2018年7月22日日曜日

「丸山純奈」と「島津亜矢」が共演するという夢のような話

9月14日に鳴門市でNHKの歌番組「もっと四国音楽祭2018」の公開収録があって、「丸山純奈」さんも出演するらしい。放送日は10月5日で、四国4県の限定放送だそうだが、BSでも再放送の予定があるとのことである。

このところ「丸山純奈」さんも、いろいろなところに呼ばれているようで嬉しい限りであるが、徳島在住であること、中学生であること、芸能事務所に所属していないことなどで、地味な活動が多い。まあ、それはそれで彼女が望んでいることであろうし、全ては将来の糧となることだから構わないのだが、もっともっと有名になって欲しいと思うのも、ファンとしては当然の心理である。

そんな中で、今回の告知は、最も楽しみなものである。何が楽しみかって、共演者の中にあの「島津亜矢」さんがいらっしゃると云うではないか。

「島津亜矢」さんは、現在の日本で最も歌が上手い歌手の一人だ。このことに関して、異論のある者はいないと思う。どのようなジャンルでも歌い切る歌唱力。どこまでもストレートで張りのある歌声。歌手には、「声質」で勝負するタイプと「唱法」で勝負するタイプがあると思うが、彼女は、その両方で観衆を魅了できる、希有な歌手だと思う。

で、演歌歌手さんといえば、全国のホールをまわるのが活動の中心だが、最近は、お客の入りもイマイチで、かなりの有名な歌手でも、何人かでジョイントすることが多いらしい。そんな中で「島津亜矢」さんのリサイタルは、どこでも完売なのだと云う。かといって、全然チケットが取れないというわけでもないらしいから、まあ、理想的な程良さと云えよう。


今でこそ「島津亜矢」と云えば、知らない者はいないと思うが、彼女が有名になったのは比較的最近のことだ。僕も彼女のことを知ったのはNHKの「うたコン」や「歌謡コンサート」などに頻繁に出演するようになってからである。

「島津亜矢」さんは、熊本出身。幼い頃から天才少女として有名で、のど自慢大会では優勝し過ぎて、出場を断られる程だったという。14歳で上京、歌手デビューするものの、演歌界には冬の時代が到来、演歌歌手としては、最後のバスに乗り遅れたかたちになってしまった。
地道に歌手活動を続けるものの、これといったヒット曲も無いままで、個人事務所であったこともあり紅白出場もかなわず、ようやくの紅白初出場はデビューから15年後の2001年(つまり松浦亜弥さんと同じ)だったという。

2015年になって、14年ぶりに紅白2回目の出場。その後は、昨年まで3回連続出場となっているが、30年を越える芸能活動で、紅白出場4回というのは、あまりにも少なすぎだし、出場とは云っても、昨年の「The Rose」、一昨年の「川の流れのように」と持ち歌を歌わせてもらえないというのも、彼女がいかに不遇の天才歌手であったかを物語っている。「島津亜矢」は知っていても、代表曲って何?と聞かれて、何人の人が答えられるだろうか。

現在の彼女の地位は、ヒット曲も、事務所の力も、時代の流れも無い中で、歌唱力のみを頼りに、30年かけて築きあげたものなのである。

最近のテイクである。演歌歌手とか、アイドル歌手などというジャンル分けが、いかに意味の無いものでるかが分かる。「島津亜矢」さんは歌手なのだ。


CHEMISTRYも抜群の歌唱力を持ちながら、ずっと不遇だったから、最近の活躍は嬉しい限りである。
デュエットソングでもない曲をデュエットするのは難しいものだと思う。男女の声質の違いもあるし、長年プロとして歌っていれば、個性と云う名の癖も強くなる。このテイクは、「川畑 要」さんに「島津」さんが合わせると云うアレンジに見事に対応しているばかりか、如何に、彼が気持ち良く歌えるかを演出しているのである。しかも、47歳のオバサンのシャウト・・・失礼しました。

「島津亜矢」さんが歌手になるために上京したのは、今の「丸山純奈」さんと同じ14歳の時だったと云う。以来、30数年間、彼女は歌唱力一本で勝負し続けてきた。そんな「島津亜矢」さんが、「丸山純奈」さんと同じステージに立ってくれるというのだから、これほど嬉しいことは無い。ステージで共演となれば、楽屋に挨拶にも行くだろうし、リーハーサルする姿を間近で見ることもあるだろうから、いろいろと学ぶ・・・というか刺激を受けてくれることを期待したい。



と云うわけで、二人が同じ曲を歌っているテイクがきっとあるだろうと思って検索しました。
ありましたよ。森山直太朗さんの「さくら(独唱)」ですね。

まずは、「島津亜矢」さんにお手本を示していただきましょう。


15年前のテイクのようです。40代の今も凄いのですが、聴き比べると、30代の歌声は艶もあってさらに素晴らしい。歌手として最も充実していたこの頃が、不遇であったことを悔やむばかりです。

続けて「丸山純奈」さんです。1年半前ですから、13歳のテイクですね。

 
どうですか、凄いでしょう。何が凄いかって?
2番からの歌詞が完全にオリジナルになっちゃてるんですから。
まあ、幼い頃から歌手になるためのスパルタ教育を受けてきたという「島津亜矢」さんにしてみれば、トンデモナイことだと思いますが、何があっても最後まで歌い切るという、妙なプロ根性だけは褒めてあげてください。

宜しくご指導ご鞭撻の程を、本人に代わりお願いする次第です。

0 件のコメント: