2017年3月14日火曜日

冨田勲「ドクターコッペリアス」公演と3Dホログラム

 尊敬する故冨田勲先生の遺作「ドクター・コッペリウス」。11月の渋谷公演に続いて、4月にすみだトリフォニーホールにて、新日本フィルハーモニー交響楽団による再演が発表されていましたが、突然の延期となりました。代替え公演として、4月19日に生誕85周年記念としてアニメ交響詩「ジャングル大帝」が演奏されます。

 延期の理由については、技術的な課題とされていますが、だったら11月の公演は何だったんでしょうか。まあ、初音ミクよりもジャングル大帝の方がチケット売れそう・・・、なんて勘ぐりもしましたが、冨田勲先生のブランド力で、何をやってもコンサートホールは、満席になるでしょうから、中止の裏には、何かあったのかなって思います。

 製作ドキュメンタリーの動画があります。


 変形する布状のスクリーンが紹介されていましたね。あれ、最初見たときは、スピーカーかと思いましたよ。何を映していたか思い出せないんですけど、劇的な演出効果ってほどでもなかったですね。まあ、スクリーンを変形させるというチャレンジは、大いに評価したいと思いますが、効果的な使い方となるとまだまだ検討の余地があるようです。

 それから、CG製作風景が紹介されています。モーションキャプチャーの様子が出ていましたけど、ミクのライブ映像もああやって作っているのだと思います。

 で、バレエダンサーさんと共演する映像についてです。

 以前にも、感想を書かせていただきましたが、あれは酷い物でした。やっぱり3Dホログラムだったんですね。それを斜めに設置した鏡に反射させていたようです。

 時々、誤解されるんですけど、ライブでの初音ミクの映像は、3Dじゃありませんし、ホログラムでもありません。レーザープロジェクターで映し出された2Dです。それを透過型のディラッドスクリーンに映すことで、スクリーンの向こう側を見せ、奥行きと立体感を出している。つまり、ポイントは、プロジェクターでなくってスクリーンの側にあります。
 それに対して、ホログラムは、投影装置そのものにポイントがあります。バーチャル技術としては、3Dホログラムの方が優れていますが、問題は映像の大きさです。コンサートホールで、観衆に向かって、等身大の女の子の映像を滑らかに、尚且つ鮮明に映し出すということは、現在のホログラム技術でも難しいようです。映像が不鮮明であるために、結果的に立体感など微塵も感じられません。
 このことが再演延期の理由では無いと思いますが、この問題の解決はかなり困難かと思います。もちろんチャレンジする価値は大いにありますから、是非とも頑張って欲しいです。

 このCG映像を見て、改めて思ったことは、ディラッドスクリーンの有用性です。複数の高輝度レーザープロジェクターを使い、スクリーンに二重三重に重ねて映し出される映像は、武道館や横浜アリーナなどの大型施設でも有効であることが証明されていますからね。
 お店のショーウィンドーやビルの窓などに設置できる投影装置として、街中でもっともっと活躍して欲しいです。

 ただ、「初音ミク」と云うのは、あくまでも歌うシステムであって、CG技術ではありません。ですから、本当は、オーケストラに合わせて歌うソリストとしての歌唱が、どうであったのかを語るべきなんですよね。
 で、この点についてどうだったのかと云えば、「・・・・・」って感じですね。このコンサートに限った話ではないのですけど、どうも歌わせているキーが高いように感じます。この娘の良さが出てくる音域ってもう少し下の方にあるんじゃないかって思います。これだとキンキンした歌声にしか聞こえないんですよね。初音ミクは、ソプラノ歌手に非ずってところでしょうか。まあ、これは僕がオジさんだからってことも関係あるかも知れません。

 で、4月の生誕85周年記念公演、関心はありますが、今のところ参戦する予定はありません。「イーハトーブ交響曲」と「ジャングル大帝」の二本立てなら最高なんですけどね。で、アンコールに、「マイティジャック」とか「青い地球は誰のもの」とかの懐かしのテレビテーマソングとかやってくれたら、号泣ものなんですけど・・・。

