紀平梨花選手(梨花ちゃん)ですが、今シーズンから念願のカナダ入りしたかと思えば、あっちが痛い、こっちが痛いと言って、全然試合に出てきません。左足首を痛めて一年近くルッツを封印していたのが昨シーズン、その後は腰を痛め、今度は右足首の「骨軟骨損傷」だそうです。
体が少しずつ変化していく中で、高回転ジャンプの練習ばかりしていましたからね。どこか1カ所を痛めると、その影響で別なところも痛めてしまうなんてことは、よく聞く話です。フィギュア選手は、どこかしら故障を抱えているものだそうですけど、症状が長引いているのは心配です。
夏には、デービッド・ウィルソン氏の振り付けによるフリー演技「タイタニック」の披露がありましたけど、楽曲も振り付けも、それからスケーティングもわくわくしないんで、コメントもスルーしてしまいました。今の梨花ちゃんのスケートは、見ていても全然楽しくありません。きっと梨花ちゃんだって、滑っていても楽しく無いんじゃないかと勝手に思っています。
先月、世界選手権で4Sを女子で初めて成功させた、カザフスタンの「トゥルシンバエワ」選手が引退してしまいました。無理もありません。減量をしながら4回転の練習ばかりしていたら、体に良くないのは素人にも分かります。こんなことをしていれば、誰だって、いずれ怪我をしてしまいます。
怪我をする前、つまりシニアに上がったばかりの年に、運良くオリンピックを迎えられた選手が活躍するという、生年月日でメダルが確定するような情況は、スポーツとして正しいはずがありません。
腰を痛めてから、4回転ジャンプについて消極的な発言が目立つ梨花ちゃんですけど、今回の怪我で、4Sや4Tへの挑戦は完全に無くなったと思います。北京オリンピックまでに、2018年のグランプリファイナルのレベルに戻せれば御の字じゃないでしょうか。グランプリシリーズを欠場したのは、「ブライアン・オーサー」新コーチの指示とも伝えられています。良い結果を期待するばかりです。
恐らく、アーニャは、もう4回転ジャンプを跳ぶことはないと思います。4Lzなどは、ずっとプレローテーションとかで叩かれていて、今までは、ぎりセーフという扱いでしたけど、ジャンプの質が下がってくると、もう見逃してはくれないと思います。昨シーズンの世界選手権は、3Aも4回転も無しでチャンピオンになっていますからね。疑惑の4回転に固執するよりも、演技の質を高めた方が彼女は輝けるし、僕も嬉しいです。
サーシャは跳び続けると思います。彼女にとって4回転はスケートそのものですから。でも、成功の確率は確実に下がっています。強豪揃いの中で3枠しかないロシアの代表権を獲得できるか微妙です。
結局、北京オリンピックで4回転を跳ぶ選手って、ワリエラだけなんですよ。ワリエラのニックネームは「絶望」。相手に勝ち目のない演技を見せつけて絶望に追い込むのが彼女の凄さ。北京オリンピックは絶望の時代になるのは確実とされています。でも、そのワリエラだって、次のオリンピックは分からないわけです。
フィギュアスケート女子に、4回転時代なんて来てたんでしょうか。
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