そして、現在に至るまで、「後藤真希」さんや「徳永英明」さんなど、数多くのアーティスト、歌手の方々がカバーしています。
小坂明子さんは、当時16才、大阪音大付属音楽高校ピアノ科在籍の高校生だったそうで、これには驚きました。体型がポッチャリ系でしたので、芸人達が「あの体では、小さなドアでは入れない」なんてネタに使ってたんですが、16才の女の子に対して、その仕打ちはあまりにも酷だったと思いますよ。
まあ、後にダイエット本を出版して、ベストセラーになったそうですから、人生、何が幸いするかわかりませんけど。
この曲の良さは、何と云っても分かり易さですよね。詩の内容と劇的なアレンジも上手くマッチしていると思います。当時、ギターコードを覚え立てだった僕は、この曲の楽譜を見て、あまりにもありふれたコード進行だったんで、ビックリしたことを覚えてます。僕にもすぐ弾けたくらいでしたからw
日本語を1音1音メロディーにのせて歌っていて、フォークソング的でありながら、ムード歌謡にも通じていて、昭和歌謡の最高到達点といえるのではないでしょうか。
で、ボーカロイドカバーです。今回は、鏡音リンのカバーになります。
鏡音リンは、設定年齢14才の女の子のボーカロイドです。音声データの提供者は声優の下田麻美さん。滑舌の悪さと声質の癖の強さが難点なんですが、逆にこれが良いという人も結構いて、ファンも多いようです。でも、リンが歌って似合う曲って云うのは限られていて、特にバラードを歌わせるなんて考えもしないことでした。
で、このテイク、歌声は、相変わらずの舌っ足らずで、初音ミク以上の幼さなんですが、あのリンをよくぞここまで調教したなって云う出来なんですよね。やっぱり愛があれば何でも乗り越えられるってことでしょうか。
ね、頑張っているでしょ。クライマックスの盛り上げ方に関しては、まだまだ修行が必要みたいですけど。
小坂明子さんは、この後は、目立ったヒット曲を出すことができず、また声帯を痛めるなどして、一発屋として終わっていくんですが、ピアニスト、作曲家、音楽監督など、音楽にかかわる仕事は、その後も続けていたようです。
確か、ダニエル・カール氏だと思いましたけど、彼が来日したときに、飛行機の中でこの曲を聴いて「こんな素敵な歌がある日本という国は、きっと素晴らしい国に違いない」と確信したという話を聞いたことがあります。
この曲、今年も高橋洋子さんが、アルバムの中でカバーしたそうで、平成の現在も歌い継がれているんだなって、改めて感心した次第です。
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