2017年3月12日日曜日

「松浦亜弥がカッコ良すぎる!~奇跡の香りダンス~」が奇跡的なことになっている

 YouTubeで「松浦亜弥」と入力して検索すると、「桃色片想い」や「めっちゃホリデー」のPVを差し置いて1番最初に出てくるのが、「松浦亜弥カバー曲集」です。もうかれこれ、3年近くこんな状態が続いています。カバー曲の再生リストがオリジナル曲のPVよりも上に出てくるってのが、ずっと複雑な心境だったんですけど、ついに逆転の可能性が出てきました。
 ふくちゃんさんが4年前にアップしてくださった「松浦亜弥がカッコ良すぎる!~奇跡の香りダンス・The美学~」が猛烈な勢いで再生されているようです。これって確か2008年のライブからのテイクですよね。でも、何で今頃「奇跡の香りダンス」と「The美学」なんでしょうか。とりあえず確認してみましょう。


 コメント数が凄いですね。お知らせメールとか設定していたら鳴りっぱなしになってそうです。

 コンサートツアー「AYA The Witch」は、松浦亜弥さん念願のフル生バンド構成のライブで、数あるコンサートDVDの中でもファンからの評価が高いライブです。僕的には、まだ22才だというのに、どうみても30才くらいに見える出で立ちが気に入らないんですけど、バンドを前面に出した格好いいライブであることは確かです。

 この動画もそんなバンドの格好良さを前面に出しているテイクだと思います。もう何回も見ていますので、最初の煽りのところから、梶やんのボケまで暗唱できるくらいなんですけど、今も見始めると、ついつい最後まで見てしまいます。
 楽曲の途中でのメンバー紹介って、バッチリ決まれば格好いいんですけど、スベると1曲無駄にしてしまいますから難しいんですよね。梶やんに3つふったのは、アドリブでしょうから、そこから加速していって菊ちゃんのギターソロにもってくところなんて秀逸です。オタさんも完璧にコールを合わせてくるし、こういったところって、一朝一夕にできるものではありませんからね。

 先ほど、最後まで見ちゃいますって書きましたけど、嘘をついてました。実は、The美学が始まるところで、お終いにしてしまうことも多いんです。けっしてThe美学がつまらないってことじゃなくって、ここまでで、松浦亜弥さんの格好良さは十分満喫できるってことなんです。ちょっと苦しいですね。

 歌手復帰の噂があります。
 ファンからすれば馬鹿馬鹿しい話かもしれませんけど、世間的には「元アイドル歌手が30才でカムバックしたときの復活ライブ」ってこんなイメージじゃないかって思うんですよ。マニアックライブの影響からか、松浦亜弥さんの歌を聴くときには、立っちゃダメとかペンライト振っちゃダメみたいなイメージがありますけど、そちらの方がレアなことですからね。
 とにかく、松浦亜弥さんの動画が盛んに再生されているというのは嬉しいことです。もし、松浦亜弥さんが歌手復帰したら、世間に松浦亜弥の素晴らしさを広めた功労者として、YouTubeに動画をアップした方々には、コンサートツアーの永久パスポートくらい出しても良いんじゃないでしょうか。

 このまま行くと、視聴回数200万回越えも時間の問題のようです。ってことは、「奇跡の香りダンス」と「The美学」のPVの合計よりも多くなるってことなんですけど、CDよりもライブの評価が高い松浦亜弥さんならではの現象と云えるでしょう。

