2018年8月22日水曜日

Wink。「思い出のメロディー」で、奇跡の再結成

何回かこのブログでも取り上げさせていただいたWinkですが、先日放送されたNHK「思い出のメロディー」にて、一夜限りとはいえ、10年ぶりに再結成いたしました。

まずは、再結成は有り得ないなどと断言したことをお詫びいたします。
                       
平成の始まりと共にブレイクしたWinkが、平成最後の「思い出のメロディー」に出演したというのも感慨深いモノがありますが、番組の収録が行われた翌日、Winkの生みの親である、プロデューサーの「水橋春夫」さんが逝去されたというのも、これまた、因縁めいたモノを感じます。

今回の番組における最大の目玉は、西城秀樹さんだったと思います。確かに「氷川きよし」さんの熱唱は感動モノでしたが、代役感は拭えませんでしたからね。
ここは、故人以外の話題が欲しいというNHKさんと、ポリドールレコードさんの30周年記念復刻版の販売促進という2つの思惑が、鈴木早智子さん、もしくは、鈴木早智子さんの再登場を妨げているモノ、或いは、その両方を動かしたということでしょうか。

さすがNHK、それでこそNHK。これからも、様々な思惑やしがらみを超越し、国民の想いを第一に考えた番組作りを心がけていただきたいものです。

番組内でも使われていた紅白の懐かしいテイクです。


今回の出演において、何より嬉しかったのは、「淋しい熱帯魚」だけでなく「愛が止まらない」も歌ってくれた(歌わせてもらえた)ことだと思います。ファンの皆さんも同じ思いではないでしょうか。NHKさんの粋な計らいに感謝です。

で、久々に登場された「鈴木早智子」さん。僕としては、想定の範囲内の真ん中やや低めくらいでした。でも、相方の「相田翔子」さんはともかく、共演した同年代の「荻野目洋子」さんとか「長山洋子」さんとも比較されてしまうのが辛いところです。(長山洋子さんが凄すぎだと思うけど)
特に、歌に関しては、かなり厳しかったと思います。ソロパートはどうにかって感じですけど、二人で歌うところでは、早智子さんの声は、僕には殆ど聴こえてきませんでした。
って云うか、ソロパートをどうにかってところまで、頑張ってもってきたんでしょうね。オファーをもらった段階では、もっと歌えてなかったのかもしれません。

まあ、「元気なのが確認できただけで良かった」なんて云うコメントもありますからね。出てくれば、劣化を揶揄されることは予想できたことですし、それを承知の上で、こうやって出てきてくれたわけですから。翔子さんの涙が全てを物語っていると思います。

今回のインパクトがどのくらいのものかは、僕には分かりません。でも、こんなちっぽけなブログでさえWink関連の記事へのアクセスがちょびっと増えましたので、それなりにあったのだと思います。

再結成については、相田翔子さんが「30周年という節目の年を迎えて、ファンやお世話になった方々への挨拶」みたいなことを云ってました。10月には、レコードを買ってくれた人を対象にトークイベントを開催、とありましたけど、継続的なライブ活動などは伝えられていません。22年ぶりの復活と云わずに、10年ぶりの再結成としたことからも、今回が1回限りの活動であることは間違いないと思います。

今回のステージにあたっては、スタイリストさんとか、メイクさんとか、振付師さんとか、当時のスタッフが集まって備えてきたそうです。思い出のメロディーは、伴奏がフルバンド構成でしたけど、ストリングスのアレンジは「船山基紀」氏が自ら再アレンジしたとのことです。たった数分間のステージのためにですよ。さすがNHKとも云えますけど、スタッフさんたちの「Winkは徹底した職人たちが作り出した世界」という想いと誇りは、ずっと変らなかったということなんでしょう。

Winkが故「美空ひばり」さんを押しのけて、レコード大賞を受賞したのは、平成という新しい時代の始まりと無縁ではありませんでした。その平成が過去の時代となり、Winkもまた、過去の存在となっても、YouTube上の動画群は、Winkの魅力をいつまでも伝え続けてくれてるわけで、ここにくれば僕らはいつでも彼女たちに会えるわけで。


絶頂期の鈴木早智子は半端なかったなあ、なんて語り合えるわけで。

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