楽曲は、好きな(?)ミュージシャンの方との共作とのことでした。歌詞は行間の深読みが必須で、サビ前のメロディーが独特に思いました。雨音を連想させるようなギターのアレンジ。特に盛り上がるとこもなく、淡々と歌っています。

この歌は そんなときに聞きたい
冷たく濡れた髪は あなたを消すため

中学生シンガーだった頃の「頑張ってる感」は影を潜めて、すーちゃんの優しい歌声が、心に届いてきます。サビのところは転調しているのかなぁ。1,2番で1回ずつしか歌わないのは勿体ないので、アルバムに収録する際は、リピートして欲しいです。

この雨音は 私の中のあなた
ここにいた ただひとつの証

mpで始まったバラードは、声を張り上げることなく、そのまま終わりました。歌うだけなら、中学生の時だって、余裕で歌えたでしょう。でも、すーちゃんは、単調な歌唱の中にも、細かい襞のように感情を込めていました。ひけらかさず、押しつけず、それは18才になった女の子の偽りのない、でも、ちょっとだけ背伸びをした想いに聞こえました。

僕は、この1曲を聴けただけで満足でした。


残りの3曲については、忘れないうちにまた。

2021年11月14日日曜日

「黒島結菜」プリンシパル ~恋する私はヒロインですか?~ (ネタバレあり)

 「プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜」は、黒島結菜さんとジャニーズWESTの小瀧望君のW主演映画である。原作は「いくえみ綾」さんの恋愛漫画「プリンシパル」。黒島さんの数少ない主演作品が、GYAO!で無料配信中ということなので、有り難く視聴させて頂いた。

公開は、2018年3月とあった。主演作品の公開順では、時をかける少女→サクラダリセット→アシガール→プリンシパルだが、物語の始まりが雪景色の札幌なので、撮影時期はアシガールよりも前かもしれない。まあ、これだけ忙しくては、大学に通う時間も無かったっていうのも分かる。沖縄生まれの黒島さんは、どんな気持ちで北海道ロケに参加していたのだろう。

それなりにちゃんと作った映画のようだが、全く話題にはならなかったようだ。認めたくないが、黒島結菜は、やはり視聴率クラッシャーなのか。

主演の2人に、「高杉真宙」君と「川栄李奈」さんを加えた4人がメインキャスト。登場人物の皆が良い人。「鈴木砂羽」さんが演じるヒロインの母親だって、ウザくて迷惑な人だけど、ちゃんと娘の事を理解して指針を与えている。舘林の母親は若者の恋路を邪魔するイヤな存在だが、一般の社会常識からすれば彼女が普通。三十路手前の娘が高校生と恋仲になったら、反対するのは当然の話。少女漫画じゃないん・・・でした。 

原作では、高校1年生から物語が始まるようだが、映画では高校2年生からになっている。それでも二十歳を超えた俳優陣には厳しいように思うが、学園ドラマとは、そういうものだから良しとしよう。男優さんの多くは、高校生の役が決まると減量すると聞いた。ストイックでないと務まらない仕事である。

描かれている期間は、高2の冬から卒業までの一年半ほど。映画では話の展開が早いので、時間の流れを感じる暇が無い。次のシーンが、いきなり数ヶ月後だったりして焦る。冒頭の雪景色とラストシーンの雪景色が、一年後の冬だと直ぐには気付かなかった。(まとめてロケしているから、同じ景色だし)コミックは7巻まであって、映画では感情描写とかエピソードとか、だいぶ割愛しているようで、不満を持っているコミックファンは多いようだ。

コミックの映像化が如何に難しいかってことなんだけど、逆に云うと、「アシガール」の映像化が、如何に良くできているのかが分かる。

エンディングテーマが Little Glee Monsterの「ギュッと」で、これが無駄に良曲。朝ドラの主題歌でも使えるんじゃないかってくらいの前向きな好曲だった。で、YouTubeで見つけたMVがこれ。この映像を見ただけで、あらすじは十分にお分かりいただけるかと思う。ドンデン返しなど皆無の王道ストーリー。巷で流行っている、お金欲しさで殺人ゲームを繰り広げるどこかの映画とは真逆の作品。つまり今の世間ではウケない。

「時かけ」から始まった主演作品群で、これだけ可愛く撮ってもらってたのにブレイクしなかったのは不思議。ファンの中核となるべき若い男どもは、水着姿がグラビアに載るような女の子にしか興味が無いってことか。