2017年3月11日土曜日

東日本大震災から6年 ~本当に応援すべき人たち~

 以下は、福島県に在住している知人が、震災直後にメールで知らせてくれたことです。

 知人は、震災当時、ある公共機関に勤めていました。震災後の原発事故で、街はパニックになり、子どもを抱えている母親たちの多くは、親戚や知り合いを頼って、県外に避難したりしたそうです。
 しかし、避難先のあてのない人や、仕事がある人たちは、とどまるしかありません。街の人たちは、放射線の恐怖に怯えながらも、しだいに冷静さを取り戻し、懸命に生活していたそうです。
 で、その街には、ある放送局の支局があったのですが、こともあろうに、記者たちは、真っ先に避難してしまったそうです。でも取材はしなくてはなりません。そこで記者たちは、電話取材をかけてきたそうです。地震と放射線の対応に忙殺されている知人の勤め先にも電話がかかってきたといいます。
 皆さんご存じの通り、マスコミの取材と云うのは、既にストーリーができていて、それに合わせたコメントを集めてくることです。彼らにすれば、街はパニックになっていて欲しいわけです。その方が記事になりますから。しかし、現状はそうでも無い。知人が、そういった取材には応じられないと云うと「オマエら、マスコミをなめてんのか!」って逆ギレしたと云うんです。逆ギレというか、もはや恫喝です。知人は悔しくって、その晩は涙が止まらなかったと云います。
 街の現状を知りたいのであれば、自ら出向いてくればいいだけのことです。それが、自分たちは安全なところへ逃げ出しておいて、必死に生活している市民に対して、無遠慮に電話をかけてくる。取材が思うようにならないと、適当に捏造した記事を書く。それが当時、マスコミが福島県民に対してとった行動なんです。
 
 福島県から避難していた中学生がいじめられていた事件など、放射線を恐れて、見知らぬ土地で暮らし、辛い思いをしている人たちがいるのは確かです。でも、放射線を恐れながらも、福島の地に踏みとどまって暮らしている人は、もっともっとたくさんいることを忘れてはいけないと思います。

2017年3月9日木曜日

松浦亜弥 育休3年目の「ママドル復帰」がどうしても気になる

 ポニーキャニオンさんが観測気球を揚げてくださったというのなら、呑気にプラモデルなんて作ってる場合じゃありませんね。

 今回の記事の特徴は、ネットの噂などでなく、ちゃんとした(?)週刊誌の記事であることと、本人がインタビューに応じて全否定していないことなどですが、さらに注目すべきは、彼女の歌手復帰をレコード関係者なる制作筋が宣言しているところにあると思います。

 過去に、松浦亜弥さんが、夏までに新曲を出すとか、新しいアルバムを考えているなんて云ったところで、結局実現しなかったのは、制作側の了解が得られなかったからだと思います。逆に、「チョコレート魂」のように、本人にその気が無くても、制作側が出すといえばCDは出るわけです。

 もう1つは、慶太氏が関わるとされていることにあります。慶太氏のファンの反応も気になるところですけど、なにも二人でデュエットするって話じゃありませんからね。それに台湾とかのファンはともかくとして、日本のファンならば、今さら慶太氏と亜弥さんが二人で何したからって、べつにどうってことないと思うんですよ。ライブなんかにも堂々と行ってるわけですし。それよりも、慶太氏だって、このままソロ活動を続けていっても、先細り・・・・失礼しました。

 僕は、今回の話が出てきた理由の1つに、YouTube動画の動向が関わっているように思えてなりません。最近になって、動画の再生数が堅調に伸びています。それからコメントなどの書き込みも多いように思います。「あやや」のアイドル時代をあまりよく知らない若い世代の支持も目立ちます。
 
 こう云うと、松浦亜弥さんは、アイドルとして復活するわけでないのだから、アイドル時代の動画が今さら再生されたところで関係ないという意見もあるかと思いますが、決してそんなことはありません。
 今回の話は、「あの伝説のアイドル松浦亜弥が大人の歌手となってカムバックする」というものです。世間の関心を「どんな風に変身しているのだろう」というところに持っていこうとしているわけですから、アイドル時代の動画だろうが、脱アイドルを目指していた時の動画だろうが、アイドルを卒業した覚えはない頃の動画であろうが、松浦亜弥って凄かったんだって思ってくれればいいわけです。
 
 とは云っても今日明日に実現する話ではなさそうです。御本人がゆっくり考えていくというのなら、こちらもプラモデルでも作りながらのんびり待つことにいたしましょうか。

2017年3月4日土曜日

松浦亜弥 育休3年目の「ママドル復帰」がやっぱり気になる

 せっかくの機会ですから、反応するのがファンの務め。気になる点をいくつか。

 そもそも、あんなにガードが堅かったのに、何故本人への取材ができたんでしょうか。しかも子連れの状態ですよ。
 そりゃあ芸能誌ですから、取材してなくても、あれくらいの記事なんて平気で書くでしょうけど、一応、リアルな写真付きですからね。あの評判悪い写真は、ちゃんと取材したんだぞっていうアピールでもあるわけです。もちろん、事前に話が入ってたことも十分考えられますけど、だとすれば、いったい誰が仕掛けたんでしょうか。

