オープニング曲は、「LOVE PSYCHEDELICO」さんの「Swingin’」って曲だそうです。コミカルでお洒落なドラマの雰囲気にピッタリですね。
発音が素晴らし過ぎて、オジさんの耳には、全部英語に聞こえますです。
で、何より嬉しいのは、「黒島結菜」さん演ずる「汐見ゆとり」を叩くコメントが、(常に一定数存在しているアンチを除くと)ほとんど無いことであります。これは精神衛生的にも助かります。
黒島結菜さんといえば、「死役所」で「三樹ミチル」を演じたときも、「スカーレット」で「松永三津」を演じたときも、とにかく叩かれまくっていましたからね。
で、今回の「汐見ゆとり」も、前の2つと同じような役柄だし、やっている芝居も相変わらずの学芸会(良い意味)ですけど、いったい何が違うと云うんでしょう。
確かに、スカーレットの時は主人公の旦那の不倫相手という先入観がありましたけど、それだけじゃない気がするんです。
と云うわけで、同じ芝居をしているのに、「アシガール」の「速川唯」と「行列の女神」の「汐見ゆとり」は受け入れられて、「死役所」の「三樹ミチル」と「スカーレット」の「松永三津」は叩かれる。お節介ではありますが、その理由を考えて見ました。
ゆとりちゃんを叱ってくれる人がいる
1つは、「ゆとり」ちゃんの非常識な振る舞いを、叱ってくれる役がいるということでしょうか。男性陣は振り回されっぱなしですけど、「高橋メアリージュン」さん演じる「夏川」や、特に「鈴木京香」さん演じる「芹沢社長」の強烈なツッコミが痛快です。
アシガールで云うと、「ともさかりえ」さん演じる「おふくろ様」でしょうか。よく「戯けっ」って云われてましたからね。
「スカーレット」では「八郎」がその役回りだったかと思いますけど、多少たしなめる程度。スカーレットの出演者は、皆さん人間的にデキた人たちという設定でしたからね。それが、視聴者からすると、勝手な言動を繰り返す「三津」を、のさばらせている印象を与えていたように思います。
黒島さんは、「行列の女神」の番宣で、お芝居をしていても、周りにかわされているような感じで難しかった、みたいなことを云ってました。空気が読めないキャラクターを演じるというのは、芝居がかみ合わなくって、やりにくいんでしょうね。だとすると、スカーレットの時なんて、もっと浮き上がってましたからね。ボケでもツッコんでもらえないって、かなりツラかったのでは、って思いました。
ゆとりちゃんも頑張っている
以前、「文春オンライン」で、スカーレットの脚本を担当された「水橋文美江」さんのインタビュー記事が掲載されてたんですけど、その中で、黒島結菜さん演じる「松永三津」についてのコメントがあったので、引用させていただきます。
(三津が嫌われていることは)全然知らなかったんです。三津が「かわはら工房」から去った週に、内田さんが「最終的には三津を好意的にとらえてくれた人が多くて、ほっとしました」とメールをくれて、それで私は初めて「えっ、受け入れてもらってなかったの?」ってびっくりして。松下さん(八郎)に「三津って嫌われていたんですか」と聞いたら、「そうなんですよ。もう2人きりになるだけで……」とか仰ってて。もう一度「えっ」と(笑)。私としては、そのシーンをずっと前に書いているので、どうにもならないんですけど驚きましたね。これは、或る意味衝撃的な話でした。
松永三津が、制作者の思惑を越えて、逆に云うと、難しい役ではあるが、嫌われ役では無いという設定であった松永三津が、何故、あそこまで嫌われてしまったのかってことです。
その一番の原因は、三津が真面目に頑張っているシーンがほとんど無かったことにあると思います。内弟子として家事や雑用もしているし、陶芸の修行もそれなりにしているはずなんだけど、それが見ている側に伝わってこないから、コイツ何しに来てるんだっ、みたいに思われてしまう。
もしかしたら、脚本の段階では、そういう描写もあったのかもしれません。また、収録していたのに編集の段階でカットされたって可能性もありますけど。
一方、ゆとりちゃんは、生意気な問題発言を連発しますけど、決して口先だけでは無いんですよね。徹底的に掃除しろ、と云われれば、丸二日間徹夜で掃除する。オマエやってみろと云われれば、自分なりに考えて行動する。ちゃんと頑張っているシーンがあるんです。
まあ、これは、主役ですから、当然と云えば当然ですけどね。
ゆとりちゃんには才能がある
アシガールの速川唯には、めちゃくちゃ足が速いという才能がありました。ゆとりちゃんも料理に関して非凡な才能がありますよね。
ごく平凡な女の子が主人公ってのもアリかもしれませんけど、それが成長物語だとしても、ヒロインは魅力的であって欲しいものです。
さて、らーめん才遊記は、「ビッグコミックスペリオール」に連載されていたグルメ漫画が原作ですが、芹沢社長が男性から女性に変更されているなど、その改作に違和感を持つファンも多いようです。原作とドラマの関係って、歌で云うと、オリジナルとカバー曲の関係と通じていて、これはこれで面白そうなテーマですので、いつか取り上げてみたいと思います。
エンディング曲は、THEイナズマ戦隊の「WABISABIの唄」って云う曲だそうです。リンクになります。
聴いた瞬間に、ウルフルズっぽいって思ったんですけど、こんな時だからこそ、前向きソングが必要なのかもしれません。朝から晩までコロナ関連の番組ばかり見ていると、体にも心にも悪いようですし。
ドラマ視聴率というのは、宣伝効果が現れる初回は高くって、その後は、脱落者が出てきて少しづつ下がっていくのが普通だそうです。これが、初回を見た視聴者が離れること無く、新規の視聴者が現れれば、つまり視聴率が2回目から右肩上がりになればヒット作ということになります。次回の視聴率がどうなるのか、ちょっと楽しみであります。
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