2022年5月29日日曜日

「木蓮の涙」 丸山純奈

丸山純奈さん(すーちゃん)の活動が全然見えてきません。昨年の11月23日に渋谷gee-ge.で2年8ヶ月ぶりのライブ活動があって、その後、ライブ活動の告知が三回。そのうちの2つを体調不良でキャンセルして以降、トライストーンのホームページでの更新がありません。いったいどうしたんでしょうか。高校は卒業したはずなんですけど、何の情報も出てこないのが心配です。しかも、「配信版ウダガワガールズコレクション」については、当日キャンセルでしたから心配です。何事も無きことを祈るばかりです。

さて、丸山純奈さんの活動再開を祈念して、今回貼り付けさせていただいたのは、「木蓮の花」の音楽チャンプでのテイクであります。何と云っても、すーちゃんを全国区に押し上げたテイクですからね。

もう1つ、こちらは、今から5年前。すーちゃん13才のテイクで、大阪京橋ライブハウス「Arc」とありました。歌い終わった後で、「歌詞は間違えませんでした」としらばっくれてますけど、しっかり間違えていますよ。

すーちゃんも18才ですから、大人の仲間入りです。待つのは構いませんけど、見通しが無いのがツラいところ。大人になったすーちゃんの「木蓮の花」を聴かせて欲しいです。

2022年5月18日水曜日

黒島結菜「ちむどんどん」~子役編・沖縄編~

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」を見ている。リアタイは無理なので録画でと思っていたのだが、NHK+があることに気がついた。NHK+ならば視聴率に貢献できるだろうと、アカウントをもらい、隙間時間にスマホで見ている。

僕は、彼女が朝ドラの主演に決まったときから、ずっと不安しか無かった。ヒロインの妹とか親友役くらいが、ちょうど良いのにって思っていた。予感は、悪い方で当たった。ただ、ドラマの評判は散々だけど、彼女自身へのバッシングは、あまり無いようで、ちょびっとだけホッとしている次第である。

SNSでは、いろいろと云われているようだ。多いのは、「役者さんは好きなのに、脚本が酷すぎるので脱落しました」ってやつだ。このタイプの呟きは、ドラマのコメント欄に必ずあるやつで「脱落厨」と云わせていただこう。勿論、見ないのは、個人の自由だ。でも、レストランで食事をしているときに、隣の席で「この料理マズいねぇ」なんて大声で言われたら、不快なこと此上ない。役者が好きなんてのは、誹謗中傷扱いされないための予防線だ。本当に好きなら、簡単に脱落なんてしない。脚本が酷いことは、否定しないけど・・・。

朝ドラは、15分ずつの細切れ番組である。普通のドラマは、1話の中にフリとオチがあって「承・転・結・起」の構成で進んで行く。けれど、朝ドラはフリだけで終わってしまうことが多く戸惑ってしまう。1週間分まとめて見れば良いのだろうけど、NHK+は一週間で配信が終わってしまうし、有料オンデマンドは解約中だから、細切れで見るしか無い。

で、最近になって、ようやく気付いた。これって「ホームコメディ」だったんだ。突っ込みどころ満載なのも、そのため。あまり笑えなかったので、コメディだってことに気付くのが遅くなった次第である。薄っぺらい人物設定も、重みの無い展開も、コメディならば許せなくもない。

「黒島結菜」さんのお芝居の方は、何をやっても既視感満載であるが、子役の「稲垣来泉」ちゃんの走りっぷりの良さには感心してしまった。「逃走中」にも出演していたようだが、そういえば見たような気がする。「戸次重幸」さんは、ネット配信ドラマ「シェアハウさない」の印象が強すぎて、演じている「青柳史彦」をどうしても信じることができない。あとは、親友の「前田早苗」を演じた「高田夏帆」さんが良かったかな。

さて、沖縄編の感想であるが、コメディであっても、当時の沖縄をきちんと描いて欲しかった。沖縄の海が綺麗なこととか、琉球料理が美味しそうなことは伝わったんだけど、それだけだったら、沖縄復帰50年記念ドラマなんて謳う必要などなかったように思う。

沖縄の話題が出ると、僕の母親は、今でも首里高校の「甲子園の土」の話をする。僕が生まれる前の話だけれど、よっぽど印象に残っていたのだろう。本土復帰前後の沖縄は、それだけで大きなドラマが作れるほどの出来事であったはずである。ヤンバルで暮らす家族だって、無縁ではなかっただろう。