恐らく、映画を喜んで観ていたのは、ジャニヲタさんたち。けど主演のもう1人、「舘林弦」を演じたジャニーズWESTの「小瀧望」君が、歌舞伎町のホストにしか見えない。テレビで見た小瀧君は、映画とは随分違う、普通の好青年でびっくりした。原作モノだからキャラを寄せるのは仕方ないけど、もう少し自然に演じた方が良かったんじゃないかと思う。

原作にもキスシーンとか、あるのかなぁ。ジャニヲタさんから嫉妬されるのは覚悟の上だろうけど、共演が結菜ちゃんで良かった、なんてヲタさんのコメントを見ると不思議な気持ちになる。いつもながらの、ジャニヲタさんの大人の対応に感謝。嫉妬されても叩かれないのは、彼女の魅力の1つだが、女子に嫌われないことと、若い男にウケないことは、表裏一体だから複雑な気分。

ハブられても直ぐに和解したり、親の再婚で、素敵な彼氏と血のつながらない兄妹になるとか、男子生徒と10才年上の女教師との禁断(?)のプラトニックラブとか、これぞ少女漫画という設定。ストーリーが予測可能なのも少女漫画の特徴、だから安心して見てられる。「もっと自分の気持ちに正直になれよ」なんて台詞も、少女漫画の世界ならでは。

歌とダンスが苦手という黒島さんがバレエを踊るシーン、頑張っているけど未経験者のつま先立ちには無理があるかも、あっ、だから挫折という設定だったのか。ところがこのシーン、原作には無いらしい。だとしたら、ムリヤリ挿入した理由が分からない。黒島ファンへのサービス・シーンだろうか。

速川唯と芳山未羽と住友糸真が、見た目もキャラも芝居も全て同じで混乱する。足をくじいて夜の森の中を彷徨うシーンは「アシガール」の第一話。群衆をかき分けながら路面電車と併走するのは「アシガール」第三話の小荷駄組そのもの。アスパラを食べるシーンは、瓜を食べるシーンと、川栄さんと黒島さんのやりとりは、阿湖姫と唯之助のノリと同じ。恋敵になるも互いに気を遣って身をひくところも完全に「アシガール」。

川栄さんは、阿湖姫みたいなキャラよりも、こっちの方が生き生きしている。4人の中で一番お芝居が良かったのは、「国重晴歌」を演じた「川栄李奈」さんに思う。

で、黒島さんが、タイプの違うイケメン君から同時に好かれるところは「時をかける少女2016」と同じ。選ぶ相手が逆だろってツッコみたくなるのも「時かけ2016」そのものだった。あんなデリカシーの無いヤツのどこが良いんだ?(望君のことでなく、役のことです。)

それに僕が「和央」だったら、親友の姉貴で10才年上の女教師なんかより、目の前に居る黒島結菜を選ぶ。年頃の男子と女子が一つ屋根の下で暮らしていて、頭なでなで程度で終わるなんて、有り得ないだろ。

その和央を演じた「高杉真宙」君は、確か、朝ドラの出演が決まっていたのにも関わらず、アイドル俳優はイヤだといって、事務所を退社して独立したと聞いた。それって、こういう映画じゃなくって、もっと大人の芝居がしたかったってことか。爽やかな演技だったけど、これもイヤイヤ演じていたのかなあ。でも、オジさんは、望君とのキスシーンよりも、2人で見つめ合ってるこっちのシーンの方が、キュンキュンしたぞ。兎に角、この2人が醸し出す雰囲気が素敵すぎる。今回は結ばれなかったが、いつの日か、ちゃんとした(?)大人の恋の物語を共演して欲しい。「ちむどんどん」の相手役は、高杉君が良かったな。

まあ、いい歳をした大人が見るような映画でないのは確かだけど、無料だと思えば腹も立たない。原作ファンには不満もあるだろうが、話の展開もサクサク進むので、退屈することなく、楽しく見ることができた。現実離れしたストーリーだって、これからリアル社会を生きる女子には応援歌になる(?)だろうし、現代社会に疲れ果てたオジさんには癒やしになった。

全編を通して、黒島結菜さんが可愛く撮れているので、ファンだったら長編PVとして鑑賞すれば良い。まあ、他人には、絶対お勧めしないし、この映画を観たことだって内緒にしたほうが無難だろう。でも、こんな映画を、微笑ましく鑑賞できる自分って、あめでたくって、幸せなヤツに思う。

