菅野よう子さんは、主にアニメやテレビCM、映画、ドラマの音楽製作を手掛けている作曲家、編曲家さんです。手掛けたCM曲だけでも500曲以上といいますから、この世は、彼女の作品であふれていますが、裏方さんの仕事がほとんどですので、彼女の名前を知っている人は多くないと思います。ちなみに、来年放送のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の音楽も彼女が担当するようですよ。
マクロスFは、マクロスシリーズのテレビ版3作目で、初代マクロスから25年周年を記念して制作されたとのことですが、僕は、全然知りませんでした。だって、社会人ですから。
でも、この曲は知っていましたよ。
「誰だ、あの娘。」
「ご存じ、ないのですか。彼女こそ、代役からチャンスをつかみ、スターの座を駆け上がっている 超時空シンデレラ 『ランカちゃん』です。」
まあ、これに関しては、僕は、一切ツッコミませんよ。アニメ相手に大人げないですから。
では、中の人「中島 愛」さんに登場してもらいましょう。武道館でのライブテイクになります。チケットの倍率が凄まじかったとのことですが。
いいなあ。武道館ライブ、楽しそうですね。ステージとスタンドの距離感も最高だし、僕も一緒に「キラッ」ってやりたいです。社会人ですけど。
初代マクロス、飯島真理さんから25年経っているんですけど、やってることって全然変わってないんですよね。まあ、それだけ初代マクロスが先進的だったということでしょうか。飯島真理さんがリン・ミンメイをやってたときには、彼女は未だ生まれてなかったんですよ。
中島 愛さんは、1989年生まれ、お母様がフィリピン人とのことです。ランカ・リーも確か宇宙人とのクォーターでしたね。
芸能事務所に所属して歌手・声優になるべくレッスンを続けていた中島愛さんは、マクロスFのヒロイン役に5000通の応募者の中から抜擢されます。さらにアニメの挿入歌「星間飛行」で歌手デビュー。オリコン週間チャートで最高5位を記録します。
僕の知らないうちに、世の中は随分変わっていました。声優は憧れの職業になり、アニメの挿入歌が当然のようにヒットする時代になっていたんです。
飯島真理さんと中島愛さんの決定的な違いは、中島愛さんが、望んでこの立ち位置についたということです。彼女は、歌える声優でもなく、声優をこなす歌手とも違って、その両方でした。オタクから絶大な支持を受けていた彼女は、ライブ活動なども精力的に行い、彼女の音声データから作られたボーカロイド「Megpoidメグッポイド(GUMI)」がインターネット社から発売されるなど、順風満帆な芸能活動を展開していたはずでした。
その彼女が、突然の休止宣言をしたのが、今からちょうど3年前、事務所を退社し、ブログも公式HPも閉鎖してしまいます。突如の事態に、ファンの間では様々な憶測が飛び交ったようです。結局、マクロスでついてしまった、中島愛=ランカ・リーというイメージを落とすための冷却期間をとったというのが定説とされました。事務所を退社していることから、活動方針に関して意見の相違があったのかもしれません。
考えれば、勿体ない話です。飯島真理さんと違って、中島愛さんは、こうなることを希望しての芸能界入りだったはずでした。その中島愛さんにしても、アニメキャラクターのイメージがついてまわることは、負担に感じることだったのでしょうか。
近年は、声優を希望する者も増えていて、さらに、有名タレントやアイドルなどを声優に採用する作品も増えるなど、声優業は、過当競争の時代になっているそうです。そんな中で、一度やめてしまった中島愛さんが声優・アニソン歌手として活動を再開するのは、ほぼ絶望的だろうと云うのが、オタクたちの語るところでした。
その彼女が、これまた突然の活動再開宣言ですから驚きです。Yahooニュースでも取り上げられましたから、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。しかも、新しい所属事務所がマクロスと関係の深いビクター系だなんて。
「マクロスの垢を落とすんじゃ無かったんかい!」
失礼しました。
まあ、復帰されるということは、素直に嬉しいことですし、予定されている「お帰りなさいライブ」もきっと盛り上がることと思います。
僕は、初音ミクのライブでもギリなんで、中島愛さんのライブに行くことはないと思いますけど(って云う前にチケット絶対取れない)、影に日向に応援させていただこうと思います。
お終いは、ボーカロイドカバーです。今回は、GUMIではなくって、あえて初音ミクと鏡音リンのテイクです。デフォルメされたキャラクターが可愛いですし、何より歌がマッチしています。やっぱりアニソンには、ボカロですね。中島愛さん御本人のテイクを除けば、他のどんな人間のカバーよりも似合っていると思いますよ。
中島愛さんは、活動を休止していたとは云え、まだ27才です。今度こそ、末永く活動してくれることを願っております。
松浦亜弥さんも、こうなると良いなあ。
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