それと、「淋しい熱帯魚」のイメージが、後の歌手活動の足かせになってしまったと嘆くファンが多くって、これも松浦亜弥さんとの共通点である。まあ、「淋しい熱帯魚」の方が「めっちゃホリデー」よりずっとマシだと思うが。
今回、取り上げさせていただくのは、1994年にリリースされたWinkの21枚目のシングル「トゥインクル トゥインクル」。Winkのシングルは全部で25枚だそうだから、作品としては最後期にあたる。
作詞は「秋元康」、作曲・編曲は「ジェイムス下地」で、楽曲は、東京シティー競馬「トゥインクルレース」のCMソングに採用され、関東圏ではよく流されていたそうだが、CDの売り上げには、あまり結びつかなかったようである。
それが、今年、「オリエンタルラジオ」と「ローラ」をイメージキャラクターに採用し、「相田翔子」さんのセルフカバー「Twinkle Twinkle 2017」として23年ぶりに復活したそうである。
東京シティー競馬(TCK)は、地方競馬とはいえ東京23区が運営しているだけあって規模も大きく、CMに関してはJRAよりもセンスが良いかもしれない。僕は学生時代に、競馬場でアルバイトをしていたのだが・・・、その話は、今日はやめておこう。
で、ビデオの中には、明らかにWinkをイメージした2人組のユニットが出てくる。一人かと思わせておいて後ろからもう一人、しかも向かって左側に現れるという演出が何とも意味深である。
1994年当時のライブテイクは、これ。会場のファンが叫ぶ、ヤケ気味のPPPHが遠くから聞こえてくる。
世間的には、Winkってまだやってたの、って頃だと思う。鈴木早智子さんがチーママっぽくなっているが、全然イケてると思うし、楽曲のイメージには、むしろ、こっちの方が合っている。
歌っている時に限らず、演説でも演劇でも、演者が何処を見ているかって云うのは大事なことだ。この点で云えば、「あやや」というのは全く凄くって、彼女はデビュー間もない頃から視線が定まっている。彼女が観客を一人一人見ながら歌っていることは確実で、観客席のファンからすれば、ステージ上のアイドルと視線が合うってことは、この上も無い喜びなわけだから、「あやや」は、正に天性のアイドルなのである。
そういう観点で云うと、Winkの二人は、アイドルとして合格点をあげられるものではない。口パクで愛想を振りまくことだけに専念している今時のアイドルは論外であるが、相田翔子さんは視線が完全に遠くに飛んでしまっているし、鈴木早智子さんの視線は明らかに泳いでいる。
ところが、動画では、この早智子さんのクルクル動き回る瞳が、何とも可愛く思えるから不思議なものである。
次は、相田翔子さん47歳のライブテイク。今年の6月に大井競馬場で開催されたイベントだそうだが、生で見たと云うファンの書き込みによると、正に奇跡のステージだったらしい。
相田さんのマイクの持ち手が定まらないのが面白い。Wink時代、向かって右にいた相田さんは、振りに合わせてマイクを持ち変えることが多かったから、23年たってもその癖が抜けないのだろう。
野外イベントのライブってのは、最高に歌い難い場だと思うのだが、リアルタイムで、このパフォーマンスは確かに奇跡だ。これで、再結成を期待しない方が無理というものだろう。8月に出た再結成報道は、明らかなフライングだったが、そんな期待が判断を誤らせたと云える。
ホントに、この場に鈴木早智子さんがいないことが、残念でならない。ステージ裏から、二人で登場したときのインパクトを想像するだけでワクワクする。鈴木早智子の容姿とか歌唱力とかが、いかに劣化していようと、そんなことはどうでもいい。「トゥインクル トゥインクル」はWinkの楽曲だし、相田翔子と鈴木早智子がWinkだからだ。それ以上の理由など必要ないだろう。
8月の報道を境に、相田さんの発言も変わる。それ以前は、「いつかまたやりたい」みたいなことを言ってたのに、一転して、慎重な言い方になってしまった。それでいて、二人が不仲で無いことをやたらと強調したりする。
相田翔子さんは、「(再結成の)この話が2人の(早智子の)プレッシャーになっても困るから(そっとしておいて欲しい)」とも語っていた。再結成して欲しいと云うのは簡単だが、一度止まってしまったエンジンを掛け直すのには、想像以上のエネルギーが必要なのだろう。
お終いは、フルコーラスで聴きたいという方のために、こちらのMVを。
Winkの歌割りは、まず相田さんが歌って、それから早智子さんへという流れが定型になっている。早智子ファンからすれば、この「来るぞ・来るぞ」っていう妙な期待感が堪えられないようだ。
やはり、再始動の話はあったのだ。それもかなり具体的に進んでいたのではないだろうか。それが突然消えてしまった。理由は分からないが、鈴木早智子が人前に出てこられない事情があったとしか思えない。悲しいことだがこれが現実ではないだろうか。だとすれば、もう再結成は有り得ない。
もはや、相田翔子が歌っても、次に鈴木早智子が歌うことは無いのだ。
再始動は叶わぬ夢・・・だったのか。
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