何年前のことだろうか。深夜にテレビをつけていたら、NHKでいきなりコント番組が始まった。NHKのニュース番組風なオープニングだったので、最初は、臨時ニュースでも始まったのかと思った。それが、「サラリーマンNEO」との出会いだった。サラリーマン体操とか、沢村一樹氏のセクシー部長とかが面白かったけど、この番組、めちゃくちゃ面白い時と、全然面白くない時があった。(どちらかと云うと面白くない時が多かったような・・・)
それは、内村さんの「LIFE!~人生に捧げるコント~」に受け継がれても同じだった。おおよその傾向として、キャラクターものは、面白いんだけど、シナリオに頼ったコントは面白くなかった。
コントって、そんなものかもしれない。ドリフの「8時だよ全員集合」だって、吉本新喜劇だって、ストーリーで笑わせているというよりも、お約束のギャグや、お馴染みのキャラクターがあればこそだ。馬鹿笑いすることだけが、コントの楽しみ方ではないのは分かっているつもりだけど、シナリオに頼ったコントはつまらなくて、キャラクターものは笑えた。ウッチャンが頑張りすぎると面白くなくなる傾向はあったけど、パロディーのクオリティーは高かった。まあ、国民から徴収した受信料を使って、視聴率を気にせずに遊んでいるんだから、こんな楽しい仕事はないだろう。
そもそも、コントとコメディーの違いって何だろう。ググってみたら、芸人がやるのがコントで、俳優がやるとコメディー。脚本があるのがコメディーで、脚本の存在を感じさせないのがコント。長いのがコメディーで、短いのがコント。などとあった。だとすると、脚本有り有りの「雑音」は、ショート・コメディーってことか。
コント(ショート・コメディー)で一番難しいなぁと思うのは、オチをつけた後の終わり方だ。漫才だったら、「もうええわ」とか「いい加減にしろ」って云って、打ち切ってしまえば良いし、落語は洒落た一言で終われるんだけど、コントはどうだろう。
LIFE!の場合、たいていのコントは、内村さんのボケで終わることが多い。「雑音」もそうだった。「雑音」のオチは、いきなり「お父さん」って云っちゃったことだったけど、それを受けて、うっちゃんが、コップを持つ手を震わせるというボケと、笑いを堪えきれない黒島さんで終わっていた。これが昭和の「志村けん」と「髙田みづえ」のコントだったら、口に含んだ水をぶっかけているはずだ。LIFE!のストーリー系のコントが物足りなく思えてしまうのは、僕らが、子どもの頃に、タライが頭の上に落ちてくるコントばかりを見て育ったからかもしれない。
LIFE!は見てるけど、黒島結菜は知らない、っていう視聴者層(居るのかなぁ)に、彼女を知ってもらえたってのが、良かったところかな。
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