2021年5月1日土曜日

令和に語る「高田みづえ」の魅力 「硝子坂」「私はピアノ」「ガラスの花」(再編集)

 「高田みづえ」は、不思議な歌手でした。演歌歌手のようでいて、アイドル歌手のようでいて、これからって時に相撲取りと結婚して、いきなり引退しちゃったんですから。現役8年間で紅白出場7回。今は、角界でも名門中の名門「二所ノ関」部屋のおかみさんです。

 その「高田みづえ」さんが、NHKの音楽番組「第47回思い出のメロディー」に生出演し、30年ぶりにステージに立ったのは、今から6年前のことです。NHKは数年前からオファーを出していたとのことですが、1回限りということで実現したとありました。それまでも、部屋のおかみさんとして、相撲部屋でのイベントでは歌ったこともあったそうで、YouTubeには、関取「松鳳山」の結婚披露宴の余興で、「そんなヒロシに騙されて」の替え歌を披露している動画があります。

二所ノ関部屋のおかみさんの歌唱です。

こちらは、紅白歌合戦に初出場したのテイクになります。佐良直美さんが紅組の司会だったんですね。周りのお姉様方の顔ぶれが凄すぎます。

17歳で演歌系アイドル歌手としてデビューした「高田みづえ」さんは、デビュー曲「硝子坂」がヒット、その年の紅白にも出場し、順調な歌手人生をスタートさせました。ところが3年後に彼女は紅白に落選してしまいます。20歳になった時、歌手としての新たなスタイルを求めてリリースしたのが「私はピアノ」でした。そして、これが最大のヒット曲になります。

以前にも貼り付けさせていただきましたが、僕的なベストテイクがこちら。登場してきた時に、有線マイクのコードが引っかかって笑う仕草が何とも良いでしょ。大人になった可愛らしさ、清廉さ、どこまでも素直で嫌みのない歌唱、ここに「高田みづえ」の魅力が全て詰まっていると思います。

「私はピアノ」は、1980年に桑田佳祐氏が奥様の原由子さんのために作った曲でした。桑田氏は、当時から他人に楽曲提供をしなかったので、カバーという形でリリースするのですが、別の歌手が唄うことになっていたのを事務所の力で強引に手に入れたとか・・・。

YouTubeには、想い出のメロディーで歌った「私はピアノ」のテイク動画が2つ投稿されています。再生回数の多い方は、熱心なファンが編集したと思われる素敵な動画ですが、CD音源を合わせた、いわゆる口パク動画ですので、ご注意を。

YouTube上には、たくさんのテイクがアップされています。もう1つ貼り付けさせていただくのは、高速ヴァージョンとでも云うべきテイク。みづえさんは、ドリフの「8時だよ全員集合!」にもよく出演して、体当たりなコントを披露していました。生放送のバラエティ番組では、時間が押していることが多く、こんなふうに、歌のコーナーに巻きを入れて調節していたようです。

歌い終わった後の苦笑い。生バンド伴奏ならではですよね。

NHKの最後のステージからも、6年が経とうとしています。このステージの2年後に、親方は大きな怪我をされますが、部屋を束ねて奮闘するみづえさんの姿が話題になりました。長女でタレントの「アイリ」さんは、現在ユーチューバーの活動もしていて、相撲部屋の様子を発信していますが、動画の端にみづえさんが写ることもあるそうです。まあ、部屋で預かる多くの力士のことを考えると、この先、ステージに立つことは無いかと思います。

お終いは、「ガラスの花」でいかがでしょうか。1982年のリリースで、作詞・作曲は「谷村新司」さん。歌手「高田みづえ」が、もっとも充実していた頃の歌唱に思います。(若島津関と交際を始めた頃かな)YouTubeへのリンクになります。


#高田みづえ   #私はピアノ  #二所ノ関部屋

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