 それから、何故この段階でってことです。今年か来年って、まだ今年は始まったばかりですよ。随分先の話です。だいたい、極秘に進めていることが記事になっちゃマズいでしょ。極秘の話が明るみに出たら、一番困るのは、極秘に進めている人ですからね。

 ですから、この記事って「復帰を期待してお待ちしてます」みたいな風を装ってますけど、話をぶち壊しにかかっているようにも思えます。記事にしたのが旧権力側の「女性自身」ってところも気になります。裏に黒幕がいて「妙な考え起こしてんじゃねえぞ」って圧力だとしたら・・・、なんて、ドラマの見過ぎでしょうか。

 逆に考えれば、こういう話ができるようになったってことは、アップフロント側との話がある程度ついたとも考えられます。「レコード会社は同じポニーキャニオン」って酷い間違いだと思っていましたが、すでに移籍の話が了解済みってことだったりして。

 まあ、今回の記事の意図が、慶太氏主導の復帰を妨害するところにあるのか、復帰に向けて世間の反応を見るアドバルーンなのか、単なるガセネタなのか、今後に注目ってところです。

 いずれにせよ、話は穏便に進めていただきたいものです。頼りの長良氏は、もう居ません。ゴタゴタすれば、CDも出せませんし、ライブも開けません。小林幸子さんみたいに何としても歌うんだって気持ちがあれば、ニコニコ動画とかYouTubeとかありますけど、そんなタイプじゃ無いことは明らか。きっと「やっぱり、やめたっ」ってなると思います。

 でも、だからと云って、悲観しているわけではないんです。

 彼女が歌いたいという気分になったことは、本当のことだと信じています。そして何より、それを慶太氏がサポートしようとしていることが嬉しいんです。

 彼女の言動を見る限り、周囲から引っ張り出されるかたちでの歌手復帰は100%有り得ません。有るとすれば、それは後ろから押し出されるかたち。もし、彼女の歌手復帰を一番望んでいるのが慶太氏だとすれば、大いに期待できると思います。
 
 そうそう、お終いに1つ。松浦亜弥さんって育休中だったんですね。初めて知りましたww
 ならば、芸能界復帰に向けての最初のお仕事に良いのがあります。「保育園待機児童解消キャンペーン」のイメージキャラクターなんていかがでしょうか。

2017年3月3日金曜日

松浦亜弥 育休3年目の「ママドル復帰」 だって

 ファンブログの端くれとして、この話題、スルーするわけにもいきませんからね。

 発信元がよく分からないネットニュースと違って、創刊60年、老舗「女性自身」が記事にするとインパクトがありますね。インタビューの内容を信じる限り、歌うことに関しては、前向きな気分になりつつあるようです。
 記事のタイトルが「ママドル復帰」ってところが気に入りませんけど、まあ、仕方ないですね。でもタレント復帰でなく、歌手復帰って書かれているところに、若干の救いを感じます。
 Yahooニュースのコメントは、写真についてのことばかりですけど、よく知らない人たちにとっては、他にツッコめるところがなかったのだと思います。あと、一部、歌唱力に関するコメントがあるのは、何の見返りも無いのに、せっせと動画をアップしているファンの努力の成果ですね。「需要が無い」というのは、残念な思い違いをしている方々ですけど、世間的には、このあたりが多数派なんでしょう。

 おそらく、レコード会社がその気満々で、リークしたのもレコード会社周辺でしょう。松浦亜弥さんのYouTube動画が若者を中心にかなり視聴されているってことも分かっているはずです。
 で、本人は満更でも無く、事務所は渋い顔ってところでしょうか。特に旦那さんプロデュースでは、アップフロントは面白くないでしょうね。松浦亜弥は最強の隠し球、最後の頼みの綱ですから、絶対難色を示しているはずです。ですから、実現するには、乗り越えるべき山がいくつかあるように思います。

