そういえば、「宇宙戦艦ヤマト」で、「古代進」の兄、「古代守」が艦長を務めていたミサイル駆逐艦も「ユキカゼ」でしたね。駆逐艦のプラモデルで一番売れているのも、たぶん雪風だと思います。これが本物の雪風です。
貼り付けさせていただく動画は、艦これMMDの「雪風」による「GIFT/花束P」です。これは、歌い手さんのテイクになりますが、元はボカロ曲です。昔のボカロ曲は、こんな風に、素直で微笑ましくて、ほのぼのとして、それでいて切なさに胸が締め付けられるような、可愛い曲がたくさんあったんですね。
艦これでも雪風は人気キャラだそうで、確かに可愛くできています。でもなかなか手に入らないレアな艦だそうですよ。
雪風が有名なのは、何と云っても、その武運の強さです。太平洋戦争の主だった作戦のほとんど全てに参加しながら、終戦まで無傷で生き延びたのですから。
参加した作戦数は、少なくとも16回。雪風の武運の強さは、戦時中の早い時期から有名になっていて、なかには、艦隊がほとんど壊滅状態になった作戦でも、雪風だけが無傷で帰還してきたので、周りの者は、かえって気味悪がったといいます。
戦争で生き延びるための最大の要因は、「運の良さ」に尽きますが、命中したと思われた魚雷が艦底の下を通り抜けていった、などというエピソードなどは、もはや神がかっているとしか云いようがありません。
数々の作戦に参加した雪風ですが、最も有名なのは、戦艦大和と共に出撃した沖縄水上特攻でしょう。この作戦では、他に軽巡洋艦1隻、駆逐艦8隻も参加していますが、帰還できたのは雪風を含めた4隻の駆逐艦だけでした。この戦いでも雪風は、沈没した大和の乗組員を救助して、ほとんど無傷で帰還しています。
この水上特攻は、沖縄までの片道分の燃料しか積んでいなかったとされていて、僕もずっとそう信じていたんですが、今回この記事を書くに当たって調べてみましたら、燃料は十分に往復できるだけ積んでいたとありました。作戦に参加しない艦艇の燃料を抜き取るなどして、とにかくありったけの重油を積み込んで出かけたらしいです。ということは、この作戦が本当に最初から水上特攻であったのか、疑わしくなってきました。まあ、しっかりした戦略の基に実行された作戦でないことだけは確かなようです。
この作戦を最後に、海軍の艦隊行動は事実上終了します。日本には、もう1滴の重油も残っていませんでしたから。
艦これの「雪風」で最も特徴的なのは、首からぶら下げている大きな双眼鏡です。キャラクター設定の説明書きによると、雪風は、激戦を生き延びた分、多くの僚艦の撃沈場面も目撃していて、その数60隻以上と云われているそうです。雪風は最も多くの悲劇の目撃者であることをイメージして、双眼鏡を持たせたとありました。
って、神妙になってみせたところで、キャラクターの女の子は、パンツが見えそうなミニスカートなんですから、「艦これ」は、本当に不謹慎極まりないゲームだと思いますww。
で、初音ミクとの接点なんですが、雪風のキャラクターボイスが初音ミクと同じ声優「藤田咲」さんである、というだけのことですw。藤田さんは、他にも空母「赤城」など8艦のキャラクターボイスを担当しているようです。
次に貼り付けさせていただく動画は、「SPiCa」。歌は、初音ミクですので、雪風自身が歌っていると思いながら聞くことも可能かと思います。MMD動画も良くできていると思いますよ。
雪風は、戦後、復員船として使用されました。漫画家の水木しげる氏も雪風に乗って復員した1人だったそうです。
その後、中華民国に賠償艦として引き渡され、「丹陽」と名を変え就役、1969年、台風により破損、廃艦とあります。竣工以来30年、賠償艦の多くが標的艦などに使われて、無残に沈められたことを考えれば、異例の長寿だったことになります。
やはり、雪風は最後まで幸運な軍艦でした。
最後の曲は、「トゥインクル」。世界一平和で、お気楽な、日本という国に生まれてきたことに感謝しながら、お終いにします。
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