「(They Long To Be)Close To You」は、直訳すると「みんな(私も)あなたのそばにいたい。」だと思いますが、それを「遙かなる影」と訳すセンスってどう評価すればいいんでしょうかね。今だったら、原題のままでリリースするでしょうけど、昔は、庶民が英語を知らないのをいいことに、何となく曲のイメージに合った、売れそうな邦題を勝手に付けてたということでしょうかw。
「カーペンターズ」「ビートルズ」「サイモン&ガーファンクル」。アニメ主題歌と昭和歌謡と文部省唱歌しか知らなかった僕にとって、彼らたちとの出会いは衝撃でした。特に万人受けという点では、カーペンターズに優るアーティストはいなかったと思います。
カーペンターズの代表曲は、「イエスタデイ・ワンス・モア」「トップ・オブ・ザ・ワールド」となるでしょうが、この「遙かなる影」も、彼らによって更なる魅力を与えられた楽曲です。バート・バカラックの名曲を、子どもだった僕にも分かりやすいようにアレンジしてくれたのが彼らでしたから。
では、貼り付けさせていただきます。日曜日の午後に聴くと泣きそうになりますよ。
この曲が大ヒットしたのは、カレンの魅力ある低音とリチャードの編曲によるところが大きいですよね。低音で勝負できる女声がいかに最強か分かります。あと、やっぱりドラムを叩いてこそのカレンですねww
次は一転して、ボーカロイド巡音ルカEngによる「Close To You」MMD動画です。オタクによるボカロ技術もここまできたかって感じです。コーラスの付け方が秀逸です。ボカロ嫌いの方も、騙されたと思って是非ww
製作者さんのカーペンターズ愛があふれた作品だと思います。原曲をリスペクトしつつ、ルカの魅力も伝わってきます。この曲、本当にたくさんの人間のアーティストにカバーされていますけど、決してそれらに劣ることのないテイクだと思いますよ。
もう1つ、ボーカロイド「AVANNA」によるテイクです。AVANNAは、英語版VOCALOID3のライブラリで、ポップ・ミュージックとケルト・ミュージックが得意ジャンルとありました。ケルト音楽ってかなりマニアックかと思いましたら、結構ファンもいるみたいです。そういえば、日本を席巻したハロウィンだって、元々は、ケルト人のお祭りでしたね。
今回は、残念ながら初音ミクのテイクは見つけられませんでしたが、ミクは声がかなり幼いので、原曲の雰囲気とは、かけ離れたカバーになってしまうでしょうね。それはそれで、面白そうですけど。
1980年代になると、彼らの音楽性も行き詰まりを見せはじめ、兄は睡眠薬依存症、妹は摂食障害に苦しむことになります。彼らが、兄妹という微妙な人間関係だったことも、問題を複雑にしていたと思います。
カレンが32歳の若さで亡くなった頃には、僕はもうカーペンターズから卒業していました。っていうか、卒業した気になっていました。
当時は、摂食障害なんてあまり知られていませんでしたから、「そんなことで人間って死ぬんだ」って云うのが正直な感想でした。「そんなことで死ぬなんてバカな奴」とも思いました。
けれど、久しぶりに聴いていたら、いろいろな想いが巡ってきて、泣きそうになりました。何を今更・・・ですよね。
4 件のコメント:
この頃の洋楽には目がない私なので
思わず飛びつきました。
洋楽のボカロは、
(今回の作品がハイレベルなのかもしれませんが)意外なほど
違和感なく聴けますね。
やはり、日本語の場合
発音とか抑揚などで
一般の人は、まだまだボカロに違和感を覚えることは多いと思いますが
その点、外国語の場合
そういった発音とかが耳に馴染んでいないので
機械的な処理であっても違和感が少なく聴こえます。
これはこれで新しい種類の音楽として耳に入ってきます。
「遥かなる影」は、私がリアルタイムで洋楽に目覚めた曲です。
もし”あなたの一番好きな曲を書きなさい"という質問を受けたとしたら
真っ先に浮かんでくるのが、この曲です。
この曲のことを丁寧に書いて頂き
私も嬉しいです。
ボーカロイドの最大の問題点は、滑舌の悪さですが、
確かに、英語の歌だと、あまり気にならないような気がします。
もっとも、あちらの人が聴けば、気になるのかもしれませんけど。
僕が、この曲を知ったのは、
カーペンターズが発表した1970年より、少し後になってからだと思いますが、
子どもだった僕にとっても、
この世にこんな素敵な音楽があったのかって云うくらい、
この曲との出会いは、衝撃的でした。
バート・バカラックだと、こんなのも見つけました。
初音ミクの「雨に濡れても」です。
https://www.youtube.com/watch?v=VLMBtmRYw-I
ダメですかねww
カーペンタースにビートルズ、わたしも通って来た道です。
この記事を読んで懐かしさのあまりベスト盤を引っ張り出して聴いてしまいました。ああ、懐かしい~~。
わたしは「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)」を推しときます。雨の日に聴いたら泣きますよ(笑)
あと「Only Yesterday」の出だしのカレンの低音なんかも素敵ですよね、圧倒されます。
「見つめあう恋(There's a Kind of Hush)」、「悲しき慕情(Breaking Up Is Hard to Do)」、「ふたりのラブ・ソング(All You Get From Love Is A Love Song)」なんぞも外せませんな。
カーペンターズはやっぱり歌に行き詰まったのですか? わたしもほどほどに他に目が移って行ったので最後の方は分からないのですが、カレンの拒食症でガリガリの姿を見た時はショックでしたね、何でこんなことにって。
この後リチャードは確か日本に来て第二のカレン?か何かで日本の歌手と歌ってましたよね。誰でしたっけ??知ってる歌手だったような気がしますが(調べるのが邪魔くさくってm(__)m)。
わたしの当時の友達などはこんな甘ったるい歌の何がエエねんとバカにされもしましたが、ワイはこの甘ったるいんが好きなんじゃあ~とか思いながら陰で聴いていました(笑)
やはり今でもメロディアスな楽曲を好むのはカーペンターズの影響があるのかも知れませんね。
あああ~~~、懐かしい~~~~。
「雨の日と月曜日は」了解しましたw
聴いていると、何か自分が悪いことをしてしまったような気分になって、切なくなりますね。
どの曲も、題名を見ただけでは、ピンとこなかったんですが、
聴けば、ああこの曲かって、すぐに分かりましたよ。
やっぱり70年代の曲って体に染みついちゃっているんでしょうか。
どんなグループだって10年もやっていれば、何かしら行き詰まりますしね。
飽きられてもきますし。
カレンは、初めの頃は、兄が云ったとおりにやっていれば良かったんですが、
いつまでもそういうわけにもいきませんからね。
もめると、兄妹って他人以上に始末悪いじゃないですか。
夫婦とも違うし。
あと、世界的大スターになるにしては、
この兄妹は、繊細な心の持ち主だったのかも知れません。
それから、確かに、甘ったるいという評価もありましたね。
アイドルとは云いませんが、あまりにもポピュラーだったんで、
アーティストとしての実力が過小評価されてしまう傾向もあったようです。
でも、今、振り返えると、彼らの偉大さがよく分かります。
あと、失ってしまったものの大きさもです。
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