脚本を作るにあたっては、それなりに時代考証とかしているんだろうけど、見ている側に伝わってこないのがモドカシイ。「琉球新報」には、ドラマに合わせて「ちむどんどん」キーワード集という特集記事があるが、こういう話をナレーションだけでもいいから、ドラマの中に織り込んで欲しかった。

ツイッターに「#ちむどんどん反省会」っていうのがある。呟きの多くは「脱落厨」によるものであるが、中には共感できる書き込みもある。もっと、1960年代の沖縄に向き合って欲しかったと思っているのは、僕だけではないようだ。それから、これは多くの視聴者が指摘していることであるが、貧乏の描き方が雑で中途半端である。っていうか、この設定、必要だったのかなぁ。

共感できるネット記事を見つけたので、リンクを貼らせていただこう。

本土復帰を残念に描いた「ちむどんどん」          

云いたいことは、おおよそ書いてあったので、この話は、お終いである。

ドラマは、早くも鶴見編が始まった。見知らぬ土地で彷徨って、親切な人に拾われる設定は、完全に「アシガール」。コメディだと思って努めて楽しく視聴させていただこうと思う。

2022年4月17日日曜日

「松浦亜弥」がネスカフェ エクセラ「はずむ気持ち」で11年振りのCM出演だって!

先日、「マシュー南の部屋の中のマシュー」で9年ぶりにメディア出演したと思ったら、今度は、11年半振りにCM出演だそうだ。しかも「ネスカフェ・エクセラ」である。誰もが憧れるであろう超一流CMである。それにしても、キャラクターイメージが重要な嗜好品のCMに、完全休業中のタレントを起用するなんて、ネスレさんも随分思い切ったことをするものだ。「旦那の稼ぎが悪いから出てきた」みたいな書き込みにw-inds.ファンが怒っていたが、出てくれるんだったら何でも良い。まあ、活動再開にあたって、家族の後押しがあったことは確かだろう。

CMのコンセプトが「忙しい毎日のなかでも、やりたいことを自分らしく上手にやり遂げたい方に。」だそうだから、子育てや仕事に忙しくって、朝からレギュラー珈琲とか、ゴールドブレンドなんて飲んでる暇の無い「後期ヤングアダルト世代」をターゲットにしているようだ。お洒落だけど、ちゃんと生活感があり、かといって、毎日の生活に振り回されているわけではないという、憧れの日常を演出したいんだろう。

CM動画は、ホットとアイスの2本立てで、それぞれ30秒編と15秒編、それにネット配信用の6秒編が用意されている。アイスもあるってことは、暫くの間、流され続けるんだろう。で、45秒のフルバージョンがこれ。

出てきたのは、満ち足りた毎日を送っている幾つになっても素敵な元アイドル「松浦亜弥」である。

公開から4日間で60万回再生とあった。CM動画というのは、(YouTubeとかで強制再生されるのは別として)それほど回るモノではないので、この数字はインパクト大。(TOKIOの3人が出演しているゴールドブレンドの動画再生数と比べてみると分かる。)ネスレさんにしてみれば、してやったりと言ったところだろうか。

で、ファンの立場から考えると、このCM出演には、いくつかの重要な(?)ポイントがあるように思う。

1つは、ネスレという大企業(?)のオファーを受けたことである。少なくとも、「ちょっと出てみようかな」って感覚ではないだろう。これは活動再開について、彼女が「本気」であると信じたい。

2つめは、CMソングを本人が歌っているということである。小曲であるが、歌うからには、それなりの覚悟が必要だ。歌手としての需要があり、再び歌手として活動する気持ちがあることが確認できたのは、嬉しい限りである。

3つめは、どうでもいいことであるが、松浦亜弥さんの影がダンスするシーンがあることだ。恐らく、踊って欲しい制作側と、踊りたくない松浦さんの妥協点が、シルエットにするってことだったと推測する。

それにしても、2013年のあの時に、9年後にこんなことがあるなんて、誰が考えただろうか。27才の「あやや」には、世間の需要は無かった。だから、ネスレのCMをするなんて考えられなかった。でも、35才の松浦亜弥さんには需要がある。もう、登場する度にBGMで「めっちゃホリデー」を流されることもないだろう。

