3連休に映画を観てきました。ボクはシニア料金なので1000円です。郊外の映画館の小さな劇場で、観客は2人キリであります。題名は「夏目アラタの結婚」。原作は「乃木坂太郎」氏。「ビッグコミックスペリオール」(小学館)にて、2019年14号から2024年4号にかけて連載とありました。主演は「柳楽優弥」さん、相手役が「黒島結菜」さんであります。作品の深読みや批評については、原作ファンの方々にお任せするとして、ここでは、映画鑑賞をしての想いを述べていきますね。
黒島結菜さんについては、ずーっと記事を書いてなくって、久しぶりの投稿になります。この間にも、事実婚からの出産とかいろいろありましたね。映画のお仕事が終わったあとで赤ちゃんができたのかなぁ。まあ、元気そうで何よりであります。
予告動画は、こんな感じ。
原作コミックは未読でしたし、あらすじも予告編も見ること無く、全くの予備知識なしで行ってきました。サスペンスですからね。最後のドンデン返しとか知ってたら面白くなかったでしょうから、正解だったと思います。家に帰ってちょっと調べましたら、原作はもっと複雑で、カットされている設定などもあったようですが、全12巻106話を2時間チョットの映画に収めるためには致し方ないことでしょう。
公開されているあらすじはこんな感じ。
日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人で、逮捕時にピエロのメイクをしていたことから「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠。児童相談所職員の夏目アラタはその事件の被害者の子どもに頼まれ、まだ発見されていない被害者の首を探すため真珠に接触を試みる。アラタの前に現れた真珠は、残虐な事件を起こした凶悪犯とは思えない風貌だった。アラタは真珠から情報を引き出すため、大胆にも彼女に結婚を申し込む。毎日1回20分だけ許される面会の中で、会うたびに変わる真珠の言動に翻弄されるアラタ。やがて真珠はアラタに対し、自分は誰も殺していないと衝撃の告白をする。
死刑囚に対して出任せで「結婚しよう」と云ってしまったアラタが、本当に結婚したいと思うようになるまでの心理描写が、この話の重要な要素だと思うのですが、そこは展開が早すぎて追いついていけませんでした。実際の裁判だと公判と公判の間は何ヶ月もあるわけですし、コミックは連載に何年もかけているので、読者は時間軸を共有できるのかもしれませんが、2時間の映画では難しいですよね。季節の移り変わりを示すようなシーンがあったりすると助かったかもしれません。
あと、拘置所の面会受け付けって、本当にあんな感じなのかなぁ。いろいろと勉強になります。
見所としては、本心を隠して、互いに探りを入れながらの面会室での会話でしょうか。ドキドキな駆け引きに引き込まれてしまいました。一言毎に豹変する黒島さんのサイコ的なキャラは、薄気味悪くもアリ、可愛くもありです。
黒島結菜さんが演じる殺人鬼「品川ピエロ」こと「品川真珠」は、幼少期の虐待(?)のために歯並びが悪いという設定になっていました。特注のマウスピースを装着して撮影に臨んだようですが、笑ったときの顔が不気味なんですよ。こんなの黒島結菜じゃない!って(心の中で)叫びながら見ていました。あまりにもリアルなんで、本当の歯だと誤解されないかと心配になってしまいます。
過食症で肥満の特殊メイクは良いんですよ。でも、歯並びが悪いなんて設定は無くても物語は成立するでしょうから、事務所NGにしていただきたかったです。まあ、原作者が「ここは絶対に譲れない」と主張したとのことで致し方ないんですけどね。そう云えば、時をかける少女2016のときも、美容院で前髪を失敗したという設定で、へんてこな髪型で登場して、せっかくの可愛いお顔が台無しでした。そういうところでリアルさを追求する必要ってあるのかなぁ。やっぱり、女優は可愛く美しくあって欲しいです。
中川大志くんは、品川真珠の弁護士で、彼女の無罪を勝ち取るために奔走しています。のめりこみ過ぎてる感もあって、死刑囚にマインドコントロールさせているんじゃないかと心配になりました。原作では別の設定もあったみたいですけど、映画の大志くんは、ひたすら格好良くって、鎌倉殿の13人に出てた「畠山重忠」と同じキャラの同じ演技。
佐藤二朗さんは、趣味が死刑囚のアイテムコレクションという怪しい役どころ。「会社でイヤなことがあったときは、死刑囚と面会すると心が休まるんです。フフフフ。」だそうです。これぞ佐藤二朗という完全なハマリ役で、楽しそうに演技してました。でも、悪い奴では無くって、アラタに死刑囚の心情や裁判の行方など有益なアドバイスをしてくれる、意外と頼りになる存在。
他には、児相の相談員でアラタの同僚役の「丸山 礼」ちゃんが良かったです。原作では重要な役柄のようですけど、映画での出番は多くは無かったかな。演技はコントの時と同じですが、脇役としての存在感がありました。映画は初出演とのこと。これからお仕事が増えそうな予感です。
制作にあまりお金をかけてないし、宣伝もそれほどしてないようですから、映画としてはかなり地味で、ネットや地上波のドラマでも十分かなってところでしょうか。ただ、黒島さんの体当たりな演技は伝わってきました。
大きなドラマの脇役というよりも、小さな仕事の主演級をコツコツとやっていくのが、彼女に合っているのかもしれません。とりあえず育休に入るのでしょうが、突然の引退なんてこともありえるし、これが最後の作品になる可能性を否定できないのが、ツラいところであります。