2016年10月30日日曜日

スキマスイッチ「全力少年」feat. 初音ミク&GUMI

 スキマスイッチです。特にファンというわけではないのですが、好きなんです。歌詞も面白いし、ピアノの弾き語りデュオって云うんでしょうか。アフロヘアーはやめてしまったみたいですけど、ピアノのお兄さんが、相変わらずピアニストらしからぬ風貌なのも良い感じです。
 だけど、アルバムを持っているわけでもないし、もちろんライブに行ったこともありません。知っている楽曲って云っても「全力少年」と「奏」くらいなんですけどねw

 YouTubeにもいくつかテイクがアップされていますけど、漁った中では、これが一番だと思いました。ベースラインが強調されていてライブ感というか、バンド感が良く出ています。久しぶりにバンドでも組んで、キーボード弾きたいなって思わせてくれるテイクです。メインのボーカルのお兄さんは、以前はギターを持っていたように思ったのですが、違いましたっけ。


 作詞・作曲が2人の連名なんて、ビートルズみたいです。ビートルズは、直に形式的なものになってしまいましたけど、彼らは、今も仲良く二人で相談しながら楽曲を制作しているんでしょうか。

 で、ボーカロイドカバーでは、これが僕的ベストです。2009年投稿ですから、初期の作品で、ボカロ感丸出しの調教なんですけど、無理に人間に近づけようってしてないところ、開き直っていることが、成功していると思います。


 高音へ上がるところなんて、人間だったら有り得ない歌わせ方ですし、息継ぎもほとんどありませんけど、この楽器っぽさが、妙な安心感につながります。此の手の楽曲を何曲か集めて、仕事用のBGMとして聴くと、邪魔にならなくって良いんですよ。それと、歌に合わせて適当に出てくるイラストのスライドが、不思議と楽曲のイメージに合っているんですよね。

 今回は、もう一つ。同じくボーカロイドカバーですけど、「GUMI」によるテイクです。こちらは、先のと好対照で、人間の歌唱に少しでも近づけようと云う意図が伝わってくるテイクです。


 イマイチな部分が多々あることは否めませんけど、だったらお前やってみろ、って云われたら返す言葉がありません。かなりの努力賞だと思います。
 カバー曲っていうのは、オリジナルと比べられる宿命があるぶん、ボーカロイドの歌唱技術を高めるには、大切な試みだと思いますけど、最近は、こういうことをやってくれるオタさんも減ってしまったようで残念に思います。

 ボーカロイドカバーって、オリジナルのファンであるオタさんの作品と、そうで無いオタさんが作ったものでは、歴然とした差があります。心を込めてボーカロイドに歌わせるというのは、心を込めてピアノを弾くということと同じ行為だと思います。
 まあ、将来、AI技術が応用されて、初音ミクが歌詞を読み込んで、感情表現を自らの判断で出来るようになれば別ですけど、そのためには、歌で感動させるということの根本的な部分を数理的に解明していく必要があるわけで。人間が何不自由なく出来ていることを、何でわざわざ機械にさせなくてはならないのか疑問に思う人も多いと思いますが・・・。

 神は、自らの姿に似せて、人間を創ったという。
 ならば、人間は、自らに似せて、何を造る。

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