次に起きることは何。期待は高まるばかりである。

2022年3月19日土曜日

みんなで歌おう「My Days for You」~真野恵里菜・藤本美貴・道重さゆみ・鈴木香音・上國料萌衣・中島卓偉~

「My Days for You」は、真野恵里菜さんのソロ通算13枚目のシングルで、2011年6月29日発売、オリコン10位、作詞「NOBE」作曲「中島卓偉」編曲「鈴木俊介」とありました。作曲を担当した「中島卓偉」氏は、アップフロント系事務所に所属するロックミュージシャンで、事務所内アルバイトとして「アンジュルム」の「大器晩成」などハロプロアイドルの楽曲を提供しています。

この曲は、推し(アイドル)からファンへのありがとうソングですから、ライブのお終いに歌うことが多いようです。世に知られたヒット曲・・・ではありませんが、なかなかの良曲なので、今でもハロプロの子たちに歌い継がれています。もちろんYouTubeにも、たくさんのライブ動画がアップされています。今回は、その中から独断でセレクトさせていただいた5本の動画を貼り付けさせていただきました。



トップバッターは「真野恵里菜とMy Days for You 歌ってみた藤本美貴」であります。ミキティーのYouTubeチャンネルにあった動画で、半年間での再生回数は、16万回とありました。

すっかりお母さんになった藤本さんですけど、コブシ回しとかは、やっぱりミキティー。全然変わりませんです。最近、精力的に歌唱動画を配信しているようです。GAM時代の楽曲も歌っているようですが、松浦亜弥さんとのコラボは実現していません。もう、お付き合いしてないのかなぁ。

真野ちゃんは、女優としてイイ感じに売れてきた時に、いきなりのサッカー野郎との結婚でしたからね。勿体ない話ですけど、こればかりは致し方ありません。スペインに住んでいると聞きましたが、時々、帰国してお仕事をしているようです。真野ちゃんも、今年で31才とのこと。人妻になっても相変わらず可愛いですね。現役アイドル時代と比べると、歌唱の尖った部分が無くなったように思います。



続きましては、元モーニング娘「鈴木香音」さんのテイク。ソロイベントでしょうか。

ファンの声援に泣きそうですけど、見ているこっちまで泣きそうになりました。ズッキ、どこで何をしているんでしょうか。一般人として頑張っているのかなぁ。



こちらは、現在のハロプロの稼ぎ頭、「上國料萌衣」さん(かみこ)のソロライブ。このブログでも、何回か貼り付けさせていただいたテイクです。


この安定感、さすがです。ソロで通用するアイドルというのは、どこか違うモノを持っているんですよね。ハロプロの後輩たちと比べると、ホントに普通に歌っているのが分かります。そこそこブレイクしてきた「かみこ」ですが、アイドルは二十歳過ぎてからが勝負。このチャンスをどう生かしていくのか、応援していきたいと思います。



続きまして、「モーニング娘。」の八代目リーダー「道重さゆみ」さん(さゆみん)のテイクです。YouTubeには、さゆみん単独の動画もアップされているのですが、1曲丸ごと「さゆみん」の歌唱というのも何ですので、真野ちゃんとのコラボ動画で如何でしょうか。

この二人、ヲタ君たちの間では、似ていると云われていたそうですけど、タイプ的には正反対のアイドルに思います。で、この動画では編集されてますけど、単独のテイクを見ると、さゆみんはCメロの出だしのところで歌詞を飛ばしています。そして、明らかに落ち込んでいます。ステージの後で大泣きしたという話も伝わっています。これだけ音を外しているんだから、ちょっとくらい歌詞を飛ばしちゃってもドンマイだろうって思うんですけど、彼女もアイドルとして、プライドをもってパフォーマンスしているってこと。そういうプロ意識が、ファンを惹き付けているのでしょう。



お終いは「中島卓偉」氏に登場していただきましょう。コットンクラブでのライブ動画とかもアップされているんですけど、ラストにピッタリなのは、ギター弾き語りのこちら。

機会があったら、僕もカラオケで歌ってみようかな。

2022年3月14日月曜日

NHKプロフェッショナル ~究極のバーチャルシンガー「初音ミク」~

NHKプロフェッショナル~仕事の流儀~で「初音ミク」が取り上げられました。NHKさんの初音ミク愛は、尋常でないですね。きっと制作側(それも、かなり偉い人)の中にボカロファンがいるんでしょう。

