2015年3月28日土曜日

松浦亜弥 「あなたに逢いたくて」

 松浦さんのライブには、必ず譜面台が置いてありますが、これ、結構ガン見してます。彼女は、アイドル時代から歌詞とばしで有名でしたよね。まあ、ノリで言葉を繋いでるような、つんく♂氏の詞では間違えてしまうのも無理はありませんが、持ち歌を覚えないのは困ったものですw。

 で、譜面台にあるのは、楽譜ではなく歌詞カード。どうやら彼女は楽譜を読めない(失礼しました)読まないようです。おそらくメロディーは、全て耳コピで覚えているんでしょう。そして、そっちは忘れないし、間違えない。

 そう考えると彼女のカバー曲がどことなくオリジナルの雰囲気を持っていることの理由も分かります。彼女は、オリジナルの歌唱を丸ごとインプットしている。つまり、松田聖子の「あなたに逢いたくて」という曲をカバーしているのでなく、「あなたに逢いたくてを歌っている松田聖子」をカバーしているというわけです。もちろん、そのままアウトプットしたらただの物真似ですから、松浦亜弥のフィルターを通してですけど。

   
 マニアックライブⅡで歌ったこの曲は、数ある彼女のカバーの中でも代表的なものだと思います。そして、この曲を聴いてもらった多くの人が同じ質問をするんです。「これ、松田聖子とどっちが上手いの?」って。これ、何を意味しているのかというと、比べたくなるくらい、みんなの頭の中にある聖子ちゃんのイメージと似ているってことなんですよ。実際聴き比べてみれば、全然別物なので、間違えることなどないんですが・・・。

 「オリジナルとの絶妙な距離感」彼女のカバー曲が好まれて視聴されるという現実を理解するためのキーワードの1つになるのではないかと思います。

8 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

松浦さんは持ち歌を覚えていない珍しいタイプの歌手ですね。
わたしもプロとしてどうかと思っています。

これも想像ですが、松浦さんは歌詞より曲(メロディリズム)の方を大事にしてるとかありませんか。
歌詞を表現するより曲を表現したいという感じがします。
確かに彼女は歌詞に自分が追いついた的な発言もしていますが、どうも曲の方を自分なりに解釈して楽しんでいるような感じがあります。
半音の上げ下げとかビブラートとか間の取り方とかその他いろいろ。

歌っている松田聖子をカバーしているという見方は秀逸です。
聴いてる側は知らず知らずにそう感じているのでしょうか。

「オリジナルとの絶妙な距離感」は大sansanが頻繁に言われていましたが、わたしの松浦亜弥カバーの解釈は「ふたつのオリジナル」となりますかね。
たまたま先に歌っていた人がいたが、松浦亜弥が先に歌ってもよかった、という意味で。
先にオリジナルがあって松浦亜弥カバーと比べて引き立つのではなく、松浦亜弥単独で成立しているんですね。
そんな感じがしてます。

ブログで紹介しました。
今後ともよろしくお願いします。

さんのコメント...

 オリジナルとカバーの関係について、ふくちゃんさんは、「それぞれは依存することなく独立して存在している」という考えでしたね。「並立主義」って言えばいいんでしょうか。僕は、強いて言えば「オリジナルあってのカバー」という感覚ですね。オリジナルがあって、その周りにカバーが存在する。「先行主義」っていうと上手く言い表せていないので・・・また考えときますw。

 歌詞とメロディーの関係についても改めて考えてみました。

 原稿を見ながらスピーチをしている人がいたとしたら、「しゃべることぐらい頭に入れておけよ」っていうのと、「ちゃんと正確に伝えようとしているんだな」という2つの見方がありますよね。僕は、記事の中では、おもしろ半分に前者の立場で語りましたが、ちょっと視点を変えてみました。

 彼女は、メロディーに関しては、やはり天賦の才がありますから、ふくちゃんさんのおっしゃるとおり、様々に解釈して楽しんでいると思います。
 で、それは、感覚的にできちゃうんですよね。だから彼女には楽譜なんていらないんですよ。というか、楽譜には表せないところでやっているというと格好いいかもしれません。

 一方で歌詞カードは、見たがります。本当に覚えてないというのもあるかもしれませんが、先行して歌詞を頭に入れたいのでは、と考えました。パッと1フレーズ分目に入れて、ああ次はこういう情景なんだってインプットしといて、どんな声色で歌おうかとか準備する。予め情景さえ分かっていれば、歌い方は感覚的にできますから問題ないわけです。

 これも何回もいいますけど、彼女の魅力の1つは、2番の歌い方です。並の歌手は、1番も2番も同じなんですよ。ただ歌っている言葉が違うだけで・・・。情景によって歌い分ける、そのための歌詞カードなのかなと好意的に考えてみました。でも、ベテランの演歌歌手ならば、こういうことも何も見なくてもできるのでしょうけどねwww。

 実は、オリジナルとカバーの件のように、僕は、ふくちゃんさんと意見が異なっていることが嬉しいんです。で、意見を出してもらって、さらに自分の意見を深めていって、こういうことができるのって、貴重なことだと思ってます。

Unknown さんのコメント...

