「奏」は、スキマスイッチの2曲目のシングル曲です。発売当初は、ほとんど知られることもなかったようですが、スキマスイッチがメジャーになるにつれて、この曲も広く知られるようになり、今では、スキマスイッチの代表曲になりました。
この曲の最大の特徴は、たくさんのアーティストにカバーされていると云うことです。ウイキペディアで調べると、この曲をカバーしたたくさんのアーティストがでてきますが、初音ミクと松浦亜弥さんは出てきません。CD化されたわけではありませんからね。
では、御本家のオフィシャル動画から貼りつけさせていただきます。視聴回数4200万回ですって、さすがですね。
君が 大人になああああってく その季節が
悲しい歌で溢れないように
最後に何かきみいいいいに伝えたくて
「さよなら」に代わる言葉を僕は探してた
だそうです。こんな歌詞を考え出したのは、お二人のうちのどちらの方でしょうか。
2つめは、「雨宮天(そら)」さんのテイクです。雨宮さんは、今年23才になる声優さんです。2014年に「奏」がアニメ「一週間フレンズ」のエンディングテーマに使われた際、主人公「藤宮香織」の声を担当した雨宮さんが、自身でカバーしました。「奏」は2004年リリースの楽曲なんですが、このアニメにより、若い世代にも知られるようになりました。
こちらも、視聴回数250万回越え、関連動画もいれると500万回は越えていると思います。いかにも声優さんのカバーって云う感じですけど、並みの歌手さんよりも良いと思いますよ。しかも可愛いです。声優さん=大山のぶ代、と云う昭和のイメージから脱却しなければいけませんね。
3つめは、松浦亜弥さんです。いつのまにかの視聴回数24万回越えです。1年半で20万回ほど再生されたことになります。ファイル名が「奏」だけという正体不明の動画ですから、松浦亜弥さんが歌っているってこと、分かってない人もいるかもしれません。
他にも「島谷ひとみ」さんのカバーなどもあって、YouTubeにアップされているだけでもかなりの数になります。まあ、それぞれに良さもイマイチなところもあるのですけど、松浦亜弥さんのカバーの魅力ってどこにあるんでしょうか。
感情を込めているというならば、島谷さんのほうがこもっています。歌に気合いも入ってます。でも、松浦亜弥さんの、Cメロから大サビへの盛り上げかたは、さすがだと思います。最後を盛り上げて終わりたいから、初めは押さえぎみでってことなのでしょうか。決め球のストレートを速く見せるためにスローカーブから入るってやつですよね。
でも、そんなことは、素人でも考えつくことです。何で、松浦亜弥さんの歌のときばかり感じられるんでしょうか。
他のアーティストさんが盛り上げきっていないように感じるのは、最初から気合いが入っちゃているからじゃないかと思います。感情込めまくりと云うのは、聴いている側にとっては、感動を押し売りされているようなもので、合う人には良いんだろうけど、こっちが引いちゃう感じになるときがあります。聴き手の心に入り込むためには、やっぱりスローカーブから入るほうが良いんじゃないかと思うんです。
力を抜くというのと、手を抜くというのは違います。70%の力でもしっかり歌う、あるいは、歌っているように思わせる、というのは、それを支えるだけの余裕、潜在的な歌唱力が必要となるわけで、そう簡単にできることではないと思います。松浦亜弥さんだって、マニアックライブⅤ以降のテイクでは、頑張らないと歌いきれないレベルになってしまったように思います。スローカーブが使えない。そこが、悪くないんだけど、何となく物足りない感じになっている理由かもしれません。
4つめは、初音ミクです。こちらは、究極の一本調子。最後までスローカーブだけで勝負です。人間だったら、ここまで感情を抑えきって歌うのって、逆に怖くって出来ないと思いますよ。
初音ミクの歌が「一週間フレンズ」のスライドに合っていますよね。僕は、このアニメは、あらすじ程度しか知らないんですけど、それでも感動してしまいました。あらすじ読みながら初音ミクの歌を聴いていると、泣きそうになるんですよ。やはり、アニソンにはボカロですね。年明けには、「川口春奈」さんの主演で実写映画版が公開されるようです。
