2024年5月19日日曜日

おすすめ動画に出てきた「えくぼっち」って、誰? ~1本の投稿から中高生のインフルエンサーになった女の子の話(妄想)~

連休中に暇してスマホをながめていたら、突然「えくぼっち」なる女の子のショート動画が出てきた。以前から書いているように、僕は普段から女の子の動画ばかりを見ているわけでは無いので、YouTubeのアルゴリズムがこのような動画を送りつけてきた理由は不明である。


そういえば、何ヶ月か前にも、同じ子の動画が送られてきたことがあった。その時は、今時の女の子がTikTokをおもちゃにして遊んでいるように思えたのでスルーしていた。(しつこいようだが、僕は女の子の動画なら何でも喜んで見ているわけではない。)でも、今回はコメント欄に気になるところがあって、チャンネルを開いてみた。ああ、YouTubeもやっているんだって(暇してたから)いくつかの動画を見たわけである。

チャンネルの構成は、TikTokやショート動画が男子向け。YouTube動画は女子向けと云った印象で、全く異なる二系統の動画が1つのチャンネルを構成しているところが面白かった。交際してる彼氏が「えくぼっち」のファンで、嫉妬した彼女がチャンネルを覗いてファンになってしまったなんて話は、彼女のチャンネルの二面性を良く表してるエピソードだ。繰り返し云うが「えくぼっち」が、ただ可愛いだけのTikTokerだったら、僕はブログ記事を書くことなどなかっただろう。


まずは、男子向けのショート動画から幾つかを貼り付けさせて頂こう。いい歳をした大人が見るようなモノではないので、視聴は自己責任でお願いしたい。あと、家族には、決して覗かれないように。


TikTokのようなショート動画は、加工アプリを使って補正することが多いとのことである。加工アプリとは、顔の色艶を良くしたり目をパッチリしたりという、所謂デジタル上の美容整形らしい。最近ではAIによる画像処理機能が付いているモノもあって、加工されていることに気付かないことも多いそうだ。(僕もである。)


ナチュラルメイク+マスク+加工アプリという三重のコーティングを施されている画像が、可愛くないわけが無い。


中には、マスク無しの無加工みたいな動画もあるようで、まあ、結論としては「えくぼっち」は、そのままでも十分可愛い女の子ではある。


彼女がSNSの世界に登場するようになったのは、約束の時間に遅れそうになり、パジャマ着でファミレスにやって来たのを、幼馴染みで親友の「のんちゃん」がTikTokに投稿したのが最初らしい。パジャマ着が天然なのか演出なのかは分からないが、えくぼっちがボケの素養のある女の子であることは確かだ。


極度の人見知りで、進学した高校で「ぼっち」だった彼女だが、投稿がバズり、フォロワーが増えるにつれて、自らを人に魅せる術を学び、周囲から期待される「えくぼっち」を演じるようになったようだ。TikTokのフォロワー40万人、インスタグラムのフォロワー30万人、YouTubeのフォロワーが20万人とあった。もちろん3つの数字は被っているのだろうけど、令和の大女優(?)「黒島結菜」さんでさえ、インスタのフォロワーは30万人ちょっとなのだから、活動歴2年足らずの一般の女子高生で、このフォロワー数は凄いことに思う。


えくぼっちは、現役高校生(未成年)であるので、個人情報は一切公開されていない、とは云っても、素顔をこれだけ晒していれば、近しい者は当然分かっているだろうし、学校にバレそうになったけどシラをキリ通したと語る動画があって、面白可笑しく作られているが、SNSを投稿するにあたって、学校と何かしらの約束が交わされたことは確かなようである。通っている学校についても未公表であるが、ショート動画に写っている背景や他の様々な情報を合わせれば、ネットでの噂は、まあ、その通りなんだろうなと思う。

そんな「えくぼっち」だがTikTokを始めて半年を過ぎた頃、投稿動画がヤラセではないのかということで炎上したそうだ。これはフォロワーが一定の数を超えると必ず起きる現象で、エスカレーターで振り返った姿がわざとらしいといった類いの、本当にくだらない誹謗なのだが、高校生の二人にはキツかったのかもしれない。えくぼっちがYouTubeを始めたのも、この時からのようだ。


