視聴率は5.7%だったそうです。出演メンバーとか、時間帯とか、宣伝量を考えれば、だいたい想定通りの数字ではないでしょうか。視聴熱は2位だったそうですから、大切なのは、その5.7%の内のどのくらいの人が満足したか、って云いたいところですけど、そういうのはNHKの話で、民放は数字が全てかもしれません。でもでも「見て損した、時間を返せ」なんて云う思いを持った視聴者はいなかったと思います。
ドラマは、オリジナル脚本のようです。医療の現場とかでも女性医師と男の看護師なんてのは普通にありますから、男性キャビン・アテンダントと女性パイロットという組み合わせも、特に斬新な設定とは云えませんけど、パイロット姿での黒島結菜さんのカワ格好良さが存分に発揮されていて、面白かったです。
ただ、予告編で言っているほど、汗と涙の感動物語ってわけでは無くって、飛行機のトイレでのボヤ騒ぎの他には、これといった事件も起きません。まあ、毒にも薬にもならない展開でしたけど、見終わった後には、ほのぼのとした感じになりましたです。
キンプリの彼の演技も誠実さが出ていて良かったですよ。黒島結菜さんは、すっかり大人っぽくなりましたけど、演技の方は相変わらずで、唯之介っぽさが、あちらこちらに出ていました。同期のクルー達もそれぞれ程よくキャラが立っていて、5人揃って戦隊ヒーローみたいで面白かったです。
レッド「永瀬 廉」君は、誠実で何事にも全力投球の飛行機オタク。
ブルー「北村匠海」君は、能力は高くて格好いいのに、冷めた感じの元モデル。
イエロー「小越勇輝」君は、ゲイの男の子で、ドジでのろまな亀キャラ。
グリーン「岐洲 匠」君は、パイロットに憧れるも挫折してCAの道へ進んできた、武骨な元自衛官。
ピンク「黒島結菜」さんは、キツめの女の子で副操縦士を目指すパイロット訓練生。
って感じでしょうか。戦隊もののキャラ付けって、ドラマを構成するには王道の設定なんだなって思いました。
後は、ドラマの中での永瀬君と黒島さんの距離感が良かったと思います。僕のベストシーンは、二人が飛行機のおたくクイズを出し合ってる場面。互いの内面を理解し合う瞬間が素敵に演出されていたと思います。
お話としては、永瀬君がCAになって、結菜さんが副操縦士になって、二人の関係が何となくイイ感じになったところで終わったのでプロローグ的な印象を受けました。他のクルーの活躍する場面ももっと見たかったですし、ファンが続編とか、連続ドラマ化を望む気持ちも分かります。
映画化なんて云う意見もありましたけど、映画化するとストーリーも大袈裟になって、飛行機がハイジャックされるとか、無人島に不時着するとか、国籍不明のミサイルで撃ち落とされるみたいな話になりかねませんので、どうかなって思います。
黒島結菜さんに対するジャニーズ・ファンの反応も良好のようですし、黒島さんのファンからの永瀬君に対する評価も向上したようです。民放ドラマとして成功したかどうかは分かりませんけど、双方のファンが、互いの推しタレントを理解し合えた場になったのではないでしょうか。
ラストシーンは、永瀬君の実家の銭湯に入って、飛行機が描かれた銭湯絵を見上げる場面。良い顔の演技だと思います。可愛いし、美人なんだけど、入浴シーンでこの色気の無さは、さすが唯之介ですね。黒島結菜さんがジャニヲタに叩かれないのも、こういったところにあるのではないかと。
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