で、2005年のテイクの前に、「チー」さんが運営するブログ「アナザーディメンション」への
リンクを貼りつけさせていただきます。
ここに2005年の松浦亜弥さんについての記述があります。
[ あややに関しては今年恋人騒動があったんだけど、その影響がかなり大きいようで客層が一変。いわゆるリピーター頼りのコンサになってました。年齢的な面でもアイドルか歌手かという狭間でゆれる時期だけど、去年の松クリスタルで見せた一つの完成系をあっさり失ってしまった感じで、少なくともハロプロ内では今年もっとも魅力を失った人だと思います。来年はソロツアーもあるようなんだけど、現時点で行く気はないかなぁ。それくらい興味がなくなったね、、、]
二人の関係については、最近では「12年愛」とかいって、好意的にとらえられているように思います。恋愛騒動はNGでも、結婚まで行ってしまえばOKというところでしょうか。いずれにせよ、彼女を最後まで見捨てなかった「慶太」氏には感謝しかありません。
で、問題は、この騒動の結果として、ライブ自体の魅力まで失ったとされていることです。脱アイドルを目指すと云いながら、コアなファン相手の商売を続けていってしまってるって云うか、頼らざるを得ない状況に追い込まれているんですよね。
「あやや」に疑似恋愛していた奴らが離れていくのも当然ですし、「リピーター頼りの内輪ライブ」というのは、黄昏期のタレントにとっては致し方のないこととはいえ、芸能界というのは恐ろしいところであります。
では、松浦亜弥さん2005年の歌唱を聴いてみましょう。
武道館でのライブテイクのようです。2005年の12月5日付けになってますけど、ハロプロ関連のイベントでしょうか。
この時期の松浦亜弥さんの歌唱としては、標準的なデキだと思います。ただ、これが魅力的かというと、う~~んですね。やっぱりこういうのを、アイドルと歌手の狭間って云うんでしょうか。妙に個性的であろうとしていると云うか、新しい歌唱のスタイルを模索しているというか・・・。
まあ、この時の歌い方と「100回のKISS」があまり合っていないということでしょうから、選曲が悪かったとしておきましょう。
もう1つは、先の動画から約3年後、2009年1月のエルダークラブ公演、中野サンプラザのテイクになります。オリジナル版の伴奏で歌うテイクは、今のところこれが最後になっているように思います。2001年のファーストステージからだと、ちょうど8年後、同じカラオケ伴奏ですから、聴き比べるのも良いかと思います。
いかがですか。「100回のKISS」ここに完成するって感じですね。これだけ声が出れば、歌っていても気持ちいいんだろうなあって思います。
2005年と違って、余分な力が入っていないのが良いと思います。もともと松浦亜弥さんの歌唱は、素直なところが良かったわけですからね。
これ以降、亜弥さんのライブは、アイドル時代とは別次元な魅力を増していきます。歌手「松浦亜弥」の完成ですね。ところが、皮肉なことに、大勢の人の前で歌う機会の方は無くなっていきます。この後、大きなコンサートホールで「100回のKISS」を歌うことはありませんでした。
タレントには、それぞれ対応できるキャパがあると云います。カリスマ性というか、まあ1つの才能ってことでしょうけど、ですから、身分不相応なキャパでの公演は、グループになったり、ゲストに頼ったりしてこなしていくわけです。
そして、松浦亜弥は、たった一人でも、1万人を相手にできるタレントでありました。
小さなライブハウスでじっくり歌を聴かせるって云うと格好いいですけど、大きなホールでソロアイドルするって方が何倍も凄いと思うし、そんなことができる子なんて、何年に一人現れるかってレベルだと思います。
松浦亜弥の凄さは、その才能がチャンスに巡り会えたことだと思います。でも、チャンスはいつまでも才能に寄り添ってくれてるわけでは無かったんです。
大きなコンサートホールで「100回のKISS」を歌うことは無くなってしまいました。でも、それは「100回のKISS」をめぐる環境が変わったと云うことであって、新たな魅力を持った楽曲「100回のKISS」の登場へとつながっていくのです。
2 件のコメント:
18歳の美少女アイドルのスキャンダル。それも10年以上前の話ですからデキ婚が当たり前になった今より風当たりも強かったでしょう。衝撃のデビューから出まくりで4年というと飽きも来る頃ですし。
かといって18歳では歌唱力はともかく印象的にまだオトナの歌を歌うには早すぎるし、まさに端境期だったんでしょうね。
普通はここで落ち目のアイドルを続けるか別ジャンルに路線変更するところですか、そこから自らの手で「アイドル」にイノベーションをおこしたのが2006年の「変化の季節」だと思います。こんなブログを見つけました。
http://dijpistol.pussycat.jp/narenohate/2006.9.12.shinka.html
この頃は顎関節症、しばらくすると子宮内膜症と、コンディションも万全ではない中で、自らの意思とアイデアで前人未踏のスタイルに挑戦するところにシビれます。
希代のボーカリストにしてエンターテインメント業界のイノベーターでもある亜弥さんですから、次はどんなことをして驚かせてくれるか楽しみです。
捜せばあるものなんですね。過去ログ、じっくり読ませていただきます。
2005年は、内輪ウケ系のアイドルライブとしては、最高に面白いのですが、音楽的には完全に退行していると思います。そのドン底からの再出発となる2006年の2つのツアーの彼女の(少々空回り気味ですが)チャレンジングな姿勢は、素晴らしいと思いますし、それを支えた事務所サイドも凄いと思います。よく、事務所が松浦亜弥さんをダメにしたなんてことを言うファンがいますけど、そんなことは無いですよね。
で、いろいろあって、それらを乗り越えたからこそ、2009年以降の彼女が魅力的なのだと思います。
面白いと思った記述が1つ。
「ここあやコン会場だっけ?って気分がしてきて、サイリウム持ってる奴とかが滑稽に見えてくる。」
詰めかけている観衆とのミスマッチですよね。
このブログ主さんのように、何があっても彼女について行くという方と、その一方で離れていくファンがいたわけで、様々な事情があったにせよ、新しいファンがつくまで、我慢して続けられなかったってことが、最も悔やまれるところです。
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