動画は「えくぼっち」が美味しそうに独り外食している映像に「ぼっち」ネタを語る音声を被せるパターンだ。兎に角、ボケまくるので突っ込み所は満載である。って云うか、視聴側にツッコませるように、ボケているのかもしれない。独特の雰囲気を持った子である。食べてる姿が可愛い。一見すると、テキトーに撮った映像にナレーションを被せただけのようだが、視聴者が不快に思うであろう瞬間は、ちゃぁんと編集されている。

ぼっち系チャンネルというのは、YouTubeでも1つのジャンルを形成してるらしい。大抵は、ソロキャンプとか、独り外食が多いようだ。って、独りでやれることなんて、それくらいしか無いのだろう。このチャンネルの動画も、ぼっち系のありふれたシチュエーションなのだが、面白いのは、その語りの部分である。

ナレーションで声真似を入れながらボケまくるのは、さすが関西圏の女の子。ただ、語る内容については、わりと重い話もあって、画面とのギャップが、これまた面白い。意外と中毒性もあって、同じ動画を繰り返し見てしまう。動画の内容は多岐にわたるが、取りあえず貼り付けさせていただくのは、これ。


お箸の持ち方から、左利きなのかなと思っていたが、よく見ると映像が反転になっていた。身バレ防止のためにしては、周りの文字が反転してるのはそのままだから、ツメが甘すぎる。店員さんの名札にもぼかしを入れるなど、編集にはちゃんと気を使っていることを思えば、文字の反転に気がつかないなんて有り得ない。実は、左手でご飯を食べる女の子は可愛く見えると云う説があって、もしこれを実践しているのだとしたら大したことに思う。と書いたのに、上の動画は右で持ってる。

こちらは、朝のルーティン。動画の編集力ってのは、1つの才能である。


「ぼっち」なのに、こんなに可愛くて、面白くて、才能がある子がいる。ならば「ぼっち」であることは、恥ずかしいことでも、劣っているわけでもないわけで、だからこそ「私も頑張るから、皆も頑張ろ」という言葉に、多くの中高生が励まされるのだと思う。

「ぼっち活動を楽しみましょう。」と云っても、彼女は友人関係を否定しているわけではない。「学校は無理して行かなくても良い。」と云っても、学校を否定しているわけでもない。彼女自身、勉強を疎かにしているわけではないし、和気藹々としたクラスを羨ましいと思っている。「学校を休んだ日の午前中は、もの凄い罪悪感に苛まれる。」「とりあえず、五月を乗り切ろう。先のことは考えずに、楽しいことだけを考えて。」とか、この言葉に共感する子は多いと思う。

こちらは「銀の盾」を貰った時の動画である。チャンネル登録者10万人というのは、YouTuberならば誰もが目指す目標であり、一人前のYouTuberとして認められる証であり、(収益化の具合にもよるが)YouTuberとして生活できるかどうかのラインだそうだ。


銀の盾をもらって、テンション上がりまくりのえくぼっちと、冷静に語るもう一人のえくぼっち。動画の音声を消すことなく、ナレーションを被せるという手法である。こういう構成にお手本となる動画があるのか僕は知らないが、2つの音声の比率が7:3という、聞こえるかどうかのぎりぎりの比率になっているのが秀逸である。


YouTubeのフォロワー数は、20万人を越えた今も着実に増えている。今年は受験生だろうから、定期的に動画をアップするのは大変なことだと思う。まあ、ツラい時には、学校を休んでも構わないように、大変な時は、動画をアップする必要もないわけで、勉強が忙しいので動画はお休みと云ったとしてもフォロワーは納得するだろうし、むしろ、そういうリアルな姿をファンは支持しているのだと思う。

最後は、謎動画「ASMRウーラーヤハヤハ」で、お終いにしよう。「ちいかわ」の中で1番の推しである「うさぎ」になりきってプルコギピザを食べるだけの動画である。美味しそうに食べているように見せる編集法にも注目したい。ちなみに、僕の1番の推しは「モモンガ」である。「回り込んで、見ろ!」


ASMRって、咀嚼音を延々と聞かされる動画のことだっけ?

では、では。

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