#黒島結菜 #川栄李奈 #高杉真宙 #小瀧望

2021年11月7日日曜日

「黒島結菜」のオールナイトニッポン

何十年振りかで、オールナイトニッポンを聴きましたよ。僕が、喜んで聴き始めたのは、笑福亭鶴光さんの頃ですからね。次の日に学校がありますから、聴いていたのは土曜日の深夜限定だったように思います。学生になってからも聴いていましたけど、印象に残っているのは、タモリさんの「中森明菜コーナー」でしょうか。いつやるか分からないものですから、明け方まで放送に付き合って、結局、内容にガッカリの繰り返しでした。今思えば、あれ詐欺ですよ。

オープニングの音楽って、今でもアノ曲なんですね。週末の夜とはいえ、この年齢で深夜放送をリアタイするのもツラいので、radikoで聴かせていただきました。2時間の放送といっても、CMと音楽をスキップすると、中身は半分くらいでしょうか。(スポンサーさん御免なさい)「#黒島結菜ANN」がトレンド入りしたとかSNSに出てましたけど、黒島ファンにトレンドを形成できるような勢力があったとは驚きです。

さて、ラジオのメインパーソナリティが、ほぼ初挑戦という「黒島結菜」さん。ツッコミ不在の独りパーソナリティですので、グダグダ放送になることは、ある程度予想はしてました。事前録音のようでしたが、何回も録り直したりはしないでしょうから、ほぼ生放送みたいなものだったのかなぁ。黒島さんは、緊張すると笑っちゃうタイプのようで、ひとこと話す度に笑っていましたよね。自分のコメントに、自分で照れて、自分で笑っているって感じ。ファンはカワイイって思うでしょうけど、聴いているオジサンは、疲れてしまいましたよ。

で、曲をかけてくれるんですけど、曲名紹介がカンペ丸読みの咬みまくり。ファンはカワイイって思うかもしれませんけど、辿々しく紹介されると、こちらはテンションが下がってパスしてしまいました。(radikoですからね)で、自分で選曲してないんだって思っていたら、最後の方で、好きな曲でもタイトルとか全然覚えないとの言い訳。それ言うんだったら、一曲目の時に言えよ。って云うか、6曲しかないんだから、曲名くらいちゃんと云えるようにしておけ、ですね。選曲した理由とかも言ってくれれば、ちゃんと聴いたのに・・・悲。

番組内容は、メールを読んでコメントしたり、リモートでつないでインタビューしたりって感じ。「マドレーヌ現象」とか、「赤い服着て」とかコメントが雑だったのは、事前に応えとか用意しているわけじゃないってことでしょうか。構成作家が全部書いてたんだったら、それはそれで凄いと思います。

自分の話もしてくれました。こっちの方が安心して聴けたかな。妹さんと住んでいることとか、一人旅でキューバに行ったこととか、まあ、ファンだったら、知ってるような話が多かったように思いますが、大学進学を考えたきっかけの一言が、当時のマネージャーさんだったってのは知りませんでした。それから、推薦入試で小論文のヤマが当たった話とかは、面白かったです。大学入試って、そんなものですよね。それで、人生の方向が決まったりするわけで。

暗室の実習は頑張っていたけど、写真色彩学などの単位が取れなかった話とかもありました。アシガールを収録している頃は、大学に全然通えてなかったようですからね。黒島さんは、大学4年の時に日大芸術学部を中退されたので、随分もったいないなあって思ってたんですけど、4年間では単位不足で卒業できなかったのかも知れませんね。実習だけ頑張ってるんだったら、専門学校でも同じじゃんって思いましたが、今回のラジオ出演も、「オールナイトニッポン×日藝100周年記念スペシャル特番」ですし、四月には第15回日藝賞を受賞したりと、日藝に在籍していたことが、しっかり役に立っているようで何よりです。(中退でも貰える賞ってあるんだ)

放送が進むにつれて、話し方も落ち着いてきたように思いました。何事も経験ってことでしょうか。グダグダ感は、考えを変えればヤラセ無しってことでもありますし、一般のリスナーさんはどう感じたか分かりませんけど、自然体な彼女らしさは伝わったかと思います。最後には、もっとラジオの仕事がしたいみたいなことも言ってましたので、期待しましょう。吉岡里帆さんの「LIFESTYLE COLLEGE」みたいな J-WAVE系やミュージックバード系の番組だったら、コミュニティFMで聴けるから嬉しいなぁ。

#黒島結菜ANN  #日藝100周年