2015年8月19日水曜日

「なごり雪」 松浦亜弥VSイルカさん

 今回、投稿させていただくのは、松浦亜弥さんが2004年にカバーした「なごり雪」についてです。このカバーは、「FS5:卒業」に収録されていますが、YouTubeの動画は、なんと視聴回数100万回を越えています。僕がファンになったときには、すでに視聴回数は50万を越えていて、数ある動画の中でも突出して多かった記憶があります。検索結果と再生の循環が上手くかみ合っていたんでしょうか。
 歌の方は、松浦亜弥さんとしては、特別素晴らしいテイクとも思えないんですけど。高評価率はかなり高くて、他のアーティストさんのカバーと比べても、評判は良いようです。

 松浦亜弥さんは、それ以前の「FOLK SONGS 2」にも参加していて、こちらでは、「ひこうき雲」「神田川」「長い間」そして前回投稿させていただいた「さとうきび畑」を担当していますね。僕的には、余計な感情など出さず(出せず)に、淡々と丁寧に歌っている、「2」の方が好みなんですが。

 では、100万回越えの歌唱を貼り付けさせていただきますが、この曲って、ライブで歌ったことってあるんでしょうか。


 「なごり雪」は、当時「かぐや姫」のメンバーであった「伊勢正三」氏の作品です。程なくして、かぐや姫は解散してしまいますが、その後、かぐや姫のアルバムの中に入っていたこの曲を「イルカ」さんがカバー、シングルカットして発表しました。イルカさんが歌うことになったのは、かぐや姫の楽曲としてすでに発表したものを、解散後に自分(風)の楽曲としてシングルカットすることに伊勢氏が難色を示したからだと云われています。
 僕は、そんな経緯は知る由もなく、しかも、かぐや姫の方を先に聴いてしまってたので、イルカさんのカバーに対しては反発を覚えたものでした。まあ、反抗期だったんでww
 
 その後、いろいろな人がカバーしましたけど、結局、イルカさんのカバーが一番売れたし、評価も高かったようです。なごり雪は「男歌」ですけど、イルカさんが広く受け入れられたのは、彼女が女子力で勝負するタイプでなかったからだと思います。

 ところで、「なごり雪」って伊勢正三氏の造語だそうですけど、ご存じでしたか。
  僭越ながら「なごり雪」を解説させていただきますと「3月の卒業式の頃に首都圏に降る雪を表す。雪の季節の終わりを表すとともに、別れを惜しむ「名残惜しい」との掛詞でもある。同名の歌のヒットにより、広く知られることとなり、2013年に日本気象協会が選定した「季節のことば36選」で、3月のことばの一つに選ばれた。」って、こんな感じでいかがでしょうか。

 ここで御本家のテイクをと思ったんですけど、伊勢氏は、声帯を痛められた影響か、近年、歌い方がかなりイヤラしくなってしまい、ちょっと幻滅気味(ファンの方ゴメンナサイ)なんで、やっぱりイルカさんのテイクを貼り付けさせていただきます。


 伊勢正三氏のもう一つの傑作「22歳の別れ」が「なごり雪」と対になっているのは、有名な話ですね。全く同じシチュエーションで、この両曲に出てくる登場人物は、同一だと言われています。でも、当時は、圧倒的に「22歳の別れ」の方が売れたようです。
 
 先程、伊勢氏に対して大変失礼な物言いをいたしましたので、このテイクを貼り付けさせていただくことによってお詫びとさせていただきます。


 これこれ、このスリーフィンガーですよ。以前NSPの記事で、中学生の時に組んだバンドの話をさせていただきましたけど、当時は、この曲をやるために集まったっていう感じだったんですよ。
 
 何の記事かわからくなくなっちゃいましたね。ここで、「22歳の別れ」を松浦さんかカバーしてくれてたら、最高の終わり方だったんですけど・・・・・w

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

私はなごり雪はイルカさんの曲というイメージです。それ以前の経緯をよく知りませんでしたので。

少し私の年代ではピンと来ないようです。ちなみにピンクレディーや王貞治氏の現役の姿を辛うじて目にしている年代です。
ちなみに22歳の別れは高校のときの合唱際で歌いました。良い曲ですね。

この記事を見て思うのは、当時の歌謡曲は単純な旋律や歌詞のものが多いながらとても奥深く長く人々の心にとどまるものが多いことですね。だからそうだともいえますね。
私もいつの間にか最近の若い人の好む曲は苦手になってました。
中学高校の頃は部屋にTVが無かったので、必然的にFMラジオを聴いていて、その頃の楽曲はなじみのあるものが多いですが、社会人になってから段々ヒット曲というのに疎遠になっていきましたね。
まずラップとかああいうのが受けるようになった頃から全くダメになりました。もちろん今全盛のアイドルグループも然りです。

そんな中で松浦亜弥さんがいいと思えるのは、正統派で歌謡曲の要素が濃く感じられるからという風に自分の中では解釈してます。

さんのコメント...

「歌謡曲」ですよね。
今では、死語になりつつあるように思います。

当時だって、大人たちは「最近の若い者の歌は・・・」なんて云ってましたし、
僕らも「演歌なんてどこがいいんだ」なんて云ってました。
それでも、1つの歌がヒットすれば、大人も子どもも、みんな知っていましたから、
何だかんだ云いながらも、「歌謡曲」というジャンルで、
みんなが共有していたように思います。
だからこそ、昭和の名曲集なんて企画が成立するんですよね。

合唱の件ですが、
「あの素晴らしい愛をもう一度」みたいな曲なら分かります・
「なごり雪」も理解できます。
でも、四畳半フォークの典型ともいえる
「22才の別れ」が合唱曲になっているのは、知りませんでしたw