徳島新聞の記事から抜粋させていただきました。
徳島市の中学生シンガー、丸山純奈さんが来春、シンガー・ソングライターを目指して拠点を東京に移す。ボーカルを務めるバンドPOLUは3月で解散、メンバーはそれぞれバンドなど音楽活動を続ける。平成も終わろうとしてる時代に、上京してプロを目指すとか、なんか昭和っぽい表現です。でも、地方紙とはいえ、これが記事になっちゃうんですから、「すーちゃん」も凄いんだなって思います。まあ、徳島の中学生と云う肩書きで「うたコン」に出演しちゃったのも凄いことでしたけど。
丸山純奈さんは、2019年1月に、俳優の小栗旬さんや田中圭さん、miwaさんらと同じ東京の芸能プロダクションに所属。4月の高校進学を機に上京し、歌や楽器、作詞・作曲のレッスンに取り組む。
POLUは16年に徳島市万代中央埠頭のイメージソングを歌うバンドとして、丸山さんをボーカルに結成。3月16日に東京、24日に徳島で開催する自主企画ライブが最後のステージとなる。
シンガーソングライターとしての勉強を・・・とのようです。普通の歌手でも十分だと思うんですが、イマドキ、そのような選択肢は無いのでしょう。アイドルでなければシンガーソングライターってことでしょうか。
トライストーンは大きな事務所ですし、デビューを急いでないのは、じっくり育てようということなんでしょう。考えてみれば、まだ15歳ですからね。
いずれこの時が来ると思ってましたし、中学卒業というのは絶好のタイミングに違いないのですが、なんとなくのドタバタ感が気にな・・・いえ、そんなことより「解散」という言葉が重く響いてきます。
正直云って、丸山純奈さんを知った当初は、POLUのボーカリストとしての活動に、あまり好印象を持っていませんでした。将来、歌手として大成するための良い経験になるとしても、POLUが彼女の良さを引き出しているとは思えなかったからです。それは、僕が徳島県人で無いということも、大きかったのかもしれません。
純奈さんからの「メジャーデビュー目指します」みたいな発言は、以前にもありましたけど、今1つ現実感が伴わなかったのは、彼女が今後も徳島に在住し、POLUのボーカリストとしての活動を続けてく雰囲気があったからです。少なくとも高校卒業までは、このかたちでやっていくのではないか。POLUがバンドとして完成していくにつれて、僕は、それらを漠然と肯定するようになっていました。バンドとソロの二刀流という活動も可能なのではないかと。でも、それは敵うはずもない夢に過ぎませんでした。
やはり、9月に体調を崩して入院したあたりから、様子が変ってきたように思います。ソロ活動とバンド活動に、明らかな一線を引き始めたのもこの時からです。
ただ、上京することが早くから決まっていれば、POLUが活動休止宣言をしたときに、あのような言い方はしませんでしょうから、具体的な話は、ここ1・2ヶ月で進んでいったのでしょう。
3月に開催される自主企画ライブ・・・なぜ自主企画なのでしょうか。
これからの「すーちゃん」は事務所所属のタレントさんです。街で出会っても、握手はともかく、勝手にサインをしたり、写真を撮ることは原則NGになるはずです。すーちゃんのサインも写真も商品であり、その権利は事務所が持っているわけで、その対価として彼女はレッスンを受けることができるのです。レッスンを受けることが彼女の仕事になるのです。プロとはそういうものだと思います。
ですから、トライストーン・エンタテイメントに所属する丸山純奈が、アクア・チッタが管轄するPOLUのボーカルとして活動することなど、簡単にはできないはずです。
でも、POLUの活動に、自ら区切りを付けるというのは、すーちゃんにとって何より大切なこと。このライブを自主企画とすることで、事務所の了解を取り付けたのではないでしょうか。
と考えると、2月の「パフォーマート・ライブ」の出演者で、純奈さんだけがゲスト出演になっているのも同じ理由に思います。形式的なことでしょうが、彼女はプロのタレントさんとしてライブに招待されるのでしょう。
丸山純奈さんは、プロになるために徳島を出ていきます。まあ、プロになるために上京するなんてことは、いろんな分野で普通にあることで、それ自体は珍しいことではありません。しかし、彼女は徳島において、POLUのボーカルとして、中学生シンガー丸山純奈として様々な活動をしてきました。彼女はすでに普通の中学生ではありませんでした。彼女が徳島を出ることによって、捨て去らなければならないものはあまりにも多く、その影響はあまりにも大きい。
プロになることによって、2000組によるオーディションを勝ち抜いたPOLUというバンドは、わずか3年で解散してしまうのです。
プロになるというのは、これほどの覚悟が必要なのだと、こんなに厳しいことなのだと。その決断を15歳になったばかりの彼女はしたのです。いえ、15歳だからできたのかもしれません。
この秋に丸山純奈さんは、「HOME」や「ふるさとの色」という、故郷をイメージする楽曲を歌う機会を得ました。故郷を懐かしむこの楽曲を歌ったことが、逆に、故郷を出る決断の後押しをしたのではないか。そんな気がします。
すーちゃんが将来、大物アーティストとなったとき、プロになる前のバンド活動が必ず語られるはずです。その伝説のバンドPOLUが渋谷で開催したファーストワンマンライブ。物販で純奈ママから売っていただいたサイン入りCD・・・丸山純奈さんへお願いがあります。
すーちゃん頑張れ。そしてこのCDに思いっきりプレミアムをつけてください。
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