2021年4月5日月曜日

谷山浩子「ねこの森には帰れない」「窓」~ヲタクが支持したシンガーソングライター~

ラジオを聴いていたら、突然「谷山浩子」が流れて来た。懐かしく思って調べてみたら、NHK「みんなの歌」で公開された「まっくら森の歌」がトラウマソングとかで、ちょびっと話題になっているらしい。

谷山浩子をカセットテープにダビングして喜んで聴いていたのは、高校生ぐらいの頃だったと思う。今も活躍されているとのことだが、僕が知っているのは初期の楽曲ばかり。メルヘンチックな曲調だったけど、男性のファンも多かったように思う。

彼女の代表曲として、まず思い浮かぶのは「ねこの森には帰れない」である。この曲、アルバムの表題曲だけど、シングルカットはされなかったらしい。曲調が、実質的なデビューシングル「お早うございますの帽子屋さん」と被っていたからだろうか。

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谷山さんは、ヤマハのポプコン出身だが、中・高校生の時から自作曲をレコード会社に持ち込んでいたらしい。アルバム「ねこの森には帰れない」が発表されたのは1977年だが、楽曲の「ねこの森」は、彼女が高校3年生の時に作った曲とのことである。

歌詞の内容は、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」を連想させるが、故郷を出てきたことに後悔の念が無いところが面白い。当時、谷山さんは子猫を飼っていたそうで、その猫からインスピレーションを得たとあった。つまり、この歌は人間の心情を猫に例えたのではなく、猫の気持ちを代弁している曲になる。歌詞に出てくる「いい人」というのは、谷山さんの彼氏ではなく、谷山さん自身。人間の世界にやってきて、人間と暮らすことを選んだ「猫」の歌なのである。

谷山さんは、PC-8001の時代からのパソコンマニアなんだそうだ。今から40年以上前、パソコンが「マイコン」と云われていた時代である。僕が初めて触ったパソコンもPC-8001で、初めて買ったパソコンはPC-8001mkⅡだった。谷山さんのファンに理系ヲタクが多かったのは、彼女の中に「こっちの人間」を感じていたからかもしれない。彼女の楽曲に「宮沢賢治」っぽさを感じるのも、このことと無関係ではないだろう。中島みゆきは文系男子に、谷山浩子は理系男子に人気だったという書き込みがあったが、ナルほどと納得してしまった。

谷山浩子さんのマイナー調の曲と云うと「あやつり人形」や「窓」が思い浮かぶ。「窓」は、谷山さんの中では、普通っぽい楽曲。ネットで見つけたのは、2番の歌詞が異なる初期ヴァージョンと云われてるテイクで、現実世界での閉塞感が、より強調されている。

お終いは、胃腸薬のCMソング「風になれ~みどりのために」。谷山浩子さんはヒットチャートとは無縁であったが、楽曲には聞き覚えがあるという人も多いと思う。

作曲家志望ではあったけど、歌には自信が無くって、人前で歌うのがツラかったらしい。とは云え、透明感有りまくりな高音は唯一無二。何年経っても全然変わっていないのは、奇跡としか云いようが無い。   

谷山浩子さんは「乳がん」であることを公表されて、現在は療養中と聞いた。来年は、デビュー50周年とのことで、きっと記念ライブとか計画されていることと思う。癌を克服されて、無事ライブを開催できるよう願うばかりである。

#谷山浩子  #ねこの森には帰れない  #窓

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