三嶋大社の夏祭り「三嶋大祭り」が、3年ぶりに開催されました。大社の夏祭りは、毎年、曜日関係無しの8月15・16・17日の三日間。今年は平日開催となりましたが、天気に恵まれたこともあって、のべ57万人が集まったそうです。
「源頼朝」が打倒平家の兵を挙げたのは、治承4年(1180年)8月17日。これは、その日が三嶋明神の祭りで、山木館の警固が手薄になるのを狙ったからとされています。つまり、800年以上経った現代でも、ずっと同じ日に祭りをやっているわけです。凄いですよね。
大河ドラマでは、江間次郎が八重姫を祭りに誘う場面もありました。江間からだと往復18kmですから、昔の人の足って強いですね。ちなみに、山木判官「平兼隆」の館までは、片道たったの3kmですから、急を知った兼隆の郎党が、三島から慌てて戻ったとしても、間に合わなかったでしょう。
6年毎に回ってくる当番町の年は、特に気合いが入ります。どの町内にも、この日のために生きているみたいなオジさんがいます。夜になると、当番町の山車が大社の門前に集まって「競り合い」を始めます。競り合いは、相手のしゃぎりを自分たちのリズムに巻き込めば勝ちというルールなので、門前は極度のカオスになります。
大社前の通りは歩行者天国になっていて、「農兵節」とか「三島サンバ」とかのパレードが連日行われます。流鏑馬や手筒花火もあります。大社の夏祭りは、神様が喜ぶことならば、何でもアリの市民参加型の祭りです。三島市民は郷土愛が強く、街おこしのイベントが盛んで、何をやっても取りあえず盛り上がります。これは、しゃぎりの存在が大きいと云えましょう。
後ろの方から、少しだけでもと思って出かけてきました。すでに通りには、人垣が何重にもできています。出発の時刻は、とうに過ぎているはずですが、まだやってきません。SNSの情報によると、進んでは止まるの繰り返しで、時間がかかっているようです。
のぼり旗が見えてきました。頼朝様の降臨です。皆さんスマホで撮影しようと、一斉に手を伸ばし始めました。何かの宗教みたいですね。
これが僕の撮った写真です。ダメ元で出かけて、このくらい見られれば良しとしましょう。
続いて、源範頼役の「迫田孝也さん」が来ました。こちらは、ネットから拾った写真です。仁田忠常役の「ティモンディ高岸さん」は徒での登場です。長刀を持っています。コロナ禍ですから、声援なしとのことでしたけど、それは無理というものです。
あれ?安達盛長役の「野添義弘さん」がいません。で、騎馬武者が来たので、慌ててカメラを構えたら、北条時政に扮した三島市長でした・・・。さらに、東レのバレーボール選手や一般公募で選ばれた人たちによる武者行列が続きます。今年は、コロナ対策として行列を短くしたそうですけど、タレントさんを4人も呼んでるんですから、何の意味もありません。
ドラマの名場面の再現でした。来年も同じメンバーでという意見が出ているそうですけど、納得です。その時は、野添さんも馬に乗っていただきたいですし、時政は市長でなく「坂東彌十郎さん」でお願いしたいです。
広小路で折り返してきたら、大泉さんがビデオを回してました。どこかの祭りでは、行列を撮影禁止にして大炎上してましたけど、ここでは互いに撮りっこです。ちなみに、記録映像や報道により、観衆が撮影されることは告知済みであります。
行列は、予定時間の倍近くかかって、無事終了しました。例年、頼朝行列はたくさんの見物人で賑わうのですが、今年は、平日にもかかわらず10万人集まったそうです。
大社の通りは旧東海道ですから、車道も歩道も広くはありませんし、テキ屋さんもありますから、これが限界でしょう。来年は「小栗旬さん」も、みたいな話もありますけど、とんでもないことになりそうですから、たとえ逆オファーがあったとしても、受けてはいけません。「片岡愛之助さん」や「小池栄子さん」もパニックになりそうですね。
僕の密かな願いは、いつの日か「加藤諒さん」に頼朝をやっていただくことです。静岡県出身だし、適任だと思うんだけどなぁ。
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