番組は、IBMコンピューターの「デイジーベル」から始まり、YAMAHAのプロジェクトへという展開でしたが、開発の話はここまで。その後は、ずっと「ボカロP」を取り上げていました。つまり、今回のプロフェッショナルとは、開発したエンジニアたちではなく、初音ミクを使って音楽制作に携わっている「ボカロP」さんたちのことだったようです。

ヲタク文化としてのボカロも、ちょっとだけ触れられていて、歌い手さんも紹介されていました。初音ミクに影響されたアーティストとして、「YOASOBI」「ヨルシカ」「Ado」さんたちも出てきました。短いながらも、ちゃんとインタビューもしていて、さすがNHKの人気番組です。

全体な印象は、現在のボーカロイドと周辺の情況が良くまとめられていたな、と云う感じでしょうか。

お約束の「プロフェッショナルとは?」という問いに対して、社長さんは、「Everyone Creator」みたいなことを云ってましたけど、それは、2007年の発売時から数年間のことであります。今だって、誰でもボカロPになれますが、相手にしてもらえるのは、ほんの一握りの有名ボカロPだけ。番組では、その彼らを「プロ」として取り上げていたように思います。

で、そのプロのお仕事・・・制作風景が紹介されていました。登場したのは、顔出しNGの「Mitchie M」氏と「DECO*27」氏、それから、教祖こと「きくお」氏でした。商業ベースの仕事をこなし大御所感満載の「DECO*27」氏と、独特の世界観で海外に多くのファンをもつ「きくお」氏という、二人のボカロPを対照的に取り上げていたのが面白かったです。

僕は、初音ミクの楽曲でも、「DECO*27」氏の作品はよく聴いてましたが、「きくお」氏の曲は馴染みがありませんでした。今回、ちょびっと勉強させていただきました。

誕生から15年。ボカロに対する差別や偏見が無くなったと同時に、熱量とプレミアム感も無くなりました。今では、初音ミクが歌っているとしても、「だから何?」って感じですし、ボカロPも特別で怪しい存在ではありません。ミュージシャンが、たくさんの音楽表現ツールの1つとして、ボーカロイドを選択しているに過ぎないのです。15年たって、本来のあるべき姿になったということでしょう。

2022年2月24日木曜日

「春1番」feat.上國料萌衣 ~マックフルーリー・ キットカット~

「上國料萌衣(かみこ)」さんが出演する「マックフルーリー・キットカット」新CMの放送が始まった。今年で3年連続の起用だ。この2年間で「かみこ」の知名度も確実に上がっていて、嬉しい限りである。


昨年は、テツandトモの「何でだろう」のパロディだったが、今回は、キャンディーズの「春一番」。15秒CMの他に、ロングバージョンの歌唱編が公開されている。

今年は「かみこ」を前面に押し出したCMになっていて、何となく「あざとカラオケ」っぽい感じ。「春一番」は、ベタベタのアイドル系昭和歌謡だが、「かみこ」が歌うと良く似合う。この曲は、多くのタレントにカバーされてきた。ウィキペディアを見たら「上國料萌衣」さんが、既に記載されている。ハロヲタ君たちの仕事の早さには脱帽である。

さて、22才になった「かみこ」だが、女子高生役がよく似合う。制服姿が可愛いのは、アイドルの必須条件だ。完璧なアイドルであった「松浦亜弥(あやや)」さんも、制服姿だけはイマイチだった。制服姿でのレコーディング映像なんて最強だろう。

さて、気象用語の「春一番」は、立春から春分までの間に吹く南からの温かな強風のことで、花粉をまき散らす風として嫌われている。キャンディーズが「春一番」をシングルカットしたのは今から44年前で、花粉症が社会問題になり始めたのも、ちょうど同じ頃だそうだ。「春一番」は、たくさんのCMに採用されたりしていて、季節と時代を代表する歌謡曲になっている。キャンディーズのヒット曲の中で、もっとも親しまれている楽曲と云えよう。

実は、この曲を作詞・作曲・編曲した「穂口雄右」氏は、YouTube動画の著作隣接権に関する裁判で有名な人なんだそうだ。テレビ局が、YouTubeの動画をムキになって削除しているアレのことだ。事の発端は、田中すーちゃんの追悼コメントが寄せられていたYouTube動画を、著作隣接権の侵害を理由に、出版社が一方的に(?)削除したことらしい。

