2015年3月22日日曜日

初音ミク Tell Your World

 ライブ動画派の僕としては、異例なことですがw、貼り付けさせていただいたのはMVです。
とても良くできています。この4分間のMVは初音ミクのPVでもあり、初音ミクとは何かという問いに、明快に答えています。


 この曲を初めて聞いたのは、もちろんグーグルのCMソングとしてでした。最初、初音ミクだとは思わなくて、人間の歌手が声を加工しているんだと思ってましたw。一度聞いただけで忘れないフレーズ、歌詞もGoogle Chromeにぴったりで、良くできたCMソングだなあと感心したのを覚えています。

 最後のEveryone Creatorという言葉が全てを表していると思いますが、初音ミクが出てからの2・3年は、多くの者がこの言葉を信じていたし、少なくとも、信じてみようかなという気分になっていたと思います。

 実は遠い昔、同じような気分にさせてくれた時期がありました。ヤマハポピュラーソングコンテストです。このアマチュアが出場する自作自演のコンテストは、多くのアーチストを世に送り出しました。中島みゆき、長渕剛、チャゲ&飛鳥、千住明・・・。でも、全然敷居が高くなくて、僕の住んでいる小さな町だって、地区予選のそのまた地区予選がありましたから、本当に誰でも出場できたんです。

 でもやっぱり、上に行くには、それなりの歌唱力や演奏技能が必要でしたし、第一、人前で歌う度胸がなくては始まりません。初音ミクが画期的だったのは、それらを彼女が肩代わりしてくれたからです。
 熱い想いがあって、気の利いたフレーズを思い浮かべることができたなら、彼女が歌い、作曲支援ソフトが伴奏を付けてくれる。ニコニコ動画に投稿すれば、聴いてくれて、評価してくれる奴らがいる。さらには画を付ける奴、歌う奴、踊る奴、歌詞を深読みして小説を書く奴まで・・・、多くのヲタクたちが夢を見たのも当然のことです。
 
 現在、ボカロPと呼ばれる彼らだって、ミクがいなければ、ただの「音楽が好きなヲタクのお兄ちゃん」として一生を過ごしたかもしれません。ですから、謳い文句は少なくとも嘘ではなかったんです。Everyoneというわけにはいかなかったけれど・・・。

            

 で、やっぱりライブ動画も、ということで選んだのはこれ。決め手は、ベトナム語の字幕がついていること。世界中のヲタクたちが日本語のミクの歌を聴いて、それぞれの母国語の字幕を付けているんです。そして、ローマ字のカラオケ字幕を使って、日本語で歌っている。
 素敵なことだと思いませんか。

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