2023年1月30日月曜日

「ジャンボリミッキー!レッツ・ダンス!」のお姉さんに元気をもらう

以前、YouTubeのAIが台湾チア「峮峮」の動画を送ってきた話をしたが、今度は、ジャンボリミッキーの「まゆ」お姉さんが送られてきた。重ねて断っておくが、僕は、若い女の子の動画ばかりをみているわけではないので、YouTubeのAIが、いきなし「まゆ」お姉さんの動画を勧めてきた理由は不明である。

ディズニーのキッズダンス「ジャンボリミッキー」が、流行っていることは聞いていたし、大晦日に紅白歌合戦で紹介されたのも知っている。だけど、こんなにたくさんの動画がアップされているとは思わなかった。だって、ディズニーって著作権に滅茶苦茶うるさいんじゃなかったっけ。TikTokでバズッたのがブレイクした要因だそうだから、時代も変わったものである。

再生回数の多い動画は、お姉さんメインのものだ。TDLのステージにミッキーとかミニーちゃんが登場してるのに、そっちのけでお姉さんを追っかけ撮影してるんだから凄い。時代も変わったのものである。他に、お兄さんメインの動画などもアップされていて、関連動画の総数は数え切れない。

では、早速、お姉さんメインの動画を貼り付けさせていただこう。数ある動画の中からセレクトさせていただいたのは、D系ユーチューバーさん撮影のこちら。1月3日の第1回公演とのことである。ショーの観覧席は抽選だが、第1回目だけは全席自由席らしいから、お姉さんがお目当てのヲタクどもは、開園ダッシュで席を確保しているのだろう。

「まゆ」お姉さんこと「恒木真優」さんは.、横浜出身のダンサーで、TDLのダンサーの他にジャズダンスの講師もしているらしい。インスタのフォロワー4万人というから凄い。ミニ写真集を出したこともあるとのことで、フリマサイトでは、サイン入りの物品が高額で取引されていた。

コロナ禍で「ジャンボリミッキー」が休演中だった一昨年は、横浜ベイスターズのチアリーダーをしていたとのことである。ちょうど募集があったので・・・って、応募→即採用なんだから、まあ、才能さえあれば、食いっぱぐれることは無いってことのようだ。ダンスする姿が可愛いので若く見えるが、それなりのキャリアを積んだ大人の女性に思う。

「ジャンボリミッキー!レッツ・ダンス!」は、ランドとシーの両方で公演されていて、公演時間は15分。1日に5公演しているそうだ。お兄さんお姉さんは何人かいるが、シフトは非公開なので、どのダンサーさんに当たるかは、行ってみないと分からないみたいだ。どのお姉さんも可愛いしダンスも上手だけど、パフォーマンスの質は「まゆ」お姉さんが群を抜いている。

お姉さんのアップ動画もあった。画質が粗いので、おそらく柵外から望遠で撮っていると思われる。

この日は、お姉さんのテンションが特別高かったようだ。静止画系のヲタさんによると、どの瞬間を撮っても画になっていて、15分間全くスキが無いとのことである。正にプロのパフォーマンスと云えよう。

観覧席は、立ち上がり禁止なので、踊たいのであれば立ち席でとなるらしい。以前は、子ども向けということで昼間だけの公演だったそうだが、最近は夜にも1公演あって、こちらは大人ジャンボリミッキーと云うらしい。暗い中でテンション上げて、いい大人が集団で踊っている姿は一種異様だが、夢の国の出来事なので良しとすべきであろう。

公演再開直後のテイクである。お姉さんメインというわけではないので、ステージ全体の雰囲気が分かる。

ディズニーランドには、生涯で3度行くと云われている。1度目は親に連れられて、2度目は恋人と、そして、3度目は子どもを連れてだそうだ。もし、4度目があるとすれば、それは、お姉さんに元気をもらうときだろう。

2023年1月5日木曜日

Synthesizer V AI「Mai」が凄い ~自立型ボーカロイドへの道:その6~

昨年の11月に発表された歌声合成ソフト「シンセサイザー V」の最新バージョンが、話題になっている。YouTube上にも、音声データ「Mai」に歌わせた動画が投稿されていて、それなりに盛り上がっているようだ。

昨年の10月には、同じくAI技術を搭載したボーカロイドの最新バージョン「VOCALOID6」も発表されたのだが、インパクトの大きさはシンセサイザーVの方が、はるかに勝っていると云って良いだろう。

