僕にとってチューリップは、憧れてカバーするバンドというよりは、テレビやラジオでその歌を聴くバンドという感じで、歌謡曲に近いイメージでした。ですから、当時のヒット曲群はもちろん知っていましたが、それ以上のものでは有りませんでした。子どもだった僕には、財津氏が、甘い優しいイメージの楽曲に関わらず、とても気難しそうな取っ付き難い人に見えたこともありますw
僕がこの楽曲に強くひかれたのは、学生になってからで、サークルの先輩たちと一升瓶を真ん中に置いて、車座になって、飲み、そして歌ったときからです。
誰からともなく、始まった歌声。ギターの伴奏など無くっても、酔っ払いのアカペラでも歌えるシンプルな楽曲。失恋の歌にも関わらず、明るい希望で終わる歌詞。それでいて、歌い終わった後の胸が締め付けられるような想い。
その後、ドラマの影響で、リバイバルヒットしたようですが、この有名な(?)ドラマを僕は、見ていませんでしたので、僕にとっての「サボテンの花」は、やはりオリジナル版のアレンジによるものでした。
では、ボーカロイドカバーも紹介しておきますね。
後ろで小さくミクの可愛いコーラスが入っているんですけど、お気づきになられましたか。折角つくってもらってこんなことを云うのも申し訳ないのですが、ミクにもう少し丁寧に歌わせていただけると最高です。是非とも最新バージョンで歌わせてあげて欲しいです。
こちらは、有名なボーカロイド合唱団のテイクです。
やはり、折角つくってもらってこんなことを云うのも申し訳ないのですが、合唱曲ですから仕方ないとはいえ、伴奏にベースとパーカッションを加えていただけると有り難いです。
先ほどの伴奏と、この合唱を合わせると、良いなって思うのは、僕だけでしょうかw
財津和夫氏は、松田聖子さんにも、たくさんの楽曲を提供しています。氏は、松任谷由実さんと並んで、聖子さんが、ただのぶりっ子アイドルで無いことを世間に知らしめた功労者の一人です。
僕は、松浦亜弥さんのことを考えるときに、彼女が、つんく♂氏の楽曲の表現者としての役割しか与えられなかったことが、残念でなりません。松浦亜弥の歌唱力の過小評価は、世間がアイドルのフィルターを通して彼女を見ていたからだとされていますが、もう少し正確に言うと、世間がつんく♂氏のフィルターを通してしか彼女を見られなかったからだと思います。両者が一体であったがために、つんく♂氏の限界が松浦亜弥の限界になってしまったのだと思います。
決して、つんく♂氏を批判しているんじゃ無いんです。ただ、何だか虚しいんですよ。悔やみきれない想いというか。
久しぶりに「サボテンの花」なんか聴いたせいでしょうか。
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