「京セラドームの野球しよる所で歌います」と云う告知があってから、ずっと楽しみにしていました。それから、京セラドームの野球をしない所では、ミニミニライブを開催したようです。
京セラドームでは、試合前の国歌独唱にゲストを呼ぶのが、恒例になっているようです。ネットで「京セラドーム国歌」って検索すると、一流アーティストからママさんコーラスまで、バラエティ豊かな「君が代」を聴くことが出来ます。毎回、歌ってくれる人を手配するだけでも大変かと思うのですけど、球団の営業努力には、頭が下がります。
ちなみに、京セラドームでは、可愛い子を呼ぶとオリックスが負ける、というジンクスがあるそうで、先月「川栄李奈」さんが始球式をしたときも負けたそうです。来週は「小島瑠璃子」さんを呼んでいるそうで、ファンからは既にあきらめの声も出ているようです。
今回の動画には、球場で録画したものと、CS放送を録画したものがあるのですが、球場で直接撮ったテイクのほうが、ドームでのエコーが程よくかかっていて、イイ感じに聴こえます。
あと、さすがに緊張していたようで、出だしの音を少し外してるのですけど、これも球場のエコーのおかげで、気にならないと云うこともあります。
ただ、お母様が録画したツイッター動画を見ると、声を出したときと球場に音が流れる時の時間差がもの凄くって、まるで「森のくまさん」みたいに聞えてきます。足元にモニタースピーカーがあるにしても、かなり歌い難かったと思います。
本人よりも緊張している、純奈ママさんが撮ってくださった動画です。リツイートの代わりに貼り付けさせていただきますね。
本人よりも緊張している純奈ママさんの動画
これは、公式な動画として、YouTubeにもアップしていただきたいです。願いが届くといいのですが。
場内アナウンスで、POLUのボーカルとしてMステに出たこと(アナウンスでは、POLUのボーカルオーディションを勝ち抜いてウルトラFesに出たことになっているw)、音楽チャンプで優勝したこと、動画再生が1,000万回を越えたこと、配信デビューしたことを紹介してもらっているようです。
さて、いくつかあるなかで、こちらの動画をセレクトさせていただきました。理由は、周りの雑音が比較的聞えてこないからです。
日本は自由な国ですから、「君が代」で起立するとかしないとかは、時と場に応じて自分で決めれば良いことだと思うし、一緒に歌うのも、聴いているだけでも、好きにすれば良いんですけど、セレモニーなんですから、人が歌っている時にお喋りはNGでしょう。これは、国歌だからとかじゃなくって、どんな歌の時だってですよ。
僕は、もう少しヨソイキな感じで歌うのかなって思っていたんですけど、正に「純奈節」でしたね。全体的な印象としては、「Sing」のアカペラ部分と同じ歌い方だと思います。まあ、こういう歌い方しか出来ないとも云えますけど、堂々としたものです。
テンポが、かなりゆっくりめです。いくつかのツイッター動画を聞いてみたところ、一緒に斉唱しようとした人が(あまりの遅さに)途中で歌うのをやめたように思えるところがありますw
同じ中学生シンガーの「小出夏花」さんが、京セラドームで歌った「君が代」も同じような感じなので、この子たちの間では、ゆっくり歌うのがトレンドなのかもしれません。
「君が代は」の入りの所は、丁寧に歌っていて、14歳の女の子らしさも良く出ています。声楽系の方々は、もちろん上手なんですけど、こういう優しさと云うか、可愛らしさが無いんですよね。こればっかりは、どんな名歌手でも表現できないと思います。丸山純奈さんも大人になってしまうと、こういう歌い方は出来なくなるのかなあ、なんて考えてしまいました。
それから「千代に八千代に」の「や」のところで声を張り上げましたよね。ここは、張り上げずに歌うとか、裏声を使うと云う選択肢もあったと思いますが、彼女にとって一生懸命歌うというのは、こういうことなんでしょう。まあ、「純奈節」ってことだと思います。
「さざれ石の巌となりて」のところは、特に何もありませんですね。普通に歌っているだけに思います。「いーしーのー」のところも、あまり張り上げませんでしたね。でも、ここを「平凡」ではなく「素直」とか「透き通ってる」というふうに思ってもらえるのが彼女の強みで、こればっかりは、素敵な声に産んでくれた御両親に感謝するしかありません。
あと「さざれーいしのー」のところで、昔、音楽の先生に「さざれ石は一つの単語なので、一息で歌いなさい」って無理な注文をされたことを思い出しました。でも「いーしーのー」は高音を伸ばすところでしょ。頑張って歌うために息継ぎをしたくなるのは人の本能ですよ。僕ら、初音ミクじゃないんですから。
で、名歌手って云われている人たちのテイクを聴いてみると・・・ほとんどの人が息継ぎしてるじゃないですか。だから、悪いのは息継ぎをしていた僕らじゃ無くって、歌詞の意味を考えずに曲を書いた人だと思います。純奈さんも息継ぎしてますよね。
で、最後の「苔のむすまで」が良かったです。「むーすー」の「ー」で、初めて裏声を使いましたよね。これを地声で出そうとすると「う」を強く発音するので、「むす」が「むうす」になりますからね。良い選択だったと思います。しかも、この裏声が綺麗に出ましたからね。この裏声に97点って感じです。
ここだけ裏声を使うってのは、自分で考えたんでしょうか、誰かに教わったんでしょうか。
「君が代」のもっとも高い音のところで「張り上げる」「ストレートに出す」「裏声を使う」って、使い分けていて、使う順番も理にかなっていたと思います。
「君が代」は国歌ですから、堂々とか、荘厳にとか、神々しくとかありますけど、そういうのは声楽家さんに任せれば良いことだし、個性的にというのであれば、一流と云われているアーティストさんたちに頼めば良いことです。
彼女の「君が代」について、まるで「子守歌」のようだというコメントがありましたけど、全くその通りに思います。
「君が代」って、思想的な部分もあって、いろいろと面倒くさい歌なんですけど、そんな歌をどこまでも素直に、限りなく優しく、穏やかな子守歌のように歌ってしまうのが、14歳の「丸山純奈」の魅力なんだと思います。
で、この日の試合なんですけど、0-6でオリックスの完封負けとのことです。
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