それを受け、10月13日より、1年ぶりのソロコンサートツアーが始まります。タイトル名は、アルバムと同じ「ダブルレインボウ」。全国5会場、7日間で14公演。規模的には、淋しい限りですが、追加公演が発売されたということですから、それなりにチケットは売れていたのでしょうか。
前半はカラオケ伴奏で、後半は生バンド演奏という変則ライブなんですが、何でこのような形になったのかが、よく分かりません。僕は、オープニングの「笑顔」を口パクにするために全曲生伴奏にできなかったのかと思っていたのですが、だとしても、ライブの半分をカラオケにする必要は無いわけです。
バンドの準備が間に合わなかったという可能性もあります。直前までカラオケ伴奏でコンサートを計画していたのを、急遽、菊池真義氏に依頼したのかもしれません。2006年のように、ストリングスやブラスを取り入れるライブが、もはや開催できない状態になっていたのにも関わらず、松浦亜弥さんが生伴奏を強く希望し、橘慶太氏繋がりの人脈で、菊池氏に頼み込んだ、という推理はいかがでしょうか。いずれにせよ、たとえ後半だけでもいいから生バンドを導入したいという、松浦亜弥さんの強い意向が働いていたことは確かです。
オリジナルアルバムをリリースし、これをひっさげて、生バンド伴奏でのコンサートツアーを開催するという、いわゆるアーティストっぽいライブの体裁は、とりあえず整ったことになります。
このライブの最大の特徴は、そのセットリストにあります。ライブの主な構成曲がニューアルバムの楽曲から成っていることは当然なのですが、驚くべきは、その間を埋めている楽曲のほとんどが、初期のアイドル曲であるということです。「ドッキドキLoveメール」「トロピカール恋してーる」「ラブ涙色」「100回のKiss」「桃色片想い」「めっちゃホリデー」。デビューからの6曲までが全て入っています。それもメドレーなどでは無く、フルコーラスで。こんなことは、2003年までのバリバリのアイドルコンサートをしていた時以来のことです。
では、ライブの2曲目に歌われた、デビュー曲「ドッキドキLoveメール」と3曲目の「Love涙色」。続けて2曲、貼り付けさせていただきます。
言い忘れましたが、このライブの特筆すべき点がもう1つありました。松浦亜弥さんのビジュアルです。衣装、お化粧、スタイルと申し分ありません。お前何才だよっていう感じでも無いし、GAMのときみたいにお色気全開ってわけでも無いし、こんなに年相応の、大人の可愛らしさを感じさせるビジュアルは、2005年のキャプテン公演以来のことです。
生バンド構成になってからの後半は、ニューアルバムの楽曲を4つ続けて、その後、「トロピカ~ル恋して~る」「桃色片想い」「絶対解ける問題 X=♡」「Yeah! めっちゃホリディ」とアイドル曲を4つ続けてお終いという流れです。
完全にファストコンサートの流れです。特に「トロ恋」の前のMCで完璧にオタクを煽ってますので、その後の盛り上がり方がハンパなく凄いです。絶対みんな泣きながらジャンプしていたと思います。こんなライブに再び参戦できるなんて思いもしてなかったでしょうから。
DVDだけを見ていると、結局、盛り上がるのは昔の歌の時だけかって、複雑な気分になるんですけど、当時のライブレポートを読んでいると、ニューアルバムの楽曲もしっかり楽しんでいるんですよね。まあ、ジャンプしたり、コールをかけるような曲じゃあないから、静かにしているんですけど、つまらなくしているんじゃ無くって、聴き入ってたとのことです。
ライブレポートに当時のMCの抜粋が投稿されてました。「今、歌うのが楽しい。歌詞を見返すと、昔は分からなかった新しい発見がある。」「デビュー3、4年目の頃は、「めちゃホリ」を歌うのに飽きてました。1年365日で、365回以上歌ってるんじゃないかってくらい歌ってたし。」
誰もが知っていて、ライブで盛り上がれる楽曲を複数持っているというのが、どれほど恵まれていることなのか。このライブでの松浦亜弥さんは、過去を捨て去ることで無く、過去を昇華させることによって、新しい一歩を踏み出したといえましょう。まあ、このまま素直にいかないところが、松浦亜弥さんなんですけどね。
次回は、コンサートで歌われた、アルバム収録曲について投稿させていただきます。
そう云えば、アイドル神曲セブンの中で1つだけ歌わなかった曲がありました。「ね~え?」です。この曲は2004年のライブを最後にちゃんと歌っていません。たまーに、歌うときは、いつもボサノバアレンジばかりです。本当にイヤなんですね。
4 件のコメント:
21歳という,可愛さと美しさの両方が重なり合うお年頃に、すでにベテランの域に達した芸を持っていたわけですから無敵ですね。これはヲタさんならずとも男ならたいがいやられると思います。
アイドルの完成形といってもいいステージだと思いますが、これが全国5会場、7日間で14公演というのはなぜなのか不思議です。
確かにアイドルの完成形ですね。最終形とも云えるかもしれません。
若いタレントが歌っているから、アイドルソングというだけで、
もともと、アイドルソングなどという、ジャンルは無いと思います。
今の自分なら、どう歌うかを考えて、披露してくれれば、良いわけで、
大人になったから、この歌は封印する、という発想は、
プロの歌手として淋しいと思います。
この公演は、当日券なども、あまりなかったそうで、
ファンとしても期待のライブだったみたいですね。
これを読んだせい(?)で、今日、このDVDを見てしまいました(*^_^*)
やはりいいですねぇ。
始めの頃はアイドル曲に抵抗があったり、オタクの乗りが良く理解出来なかったり、でしたが、今なら年甲斐も無くはしゃげる様な気もします。
いやぁ、かつては考えもしなかったなぁ。
騒ぎたい奴も、じっくり歌を聴きたい人も、女の子も、オジさんも、
それぞれが楽しめるライブだったように思います。
20代の間は、地道にアルバムを2年に1枚、こんなライブを年1回、
続けられれば最高だったと思います。
コメントを投稿