M-1放送後、放送時間が若干延びたため、CMを挟むことなく始まった「音楽チャンプ」。見るともなく見ていた歌番組で、予選の一人目として登場し「木蓮の涙」を披露。一位で通過して、決勝で歌った「I LOVE YOU」。
Mステで、すでに全国にインパクトを与えていたとは云え、この音楽チャンプのオンエア、そして何よりも、テレビ朝日がこのテイクを公式チャンネルからYouTubeで公開したことが、彼女の現在の立ち位置をつくったのは間違いありません。
徳島での精力的なライブ活動は評価に値しますが、地方で地道に活動している歌の上手い子などは、日本中に何人もいるわけで、それだけで、ツイッターフォロアー五万人など有り得ないし、YouTube動画再生1,228万回という肩書きがあればこその、様々な特別扱いなのだと思います。
テレビを見ていて、思わず泣いてしまいましたみたいなコメントがたくさん寄せられていますけど、決して大袈裟な話では無くって、本当に号泣した人もいたみたいです。と云う僕も、泣きはしませんでしたけど、直後に話そうとした声が、うわずってしまっていたのを覚えています。
あれから、一年。歌い方も熟れてきました。以前にも指摘させていただきましたけど、サビの「届いてーますか」と歌っていたのを、「届いていますか」と「い」を意識して歌うように修正することによって、歌唱に力強さが加わわったのも進化の表れと思います。
純奈ママさんのツイッターからお借りしました。
丸山純奈さんの歌唱の特徴と云えば、天使の歌声と称される天性の声質と、合唱団で培われたであろう伸びやかなファルセットですが、縋り付くような感情表現をともなう唱法は、むしろ演歌に近いとも云えます。
四国音楽祭で共演された島津亜矢さんが、ご自身のブログで純奈さんについて「吸い込まれるような透明な声!心!」と評されました。ここで重要なのは「心」の部分です。普通なら「透明な声」で終わるところに島津さんは「心」と付け足されました。
丸山純奈の歌には心があると、聴き手に思わせるような「何か」が、彼女の唱法の中に存在するということなのでしょう。
この「何か」が彼女の魅力であり、「何か」についてあれこれ想いを巡らすことが、僕のささやかな楽しみであるわけです。
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