で、3杯目、面白かったです。神回の有力候補ではないでしょうか。コミックファンの方々は、いろいろと思うこともあるでしょうけど、原作を知らないことの幸せをかみしめながら、楽しく視聴させていただきました。
今回は、出てきたラーメンがどれも美味しそうで、前回のように食べ物を粗末にしているような描写が無かったことも、高評価の理由です。(監督さんが変わったからかな)ゆとりちゃんは、「社長の名前が思ったほど威力がなかった」とか平気で云っちゃう、相変わらずの礼儀知らずでしたけど。
Paraviは有料ですけど、最新話だけなら番組ホームページに見逃し無料配信があります。こちらは緊急地震速報も入ってないので、安心して視聴できます。
以下はネタバレです。
まずは冒頭のシーン、橋爪先生が、月替わりの「鶏だし白湯らあめん」を「小綺麗にまとめて」とダメ出ししたところ。ゆとりちゃんの「特製肉だし清湯麺」の「ふむふむ」と同じダメ出しでしたね。やっぱり親子なんだなぁって思いました。
そして、何と云っても「客は情報を食べている」の台詞。唐突にとび出した感がありましたが、コミックでは有名な言葉のようです。
確かに、外食しようとなれば「食べログ」とかで調べてから行くのが、普通になってしまいました。予習して想定どおりの料理が出てくれば、それで満足してしまいます。ノープランで行って、出会いや発見を楽しむってこともありますけど、僕は、どちらかというと、旅を計画することを楽しむタイプですから、この名言のように情報を食べることが中心になってしまいます。
ただ、今回の「つけ麺対決」で、この言葉ってどうなんだろう。限られた放送回で、いろいろと名言を詰め込まなくてはならないのは分かりますが、普段から情報を食べている僕からすると、つけ麺激戦区に豚骨ラーメン屋さんがあっても、検索の対象外になっちゃうと思うんですよ。
逆に、「毛血旺つけ麺」なんてが検索に引っかかったら、話のタネに一度食べてみようと思うかもしれません。
それにしても、出してきたのが鴨の血豆腐を使った「毛血旺つけ麺」!?。コンサルタントが料理の腕前を披露してどうするんだ、って思わずツッコんでしまいましたけど、ゆとりちゃんの「私の体にはラーメンのスープが流れている」という台詞が伏線だったようです。高級中華レストランで、シェフのおまかせフルコースの〆に出てくるような一品を、23才の女の子がコンサルするんですから面白過ぎです。
最後のレシピ交換は、ムリヤリ感はありますけど、物語のオチとしては面白かったし、ラストで芹沢社長が全部持ってっちゃうのも、非現実的で痛快でした。
SNSにレシピ交換よりもお店交換の方がよくね、といった書き込みがありました。・・・まあ、わざわざコンサルタントに依頼してくるくらいですから、その土地を離れられない事情があったのでしょう。
さて、3杯目は、ゆとりちゃんが挫折を味わった回でしたが、「美味しいだけじゃダメ」ってことは、初回にも出てきた話ですよね。あの時も、「鶏白湯生姜ラーメン」では京来軒は救えないってことを学んだはずです。
行列の女神が描こうとしているのは、主人公の成長だと思います。つまり、ゆとりちゃんが一人前のフード・コンサルトになることだと思うんですけど、ゆとりちゃんは、前回の失敗から何も学んでいませんでした。河上部長からアドバイスをもらっても、全然分かってませんでした。
でも、ラーメンと若君の違いはありますけど、愛するモノに一直線に突き進んでいく姿に、妙な清々しさを感じてしまうんです。そして、芹沢社長は、失敗から学ばないゆとりちゃんにイラッとしながらも、それを羨ましく思う。
そうそう、ゆとりちゃんの「毛血旺つけ麺」だって、役には立っていたと思います。依頼主の店主が、腹を括ったのは、ゆとりちゃんのつけ麺を食べたからです。レシピ交換の提案だけだったら、豚骨ラーメン屋に変える決心はつかなかったのではないでしょうか。そして、ゆとりちゃんの提案に乗らなかったのは、店主もプロだったからに他なりません。
毎回のゲスト出演者も個性派ぞろいで、ますます面白くなってきました。
原作を読むのは、ドラマの放映が終了するまで我慢しようかと思います。その方が、どちらも楽しめそうですから。
0 件のコメント:
コメントを投稿