で、ディープ・パープルをやるって云うんです。僕、ディープなんとかなんて知らなかったんですけど、面白そうだし、分からないままOKしたんですよね。
で、次の日、これ聴いといてって、ディープ・パープルのライブ録音盤のLPを持ってきたんです。聴いてみたら「Burn」とか「HighwayStar」とか格好いいじゃないですか。
ということで、動画をいくつか探したんですけど、実は僕、彼らの顔をよく知らなくって、これで合っているのか、ちょっと自信ないんですけどw。では、「Smoke on the Water」貼り付けさせていただきます。
改めて聴くと凄いですね。キーボードとギターとボーカルのレベルが同じで、伴奏が全然伴奏になってないし、間奏になると、延々とアドリブが続いて自己主張だらけなんですから。
で、春休みに、隣町の楽器屋さんの上にある、貸し練習場にみんなで通って、まあ、とにかく楽しかったです。
実は僕、ピアノとかちゃんと教わったことがなくって、キーボードは完全な自己流なんですよ。だからバンド譜なんか見ても、音符通りになんて全然弾けないんです。でも、ギターコードは読めるんで、レコードで聴いたジョン・ロードの雰囲気をギターコード頼りに適当に耳コピして弾いてました。
モノマネで、韓国語っぽく聞こえるけど本当はデタラメに喋ってるって芸がありますよね。あんな感じで、デタラメなんだけどなんとなくジョン・ロードっぽく弾くんです。4連符無理だから3連符にするとか、B♭だと指が動かないから♭無視したり、でもコードは合ってるという、まあ、要するにジョン・ロードのアドリブにさらにアドリブかけて演奏したんです。
2曲目は、「HighwayStar」です。僕が誤魔化した4連符分かりますか。
こう書くと、僕がバンドのお荷物みたいに思われるかもしれませんが、僕なんてまだ良い方だったんですよw。
バンドメンバー紹介しますね。
ドラムは、音楽部の1年後輩の奴で、彼は一番まともでした。うちのバンドがどうにか体裁を保っていたのも彼のおかげだと思います。
サイドギターは、僕を誘ってくれた音楽部のリーダー。一応バンドにかける情熱は一番。音楽部員は、この2人だけで、あとは、彼が集めてきたメンバーです。
ベースは、完全にKISSのジーン・シモンズになりきっていて、パフォーマンスすることしか考えてない目立ちたがり屋。火を噴きたいとか本気で云ってました。
ボーカルは、アメリカ帰りの奴で、確かに英語は上手くて、迫力のあるボーカリストでしたけど、はっきり言ってちょっと音痴。
リードギターに至っては、全く周りに合わせられない奴でした。間奏とかでギターを弾き始めると自分の世界に入っちゃって、ドラムの音とか全然聴いてないんですよ。で、しょうがないんで、ドラムの後輩をみんなで説得して、コイツがギター弾いてるときは、みんなでコイツに合わせようってことにしたんです。
て、ここまで書いていて思ったんですけど、ギターに合わせられるドラムって凄いですよねww
文化祭に出るためのオーディションの時なんて、まず最初に音合わせしようってなったんですけど、いつまでたっても終わらないんですよ。みんな音は出しているんだけど、自分の音が合っているかどうか分からないんです。で、「もういいから、やっちまえ」ってことで、本当にノリだけのバンドでした。けど、リーダーが実行委員長に泣きついたみたいで、オーディションでは、2番の評価をもらったんです。で、1番のバンドが2日目のトリ、僕らが1日目のトリを務めることになりました。
演奏は、KISSとディープ・パープルのコピーでした。KISSは楽曲も分かりやすいし、テクニックもあまり必要としない割に格好いいので、僕らみたいな初級のバンドがコピーするには、最適でした。
オープニングは「デトロイト・ロック・シティー」続けて「ラブ・ガン」、で、ここで僕が登場、バラードの「ベス」を挟んで、「ブラック・ナイト」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「ハイウエイ・スター」って感じだったと思います。
「バーン」は練習したんですけど、難しくって無理でした、って云えばバンドのレベルもお分かりいただけるかと思いますw
それから、お小遣い出し合って、ドライアイス買ってきたんですけど、それって、素人が良くやる間違いの典型で、煙なんて出ないんですよ。
僕は、本当に気楽なつもりでバンドに参加したんですけど、それでも下手なりに真剣に取り組んでいました。授業中も机をキーボードに見立てて、指を動かしてましたしw。みんなも親に怒られながらも、夜遅くまで練習していたみたいです。
あと、実行委員さんたちが、ステージの演出を準備してくれたり、みんなを盛り上げてくれたり、ライブって多くの人に支えられてるんだって思いました。僅か数ヶ月間のできごとでしたけど、楽しい思い出を作れたし、バンドに誘ってくれたリーダーには感謝しています。
では、僕らができなかった「Burn」でお終いにします。ドラムの彼は、もちろん出来てましたけどね。
で、何で理系ヲタクの僕が、いきなりバンドに誘われたかってことですけど、これには、中学時代の伏線があったんですよ。それについては、機会がありましたらまたww
0 件のコメント:
コメントを投稿