すみません。
先ほど投稿したコメントが中途半端な表示になってしまい削除しました。
もう一度書きます。


松浦亜弥にいつも感心するのはこの感覚的に出来てしまう才能なんですね。
ほんと天賦の才です。
彼女の歌うことのセンスは生まれ持ってきたもので、努力もあるでしょうが努力だけでは到達しないものを感じます。

2番の歌い方ですが、彼女にとっては1番2番の区別はないのかもしれませんね。
たまたま1番が先で2番が後ろになってるだけで、どちらがメインの歌い方というより両方の歌い方が歌詞との連携で出来るということかも。

歌詞カードを見出したのはライブハウスのような小会場で歌い始めてからで、座って歌うスタイルを取り入れてたのと同時ですよね。
単にラクしようとしてるだけだったりして(笑)

しかし、この才能を今感じることが出来ないのが残念で仕方がないです。
また来ます。

さんのコメント...

確かに1番2番というよりは、単純に歌詞に合わせて歌っているだけなのでしょう。
情況によって歌い分ける、これが彼女の最大の魅力ですね。
だから「さとうきび畑」みたいに延々と続く歌も飽きずに聴いていられるのかなってwww。
言葉で言えば簡単そうですが・・・。

Unknown さんのコメント...

この'歌う人をカバーする'というのは、まさにその通りだと思います。
この歌は、声帯の使い方が少し聖子ちゃんぽいですよね。
似てると言えば、'水色の雨'は、思わず笑ってしまいました。
楽譜が読めなくて、オリジナルを聴いて覚えるから自然とそうなってしまう?いえいえ、オリジナルへの敬意があってそうしているのでしょう。
原曲のイメージを残しながら、自分の歌にまで落とし込んでいるのは、皆さんも認めているところです。
プリプリの曲などのように、本人が歌うより良い曲になる事も多々ありますよね。(失礼!m(_ _)m)
オリジナルへの思い入れがあって、それを尊重しながら自分の歌にまで落とし込む。それは、並み大抵の歌手では不可能です。
彼女の場合、本当に自分がその曲を好きになって、そしてオリジナルへの敬愛を込めて歌い、その思いが強いほど曲に深みが増すのではないか。そんな風に考えます。

ところで楽譜が読めない、というのは俄かには信じられないですなぁ。
あれだけ周囲と合わせたり、「おっ、そんな音階だったんだ」と思わせる事もあったので、しっかり譜面で確認しているのだと思っていました。
本番で譜面だと、曲の途中でめくらないといけないこともあるので、歌詞カードにしているのではないでしょうか。
どうかなぁ〜。

さんのコメント...

 ノラ・ジョーンズのカバーもPVのテイクを聴いて覚えたんだろうなと分かるような雰囲気があります。何となく似るんですよね。楽譜に表せないようなところまで。
 だから僕は、彼女は聴いて覚える、というか聴くだけで覚えられるんじゃないかと思っているんです。 キーなんかも出だしの音が分かれば後は自然と歌えるみたいですし。
 ただ、今後は、楽譜が読めないと言うと語弊がありますので、「楽譜が必要でない」と表現したいと思いますww。彼女の才能に対する褒め言葉です。
 ご本人にしてみれば大きなお世話なんでしょうが、何にも無い中で、ファンとしてのテンションを保つためですから多少の妄想と失言は、お許し願いたいところでございますwww

Unknown さんのコメント...

いえいえ、こうした会話が出来るのも大sansanさんのブログがあっての事なので、大変感謝しています。
誤解を恐れず、どんどん妄想を広げて下さい。
毎回、楽しみにしています。
絡める時には、どうぞ絡まさせて下さい。
宜しくお願いいたします。

さんのコメント...

そうですね、
ご本人も当分出てくることもなさそうですので、こっちはこっちで楽しくやりましょうww