 でも、悪い話では無いと思います。旦那さんが関われば自然な形で脱アイドルできますし、プロデュースっていうことならテレビの画面に2ショットで出る必要も無く、何より旦那が奥さんのプロデュースをするなんて、アーティストっぽいじゃありませんか。
 

 でも、気になる記述が・・・・。

「レコード会社は同じポニーキャニオンなので協力しやすい関係なんですよ」(レコード会社関係者)ですって。「ゼティマ」がポニーキャニオンの傘下だったなんて知りませんでしたよw

 まあ、話半分ってところでしょうか。

2017年3月2日木曜日

ウォーターライン製作記④ ~航空母艦「赤城」とミッドウェー海戦~ 遂に本気を出したのかハセガワ編

 ハセガワは、「飛行機のハセガワ」といわれるように航空機モデルに関しては、世界的に評価の高いメーカーです。僕も、記憶に残るところでは、子どもの頃にF-4FファントムとかB-24爆撃機を作ったことがありますけど、あれってハセガワだったのかなあって感じです。


 最近の話題モデルでは、マクロスの可変戦闘機「バルキリー」を出して結構売れたらしいです。バルキリーといえば、何と云ってもロボット変形の格好良さですが、バンダイのモデルと違って、ハセガワは変形しない戦闘機タイプの物だそうです。って、変形しないんだったら、ただのF-14トムキャットじゃないですか。まあ、だからハセガワが出したんでしょう。
 会社としてはバンダイの方がずっと大きいんでしょうけど、プライドの高さでは、ハセガワのようです。ハセガワにしてみれば、バンダイは子ども相手のおもちゃメーカーって絶対思ってると思います。                                                    
 ウォーターラインに関しての、ハセガワのイメージは、可も無く不可も無くってところでしょうか。ただ、最近のヤル気の無さはタミヤ同様、あるいはタミヤ以上で、全然リニューアルが進んでいませんでした。そんなハセガワが、突然、航空母艦「赤城」の新モデルを出したんですから。

 ハセガワのホームページからの引用です。

【第1航空艦隊旗艦 航空母艦 赤城の近代化改装後の姿を完全新金型でリニューアル!1/350赤城の開発時に検証された最新の考証と、最新の金型技術による精密な作り込み。設計は実艦の雰囲気を最大限リアルに再現しつつも、パーツ数を無闇に増やさないことに重点を置き、的確なパーツ分割と情報の取捨選択により組み立て易さと精密感を同時に実現した決定版!船体はサポートを挟み込み確実な組み立てと強度を確保。】

 まあ、凄い気合いですけど、言葉に嘘はありませんでしたよ。船体を左右に分割してサポートを挟み込むってのがハセガワのモデルの特徴のようですね。
 無闇にパーツを増やさないとか、的確なパーツ分割とか、完全にフジミを意識した発言に思えます。これを受けて、フジミが次にどう出るのか期待したいところです。

 「赤城」は、巡洋戦艦(といっても戦艦「長門」より巨大です)として建造されていましたが、ワシントン海軍軍縮条約によって戦艦の建造が制限されたため、航空母艦として完成しました。当時は、航空機も空母も開発実験段階、いろいろと試行錯誤されていた頃で、完成後の赤城も改造や改装を重ねたようです。

 航空機の発着艦の邪魔になるだろうと云うことで、煙突を側面に設置した結果、右舷後部の居住区は窓を開けることができなくなるなど、居住性は劣悪だったようで、赤痢や結核が蔓延するありさまだったそうです。
 それから、高射砲の位置が低いため左舷の砲は、右舷側に撃つことができなかったそうです。それでいて、空母なのに20cm砲を6門も持っています。飛行機の攻撃から守ることよりも、敵艦と撃ちあうことを想定しているんですよね。まあ、艦船自体の防空能力が低くても、直掩機に守らせればいいだろうと考えていたみたいです。
 戦艦の船体の上にそのまま格納庫を載せているので、甲板から飛行甲板までの厚みがすごいんですよね。構造的にもかなり複雑になっていたそうで、巨大な船体の割りには、搭載できる航空機数は、意外と少なかったようです。
 とにかく、改装に改装を重ねているので、船体も左右対称じゃありません。両舷で搭載している高射砲の型式が違っていますし、構造物も付け足し付け足しで、統一感が全くありません。ジブリ映画に出てきそうな感じです。ただ、このゴチャゴチャ感がプラモデルとしては良いんですよね。