でも、「君が大人になああああってく」のところですよね。ここが上手く歌えてません。人間たちは、高音を出したときにファルセットになって軽く抜いたような感じに歌っているんですが、コンピューターだと、そのあたりの微妙な調教が難しいようです。もしかしたら、コンピューターのほうが、馬鹿正直に歌ってしまっているのかもしれません。人間は、そこの部分を誤魔化しているのにもかかわらず、逆に違和感なく聞こえてしまっているのかもしれません。雨宮さんの場合は、ファルセットというよりは、悲鳴り声に近いんですけど、わあっ可愛いって思わされちゃいます。
初音ミクの可愛いテイクというと、こちらになります。
典型的なボカロ歌唱ですが、声を裏返したりと、実験的な試みも多くって、そりゃあ生身の女の子の歌には敵いませんけど、かなりの努力賞だと思います。「君が大人になああっっってく」のところは・・・良しとさせてください。
で、初音ミクでお終いというのも何ですので、最後にもう1つ。日本で最も過小(歌唱?)評価されているアーティスト「玉置浩二」氏とのコラボテイクです。
力の入れ具合は、60%ってとこでしょうか。それでこのクドさですから、恐れ入りますw
4 件のコメント:
「奏」は、松浦亜弥のカバーの中で一番好んで聴いています。
「ダブルレインボウ」にも通じる盛り上げ方も素晴らしいのですが
それ以上に
曲の途中でスイッチが入ったかのように一気に歌いまくる様子が
亜弥さんにしては
他の曲では聴けない珍しい歌唱のように思えるからです。
(♪~♪焦る僕 解ける手 離れてく君 でスイッチON!)
パーカッションが異様に熱気が帯びていて
その熱気に亜弥さんが反応したかのような
一気の「本気モード」がたまりません。
声優さんとかボカロの「奏」は
そういう熱気むんむんの雰囲気とは全く違って
青春の1ページを淡く歌うという趣きですね。
これはこれで好きな方も多いのではないかと思います。
まあ、私はこの曲に「熱気」をイメージしていますので
どうしても亜弥さんの歌唱のほうに惹かれるわけですが。
大橋卓弥氏のカバーが松浦亜弥さんで、
熱気むんむんの系統。
雨宮天さんのカバーが初音ミクで、
こちらが淡い青春のイメージになっているとすれば
アニメ「一週間フレンズ」のエンディングに、
正に相応しい歌唱ということですね。
松浦亜弥さんの歌だと、大人の恋って感じで、
こちらが正統だとは思いますが、
「胸きゅん純度200%」の青春ラブストーリーのエンディングとしては、
気合い入りすぎでしょうか。
でも、映画のエンドロールで、この曲が流れてきたら、
どちらの歌でも、号泣するかもです。
実写映画版では、別な曲を使うと思いますけど、
もし、アニメ映画版を作るなら、
エンディングは、是非とも初音ミクの「奏」を採用して欲しいです。
・・・アイドル時代の「あやや」が歌っても良かったかも。
これはよく聴きました。何度も、何度も。
大 sansanさんやkorouさんのように音楽の素養がないので、何で惹かれるのか理由はわからないのですが、とにかく好きで聴きたくなって、音源はこのYouTubeしか知らないのでひたすらこれを聴いてます。
島谷ひとみさんのカバーも聴きました。島谷さんもうまいと思います。だけど何回も聴くかというと、そこまでは。
亜弥さんと何が違うのかうまく説明できませんが、歌がうまいとか歌唱力とかいう表現ではどうもしっくりこないですね。とにかく亜弥さんの歌には感情を揺さぶられますね。
「奏」は、本当にたくさんの方がカバーしていて、
聴き比べも楽しいのですが、やっぱり松浦亜弥さんの歌に戻ってきてしまいます。
でなければ、初音ミクまで飛び越えちゃうかのどちらかですね。
歌が上手いというのと、心に響くというのは、違いますけど、
島谷さんの歌で、心が揺さぶられるという方もいるでしょうから、
難しいですね。
ただ、好みは、人それぞれと言ってしまっては、つまらないですから、
何とか言い表したいのですが、
僕では、力不足のようで・・・w
あと、槇原氏の「LOVE LETTER」なんかも同じように思います。
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