2020年10月16日金曜日

紀平梨花 今季FS「Baby, God Bless You」には期待しかない

 先日、ネットニュースにフィギュアスケーター本田真凜選手の記事が掲載されていた。東京選手権のフリー演技で、違う曲のCDを提出しちゃったそうだ。差し替えも間に合わず、そのまま演技することになったものの、どうにかまとめて結果は7位。東日本大会には進めるらしい。まあ、東京選手権のような地方大会の出来事がニュースになるのも、その演技がYouTubeにアップされているのも、本田姉妹ならではである。

ファンは即興力を褒め称え、アンチは失態を蔑むのは、予想どおり。ちょっと安心したのは、キスアンドクライでの彼女の表情が明るかったことだ。まあ、それはそれで、スケートに真剣に取り組んでいないとか云われちゃうんだけど。

即興的演技構成で審判団がパニックになったみたいで、得点が出るまでの時間が異様に長かったけど、演技構成点が53.33(80点満点)もついたのは面白かった。フィギュアスケートってのは、音楽に合わせて、演技構成(ジャンプ7本とスピン3つ)をこなせば、それっぽくなるってことなんだろう。

いつもの年だったら、今シーズンの演技のお披露目も終わり、国際大会も始まっているはずだけど、コロナ禍で全く先の読めない情況にある。フィギュアスケート界というのは、練習拠点とか、コーチとか、国境や国籍の壁があまりないのが良いところだったんだけど、今はそれが、裏目に出ちゃっている感がある。

梨花ちゃんも、オーサー氏に師事する話とか、プルシェンコ氏のチームに入る話とか、いろいろ出ていたんだけど、ステファン・ランビエール氏の夏季合宿に参加して、そのまま、コーチングを受けることに決まったらしい。濱田コーチも引き続き登録されているってことは、日本に滞在中の間は、濱田コーチのリンクで練習するってことだろう。

それにしても、ヨーロッパ人には、ソーシャルディスタンスという概念がないらしい。

グランプリシリーズは、フランス大会に参戦する予定だそうだ。開催地は、ウィンタースポーツの聖地グルノーブルだから、凄い楽しみなんだけど、ヨーロッパでは、新型コロナウィルスの感染が再び広がっているようだから、開催中止になる可能性も高い。全日本選手権のことを考えれば、早めの帰国もありえるし、そうして欲しいと思ってる。

で、先日、音楽に動きを合わせるとそれっぽくなるという動画を見つけた。今シーズンの紀平梨花選手のフリー演技の音楽に、昨年の国別対抗のSPの演技映像を合わせた動画である。

楽曲は、話題のピアニスト「清塚信也」氏が作曲した、ドラマ「コウノドリ」より“Baby, God Bless You”だ。本当の振り付けは、新コーチ「ステファン・ランビエール」によるものだが、全然公開されていないので、2019年の国別対抗SPの動画を合わせて作ったらしい。

ショート・プログラムの本当の楽曲はドビュッシーの「月の光」。この時、梨花ちゃんは、当時の世界最高得点を叩き出した。昨シーズンは、ショートもフリーもへんてこりんな楽曲だったから、次は、クラシックか映画音楽みたいな王道のプログラムが良いなと思っていた。ずっと、こんな梨花ちゃんが見たいと思っていたから、合成映像とは云え嬉しい限りである。

そう云えば、ドビュッシーの「月の光」はピアノ曲だけど、梨花ちゃんはオーケストラバージョンを使っていた。ってことは、「Baby, God Bless You」もオーケストラバージョンを使うってことか。

コロナ禍が収って、アイスショーができるようになったら、清塚信也氏の生ピアノで滑って欲しい。クアド・サルコウも、トリプル・アクセルもいらない。今ならはっきり云える。紀平梨花のスケーティングが好きだ。

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