 箱絵は、「加藤単駆郎」氏によるものです。単駆郎氏はハセガワのプラモデルの箱絵を多く手掛けている若手(?)のイラストレーターさんのようです。


 上手いですよね。海とか空とかすごくリアルで吸い込まれそうです。写真かと思いましたよ。で、何よりこのアングルですよ。空母のイラストなのに、飛行甲板が描かれてません。空母なのに飛行機を描かないなんて有り得ないでしょ。でも、「赤城」が一番格好良く見えるのが、このアングルなんですよね。よく分かってらっしゃる。一発でファンになってしまいました。

 というわけで、僕もこのアングルからの「赤城」に挑戦しました。ピンぼけが上手い具合にリアル感を醸し出していると自負しているのですが、いかがですかw


 映画「永遠の0」のメイキング動画です。


 いろいろとツッコミどころはあるようですけど、「赤城」を再現した映像としては、よくできていると思いますよ。僕もテレビでこの映画を見たときに、こんなにカッコ良かったんだって再認識させられましたから。      

 さて、現実世界での「赤城」ですが、第一航空艦隊・第一航空戦隊の旗艦として、真珠湾攻撃の主役となったことは、皆さんご存じのことと思います。赤城の航空隊には、教官レベルの優秀なパイロットが集められていて、練度は充分、技量もプライドも高かったようです。

 太平洋戦争開戦から半年後の1942年6月、ミッドウェー海戦で日本機動部隊は、正規空母4隻を喪失し大敗しました。そして、これ以降、日本軍の快進撃は止まり、長く緩やかな敗退の道を歩むことになります。

 この敗戦の原因については、暗号が解読され作戦が米軍に察知されていたこと、巡洋艦のカタパルトが故障して索敵機の発艦が遅れたこと、攻撃隊の発艦直前に攻撃を受けたことなど、戦略的な問題点から、運・不運的なことまで語られてきました。しかし、それらは結果論にすぎません。
 不運がこの戦いの大きな敗因であることは確かですが、アンラッキーなことは、米軍にも起きています。ということで、斜め視線でこの海戦を考えていきたいと思います。

 日本軍のプランは、まず、ミッドウェー島の航空基地を機動部隊の奇襲攻撃により制圧する。ハワイから駆けつけてくる米機動部隊を返り討ちにする。後続の戦艦及び陸上部隊がミッドウェー島を占領する。アメリカの戦意を喪失させて有利な条件で早期に停戦する。といったものでした。資源に乏しく、工業力も決定的に劣っている日本にとって、持久戦になれば勝ち目はありませんから、戦力が優位なうちに決着をつけてしまおうという、当然の戦略だと思います。

 しかし、日本には、大きな誤算が2つありました。1つは暗号が解読され、ミッドウェー島攻略が米軍にバレていたことです。米軍は、ミッドウェー島の守りを強化し、機動部隊を周辺に配置し待ち伏せをしていました。
 もう1つは、翔鶴・瑞鶴の第五航空戦隊が1ヶ月前に行われた珊瑚海海戦での損害が大きく、作戦に参加できなかったことです。

 珊瑚海海戦は、史上初の空母対空母の戦いでした。お互いがノーガードで攻撃しあい、痛み分けとなったこの海戦は、機動部隊への攻撃がいかにリスクを伴うものなのかを示していました。
 しかし、一航戦のパイロットたちは、「あれは五航戦が未熟だからで、俺たちは、あんなヘマはしない」と考えていました。
 開戦から半年間、日本の機動部隊は、勝利を重ねていました。空中戦の消耗比は「1:12」、魚雷の命中率は5割、急降下爆撃の命中率は80%を越えていたと云いますから、まさに神懸かった強さです。これで謙虚であれ、と云うほうが無理というものでしょう。