SynthVは、上海出身の天才プログラマー「Kanru Hua(華侃如)」氏によって開発された歌声合成ソフトである。ウィキペディアの記述には、

”従来のサンプルベース歌声合成と、 DPM(拡散確率モデル)を取り込んだ人工知能による歌声合成のハイブリッド手法によるエンジンを搭載。これにより、サンプルベースのエンジンにはない自然さと、人工知能を使用しているがユーザーの介入が制限されているシンセサイザーにはない高度な制御性を両立している。”

とあった。これは期待できる。古来より、世紀の大発明というモノは、大規模なプロジェクトでなく、1人の天才によってもたらされることが多いからだ。

SynthVの最大の特徴は、AI技術による人間そっくりの歌声にある。VOCALOID6もAI機能を持っているのだが、その効果は抑え気味で、調教の入る余地を(あえて)残しているとあった。確かに、人間そっくりに歌う初音ミクなんて、逆に気持ち悪いし、調教あってのボーカロイドということなのだろう。

一方、SynthVは、ベタ打ちの完成度が極めて高く、調教の余地はほとんど無いと云われている。では、早速、視聴させていただこう。まずは、YOASOBIの「夜に駆ける」で如何だろう。      


 SynthV がヲタクに注目されている理由の1つに、最新バージョンに添付されている音声データ「AI Mai」の声質がある。この子に歌って欲しい、歌わせたいと思わせるものが彼女にはあるのだ。云い方を変えれば、Maiちゃんの歌声はヲタク好みということである。

宇多田ヒカルさんの「First Love」である。AI+調教で作られた歌声を視聴させていただこう。

初音ミクは、そのキャラクターがビジュアル的にも歌声としても確立していた。ボーカロイドがブームになった重要な要素である。つまり、初音ミクは初音ミクであり、滑舌の改良に工夫はしても、人間の歌声に寄せたり、声質に手を加える必要はなかった。

Synth Vでは、ボーカルスタイル機能を使うことにより、同じMaiでも、声質の雰囲気を大きく変えることができるそうだ。こちらは、松田聖子ちゃんのカバー作品だが、かなり聖子ちゃんが入っている。ここまでくると、コンピュータに歌わせているという感覚は、ほとんど無いと云っていいだろう。

さらに、SynthVには、充実した「AIリテイク機能」があるそうだ。これは歌の一部を指定して歌い直しをさせる機能で、「もっと感情的に」などのアバウトな指示をすれば、AIが判断して表現を変えてくるというものだ。具体的な指示を与えずに演者にダメ出しを続ける意地悪な演出家のように、何回もテキトーに歌わせて、その中からしっくりきたテイクを採用すれば良いとのことである。

SPEEDの「White Love」である。この歌、フルコーラスで聴いたの初めてだと思う。        


SynthV AI Maiの実力は恐るべしである。人間そっくりに歌うということに関しては、かなり現実的になってきたと思う。


今回は、SynthVを褒めまくったが、このことはVOCALOIDの敗北を意味しない。上海出身のKanru Hua氏が日本で起業したのは、ボカロ文化が日本で定着しているからであり、そのボカロ文化は、VOCALOIDによって培われたものだからだ。

とは云え、VOCALOIDによって発展してきた歌声合成は、SynthVの登場で大きな分岐点を迎えたのは確かである。今後、歌声合成は、演奏的なボーカロイド系と、歌唱的なSynth V系の二極化が進んでいくように思う。

目指すべき、自立型ボーカロイドの次の段階は、歌詞を理解し歌唱に反映させることであるが、歌声合成に関するAIの可能性には期待しかない。

2023年1月2日月曜日

ちょっと早いけど「紀平梨花」2022-23年シーズンを振り返る

あわよくば世界選手権出場。でなくても四大陸選手権という目標で臨んだであろう全日本選手権でしたが、SPのミスが響いて総合10位以内には入れず、代表入りは成りませんでした。まあ、相変わらず、あっちが痛いとか、こっちが痛いとか云ってますから、無理をせずにじっくり調整、休養していただきたいものです。