今では、動画から収益を得るのは、当たり前のことだが、当時は、YouTube動画は、権益を侵害する憎むべき存在とされていた。でも、削除したところで、収益が生み出されるわけではないから、不毛な争いだった。6秒CMが、頻繁に挟まってくると、確かに鬱陶しいけれど、そのおかげで皆が安心して視聴できるってわけだ。

新作の販売は2月24日から。一年前、これを機会にマックフルーリーを食べると宣言してみたものの、結局食べずに終わってしまった。おじさんは、レストラン「さわやか」に行くと必ずパフェを注文するほどの甘党だが、ソフトクリームにキットカットを砕いて混ぜた「女子中高生の餌」を注文するのは、かなりのハードルだ。今回は、ストロベリー味も出ると云うことだが、ますますハードルが高くなってしまった。まあ、マックフルーリー・超オレオならば、注文できるかもしれないから、「上國料」?知らないなぁ、娘に頼まれたんで、みたいなフリをして買ってみよう。来年は、そんなおじさんのためにも「カカオ70%大人のキットカット味」とかを販売していただけるとありがたい。

2022年2月12日土曜日

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台を巡る その3 ~「狩野城址」「蛭が島」「伊豆の国 大河ドラマ館」~

北条宗時と狩野茂光が死んでしまいました。郎党を連れずに二人だけで別行動とか、その別行動をとった理由とか、従来の物語のイメージとは、かなり異なる展開でしたね。吾妻鏡の「早河の辺りで討ち取られた」という記述は採用されたようですが、暗殺でした。ドラマですから新解釈は構いませんし、制作側の事情もあるでしょうけど、もう少しやりようがあったんじゃないのかなぁ。

とはいえ、さすが三谷さんという台詞もありました。

時まっつぁんの「大庭に頭を下げてもいいと思ってる。頼朝の首を持ってきゃぁ、何とかなるんじゃねえか。」

三浦の「敵だってことを分からせてやるのさ。」「味方のフリをして打ちかかるなんてのは、三浦のすることじゃねえ。」

板東武者の気質が表現されていて面白かったです。

さて、今回は、宗時と共に討ち死にした「工藤(狩野)茂光」の地を巡ってきました。ドラマでは、呆気なく殺されてしまいましたけど、実は凄い伊豆武士なんですよ。

過去ログです。

北条宗時と仏の里美術館の阿弥陀三尊像

現地巡礼「宗時神社」と「高源寺」


狩野城址に掲示されている家系図です。縦長の板2枚に渡って書かれていて、これはその一枚目。藤原鎌足から始まって、現在までつながっているのが凄いですね。狩野氏は、藤原南家の「藤原為憲」を祖とし、伊豆国の狩野荘に移り住み、「工藤」を名乗ったとありました。為憲が宮内省木工寮の次官「木工介」に就任していたので、工藤と称したのでしょう。やがて一族は、宇佐美・伊東・河津などに分かれて伊豆を統治していきますが、狩野荘を相続した「茂光」が本家惣領とされていたようです。狩野を名乗ったのは、茂光が最初のようで、狩野氏は、平安時代末期から戦国時代までの400年にわたり、狩野荘の領主として活躍したとありました。

「狩野城址」は、狩野川と柿木川の合流地点、比高100mほどの丘陵地にあります。国道136号を進み、「狩野城跡」の横断幕がかかる交差点で右折。柿木川に沿って少し行くと整備された駐車場(本柿木農村公園)に着きます。斜面に拓かれた棚田がいい感じです。工藤茂光は、ドラマには登場しますが、ちょい役扱いですから、大河ドラマのノボリはありませんでした。


まず驚いたのは、トイレが綺麗だったこと。新しくはないんですけど、お掃除が聞き届いていて、花も飾られていました。管理していているのは、「狩野城の会」という団体だそうで、地元の人たちが、この史跡を誇りにし、大切にしていることがわかります。あの有名な、日本画「狩野派」のルーツであることが、何よりの自慢のようです。

系図の中で鎌倉殿に関係がある部分です。伊東祐親とか、みんな親戚なんですよね。祐親が平家をバックに勢力を伸ばしたのに対して、狩野氏は、保元の乱・平治の乱では源氏方として活動していたようです。茂光は、石橋山の合戦で討ち死にしますが、子の宗茂が家督を継ぎ、戦国時代になって北条早雲に降伏するまで、狩野氏は、この城を拠点に中伊豆を治めました。その後、一族は全国に広がり、後北条氏の家臣となったり、京都で絵師となったりしたそうです。

