で、僕が此所で取り上げるのは、先日、地上波で放送された映画「永遠の0」についてです。この映画については、絶賛する人がいる一方で、特攻を美化しているという批判もあります。まあ、それも此所では関係のないことです。
第一、「宮部久蔵」は架空の人物ですし、実際、こんな零戦パイロットがいたとも思えません。緒戦時に本気で空戦をしなかったという設定にも無理があります。それでは零戦乗りになる動機が分かりません。「永遠の0」は良くできた映画です。但し史実に取材していますが、事実ではありません。おっといけませんね。此所は、そういう話をする場では、ありませんでした。
ぼくが、此所でこだわりたいのは、ヲタク心を揺さぶる、その制作技術に関してなんですよ。
冒頭のシーンでもあり、ラストシーンにもなった、特攻の場面です。
特攻初期の頃ならともかく、米軍の防空網をかいくぐって、ここまで、たどり着くというだけで凄い腕前です。高射砲弾が炸裂している描写があります。米軍がVT信管「マジック・ヒューズ」をつけた高射砲弾を水平に撃つことが現実にあったかどうかは別として、砲弾の破片が海面に飛び散るシーンなど、映像描写としては良くできていると思います。
航空母艦「赤城」のVFXメイキング動画です。煙突から出る煙など、映画のシーンを見て、良くできているなあと感心したんですが、こんなふうに作っていたんですね。僕が子どもの頃の、怪獣映画の延長線上にある、飛行機をピアノ線で吊していた、特撮戦争映画とは、エラい違いです。
では、主題歌をVFX・・・でなくって、Virtual Singerの初音ミクに歌ってもらいます。
で、ミクに歌わせた理由なんですけど、僕は、サザンよりこっちの方が泣けるからです。初音ミクは、平和ぼけの産物です。日本が豊かで平和でお気楽な国であることの象徴です。僕らが平和に暮らすことが、彼らの思いに応えていることになると考えるからです。
同じボカロPさんが作った「Append Dark」版もあって、どっちにしようか迷ったんですけど、こっちにしました。感情込めて歌う「Dark」版より、何も知らずに、ただただ可愛く歌っている「Standard」版の方が、かえって心に響いたものですから。
ミクの歌は特攻隊を冒涜しているとでも・・・おっといけませんね。此所は、そういう話をする場ではありませんでした。
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