2022年10月11日火曜日

フィギュアスケート「紀平梨花」 2022中部選手権大会からのジャパン・オープン

 紀平梨花選手(梨花ちゃん)が、アイスリンクに戻って来ました。足の怪我は、まだまだ完治していないようですが、年末の全日本選手権に出場すべく、中部選手権に出場したようです。欠場している間にシード権も失っていたようで、予選からの出場となりました。幕下に陥落した大相撲の力士みたいですね。

1年半ぶりの実戦だそうです。YouTubeに動画が上がっていましたので、視聴させていただきましょう。

まずは、ショート・プログラムです。今シーズンも、昨シーズンと同じ楽曲で滑るようです。

ジャンプ構成は、

①2A  ② 3S+2T  ③3T

といったところでしょうか。3つめのジャンプですけど、何てジャンプか分からなくって、繰り返し再生してしまいました。単独での3トゥループなんて見たことなかったものですから。

相変わらず、どんなに絶不調でも、2アクセルと3サルコウは跳べるようですが、フリップやルッツは厳しいようですね。右足首の怪我ということでしたけど、右足での踏み切りはOKでもトゥを突くのはダメということでしょうか。となると、左足踏み切りで、右足のトゥを使わないサルコウが、一番負担がないジャンプと云えそうです。

こちらは、フリー演技です。昨シーズンに準備していた「タイタニック」を今シーズンも使うようです。


①3S+2T   ②2A+2T   ③2Lo    ④1A(転倒)  ⑤3S   ⑥1A+2T   ⑦2Lo

ジャンプの練習を始めたのが2週間前だそうです。跳べるジャンプに限りがありますから、どうしてもリピートになってしまいますね。4番目のジャンプは、アクセルからの3連続にしたかったのかもしれません。が、転んでしまいましたので、6番目にもう一度チャレンジしたように思います。セカンドジャンプが流れてしまったので、3連続にはなりませんでしたけど、ドン底の状態でも、リカバリーを考えてくるところは、さすが梨花ちゃんです。1アクセルは、2アクセルの失敗でなくって、最初から1回転半の予定だったように思います。1アクセルの練習なんてしないでしょうから、回転が少な過ぎて、逆に跳びにくそうでしたね。

ジャンプ以外では、スピンもレベル3が多かったようです。ビールマン・スピンをしませんでしたが、これは足首の影響でしょうか、それとも腰の状態も良くないのでしょうか。

兎に角、この演技が、新しい梨花ちゃんのスタートでありました。

さて、こちらは、中部選手権の2週間後に開催された「ジャパン・オープン」の演技であります。同じ楽曲ですけど、衣装が違いますね。こちらの方が良い感じです。


演技の後で、絶対「まあまあ」って云ってます。

ジャンプ構成は次のようであります。こちらは、採点表でも確認しましたから、間違いないかと思います。

①3S+2T  ②2A+2T  ③2Lo  ④3T   ⑤3S   ⑥2A+1Eu+2S  ⑦2Lo 

2週間で、構成を変えてきましたね。6番目の3連続ジャンプで、ステップアウトしましたけどマズマズのデキではないでしょうか。2番目のセカンドジャンプで片手を上げたりと余裕のジャンプでした。3トゥループを付けられないと判断して、代わりに2回転のタノジャンプにしたのでしょう。1アクセルは2アクセルに修正してきました。

フリップもルッツも封印して、3回転も3本だけ。寂しい限りですけど、この構成で100点越えは凄いと思いますし、楽しそうに演技しているのが伝わってきて、こちらまで楽しくなってきました。梨花ちゃんのスケートをこんなに楽しく見たのは、久しぶりに思います。

できなくなったことを悲しんでいても、仕方ありませんからね。できるようになったことを1つ1つ積み上げていくしかありません。そして、それを一生に喜びたいと思います。

次の大会は、10月28日からの「スケートカナダ」だそうですけど、こちらは出場権があるようです。あと半月後。負担になっていないか心配でありますけど、次は、何をやってくれるんだろう、って云うわくわく感が、戻ってきて嬉しい限りです。

年末の全日本選手権では、是非ともSPで上位に食い込み、フリー演技を放送時間帯にできるようになってくれれば、と願っております。

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