城の入り口に置いてある案内マップをもらって登城です。箱根西麓の山中城址を素朴にしたような雰囲気です。山中城址のように、発掘、公園化されているわけではありませんが、保存状態は良いようで、郭や土塁、空堀の跡など、素人の僕にも分かりました。駐車場を起点に、一周できるように遊歩道が整備されていますが、一ヶ所崩落したところがあって、3月下旬まで通行止めになっていました。桜の季節には、花見で賑わうようですが、今は真冬、誰にも会いませんでしたよ。

石橋山の合戦の様子は京都に伝わり、中山忠親の日記「山槐記」に記述があるそうです。そこには、伊豆武士「薫藤介用光」とあって、「工藤介茂光」のことと推測されています。日記は、噂に聞いた「くどうのすけもちみつ」に当て字をして書き留めたのでしょう。これによって、「茂光」は「しげみつ」ではなく「もちみつ」と読むことが分かったそうです。ちなみに、日記には、北条時政のことも書かれていて、こちらは「北条四郎」とあるべきところを「北条次郎」と書かれていて、「しろう」が「じろう」となって京に伝わったようです。伝言ゲームみたいですね。

茂光は、肥満体であるために戦で難儀をしたという記述があって、ドラマでも巨漢俳優の「米本学仁」さんが演じていました。米本さんは、この役を演じるあたって、城跡を訪問されたそうです。良いキャラだったので、もっともっと活躍して欲しかったなぁ。

これが家紋の三本杉。狩野氏は、大庭や三浦、上総氏ほどではないにしても、北条よりも勢力が大きかったのは確か。石橋山に布陣した300騎の頼朝軍の主力だったと考えられています。もし、源氏を支え続けた「茂光」が石橋山で戦死しなければ、御家人の勢力図も大きく変わっていたでしょう。まあ、有力御家人でなかったので、政争に巻き込まれずに生き残れたとも言えますけど。

城の最高部、中の郭にある神社です。かなり痛んでいました。この前の台風でやられたのでしょうか。狩野城址は、前から気になっていたところでしたが、ようやく訪れることができました。観光地ではありませんが、良く整備されていて、程よくマニアック。山城好きには最高の史跡に思います。


この日は、伊豆の国市の「蛭ヶ島」と「大河ドラマ館」にも行ってきました。

以前は「蛭ヶ小島」って云ってたような・・・。鎌倉時代は、この辺りを狩野川が流れていて、湿地帯だったと言われています。訪れたのは何年ぶりでしょうか。典型的なガッカリ観光地ですけど、駐車場が整備されてたり、頼朝と政子の銅像が立っていたりと、それなりに立派になっていました。吾妻鏡には、頼朝が蛭島に流されたという記述はあるそうですが、この地を蛭ヶ島と特定する根拠は無いみたいです。ドラマでは、頼朝が蛭が島に住んでいる描写そのものがありませんでしたね。

ボランティアガイドのおじさんに「梛木の葉」をもらいました。八重姫を祀っている「眞珠院」でも貰いました。八重姫と政子、恋のライバルである二人の所縁の場所で、縁結びのお守りである「梛木の葉」を配っているのが面白かったです。

大河ドラマ館は、韮山の時代劇場内にあります。大駐車場も、それなりに埋まっていました。実は、ドラマ館の建設については、その高額な建設費が問題になり、市長選挙で、推進派の現職が反対派の新人に大差で敗れてしまいました。伊豆の国市は、3つの町が合併してできた市で、観光に力を入れたい旧伊豆長岡町と他地区では、大河ドラマへの期待度に大きな隔たりがあったみたいです。というわけで、大変コンパクトなドラマ館になっています。


とても小さいです。このことは市民の総意ですから良いんですけど、問題は入場料が400円かかるところにあります。一般的な感覚からすると入場無料、取ったとしても200円が良いところ。著作権者であるNHKとの絡みとか、大人の事情とかいろいろあるかもしれませんけど、伊豆のイメージダウンにならないかと心配になります。地元支援のつもりで、隣の物産館でお金を使ってきました。ここをもっと大きくして、皆にお金を使ってもらって、ドラマ館は無料ってのが理想に思うんだけどなぁ。期待しないで行くのが、楽しむコツかな。WAONカードを提示すれば300円でいいそうです。
もう1つの舞台である鎌倉市では、立派なドラマ館を作るそうです。あちらは、超国際観光都市、比べても仕方ないですね。