2015年3月24日火曜日

初音ミク「メルト」と黒田晃年

 メルト。

  初音ミクによる最初のJ-POPヒット曲。初音ミクのキャラクターに依存しない、普通の楽曲の成功は、その後のN次創作や「歌ってみた」動画を誘発し、「メルトショック」と呼ばれる現象を引き起こします。初音ミクは、特殊ではなく、一人?のシンガーとして、扱って良いんだということを示した記念すべき1曲です。

 ・・と、ミクを誕生から順に見てきたファンにすればそういうことでしょうが、新参者で、逆に歴史を辿っている僕にとっては、キャラクターソングというジャンルが成立したという、そっちの方が凄いと思いますww。でも、ミクにとって「メルト」が大切な曲であることに変わりはありません。

 で、いくつかのテイクの中で選ぶとすれば、やはり、2010年3月9日、Zepp Tokyoでしょうね。視聴回数も140万回を越え、定番中の定番です。ミクのライブを紹介するときにもよく使われていますが、アレンジとしては、変則的というか・・・、メルトの間奏ってこんなでしたっけ?


 アンコール曲で、アドリブ入れまくり。でもこれが本物のライブの醍醐味なんですよね。昔、ディープパープルのライブ録音盤のアルバムを聴いた後でスタジオ録音盤を聴いたとき、そのあまりの物足りなさにがっかりした記憶があります。
 
 注目は何と云ってもギタリスト黒田晃年氏。スタジオミュージシャン、そして、「メルト」を別物にしてしまった張本人ですw。デモ演奏の動画がありました。


 さすがですね。2010年のライブが伝説のライブと呼ばれる所以です。インタビュー記事によると、子どもの頃から、バンドよりも技術だけで勝負できるスタジオミュージシャンになりたいと思っていたそうです。松浦さんのライブでバンマスを務める菊池真義氏もそうなんですが、こういう一流のミュージシャンが支えてくれるからこそ,ライブのレベルが保てるのでしょう。

 初音ミクは、コンピュータミュージックです。ですから全てをコンピュータに任せても良かったはずです。でも、初音ミクのライブが生バンド伴奏だったからこそ、僕はライブに行こうと思ったんです。
彼らがいなければミクのライブは、ただのイベントになっていたことでしょう。

インタビュー記事です。

僕にとって音楽学校は仕事につなげてくれた師匠と出会った場所

初音ミク関係無しでライブに行きたくなりましたw。

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