と云うわけで、もう大きな大会に出場することもないでしょうから、少し早いとは思いますが、今シーズンを振り返ってみたいと思います。


さて、こちらが、ジャンプの練習を再開して2週間で参戦したという「中部選手権」のジャンプ構成であります。

①3S+2T   ②2A+2T   ③2Lo   ④1A(転倒)  ⑤3S   ⑥1A+2T   ⑦2Lo

この後、グランプリシリーズに参戦することが決まっていたので、この予選さえ通過できれば、全日本の出場権をもらえることになっていたみたいです。3回転は、サルコウのみという構成。4番目は単独の2アクセルを跳ぼうとしてたんでしょうか。2トゥループを3回跳んでるってことは、最後のはノーカウントだったのかなぁ。

日本のエース、メダル候補と云われていた選手の構成としては寂しい限りでありますが、これが復活への出発点ということですね。


第2戦が「ジャパンオープン」でした。

①3S+2T  ②2A+2T  ③2Lo   ④3T  ⑤3S   ⑥2A+1Eu+2S  ⑦2Lo 

新たに3回転トゥループが入りましたね。単独のトゥループなんて、あまり見る機会がないので、何のジャンプだったのか、リピートして見直してしまいましたよ。1つジャンプが増えただけで構成がかたちになってきました。あと、後半の3連続ジャンプ、2回転でしたけど、跳べただけでも凄いなと思いました。

2つの大会を編集した動画がありましたので、貼り付けさせていただきましょう。


次に、グランプリシリーズ「スケートカナダ」に出場しました。フリースケーティングでは、3位に入る得点で、オーサコーチも「アメイジング」と喜んでいましたね。スケーティングにスピート感が戻り、ジャンプ以外は、いつもの梨花ちゃんの演技に戻ってきたようです。オーサコーチのところで良かったです。YouTubeにも動画が投稿されていますので、早速、視聴させていただきましょう。

① 3S+2T  ② 2A+1Eu+2S   ③ 3Lo  ④ 3T  ⑤ 3T+2T   ⑥ 2A   ⑦ 3S 

ここでは、新たに3回転ループが入ってきております。


GPシリーズの2戦目のフィンランド大会です。3フリップが入って、総合でも4位になり、表彰台まであと一歩であります。1番目のジャンプは、2トゥループを付けての連続ジャンプにしたかったのだと思いますが、3ループのところでリカバリーしてきましたね。「3Lo+2T」というのは、普通の試合では見られない組み合わせですから、練習なんてしてないと思うんですけど、いきなりやっても出来るんですね。

①  3S      ② 2A+1Eu+3S      ③ 3Lo     ④ 3Lo+2T       ⑤ 3F      ⑥ 2A+2T     ⑦ 3T

あとは、連続3回転ジャンプが戻ってくれば、OKですね。


で、万全を期しての「全日本」であります。こちらが、事前に提出してあった構成表です。3ルッツ1本と、3フリップ2本の構成で、実現すれば、全日本だけでなく、世界でも通用するプログラムになっていました。

① 3S+3T    ②3F+2T   ③  2A      ④  3F    ⑤  3Lz      ⑥  2A+3T+2T      ⑦  3Lo

で、こちらが、実際に演技した構成です。結局、ルッツは回避でした。

①  3S+3T    ②  3F     ③  2A       ④  3Lo+2T     ⑤  3Lo    ⑥  2A+2T+2Lo    ⑦  3S

「3S+3T」が着氷できて何より。これがSPで成功していれば四大陸選手権の代表が取れていたかと思うと、残念であります。予定表に入っていた「2A+3T+2T」の3連続ジャンプは、梨花ちゃんの演技では、見たことがないので、入れてくるのを楽しみに待ちたいと思います。あと、右足首の負担を考えると、ルッツは、今シーズンは無理かなぁ。3アクセルの方が、先に入るかもしれませんね。

如何でしたでしょうか、どれも「タイタニック」の演技なんですけど、試合ごとに、ジャンプの構成が違うのが、面白いですね。リピートとかしちゃいそうですけど、よく間違いなく出来るものです。

今回は、ジャンプの話ばかりになってしまいましたけど、動画を改めて見て感じたことは、梨花ちゃんのスケーティングの可愛らしさです。今の梨花ちゃんは、エキシビションでは、ジャンプは1つか2つしか跳ばないんですけど、それでも彼女の魅力は十分に伝わってきます。

羽生君がプロに転向してから、観客席はガラガラのようです。当日券とかたくさんありそうだから、久しぶりに応援に行こうかな。