伴奏は、桜井さんのピアノのみ、ちょっとエコーを強めにかけて、少し照れながら、悲しげに歌い上げる。久しぶりのライブの1曲目の演出としては、これ以上のものはないと思います。
この後、このテイクがノーリハーサルであるという発言がありますが、まあ、これは、中学生とかが、テストの前に「私、全然勉強してないのよ。」とか、云ってるのと似たようなものです。プロの歌手が、お客から金を取って歌を聴かせようとしているのに、こんなことを云うのは、来ている客に失礼というものですが、まあ、ファンクラブイベントという気楽さから出てきた発言だと云うことで、今回は、大目にみておきましょうw。
もっとも、このテイクがグダグダであったのなら、恥ずかしくってこんなことも云えないでしょうから、久しぶりの一曲としては、本人としても、思いの外に手応えがあった証と云えなくもありません。
で、こき下ろしておいてこんなことを云うのもなんですが、このテイク、僕は評価しているんですよ。スローバージョンは、2008年のライブでもやっています。歌が上手いのは、もちろん2008年の方でしょうけど、雰囲気は、このマニアックⅤの方が出ていると思います。
このライブは、黒い衣装を着た昼公演と白い衣装の夜公演があったようです。確かDVDも2枚組だったと思います。「だったと思う」というのは、僕がDVDを持っていないからです。ファンクラブ未加入の僕は、当時どうにかしてこのDVDを購入しようとしましたが、かないませんでした。で、そのうち親切なファンの方々がアップしてくださったので、まあ、これでいいやってことで、オークションに出ていることも知ってはいましたが、買わずにここまできています。ちゃんとお金は払うからと云っているのに、売ってくれなかったんですから、僕は悪くないですよw
もちろん誰でも購入できたらファンクラブに入っている意味がなくなりますし、クリスマスライブみたいに一般販売したところで、儲かるほどに売れる保証などありませんから、アップフロントの殿様商売も致し方ないとも云えますね。
で、松浦亜弥さんのライブというのは、尻上がりに調子が上がってきて、オープニングよりアンコール、昼と夜だったら夜公演の方が良いことが多いのですが、このライブに関しては、どうも白い衣装の出来がイマイチな感がしてしょうがありません。これも久しぶりのライブの影響なのでしょうか、僕の思い過ごしなのでしょうか。
次は、COTTON CLUB からのテイクです。曲のアレンジとしては、こっちがCDオリジナルに近いと思います。ズンチャ、ズンチャの後打ちのリズムが軽快で、楽曲そのものの良さは、こちらのほうが伝わってくるように思います。
ちょっとお手振りなんかしていますが、こちらのバージョンも、僕は大好きなんです。こんな雰囲気で、ライブが始まったとしても、それはそれで素敵だったと思います。切々と歌い上げるも良し、お手振り曲に使うも良しですね。
この2テイクから感じたんですけど、松浦亜弥さんって、悲しげに歌っていても、格好良く見せていても、可愛らしさが透けて見える。というか、歌っている自分の姿が観客からどういう風に見えているのかを無意識の中にも意識しているように思えてなりません。May J.さんとか、歌の上手い歌手は、他にもいますけど、松浦亜弥さんがその類いの方々と何となく異なっている雰囲気を持っているのは確かだと思います。雀百まで踊り忘れずというか、やっぱり松浦亜弥は、幾つになっても、歌の上手いアイドルなんだと思います。
誤解しないでくださいね。これは、彼女に対する、僕からの最大の賛辞なんですよ。
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