長崎日大のライブでも演奏した、「I LOVE YOU」バンドヴァージョンだ。
この1年で歌声に厚みが出てきて、バンド伴奏の圧力にも負けない歌唱ができるようになったと思う。
僕的には、最近の熱唱気味のバラードというのは、あまり好みではないのだが、
全力で歌ってさまになるのも、若さあってのことだし、
何より、音程が正確なので、安心して聴くことができるのが有り難い。
ところが、2番にさしかかった時、それは起こった。
何を思ったのか、1番の歌詞をもう一度歌い出したのである。
2小節ほど歌ったところで、気づいたようだった。
そんな時は、途中からでも2番の歌詞を歌うしかない。
文章の意味は、つながらなくなるが、歌を止めないことが重要だからだ。
ところが、間違いに気づいたものの、その次の歌詞が出てこない。
2小節ほどハミングで誤魔化して、ようやく歌を続けることができた。
そこからは、まあ、上手く立て直すことができたのだが、さすがにショックだったようで、
歌い終えたあと、「練習したんやけど・・・」と消え入るような声で呟く。
バンさんが、フォローに入ると、「次、頑張ります!」・・・立ち直りの早さはさすがである。
まあ、ライブだから、17曲歌えば1つぐらい失敗することもあるだろうし、
歌詞覚えが悪いと云われていて、過去動画でも、歌う前から先回りして謝ってるくらいだが、
よりによって、
「この曲で歌詞を飛ばすか!?」
と叫びたいところである。アコースティックコーナーでも、譜面台に歌詞カードを置いていて、普通にガン見していたが、
そういえば、現在、育児休業中の元アイドル歌手で、
歌詞カードをガン見しながら、ライブする人がいたことを思い出した。
歌詞は飛ばしても、音は外さないところとか、妙に共通点があったりして・・・。
「丸山純奈」さんを全国に知らしめたテレビ放送の中で、最も有名なものは、
2017年12月3日にテレビ朝日で放送された、第1回「中高生制服チャンプ」であろう。
この日は、ちょうど「M1グランプリ」の放送日であった。
「M1」の放送が伸びて、CMを挟むことなく始まったのが「音楽チャンプ」で、
いきなり1回戦で純奈さんが「木蓮の涙」を歌う場面が映し出された。
つまり、M1の視聴者は、半ば強制的に「丸山純奈」の歌を聴かされたのである。
そして、決勝戦で披露されたのがクリス・ハートさんのカバー曲「I Love You」ある。
この曲は、テレビ局が指定した5つの楽曲の内の1つということだが、
これが彼女の歌唱に見事にはまることになる。
これは、1つの奇跡である。
彼女がこの楽曲を歌いこなしたことに違いはないが、
それ以上に、この曲が彼女の歌唱にドハマりだったのである。
僕は、この時の放送を偶然視聴したのだが、聴き終えた後、自分の声が上ずっていたのを覚えている。
僕は、自分でも気がつかないうちに、感動させられていたのだ。
番組テイクが公式動画として公開されると評判は拡散し、今や再生数は1000万回になろうとしている。
「YouTube動画で再生1000万回の歌姫」・・・これほどインパクトあるコピーはないだろう。
「I LOVE YOU」は、POLUとは関連は無いものの、長崎日大や、まんのう公園で歌っていたので、
今回のライブでもきっと歌ってくれると信じていた人も多いと思う。
POLUは、この夏、いくつかのフェスに出演するらしいが、
「I LOVE YOU」バンドヴァージョンをセットリストに入れる可能性は高い。
「YouTube動画で再生1000万回」の話題曲を演奏することは、主催者側の希望でもあるだろうし、
っていうか、それがあるから、出演させてもらえるようなものだからだ。
歌詞飛ばしなど許されない、圧倒的なアウェー感の中で、どんなライブになるのか楽しみである。
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