情熱大陸で、AKB48の渡辺麻友さんの特集をしていました。僕は今まで、AKBについて関心はなかったのですが、トップアイドルの素顔みたいな感じで、興味深く視聴させて頂きました。ネットでもかなり話題になっているようです。番組は、とても良くできていて、渡辺麻友さんの好感度は、確実にアップしたと思います。僕は、彼女のことを詳しく知っているわけではありませんから、偉そうなことは言えないんですけど、番組を見ていて感じたことをツラツラと書かせていただきます。
渡辺麻友さんの愛称は「まゆゆ」ですよね。最後の文字を重ねる愛称の付け方は、「あやや」が最初だと聞きました。それからもう一つ、彼女も「アイドルサイボーグ」と呼ばれているそうです。渡辺麻友さんと松浦亜弥さん、タレントのタイプとしては、正反対とも思える2人が、意外なところで共通項をもっていたんですね。
常にカメラを向けられている生活。撮られていると感じた瞬間に自分が最も可愛く映る角度に反射的にポーズを取る。レンズの動きで、引きか寄りかも分かると言っていました。カメラが彼女の足に向けられた瞬間、彼女は、さっと足の指を隠しました。ネールがしてありませんでしたから。
そういえば、松浦亜弥さんも、同じようなことを言っていました。反射的に口角が上がるとか。上目遣いでカメラを見る癖がついていたようですし、それから、撮らせていたのは、顔の右側でしたっけ?
渡辺麻友さんが番組内で話していた数々のコメント。多くは、誰かが云っていて、どこかで聞いたことのあるような言葉でしたが、現在のトップアイドルである彼女が言うと、やはり重みがあります。
「AKBは、努力した者が報われるところではない。」名言だと思いますよ。人一倍努力したと自負できる者だけが言える言葉です。
「アイドルサイボーグ」という称号には、典型的なアイドル像を演出している子という意味が込められていると思います。ただ、「あやや」がそれに加えて、ステージで見せる、どれだけ動き回っても決して音を外さないなどの、人並み外れた才能に対する畏怖の念が込められていたのに対して、「まゆゆ」には、そういう+αの部分があるようには思えません。
渡辺麻友は、「アイドルサイボーグ」になることで、AKBで勝ち残ってきました。というか、これといった才能を持ち合わせていない彼女が勝ち残るためには、「アイドルサイボーグ」になるしかなかったと言った方がいいかもしれません。
番組の最後に「生まれ変わってもアイドルになりたいか?」という質問がありました。十代の彼女だったら「なりたい」と言っていたでしょう。それが世間が求めている言葉だからです。松浦さんは、もちろん「No!」と即答するでしょうね。でも、彼女は「なりたくない」と言う代わりに「猫になりたい」と言いました。この辺のさりげない配慮が彼女の素敵なところだと思います。
実は僕、この質問を聞いた瞬間に「猫って言うかも」って思ったんです。そしたらビンゴだったんで自分でもびっくりしましたw。番組では、「猫」という回答をいかにもアイドルらしいと結論づけていましたが、僕は、別な感想を持ちました。彼女は、猫について「自由気ままでいい」みたいなことをいっていましたが、もう一つあります。それは、「猫は人に好かれるための努力をしない」ということです。
彼女は、自分自身と自分が置かれている状況を冷静に見つめていました。アイドルとして自分に期待されていることを理解し、ストイックにその要求に応えていました。
渡辺麻友さんは、僕が考えていたよりもずっと大人の女性でした。
そして、ちょっと疲れていました。
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