 しかし、ミッドウェー作戦は、島にある航空基地と米機動部隊の両方を対象にしたものでした。これでは、真珠湾攻撃よりも難しい作戦を真珠湾の3分の2の兵力で行わなければなりません。まあ、無敵の一・二航戦ならば何とかやってくれるだろうという考えで出したのであれば、慢心していたのは、パイロットではなく司令部の方かも知れません。

 空母「赤城」を中心とした日本機動部隊は、ミッドウェーを奇襲(のつもり)しましたが、基地の守備隊と航空兵力が予想以上に強力なのに戸惑います。
  
 ミッドウェー島の基地から発進したアメリカの航空機部隊は、攻撃機隊が日本機動部隊を目指し、戦闘機隊は日本の攻撃部隊を迎撃しました。しかし、この空中戦は日本側の圧勝に終わります。戦争初期の段階では、零戦の性能は、米戦闘機を圧倒していました。
 米軍の迎撃を退けた日本の攻撃部隊は、ミッドウェー島を空襲しますが、基地の機能を停止させるまでには至りませんでした。
 
 一方、戦闘機を日本の攻撃部隊の迎撃に回したため、日本機動部隊を目指した米攻撃部隊には、護衛機がついていませんでした。そのため、こちらも直掩の零戦に次々と撃墜されてしまいます。

 基地航空機の攻撃を退けた、日本機動部隊でしたが、アメリカ機動部隊が来襲していることに気づきます。日本軍は同時に2つの敵を相手にすることになりました。しかし、ミッドウェーを攻撃している最中に米機動部隊が来襲することは、ギリギリ想定の範囲内のことでした。そのために、攻撃機の半数に魚雷を装備して待機させていたからです。ところが、基地の空襲の効果が不十分であるという報告を受けて、待機させていた攻撃機の魚雷を陸上用の爆弾に交換していたのです。格納庫では、装備を魚雷に戻す作業に追われます。
 航空母艦では、ミッドウェー島と米機動部隊からの攻撃をかわしつつ、上空を守っている直掩戦闘機の補給と、米空母への攻撃準備と、ミッドウェーの空襲から帰ってきた攻撃部隊の収容という3つの作業を同時に進めることになりました。

 そして、一瞬のスキを突かれ、急降下爆撃機の攻撃を受けてしまいます。投下された爆弾は、飛行甲板を突き破り、格納庫内で爆発しました。格納庫には、燃料を満載した航空機と装填中の魚雷や取り外した爆弾が転がっていました。それらが次々と誘爆し、大火災を起こしてしまいました。

 最強を誇った日本機動部隊のあっけない最期でした。

 最終的に日本の空母を撃沈したのは、アメリカの機動部隊の攻撃機でしたから、ミッドウェー海戦は、日米の機動部隊同士の戦いというイメージがありますが、ミッドウェー島の基地航空機部隊が重要な役割を果たしていたことは、ご理解いただけると思います。

 歴史の教科書には、「日本軍は、ミッドウェー海戦の大敗により、空母と優秀な搭乗員を多数失い、戦争の主導権を失った。」と記述されています。

 確かに空母の損失比は、4対1。日本は正規空母を同時に4隻も失いました。しかし、「赤城」と「加賀」は、最初に書いたとおり、欠陥だらけの旧式艦で、新空母が完成すれば引退が決まっていたそうです。さらに、結果的に米空母を攻撃する前に撃沈してしまいましたので、航空機は全て失われましたが、パイロットの多くは無事でした。
 それに対して、アメリカ軍は、空母を撃沈したものの、航空機を多数撃墜され、パイロットの戦死者は、日本の二倍であったとされています。アメリカ軍にしてみれば、ミッドウェー海戦は、多数の犠牲を払いながら、ようやく得た勝利でした。

 太平洋における戦力は、以前、日本が有利な状態であったのにもかかわらず、この敗戦以降、日本海軍の作戦は、一気に消極的になりました。慢心は一転して自信喪失へと変わり、太平洋戦争は、短期決戦から持久戦へと変わっていったのです。