クイーンが1975年に発表した、楽曲の方の「ボヘミアン・ラプソディ」も、公式PVの視聴回数が7億2千万回を越えました。音楽チャートでも、クイーンの楽曲が十何年ぶりかでベスト10入りしたとか、凄いですね。
実は、クイーンって、オフィシャルも含めてYouTube上に動画が豊富にあるんですよ。それでも、CDは売れまくり、映画は大ヒットですからね。クイーンが廃れることなく、若い世代にも影響を与え続けているのは、YouTubeの存在が大きいと思います。ライブでの動画撮影禁止とか、撮影してもSNSにはアップするなとか云ってる事務所もありますけど、ならばちゃんと公式に発信すべきで、鎖国政策ばかりでなく、むしろ積極的に活用していただきたいものです。
でも、今回、貼り付けさせていただくのは、その公式動画ではなくって、「Ravan Axent」さんのカバーテイクです。
Ravan Axentさんは、欅坂46などのカバー作品を投稿していらっしゃる一人バンドさんですけど、今回、投稿された「ボヘミアン・ラプソディ」のデキが、それはそれは凄いんです。
以下は、二年前の投稿記事の再掲です。
「ボヘミアン・ラプソディ」
この曲を初めて聴いたのは、中学校の給食中の校内放送です。僕は、その頃は、かぐや姫とかN.S.P.なんかを聴いて、必死にコピーしていた頃で、せいぜいビートルズ止まり。レッド・ツェッペリンなんて理解不能のウブな中学生でした。
当時、僕のいた中学校は、放送委員会と教師たちの熱い闘いがあって、放送委員が、流行の曲をかけると、先生たちが放送室に乗り込んできて強制終了させられて、また、次の日に、放送委員が、これならどうだってムキになってかける、というバトルを繰り広げてたんですよ。ところがこの曲をかけた時は、何故かストップがかからなくって、そのまま流れたんですよね。理由は、分かりません。先生たちの中にクイーンのファンがいたのか、或いは、この曲がロックだなんて思わなかったのかも知れません。
その時は、僕はクイーンなんて全然知らなかったんですが、凄い衝撃を受けたんですよね。その後、僕の弟がクイーンにハマりだして、LPとかを買ってきたんですよ。で、一緒に聴いてました。確か、家にあったLPは、「オペラ座の夜」から「華麗なるレース」「世界に捧ぐ」「ジャズ」までだったと思います。
日本のフォークソングと昭和歌謡しか知らなかった僕は、この曲の構成とか、コード進行とか、いったいどうなっているんだろと思いました。こんな曲の構成は、絶対理解不能だし、アマチュアバンドでコピーなんてできるわけ無いし、素人は、ただ憧れながら聴いているだけなんだって思い知らされましたよ。
まあ、正統派(?)ロックファンからは、世界で最も過大評価されているアーティストなんて云われてますけど、昭和の中学校教師にもストップされることなく、ロックのことなど何も分からない僕に衝撃を与えたという事実は、彼らが偉大なアーティストであることの何よりの証明だと思います。
・・・と云う感じなんですけど、まずは、アマチュアバンドではコピー不可能なんて書いてしまったことを訂正してお詫びいたします。
演奏者のRavanさんは、この曲よりもお若い方かと思います。この楽曲が話題になってからカバーに取り組んだのでしょうから、短時間でここまで仕上げてしまうという才能は恐るべきものです。
ドラムパターンとかベースラインとか、一回聴けば頭に入ってしまうのでしょう。そして特筆すべきは、ボーカル力です。「オペラ」の部分のカバーなんてのは、練習すればどうにかなるってものではありませんからね。
クイーンの楽曲には、良い曲と有り得ない曲があるんですけど、「ボヘミアン・ラプソディ」は有り得ない曲の代表格です。後期になるとフレディの創作意欲が衰退していって、ロジャーとかジョン・ディーコンの楽曲がメインになって、それはそれで良い曲なんだけど、やっぱりフレディの楽曲あってのクイーンですからね。
今までの常識では、此手の映画って云うのは、往年のファン相手のものだったと思いますけど、観衆の中には、産まれたときには、もうフレディは死んでいた、なんて云う若者も多いそうです。時代を超えて、新しいファンを獲得し続けるって、やっぱりクイーンって凄いんだなって、改めて思いました。
この続きは、映画を観てから、と云うことで。
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